※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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体育祭②

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「それじゃ……52位までの人は集まって。」

 

障害物競走も終わり、本選が始まる。

 

 

「次の競技は騎馬戦。」

 

「騎馬戦!運動会では誰も組んでくれなかったから……初めて!」

 

「「「…………」」」

 

 

……あれれ???

 

「……日巡璃大丈夫よ。今年は私達がいるわ。」

 

「お嬢様。もう決して1人にしないです。」

 

「ひまひま……今日は頑張ろう……ね。」

 

「え?え??」

 

 

みんなから生暖かい目が……そんなつもりじゃ……

 

「……それじゃルールを説明するよ。皆……障害物競走の順位毎にポイントを割り振るんだ。最下位から5ポイントづつ。52位が5ポイント。51位が10ポイント……みたいにね?それで4人組を作ってもらって、合計点数が書かれた帯を付けてもらう。」

 

へー……じゃあ私は……5位だから…………えっと……240ポイント?ひぇぇ……すごいポイントだ……。

 

 

「そのポイントを持ち寄って4人で騎馬戦をしてもらうよ。点数が書かれた帯を奪い合ってね。騎馬の組み方は自由。4人が組んでればOK。戦闘中に落馬しても、帯を取られても時間いっぱい動いていいよ。最終的なポイントで高いチーム4つが次の本選に向かえる……と言った感じかな。」

 

へぇ〜。じゃあチームの組み方も大事だね。作戦も考えないと。

 

 

「あ〜そうそう。言ってなかったけど、1位だけ100万ポイントだから。」

 

「「「え!?」」」

 

 

ひゃ……100万!?とったもん勝ちじゃん!!

 

……でも1位って……

 

「……。」

 

 

無神さん……だよね。うーん……個性が把握できてない以上……突っ込むのは得策じゃないよねぇ?

 

 

「じゃあチーム作ってね。時間は10分。よーいドン。」

 

「日巡璃。」「お嬢様。」

 

「「一緒に組みましょう。」」

 

 

「!…………2人とも…………ありがとう!!」

 

カナと愛ちゃんを抱きしめる。

 

「当然でしょ?一緒に勝ちましょうね。」

 

「お嬢様!感無量でございます!!」

 

えへへ……嬉しいね!一緒に勝とう!

 

 

「ひまh……」

 

「ねぇ中曲瀬さん。」

 

 

天捻ちゃんが知らない人に話しかけられてる。多分普通科の人。

 

「……どうしたの?」

 

「一緒に組まない?同じ普通科なんだしさ。」

 

 

「…………。」

 

 

天捻ちゃん……どうするんだろう。

 

 

 

 

 

 

「…………ごめん。」

 

「え?」

 

「私……絶対にヒーロー科になりたいから。……この人達と組むよ。」

 

天捻ちゃんに指をさされる。

 

 

「…………天捻ちゃん。」

 

 

「……そっか。いっぱい努力してるもんね。……頑張ってね?」

 

「ん。……ありがとうね?一緒に頑張ろ。」

 

「ふふっ。そうね。」

 

 

普通科の人は去っていった。

 

「…………天捻ちゃん。いいの?」

 

「ん。大丈夫。……私は……勝ちたいから。皆だったら絶対勝てる。」

 

「……そっか。」

 

「天捻。絶対勝つわよ。」

 

「ん!」

 

 

えーっと……?じゃあ私達のチームは……カナと天捻ちゃんと愛ちゃんだよね。

 

 

「皆。点数いくら?私240。」

 

「私235。」

 

「私は230です。」

 

「私は……190。みんなよりちょっと低い……ね。」

 

 

「そんなことないよ。頑張ってるの知ってるんだから!」

 

「天捻。低いとかいいの。勝てばいいんだから。」

 

「……ん!」

 

 

「お嬢様。合計点は895点ですね。……だいぶ高いです。」

 

「そうだね。5、6、7位が全員手を組んでるわけだし……狙われるかも。」

 

 

さすがに多勢に無勢になりそうだなぁ……。

 

「大丈夫。……みんなは私が守る……よ。」

 

そっか。天捻ちゃんの個性なら守れる……

 

 

「…………だったら天捻ちゃんが帯持てば?」

 

「え?」

 

「そうですね。お嬢様と私は身長もあって絶対に上にはなれませんから。」

 

 

愛ちゃんも身長高いもんね〜。170くらい?

 

「……わかった。私が帯……持つよ。」

 

「うん。……騎馬の組み方だけど…………。」

 

 

皆カナに目線が行く。

 

4人の中で最低身長。自称154cmの天捻ちゃんより目に見えて小さいから相当低いよね。

 

 

「……何よ。」

 

「3人で組むのバランス悪いですね。」

 

「なによ!悪かったわね!!」

 

 

どうしたものか……

 

「…………あっ。じゃあさ!」

 

「「「?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『位置に着いたな!それじゃ始めるぜ!Lady……Go!!』

 

始まった!よーし……

 

 

「まずは待機だね。」

 

「はい。お嬢様。」

 

「…………ほんとにこれでいいの?」

 

カナからの当然の疑問。

 

「大丈夫大丈夫。まずは静観。クリアギリギリにいっぱいポイント持ってる人を狙おうね。」

 

「ん。それまで私が守る……よ。」

 

 

私達の騎馬は、私が愛ちゃんの肩に手を置いて、腕に天捻ちゃんが乗ってる形。じゃあカナはどこかって?私の殻の上に乗ってる。

 

固定砲台のカナ。機動力の私達。守りの天捻ちゃん。

 

 

「よーし。皆〜。ゆっくりカナの玉集めながらウロウロしようね!」

 

「ええ!」「ん!」「はい!」

 

相手の個性が不明な以上、むやみに攻めるのはダメだよね。

 

責めるタイミングだけ……しっかり見図ろうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side???

