※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

28 / 280
体育祭①

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

今日は雄英体育祭。

 

控え室というか廊下。私達B組はC組の後に入場だから……目の前に緊張してそうな天捻ちゃんが居る。

 

 

「…………。」

 

「緊張してる?」

 

「うん。…………今日が……大切……だから。」

 

「……そっか。頑張ろうね。」

 

「今まで頑張ったんでしょ?全力出せばいいのよ。」

 

「ひまひま……カノカノ……うん。……がんばる……よ。」

 

「……。」

 

「…………あいあいは何か言ってくれないの?」

 

「……頑張りなさい。お嬢様に認められたければ。」

 

「…………うん。ありがと。」

 

「……フン。」

 

 

素直じゃないなぁ?

 

 

 

 

 

 

C組が入場したので次は私達。

 

『ワーーーーー!!!』

 

大歓声。全身にビリビリ来る。

 

 

「うわ……すげぇ歓声。」

 

「……そりゃヒーローの卵だからね。期待してるでしょ。」

 

「やっぱ皆注目してるでありますよ……うぅ……お腹痛くなってきたであります。」

 

「気楽に行きゃいいっしょ。甘麻呂っち。胃薬飲む?」

 

「小廻くん。後でね?」

 

「ういー。」

 

 

みんな何となくだけどいいカンジだね。緊張し過ぎないでね?

 

C組の横に並ぶ。…………嫌な目線ビシビシ感じるなぁ。体育祭はヒーロー科の独壇場みたいなところあるらしいしね。

 

仲良くしたいなぁ……。

 

 

次はA組。

 

 

『次はオオトリ!かの有名なサポートアイテム会社の社長令嬢にして稀代の天才!無神神奈月率いるA組だぁああああ!!!』

 

 

『ワアアアアアアアアアッ!!!』

 

私達とは比にならない大歓声。

 

 

「へー……あの人やっぱり有名人なんだ。」

 

観客の声援で再認識。引子ちゃんの事を信じてなかったわけじゃないんだけど、やっぱり目にすると違うね。

 

「そうだよ。まぁ新聞に乗ったりニュースになったりしてたしねぇ。」

 

「……性格に難があり過ぎるけどな。」

 

「かかかかっ。超える目標は多い方がおもろいわ!」

 

皆言いたい放題だね??

 

 

 

…………ん?睨まれてる気がする。

 

「…………。」

 

これ以上皆に手出してみな?

 

「!」

 

私……本気であなたのこと許さないからね?

 

 

 

「……日巡璃。」

 

「……何?」

 

「あんま威嚇しない事。」

 

「……はーい。」

 

カナは私の事よく見てるね…………好きってこういう事なんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『選手宣誓!槍田日巡璃!』

 

「はい!」

 

今年の1年生の学年主任はセメントス先生。呼ばれたので壇上に上がる。

 

 

「宣誓!」

 

何言ってもいいって言われたけど……選手宣誓って何言ってるんだっけ。あんまり記憶に残ってない。

 

 

「んーと……皆で仲良く頑張ります!」

 

「「「はぁ!?!?」」」

 

びっくりして振り返る。

 

 

「えっ!?ダメ!?」

 

「…………ぷっ」

 

「「「はははははっ!!」」」

 

 

B組のみんなから笑いが起こる。

 

「あっはっはっはっは!さすがに子供すぎるって!」

 

「ふふっ……槍田……やっぱ面白い。」

 

「あはははははっ!……いやー……やな緊張解れたわ。」

 

 

「みんなして笑うことじゃないでしょー!!」

 

もー!みんなったら!!

 

「……もういいや!がんばろーね!!」

 

「「「YEAH!!」」」

 

 

皆が返事してくれる。えへへ!いい体育祭にしようね!

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあまずは第1競技。障害物競走。」

 

セメントス先生の後ろのモニターに体育祭の競技場が映される。

 

 

「これは予選だよ。本選に向かうにはここで50位以内に入ればいい。そこのゲートから競技場を一周まわってこっちのゲートから入ってくればいい。ルールは簡単。ルートを外さなければ何してもいい。それじゃ頑張ってね。」

 

 

ゲートがひとつ開かれる。

 

えっ!?もう始めるの!?

 

 

『すぐ始めるぜぇ?Lady……GO!!!』

 

 

みんな一斉に駆け出す。

 

そうか……もう既に……最初の障害物って事ね!

 

ゲートには壁がある!私なら張り付いて行ける!

 

 

「よいしょぉ!!皆!お先!!」

 

そのまま単独トップに……

 

「「行かせるわけねぇだろ!!」」

 

 

香曽我部くんと流鏑馬くんが追いついてくる!空飛べる組は早いね!!

 

「えへへ!早いね!!」

 

「当たり前だ!負けっぱなしで終われねぇからな!」

 

「かかかかっ!持久走では負けたが……今回はそうはいかんけんの!」

 

 

トップは私を含め3人。よーし!負けないよ!!

 

 

 

後ろを振り返る……と

 

……あれ?来れてる人少ないね?

