そういえば皆様のおかげで、『私のヒーロー』の総文字数と話数を超えました。
ここまで続けれたのは見てくださった皆様のお時間があってこそです。
この場で感謝申し上げます。ありがとうございます。
side槍田日巡璃
ピンポーン……
ガチャッ……
「ひまちゃん!やっほ!」
ほぼノータイムでドアが空き、壊理ちゃんが顔を覗かせる。白く長い髪は上で団子に止め、モコモコのパジャマ姿でお出迎え。
……可愛い……いいなぁ……私体大きいから……
違う違う。不用心すぎるよ壊理ちゃん……
「壊理ちゃん!久しぶり!鍵開ける時はチェーンした方がいいよ??」
「そうだった……ごめんね??」
「次から気をつけてくれたらおーけーだよ!」
「うん!今日はママも洸汰も居ないから上がって上がって?」
「はーい!お邪魔します!」
信乃さんがいないのは多分仕事かな?洸汰くんが居ないの珍しいねぇ……
「洸汰くんどうしたの?休みの日はだいたい一緒にいる気がするけど……」
「男友達と遊ぶって!宿題終わってるみたいだし……そういう息抜きも大事なんじゃない?」
「そっか。私はだいたい彼女がくっついてるのが日常だから、あんまり分からない感覚だなぁ?」
「あはは!しっかり調教されてるね?」
「うん。悪い気はしないよ!」
壊理ちゃんの家に上がるの何年ぶりだろ……中学生の頃おねーさんの結婚式に行ったあと、遊びに来た以来だなぁ……
「どうぞ〜♪」
「お邪魔しまーす!うわ〜……部屋綺麗!」
「でしょ?」
壊理ちゃんの部屋は白を基調とした家具で固められてる。白だから汚れが目立ちそうだけど……綺麗だ……!ぬいぐるみもいっぱいある!女の子の部屋って感じ!!
「壊理ちゃんの事だからもっと洸汰くんの何かがあると思ってた。」
「えぇ〜……?見せないよ?」
「…………あるんだね?」
隠してるだけっぽい。そりゃそうか。独占欲の塊。
「よーし!じゃあ勉強しよっか!」
「そうだね!早く終わらせて早く遊びに行こ!」
「うん!」
「…………ぇぇ……」
「壊理ちゃんお疲れ……よく頑張った……ね??」
壊理ちゃんの集中力は凄まじく……2時間くらいで分からない場所を一通り網羅してしまった……ものすごいペースでやったものだから、壊理ちゃんが溶けてる。
「……こ……う……た…………」
「……」
禁断症状が…………
すると壊理ちゃんがベッドの下に手を突っ込んで、ダンボールを引っ張り出した。
ガサゴソと中を探って、ジップロックを開けてなにか布のようなものを取り出し、自らの顔に押し当てる。
「スーーーーーーーーーーーーッ…………」
「…………」
あれ……見間違いじゃなかったらパンツだよね。多分洸汰くんの。…………見ない方がいいのかなぁ……?
「ハァアアッ!!……ふぅ。」
顔を上げた壊理ちゃんは大層ツヤツヤしてて……うーん……あんまり言いたくないけど変態かも。
「よし!リフレッシュ終了!」
いそいそとジップロックに洸汰くんのパンツを戻して、ダンボールをベッドの下へ。
「ひまちゃん!お出かけしよ!」
「え……あ……うん!いいよ!」
「楽しみだねぇ〜♪」
……これで何事もなく会話できるの相当強いよ……壊理ちゃん……
壊理ちゃんが私服に着替えたのでいざショッピングへ。胸元フリルのトップスとジーンズ。壊理ちゃんスラッとしてるからそういうの似合うよね!可愛い!
ふたりで腕を組んで大型ショッピングモールへ。この中に映画館があるんだよね……お得だ……!
ちなみに私は寒いので、ちゃんと暖かい服で来ました!寒さからはおさらばだね!
「……ひまちゃん。暑くないの?」
「ちょうどいいよ!」
「ひまちゃん寒がりだからねぇ……」
そのまま映画館へ。
「何見る?」
「最近話題だからこれ!」
「原作見たことないけど面白いの?」
「面白いらしいよ!」
「ふーん……?」
チケット買って……時間になったからシアターに入って……
なんか暖房結構強め?上着2枚くらい脱いじゃお。
コート脱いで……もう1枚上着脱いで……
「えっ……!?」
「……どうしたの?」
「……いや。なんでもない。それあんまり人前で脱がない方がいいかも。」
「え!?そう?わかった。」
そんなに変かな?このセーター……??
「映画面白かったね〜!」
「うん!結構見入っちゃったよ!」
映画館を出て、さて次は……
「ひまちゃんお腹空かない?」
「ご飯食べよ!」
お腹すいたのでご飯を食べに行くことに。フードコートもあるんだよねぇ……!至れり尽くせりじゃん。
私はオムライス(いつもの)、壊理ちゃんはうどんにした。
お腹も膨れたのでいざショッピングへ!