 

 

 

「被身子ちゃーん。どう?」

 

「流水さん!今騎馬戦ですよ!」

 

 

私はみんなの席に顔を出す。

 

「仕事は大丈夫なのかい?」

 

ナガンさんは人形つついてる。それ3年前くらいに私が誕生日プレゼントにあげたやつだよね?まだ持ってるんだ……。

 

 

「今はね。休憩時間だから。」

 

「そうなんだ?……件の日巡璃ちゃんはじっとしてるよ。」

 

ふーん?……賢明だね。

 

 

「ブラッドロータス様。紅茶入れますよ。」

 

才子ちゃんが自前の水筒で紅茶を注いでくれる。

 

 

「ありがと〜!……ズズッ……おいし。」

 

「流水ちゃん。お弁当どうする?」

 

「え〜!冬美さんのお弁当美味しいからなぁ……でも時間あんまり無いから持っていくね?」

 

「うんわかった!用意しとくね。」

 

「ありがと〜。手煩わせちゃってごめんね?」

 

「いいよいいよ。したくてやってるんだし。」

 

 

「む〜…………流水さーん?私の隣空いてますよ?」

 

「えへへ。ありがとね?」

 

 

被身子ちゃんのむくれた顔……可愛い。被身子ちゃんの隣に座る。

 

「……さーて。」

 

どんな感じかなぁ〜………………

 

「やっぱすごいねあの子。」

 

「そうですねぇ。無神さん……でしたっけ?」

 

今や彼女は1001720ポイント。既に何人もポイントを奪って独走状態。いやぁ……無神さんすごいね。こりゃ注目を集めるわけだ。

 

「……2位は……頑張ってるけどあの男の子達のところだよね?1380ポイント。」

 

「そうですね。……というか……全員無神さんがすごすぎて逃げれるチームは逃げの一手になってます。」

 

「こんな一方的な試合も珍しいね。」

 

「例年の体育祭ではもう少し点差が無いものですが…………。」

 

「…………それだけあの子が強いのか…………」

 

もしくはダークホースが動いてないだけか。

 

「それに人数も多いですね?」

 

「そうだね。雄英の入試じゃ測れない個性の強さってあるから、それを探すために枠を開いたらしいけど……」

 

今行われてるのは無神さんによる一方的な蹂躙。……うーん……どう攻略するんだろうね。

 

 

「……流水さん。多分……」

 

「うん……そろそろ動くね。彼女たち。」

 

「やっと動くのかい?じゃあしっかり見といてあげようかね!」

 

ナガンさんが人形を弄るのをやめて競技場を見やる。

 

 

「ナガン様。そういうのは最初から見ておくものですよ。一応知人なのですから。」

 

「だって動いてないのに何言えばいいかわかんないだろ。頑張ってるのはわかるんだ。いくらでも褒めてやるさ。」

 

「……なんだかんだナガンさんって日巡璃ちゃん好きですよね?」

 

「可愛いものはなんだって好きだよ。」

 

 

へぇ……ナガンさんの中で日巡璃ちゃん可愛い判定なんだ。……まぁ可愛いけどね。

 

「……試合終了まであと1分切りましたね。どうなりますかね。」

 

「そろそろ動くんじゃなーい?日巡璃ちゃんなら4位どころか色んな人のポイントかっさらって2位とかにまで上がりそうだけど。」

 

「流水さんは日巡璃ちゃんのこと信頼してますね。」

 

「……当たり前じゃん。愛弟子だよ?」

 

「……それもそうですね?」

 

愛弟子信頼しない師匠が居てたまるものですか。

 

被身子ちゃん程信用してるわけじゃないけどね。

 

 

「流水ちゃん。お弁当用意できたよ。いっぱい食べてね?」

 

冬美さんから小包をもらう。

 

「うわー……楽しみ!……っと……そろそろ時間なので失礼しますね?」

 

「ブラッドロータス様。紅茶差し上げます。いっぱい持ってきたので。」

 

「いいのぉ!?ありがと〜!」

 

才子ちゃんから紅茶も受け取る。えへへ……楽しみ増えちゃった。

 

 

「流水さん……私寂しいです。」

 

「被身子ちゃん。またお家でね?もしかしたら顔出せるかもだから……その時はよろしくね。」

 

「……はい。」

 

被身子ちゃんがしょぼんとしちゃった…………もう。しょうがないなぁ。

 

被身子ちゃんの頬に軽く口付け。

 

 

「え?」

 

「今はこれで我慢してね?」

 

「…………〜〜!!っはい!!」

 

笑顔に戻ったね!被身子ちゃんは笑顔が1番似合ってるんだから!

 

 

さて

 

……日巡璃ちゃん。こんなところじゃ躓けないよね?

 

 

 

 

「そろそろポイント取りに行こっか。皆。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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