side槍田日巡璃
『『えーっ!ひま姉(ちゃん)雄英受かったの!?』』
「へっへーん。いいでしょ!」
今日は私の大親友の出水洸汰(いずみこうた)くんと出水壊理(いずみえり)ちゃんの2人にご報告。
2人はまだスマホを買って貰ってないので(受験に専念するためだって。真面目だね。)親御さん……ヒーローマンダレイさんのスマホで通話している。
マンダレイだよ?マンダレイ!あの3人組ヒーロープッシーキャッツの!
あれ……もう1人居たような気がしたけどどうだったっけ?
2人ともマンダレイさんの子供って訳じゃなくて、洸汰くんはマンダレイさんの兄弟の息子さん。壊理ちゃんはマンダレイさんに引き取られた形。それでも3人仲良し家族って感じ!
「壊理ちゃんはヒーロー科じゃないんでしょ?」
『うん!私音楽やりたくて!』
壊理ちゃんお歌うまいもんね!尊敬するなぁ!
「高校近いもんね〜。」
『えへへ!絶対遊ぼうね?』
「うん!」
壊理ちゃんは私と同い年!高校生活楽しみだね!
『壊理姉はともかく……ひま姉に負けないように俺も頑張る!』
『私はともかくってなにぃ?』
「雄英一緒に行こうね〜♪」
『うん!デク兄ちゃんもいるし頑張る!』
洸汰くんはヒーローデクのことが大好き。ずっと聞かされてきたから耳にタコができるよ。私カタツムリだけど。
「ほんと好きだねぇ〜ヒーローデク。」
『ねえ聞いて〜?洸汰ったらまたデクさんのグッズ増えたんだよ?もう部屋デクさんまみれ。』
『いいだろ別に!』
「かっこいいもんねぇ〜。私もおねーさん達のグッズ増えないのが悩みだよ〜。」
『あぁ〜。なんか最近遊びに行って聞いてみたんだけど……グッズ展開はあんまりしないんだって。興味ないって。』
「おねーさん達らしいねぇ。」
おねーさん達とは。ブラッドロータス事務所!私の大好きなヒーローブラッドロータスと、その旦那さんのブラッドヘリアンサス、そして復帰したレディナガンとIQヒーローインテリジェンスの4人事務所!実はあと2人くらい事務員さんがいるけど……なんというか世間の知名度とビルボードチャートが合ってないんだよね。もっと上でもいいと思うなぁ?
『……そういえばひま姉は最近いじめはどうなんだよ。』
『っ…………辛かったら言ってね?それしかできないけど……。』
2人とも私のいじめのことは知ってる。2人のおかげでだいぶ楽なんだよ。ありがとねぇ?
「大丈夫だよ!雄英に受かったって言ったら静かになった!……まだされてるけどね。」
『……ふん。いじめるやつはそういう奴ばっかりだな。』
「もー!私が気にしてないからいいの!……まぁ仲良くなりたいとは思わないけどね?」
『それでもまだいじめするんでしょ?……有名なヒーローになったら困っちゃうのはそっちなのに。』
「なんかね!私以外に雄英のヒーロー科受けてた子が居たらしくて……学科も実技もどっちも受からなくて普通科にすら行けなかったって。逆恨みじゃない?」
『努力が足りねぇだけだろ。ひま姉のせいにすんなよな!』
『そうそう!これから私達が絶対にひまちゃんのこといじめさせないからね!』
『任せろ!』
「えへへ〜。2人とも私の事大好き過ぎじゃん!」
『『当たり前じゃん!』』
「嬉しいなぁ〜♪」
勉強が一段落済む。
ブブッ
およ?カノーテスちゃんから通知来た。……今日も通話?私の事大好きすぎる子はもうひとり居たね!
「ふふっ。」
『どしたの?』
「最近ね!お友達が出来たんだ!」
『はぁ!?どんなやつだよ!いじめる様なやつだったら許さねぇからな!!』
「違う違うよ!雄英受験の日に仲良くなった子だよ!一緒に雄英受かったから今から楽しみなんだ!」
『……そっか。ならいい。』
『ん〜?もしかして最近私達と通話してなかったのって……』
「うん!その子と通話してた!」
急に静かになる。どうしたのかな?
