※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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カナの誕生日

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「カナ!誕生日〜……」

 

「「「「おめでと〜!!!!!」」」」

 

「ありがとう♪」

 

 

ということで、夜は家族水入らずで誕生日パーティをするらしいので、お昼の間はカナをお借りしてこっちで誕生日パーティを!

 

 

「ケーキはおうちで食べると思うから、別の甘いものと美味しいものいっぱい用意したよ!」

 

「あら?そうなの?……嬉しい♡」

 

「ならいいんだけど…………座る場所はここでいいの?」

 

ちょこんと私の膝の座っているカナ。

 

「嫌?」

 

「ううん?おしり痛くないかなって。」

 

「ぜんぜん?私は少しでも日巡璃とくっつきたいの。」

 

とカナは全体重を預けてくる。私の胸がちょうどよく頭置きになってるみたい。

 

 

「そっか♪」

 

「うふふ。せっかくのパーティやから私らともお話しまひょ?」

 

「そうだぞ〜!せっかく仲良くなったんだからな!」

 

 

憂世ちゃんと海鈴ちゃんが話しかけてきた。

 

寮に残ってたのは私たち以外に、憂世ちゃん、海鈴ちゃん、福ちゃん、神奈月ちゃん。

 

引子ちゃんは実家に。茜ちゃんは安毛ちゃんの家にお呼ばれだって。仲良しだね?

 

 

「それもそうね。日巡璃とは……またいーっぱいお話すればいいしね?」

 

「うん!」

 

「……ま。ここから動く気はないけど♪」

 

「それはそれとしてね??」

 

もう定位置みたいです。

 

 

「そういえばみんなは実家に帰らなかったの?」

 

「私は……まぁ今年も実家が忙しそうやし……別にええかって話になったんやよ。」

 

「そうなんだ?」

 

「圖書様のご実家は……?」

 

「神社どす。」

 

「…………京都の神社って凄そうだね……」

 

「あはは……せやなぁ。やけん帰らなかったのもあるんよ?」

 

「サボりだ〜?」

 

「んふふ〜♪」

 

憂世ちゃん……悪い子だ……!

 

 

「海鈴ちゃんは??」

 

「なんとなく!歩いて帰れる距離だし!」

 

「え?」

 

「…………じゃあ泡沫はなんで寮暮らししてるのよ?」

 

「両親共働きでさ?しかも日本全国ブイブイ言わせてるもんだから……あんま実家にいねぇんだ。だったら寮の方が楽しいよなって。」

 

 

……泡沫ちゃんは……もしかしたら天気ちゃんみたいになってたかもしれないね。

 

 

「結果的に楽しいから良かったぜ?今年も両親年末居ねぇみたいだしちょうど良かったよ!」

 

あっけらかんとしてるけど……寂しくないのかなぁ?

 

 

「ん……であれば……良かった。」

 

「ふっふっふ!これからも仲良くしてくれよな?」

 

「当然だよ!」

 

「当然じゃない。これからも仲良くしましょ?」

 

「やったぜ!」

 

 

「神奈月ちゃんと福ちゃんは……確かインターン行ってたんだっけ?」

 

「そうね。師匠の元に。」

 

「いい経験値になった。カンナちゃんのおかげだよ♪」

 

大・爆・殺・神・ダイナマイトの所かぁ……福ちゃんもOKだったんだね?

 

 

「面白い話も聞けたんだよね〜。」

 

「面白い話?」

 

「うん。ブラッドロータス先生がダイナマボコってた話。」

 

「「「はぁ!?」」」

 

 

おねーさんが……大・爆・殺・神・ダイナマイトを!?……そういえば職場体験の時そんなこと言ってたような気が……??

 

 

「学生の頃とはいえ……師匠が何も出来なかった初めての相手だって。」

 

「しかも手加減されてたんでしょぉ?……考えらんない。」

 

「「「……」」」

 

 

おねーさんがすごく強いのはわかってたけど……それ以上におねーさんの言っていたことと、大・爆・殺・神・ダイナマイトのヒーローとしての存在が言葉を詰まらせる。

 

殺しをしてきたヒーローが……後のトップヒーローを育てた。…………この事実は……世間が認めるだろうか。易々言っていいことでは無いことは私でもわかる。

 

 

 

天捻ちゃんに視線が行く。

 

…………天捻ちゃんはどう思ってるんだろう。

 

 

「でも……」

 

と、神奈月ちゃんが口を開く。

 

 

「師匠は言っていたわ。『俺が立派なヒーローになるために正してもらった。恩人のひとりだ。』って。」

 

「……!」

 

恩人…………

 

おねーさんはいつだって当たり前のように人を助けてしまう。救ってしまう。たとえ相手が元敵であっても。

 

おねーさんの事務所には元敵の人がいる。ナガンおねーさん。調べたら出てくるんだけど……ここでは蛇足だからやめておこう。

 

素行の悪い(想像)大・爆・殺・神・ダイナマイトだって、元敵のナガンおねーさんだって流水おねーさんに感謝してる。

 