 

 

「……A組の奴が個性使って足止めしてたからな。多分捕まったやつは来るのが遅れるだろ。」

 

「かかかっ俺らは先に前に出たから安全やったっちゅうことやな!」

 

「皆大丈夫かなぁ?」

 

「はっ……普通科や経営科サポート科ならまだしも……ヒーロー科であんな足止め食らってたら笑いもんだぞ。」

 

「……それもそっか。」

 

 

そのままグングン進む。

 

 

すると目の前に……でっかいロボ……これって

 

「入試のやつ!」

 

「はえ〜……こんなでかいロボットこんな作れるんやな!」

 

「……木偶の坊だな。」

 

「そうだね。大きいだけ!足元くぐり抜けれるし。」

 

「日巡璃!どいて!!」

 

 

後ろから声が聞こえる。

 

「えっ!?カナ!?」

 

「地面は20m前。対象物を飲み込む。」

 

するとロボットが全部地面に埋まる。

 

 

「おおお!すごいね!すごいねぇ!!」

 

「ふん。容易いわ。」

 

他のB組のみんなも居るみたい。よかったぁ。

 

 

「お先!」

 

安心してた矢先、流鏑馬くんが皆を追い抜く。

 

「あっ流鏑馬くん!!ずるい!」

 

流鏑馬くんを追いかける。

 

 

「はっ……はっ……早すぎなのよ……あんたら!」

 

カナが頑張って着いてきてるけど息が上がってる。

 

「カナ!負けないで!いつも私より体力あるでしょ!!」

 

「それとこれとは別よバカァ!!」

 

そうなの???

 

 

 

 

次は綱渡りゾーン。

 

空飛べる人が有利だ!

 

まぁ……私もズルできるんだけどね?

 

 

縄にくっついて進む。

 

絶対に落ちることは無い上に早く行ける。

 

でも2人は空飛べるからスイスイ行っちゃった。

 

 

「2人ともずるいぞ〜!」

 

「個性上手く使えたもん勝ちや!」

 

「これでだいぶ差が開いたなァ!!」

 

 

ううう……負けてられない……あっカナは?

 

カナは縄の上を走ってる。個性でくっつくようにしたのかな?カナの個性凄いよねぇ。

 

 

 

 

何とかクリア……

 

ダンッ!!

 

轟音と共に誰かが飛んでくる。

 

あれは……

 

 

「…………無神さん。」

 

穴をジャンプで飛び越えてる。増強系の個性なのかな?

 

私の前に出てそのまま走っていく。

 

 

「……足も早いねぇ。」

 

「日巡璃。何ぼーっとしてんの。行くよ!」

 

「ふふっ。カナ待ってたの。行こ?」

 

「も…………もう!早く行くわよ!!」

 

カナの顔が真っ赤になる。可愛いね?

 

 

「お嬢様!!」

 

愛ちゃんも追いついたみたい。

 

 

「……チッ!」

 

カナ???

 

「あっ愛ちゃん!一緒に行こうよ!」

 

「……中曲瀬も着いてきてますよ。」

 

「天捻ちゃんも!?えっどこ!?」

 

「あそこです。」

 

 

頑張って綱渡りしてる。頑張れ!天捻ちゃん!!

 

「よし!行くぞー!!」

 

 

 

 

次のエリアは……パッと見何もないけど……所々で爆発音が聞こえるから地雷でも埋まってるのかな?

 

2人はもうだいぶ早いね!負けてられないよ!

 

スイスイ進む。よく見ると地雷が見えるから簡単だね。目が4つあるから探しやすい。

 

 

私の後ろからカナと愛ちゃんが着いてくる。

 

「2人とも〜?」

 

「こっちの方が楽だしいいかなって。」

 

「お嬢様を信じております。」

 

「都合がいいなぁ?」

 

 

……あ。無神さんだ。無神さんも地雷を躱して走ってるみたい。

 

「……ふーん。」

 

「……どうしたの?」

 

「いや?なんでもないよ〜。」

 

頑張って前に追いつこうとしてるけど……

 

 

前飛んでる2人と……もう1人A組の福ちゃんがいつの間にか合流して3人組がゴールを争ってる。

 

やっぱりこういうのは空飛べる子が有利だね。いいなぁ……。

 

地雷ゾーンを抜けてデッドヒート。あと少し……!

 

 

「そろそろね。」

 

「え……?」

 

ダァン!!

 

私達の上を通り抜けたのは無神さん。すごいスピードで追いすがる。

 

そのまま一瞬で3人を抜き去りゴール。

 

1位になっちゃった。

 

なるほど……最後の直線……ギリギリまで後ろに待機して何もない場所に出たら個性を使って追い抜く……と。よく考えられてるなぁ。

 

 

私たちがゴールする頃には歓声がある程度止んじゃったから少しだけ寂しかったけど……

 

 

「「日巡璃ちゃん!」」

 

ゴール近くの観客席に、おねーさんたちの事務所の人達がいる。被身子おねーさん。冬美おねーさん。才子おねーさん。火伊那おねーさん。皆が笑顔でこっちに手を振ってくれてる。

 

「あっ!おねーさん達!!」

 

私も笑顔で手を振り返す。

 

 

「良く頑張りましたね?」

 

「すごいじゃないか。5位だよ。」

 

「また事務所に遊びに来てね?」

 

「流水さんと一緒に待ってますよ。」

 

 

えへへ……もっと上が良かったんだけど……次の種目は負けないよ!

 

順位は5位。カナが6位で愛ちゃんが7位。

 

天捻ちゃんは地雷ゾーンで個性を使って、地面を捻じって地雷を自分だけ踏まないようにした結果、グングン追い抜いて15位!本当に頑張った!

 

これで4人全員でクリアできたし……A組B組全員が50位以内に入った。皆で本選出場だね!

 

本選はこれから!気を引き締めて行くぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。