「何買おうかなぁ〜……」
「アクセサリーとかいいんじゃない?」
「えぇ……私あんまりそういうのしないからなぁ……」
興味もないし……
「もったいないよ〜……イヤリングくらいしたら?」
「穴開けるの怖い…………」
「挟むやつもあるから大丈夫だよ〜?」
「そうなの?」
「一緒に行こうよ〜!」
「………………わかった。」
ということで行ってみることに。
「これとかいいんじゃない?これも可愛い〜♪こっちは?こっちも!こっちとかどう?」
「………………」
壊理ちゃん…………
私より楽しんでる。まぁ可愛いけど……こう見ると壊理ちゃんも子供みたいだなぁ……
「私あんまりこういうのつけられないからごちゃごちゃするのは得意じゃないかなぁ?」
「そっかぁ……じゃあ彼女さんに買ってあげたら?」
「……たしかに!!だったらしっかり選ばないと!」
「……ふふ。」
なんだか急にやる気に満ちてきた。カナと愛ちゃんはピアス穴空いてるんだよね。だったら通すやつでも良くて……他のふたりは空いてないからイヤリングじゃなくてもいいか……な?
めちゃくちゃあるなぁ……どれがいいんだろ。……似合うやつ……似合うやつ……
「…………全部似合うね。どうしよっか。」
「あははは!そうなっちゃうよね!」
色々悩んだ結果なんとかかんとか決めた。
カナには金色のちょっとキラキラしたやつ。愛ちゃんには邪魔にならないようにコンパクトなやつ。天捻ちゃんはぐるぐる模様のネックレス。佳舞ちゃんには銀色のブレスレット。
ほくほくだ……喜んでくれるかな?
「ねー。次どこ行く?」
「どうしよっか……?」
時間は……まだちょっと余裕あるね?
「……!……ひまちゃんごめん!洸汰帰ってくるって!」
「え!じゃあ帰らないとじゃん!!早く帰ろ!」
「うん!ごめんね?」
「そっち優先しな〜?会いたかったでしょ?」
「〜っ……うん!!」
ということでふたりで駅へ。急いで!!
なんとか駅に着けた。もうちょっとで電車来ちゃうからちょうど良かったね!
えーっとじゃあ……
「出水!」
「げ……」
「?」
壊理ちゃんの嫌そうな顔。さっき名前呼ばれた??
「出水!こんな所で会うなんて奇遇だな!」
後ろを振り向くと……運動部っぽい男の人。
「……誰?」
「…………私に告白してきた人。」
「……」
あぁ〜…………まだ諦めてなかったんだ。
「あの……私断ったんで……もう関わらないで貰えます?」
「ははは!そんな釣れないこと言うなよ!」
壊理ちゃんの肩に手を置こうとしたのでペシッと振り払う。
「「!」」
「彼氏持ちの子にボディタッチするとか何考えてるんですか?」
「だっ……誰だ!」
「壊理ちゃんの親友です。」
と壊理ちゃんの前に立ち塞がる。
「……!」
「じゃあ関係ないだろ!どけ!」
「いやでーす。もしかしてストーカーさんですか?壊理ちゃん可愛いですもんね。諦められませんでした?みっともない。」
「ひまちゃん……!」
「うぐぐ……」
あ……!
「年下に言い負かされるくらいならあまり大きな顔しない方がいいですよ。」
「このっ!!」
顔真っ赤にして殴りかかってくるところを……止める手が。
「おい。ひまねぇに何してんだ。」
「いてぇ!?」
「洸汰!!」
「んふふ♪」
洸汰くん見えたんだよね!来てくれて良かった!なんなら1発殴られてそのまま警察でも良かったけど……
洸汰くんおっきくなったねぇ?服の上からでもわかるくらい鍛えてる。…………こりゃ壊理ちゃんメロメロになっちゃうかも。
「壊理ねぇ!!……コイツ……もしかして……」
ギリリ……
「いてぇいてぇ!!?やめろ!!」
洸汰くんがパッと手を離す。
「……くそっ……」
その先輩さんは走り去っていった。
「洸汰……怖かった……!」
「ごめん。俺が近くにいれば……」
「何事もなくて良かったよ〜♪」
「ひまねぇ。ありがとう。」
「どういたしまして♪」
やっぱふたり並ぶと絵になるねぇ……お似合いだよ♪
「ひまちゃん!!わざと煽ってたでしょ!!」
「わ!しーらない!!洸汰くんあとはよろしくね!!」
「逃げるなー!!!」
私の電車は方向が違うのであとは洸汰くんに丸投げ。手を振りながら走り出した。
「ひまねぇ!今年はよろしくな!」
「うん!雄英で待ってるよ!!」
洸汰くんも元気そうだったし良かった良かった!
あとは頑張って進級するだけだね!!よし!頑張るぞ!!!