どうしても救えない奴がいるって言ってたけど……ソレはきっと最終手段なのかもしれない。……私は……おねーさんを少しだけ知れた気がした。

 

 

「……いい話じゃない。」

 

「うん。あのダイナマが恩人って言える人すごいと思う。」

 

「そっち???」

 

「まぁ……師匠は言動は悪いから……」

 

「でもなんかいいよな!恩人って響き!!めちゃくちゃかっこいいじゃん!」

 

「そういえば海鈴は宿題終わったの?」

 

「………………」

 

ぷいっと明後日の方向を向く海鈴ちゃん。

 

 

「……手伝おうか?」

 

「いいのか槍田!!!」

 

「ダメ。槍田は人を甘やかしすぎ。」

 

 

福ちゃんが、飛び込んでくる海鈴ちゃんの首根っこを掴んで、ジト目を向けてくる。

 

 

「えぇ〜……そうかなぁ?」

 

「甘やかした結果がそこの4人でしょ!?」

 

彼女たちを指さす。

 

 

「「「「??」」」」

 

「無自覚なの怖……!?」

 

「……日巡璃はこんなものでしょ?」

 

「今日いっちばん甘やかされてるやつがなんか言ってる!!」

 

「お嬢様はそういう所も素敵なのです。」

 

「コイツ…………全肯定しか居ないのかよ……」

 

私どちらかと言ったら甘やかされてる方だと思うけど……??

 

 

「福も甘やかして欲しいの?」

 

「ふぇぁ!?」

 

スススと福ちゃんの横に擦り寄ってきた神奈月ちゃん。

 

福ちゃん顔真っ赤だ……なんかわかるなぁ。私も最初そんな感じだったもん。…………今でも?うるさいよ!

 

 

「なんかすごい声したよ??」

 

「うるさい!!」

 

「甘やかしてあげようか?……ね?福?」

 

「う…………う…………こっここではダメ!!!」

 

「「「……」」」

 

「ふふ……じゃあふたりきりの時に……ね?」

 

「!!」

 

 

ボッと音を立てて湯気が上がったような気がした。福ちゃん……可愛いね。こりゃ神奈月ちゃんが夢中になるのもちょっとわかるなぁ。

 

ハッ…………日に日に女の子好きに染められてる気がする。非常にまずい。

 

こんなこと彼女たちに察せられたら終わってしまう……

 

 

「カナ!プレゼントあげたいからちょっとどいてもらっていい??」

 

「…………欲しい気持ちと……まだくっついてたい気持ちがせめぎ合ってるわ。」

 

「えぇ??」

 

「お嬢様。私がお取りしますよ。」

 

「ごめんね〜?」

 

「…………愛が言うこと聞いてくれるのなんか気分いいわ。」

 

「……叩きますよ?」

 

「ん??」

 

「「仲良しよ!」です!」

 

「ならよし。」

 

 

 

 

「…………なんだかんだ槍田はんって手綱握ってるんやなぁ……」

 

「鬼嫁だ。鬼嫁。」

 

「カタツムリ嫁じゃない?」

 

「語呂悪……」

 

 

 

なんかみんなごちゃごちゃ言ってるけど無視無視!

 

とりあえず……

 

 

「はい!カナ!誕プレだよ〜♪」

 

「開けてもいい?」

 

「うん!」

 

カナの包装の開け方綺麗だよねぇ……私ならぐちゃぐちゃにしちゃうかも。

 

 

「……!これ……リボン……?」

 

「うん!カナ良くリボンしてるでしょ?だから頑張って刺繍したんだ!」

 

「この刺繍……日巡璃が………………嬉しい…………ね?つけてもいい?」

 

「うん!いいよ!」

 

「…………ね?日巡璃がつけてくれない?」

 

「えぇ!?いいの!?……ていうか多分下手くそだよ!?」

 

「いいの。最初は日巡璃がいい。」

 

なんか……ちょっと恥ずかしい。

 

「…………じゃ……じゃあ失礼して……」

 

今日のカナの髪型はポニーテール。毛量すごいけど結べてるのってメイドさんの技なのかなぁ?

 

リボンを解いて……不肖槍田日巡璃!初めての髪留め!行きます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ごめんねカナ……下手っぴだった……」

 

リボンはズレてるし……ポニーテール出来なかったからローポニーってやつになっちゃった……

 

 

「…………」

 

カナが鏡を見ながら確認してるみたい。

 

「嫌だったら解いてくれていいよ……?」

 

「……絶対やだ。……ありがとう日巡璃。宝物にするわね?」

 

「……!……うん!!」

 

 

ちなみに愛ちゃんはすごいところの調理器具を、天捻ちゃんはなにかの本を、佳舞ちゃんは小包を渡してた。

 

……愛ちゃんはともかく、ふたりの誕生日プレゼントはなんだったんだろ?ちょっとだけ気になる。

 

 

 

 

 

 

 






天捻ちゃんの誕プレ
寮限定槍田日巡璃プロマイド

佳舞ちゃんの誕プレ
超小型発信機

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