『…………。』
『な……なあひま姉。どうやって会ったの?』
「んぇ?受験しに行く時に、うずくまってる子が居たから声掛けたらその子で、膝怪我してたみたいだから絆創膏貼ってあげたの。そしたら仲良くなったんだ〜!」
『『…………。』』
「今日もこれから通話するんだよ!ビデオ通話って言ってね!両手が塞がらないから楽なんだ!!」
『…………。なぁ。壊理姉。』
『洸汰……言わないで。彼女はいじめられてたからこういうの鈍いの。前髪切ったらタレ目の凄い美人顔が出てくるとか、モデル以上の高身長なのに出るところはしっかり出てるセクシーボディだとか、匂いに気を付けてるからいい匂いするとか自分の魅力に全く気が付かないおニブさんだから。』
『…………はぁ。だよな。その子が可哀想だぜ。』
「なんのこと?」
『『しーらない。』』
「???」
2人ともよくわかんない時があるんだよね。どうしたんだろう。
『えっ!私の事話したの!?』
「うん!雄英で初めてのお友達ができたよって!」
『初めて……ふっふーん。別にいいわよ。』
カノーテスちゃんと通話。ちゃんとビデオ通話だ。
カノーテスちゃん通話してる時も可愛いなぁ。お風呂上がりのはずなんだけど……私とは大違いだね。
カノーテスちゃん家はなんというかすごく大きそう。お部屋も豪華だし。お嬢様って感じ。パジャマもモコモコだしね。
私なんて万年タンクトップとショートパンツだよ。女の子の欠けらも無いね。
「ぅん〜……」
背伸び。ストレッチしないと身体なんてすぐガチガチになっちゃうからね。
『…………。』
視線を感じる。
「どうしたの?」
『なっ……なんでもないわ!』
「変なの〜。」
『くっ……この………………はぁ。』
「?」
どうしたんだろ?顔真っ赤だけど……。
「風邪ひいてる?」
『そんな事ないわよ!バカ!あなたのせいじゃない!!』
「???」
『はぁ……なんで私……。』
「大丈夫?」
『………………。もういいわ。勉強する。』
「え!私もする!」
『一緒にしましょ?』
「うん!」
カノーテスちゃん感情が忙しいね?大丈夫かなぁ。あっ!そういえば人間ってハグでストレス軽減されるんだっけ!
次会った時抱きしめてあげよ!きっと喜ぶよ!
……やめとこっかな。私……女の子じゃないの付いてるし。カノーテスちゃんには……なんか嫌われたくないな。
『……何かあった?』
「!……なんでもないない!大丈夫!」
『もしかしてまたいじめられたの!?許せない!』
「いじめられてはいるけど!そうじゃないよ!大丈夫!」
『もう!あなたは優しすぎるの!……私がいたら守ってあげるのに。』
「えへへ〜。嬉しい。カノーテスちゃん私の事大好きだね?」
『だっだだだだっ!…………そうよ!悪い!?』
「えへへ〜。私もカノーテスちゃんのこと大好きだよ〜♪」
『…………はぁ。あなたってそういう人よね。』
「???」
『……頑張れ。私。』
大丈夫かなぁ?勉強どこか詰まっちゃったかな?
「そういえばコスチューム決めた!?私ね……こんなのにしようかなって!」
私はビキニ的なものにした。これでいい気がするんだよね。
『はっ!?そんなえっt……破廉恥なのにするの!?』
「だって私の個性的に肌の露出が多い方がいいんだもん。」
『ちょっと待ちなさい!もっと考えた方がいいわ!色んな意味で死人が出る!』
「そう?どうしようかなぁ。」
『私も一緒に考えるからそれは一旦待ちましょう?』
「え!カノーテスちゃんも考えてくれるの?嬉しい!初めての共同作業だね!」
『ぐっ……く……この子はッ!!』
顔真っ赤だけど大丈夫かな?
そんなこんなでコスチュームも決まって、私は寮生活だから……そろそろ引越しの日が来る。
パパとママにしっかり挨拶しなきゃね!