槍田日巡璃の友達メモ(ネタバレあり)の彼女の欄を更新しました。
未公開情報もあるのでもしよろしければどうぞ。
side槍田日巡璃
「ひっ……ひいいいいいっ!!!」
「日巡璃〜私が手繋いであげるから……」
「むりむりむりむり!!絶対無理いいいいっ!!」
ぎゃあああ動いてる!!!
「……ひまひまでも……苦手な……運動あるんだ……ね……」
「お嬢様そのお姿も大変可愛らしいのですが……昨日の決意は……」
「それとこれとは別!!無理っ!!やっぱ足くっついてないとなんか怖い!!!ふんぬううううっっ!!!」
「日巡璃……産まれたての子鹿みたいになってるわよ?」
「やっぱ無理いいいいいいっ!!!!」
今私たちはスケートリンク(貸切)に来てます。
なんでかと言うと昨日……
「…………ひまひまも滑れば?」
「「『え?』」」
滑る……?
「ひまひまの……粘液って……ネバネバしか出せない……の?」
「ううん。普通にツルツルしたのも……あ!」
そういう事か!
『天捻……頭いいわね。』
「素直に尊敬しました。」
「ぶいぶい。」
「なるほど!私の足の裏に粘液を纏って滑ればいいんだ!そしたら速度も出るし、体力も走り続けるより遥かに使わないよ!…………たぶん!」
『そうかしら……?』
よし!そうと決まれば滑る練習だね!……
「…………練習したいけど……どうしよっか?」
「今すぐ実戦投入とはいきませんし……」
「もし……変なコケ方したら……大変。」
「そうだよねぇ……」
なにかいい方法ないかなぁ……?
『……パパとママが良いと言ってくれればスケートリンクは用意出来るわよ。』
「「「スケートリンク?」」」
それって……あのアイススケートの?フィギアスケートとかの。
『両親の会社が経営してるスケートリンクがあるの。……まぁスケートリンクはこの時期だけだけどね?』
「いいじゃないですか。お嬢様の特訓にはもってこいですよ。」
「へぇ〜!したことないけど面白そう!」
「私も……ないよ……」
『大丈夫。私実は経験者だから少し滑るくらいなら出来るわ。』
「へぇ〜!!カナ凄い!!」
『…………褒めても何も出ないわよ。それにパパとママ次第だからまだなんとも言えないわ。』
それはそうか。
「佳舞ちゃんもくる?」
「んぁ?」
イヤホンしてたのに名前呼ばれたら反応してくれるんだね?ちょっと可愛い。
「なんだ?何も聞いてなかったぞ。」
「実はね〜……」
と佳舞ちゃんに経緯を話す。
「……行く。もしかしたらコスチュームを変えないといけないかもしれないからな。」
「どうせお嬢様と離れたくないだけでしょう?」
「…………うるさい。」
ぷいっと顔を背けてまたイヤホンをつけてしまった。
『……小動物すぎない?』
「わかる。なんだろうなぁ……わがままな妹みたいなんだよね。」
「ん。……わかる。」
「とりあえず予定を決めてしまいましょう。インターンでも試すのであれば早い方が良いですし……」
『パパとママに聞いてくるわ。多分起きてるはず……』
そんな感じであれよあれよと話が進み……
「昨日の今日になるとは思いませんでしたけれど……」
うん!すっごくわかるよ!!
あの後カナのパパママ主導で速攻で予定が組まれて、必要な備品は全部レンタルしてくれて……至れり尽くせり過ぎない??
「日巡璃。進むわよ。」
「待って待って待って待って!うわああああっっ!!!」
今私は情けなくもカナに両手を引っ張ってもらってる。
「日巡璃。腰曲げたままじゃ止まれないわよ。」
「怖いいいいいいっ!!!」
しかもめっちゃ怖い。
まぁそうか……海水浴どころかプールも水泳もほとんどやったことがない(個性の都合)から、私実は全く泳げないカナヅチなんだけど……それは一旦置いておくとして。
足が浮いているスポーツを全くしたことがない。しかも今は基本的に足が地面に着いてるのに、このスケートというものはツルツル滑る。勝手に動く。超怖い。バランスも不安定。
私がいつもどれだけ足で地面吸着してたか。どれだけ個性だよりの生活を知らず知らずの内に送ってたからわかる。転けたことあんまりないもん。
転ける恐怖がもうすごい!(語彙力)
それでも私の新しい移動手段になり得るための特訓だから、怖いだけじゃやってられない。
「ふぐぐぐぐぐ……」
「ひとりで……動けてるよ……!」
「不格好すぎない??」
「待って!それ誹謗中傷だよ!!私だって頑張ってふぎいいいいいっ!?!?」
「お嬢様ぁ!?」
何とかバランスを保ちながらスケートリンクを一周。
何回も転けたけどその度にカナに助けてもらった。
「お嬢様。お疲れ様です!私感動いたしました!」
「あはは……まだ一周しただけだよ?」
一旦ベンチへ。ちなみに滑ってるのは私とカナだけ。他のみんなは見学。
「それにしても……カノカノ凄い。」
「まぁね。身体が覚えててくれて良かったわ。」
カナって多才だよねぇ……
「……」
佳舞ちゃんはブツブツいいながらスケッチブックに色々書き込んでるみたい。インスピレーションがぁ!とか言ってた気がする。
「……もうちょっと滑ってくるわ。」
「はーい!私ももう少ししたらも1回頑張るよ!」
カナがスイーっと滑って行ってしまった。
スイー……スイー……とするする滑るカナは綺麗で……かっこよかった。
「……」
足の動き。体重移動。目線。少しでもいい。盗めるものを盗め。
身体を動かすだけなら私だって出来る。
移動のテンポは……ん〜……
「お嬢様?」
「……うん。」
なんとなく……わかった気がする。
「よし!私も行ってくる!」
「ひまひま。気を付けてね?」
「うん!」
リンクに1歩。
ツルツル滑ってるけど……カナは足を八の字で加速してたよね。多分八の字が安定するのかな?
「!」
お。まっすぐ立てた!なんかできた気がする!
「「「……え?」」」
このまま加速する……テンポは……スイスイスイ〜……
ガッ!
「うわっ!?」
「お嬢様!?」
バランスを崩しそうになったが、何とか踏ん張る。
なんで??……あ!スケートのつま先……ギザギザしてる。
これがスパイクみたいになっちゃったのかな?じゃあ……
つま先じゃなくて……足全体で……重心は少し前に……
スイー……
「……おお!滑れた!!」
「「「……」」」
このまま加速すれば……
スイー……スイー……
「出来たああ!!!!」
「……ひまひま……結構天才だよね。」
「アイツ運動ならなんでも出来るんじゃないか?」
「お嬢様……素敵です!」
「んふふふ!コツ掴んじゃったもんね!」
よーしこのままカナに近付くぞ!
カナの近くまで滑っていく。
「カナー!」
「え?日巡璃!?」
カナがびっくりしてる。私の成長速度は無限大だよ!
「えへへ!すごいでしょ!」
「……ほんとアンタは……ふふ。一緒に滑りましょ?」
「うん!」
カナに手を繋がれて引っ張られる。
さっきみたいにゆっくりじゃなくて、カナのスピードで。
ちょっと早いけど足は動く。
「ほんとに滑れてるじゃない。どうしたの?」
「カナの滑ってるの見たの!」
「見ただけでできるようになったの??」
「ううん?いっぱい考えたよ!」
「……本当に凄いわね。」
「えへへ!ありがと!」
ちょっと呆れた顔されたけど、カナと一緒に結構な時間滑った。すごく楽しかった!!
荒削りだけど、これを活動に生かせたら……とか無粋なこと考えずに、カナとの時間を楽しんだ。なんか他の3人からすごい目を向けられてる気がしたけど……後でフォローしておこう。
「……私も……滑ればよかった。」
「同感です。……羨ましい。」
「ふむ。……次のコスチュームはこういう形で行こう!」
「「ブレないね?」ないですね?」
「?」
そろそろ学級が変わるのですが、クラス替えはあった方が良いですか?まだ決めあぐねているのでなにか意見を貰えると嬉しいです。