※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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体育祭③

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

よし。ある程度相手の個性がわかった。

 

皆頑張って無神さんから逃げながらポイント稼いでる感じね……って事は……

 

 

「そろそろ狩り時だね!」

 

「お嬢様。いつでも行けます。」

 

「近付いてくれたら……捻じって取る……よ。」

 

「援護射撃は任せなさい。近寄らせないわ。」

 

 

「えへへ……みんな頼もしいね!そろそろレッツゴー!色んな人からポイントかっさらっちゃお!!」

 

愛ちゃんと走り出す。

 

 

「おっおっ?愛ちゃんすごいね!息ぴったり!」

 

「お嬢様に合わせることが出来なければ従者失格です。」

 

「じゃあもっとペースあげるよ!通り魔しよ!」

 

「はい。承知しました。」

 

ぐんぐん速度が上がる!気持ちいい!!

 

まーずは……そこの人達!!!

 

 

「えっはっ!?B組来て……」

 

「カナ!」

 

「任せなさい。」

 

 

カナが手のひらいっぱいに持った石を投げる。

 

「この石は目標に高速でぶつかる。」

 

すると石が全部独りでに動き、ポイントを持ってたA組の騎馬に集中攻撃を仕掛ける。

 

 

「いでででで!?」

 

「なんだ!?何が……!?!?」

 

相手の足止め。

 

「天捻ちゃん。」

 

「ん。……ごめんね?」

 

天捻ちゃんが空間を捻じって帯を奪い取る。

 

「いでっ……あっ!?帯がっ……!」

 

即襲撃即離脱。いちばん確実でその後のケアも取れる手。

 

「……565ポイント。」

 

「ん〜?一旦2位だね。……でももっと取っとこうか。」

 

「はい。お嬢様。次は誰を狙いますか?」

 

誰……誰がいいかなぁ?

 

「うーん……あと20秒くらいでしょ?……ポイントいっぱい持ってるのは?」

 

「そういや、青空チームが帯ふたつ持ってるわよ。」

 

ナイスカナ!よく見てる!!

 

 

「じゃあそこだ!天気ちゃんを襲撃しよ!」

 

「承知しました。お嬢様。」

 

天気ちゃんチームと日河原くんチームが戦ってる!

 

漁夫の利だ!!

 

びゅーんと走っていく……と……

 

 

 

「行かせないわ。」

 

目の前に無神さん。

 

「えぇ〜?なんで邪魔するのさ〜。」

 

「あなた達はここで潰す。」

 

やる気だね??

 

「あと20秒しかないよ?」

 

「だとしてもよ。……あなたともう1人。……また私の目の前に現れる。きっと……私の道を邪魔する。」

 

私の道……?なんのことだろ。

 

「ん〜……気のせいじゃないかなぁ?」

 

「いいえ。不安分子は叩いておく。言っておくわ。あなた達に勝ち目は無いわ。」

 

 

相当な自信だね?

 

まぁ……見てる限り個性があんまりわかんなかったし……

 

「勝ち目ないんだ?決めつけちゃうの?」

 

「ええ。私は勝たなければならないから。」

 

 

勝ちに固執してるね。あんまり良くないっておねーさん言ってたよ。

 

「ふーん。じゃあ大天才さんの事を信じましょうかね。」

 

「……じゃあ」

 

 

「愛ちゃん!」

 

「ええお嬢様!!」

 

愛ちゃんと一緒に向きを後ろに変える。

 

 

「!」

 

「にーげるんだよー!」

 

「はい!愛の逃避行ですね!!」

 

 

「は……!?ちょっと待ちなさい!!行くわよ!!」

 

無神さんが追いかけてくる。

 

けど……

 

 

「カナ。お願い?」

 

「任せて。」

 

 

カナがポケットから沢山石を取り出す。

 

「行っておいで。」

 

その石を放り投げると、無神さんの騎馬に突撃。

 

 

「!!……錨!!」

 

「わぁってる!!」

 

ガガガガン!!

 

鉄の壁?すごいね!錨くんの個性!

 

 

「カナ。効いてないみたいだけど?」

 

「ふん。全部タダの石だと思わない方がいいわね。」

 

「……?……があっ!?!?」

 

 

急に相手の騎馬が止まる。

 

「えっ!?何してんのよ!!」

 

「体がっ…………重……い……」

 

「はぁ!?」

 

 

グングン突き放す。あと5秒。もう無理だね。

 

「カナ。なんだったのあれ?」

 

「石の重さを上げてたの。100倍くらいに。」

 

「…………本当にカナの個性すごいね。」

 

「……ありがと。」

 

 

『TIMEUP!!』

 

 

 

終わった〜!順位は!

 

「2位!やったね!!」

 

「うん。これで本選出場だね。」

 

「他は……香曽我部様のチームと日河原様のチームですね。」

 

「えー!最後天気ちゃんチームから帯取ったんだ!」

 

「……午後も……頑張る。」

 

みんなやる気!がんばろーね!!

 

「そうだね!みんながんばろー!!」

 

「「おー!」」

 

「……。」

 

「「「……。」」」

 

「……お…………おー。」

 

照れてる愛ちゃん可愛い!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「お……お邪魔します。」」

 

「おじゃま……します。」

 

 

「いいよいいよ。日巡璃ちゃんのお友達なんでしょ?いっぱい食べて?」

 

今日のお昼何食べようか迷ってたら、流水おねーさんの事務所の事務員さん……冬美おねーさんに声をかけられた。

 

お弁当一緒に食べないかって。多めに作ったからお友達連れてきてもいいよって言われた。

 

3人に言うと快諾。皆緊張してるけど……おねーさん達優しいから大丈夫だよ!

 

 

「うわ……美味しそうですね。」

 

「いっぱい作っちゃったから、いっぱい食べてね?」

 

 

目の前には重箱……何段あるの??

 

「冬美さん。張り切りすぎですよ。」

 

さすがに被身子おねーさんが一言。

 

 

「え〜?なんか楽しくなっちゃって……。」

 

「いいじゃないか。美味しものはいっぱい食べたいからね。」

 

ナガンおねーさんがさりげなくフォローを入れてる……大人だなぁ!

 

 

「それはそうですけど……」

 

「ブラッドヘリアンサス様はブラッドロータス様にお弁当を作ってあげたかったんですよね?」

 

「えぇ!?そうなの??だったら言ってくれたら良かったのに!」

 

「冬美さんが楽しそうなのに言えるわけないじゃないですか!……今日は冬美さんに譲ります。」

 

「そうなんだ……ありがとうね?」

 

 

やっぱこの空間いいなぁ。おねーさん達が仲良しで安心する。

 

「皆様。大変美味しそうなお弁当が可哀想です。食べてあげませんか?」

 

「そうだね。じゃあいただきます。」

 

「あっナガンさんずるい!いただきます!」

 

「いただきまーす!」

 

 

冬美さんの料理は中華多め。エビチリ……青椒肉絲……春巻き。目白押しだね!

 

「……春巻きおいひーー!たけのこシャキシャキできのこも入ってる!嬉しい!」

 

「うふふっ。それ色々タネを試してるんだ。もう少し凝りたいなぁ。」

 

 

まだ美味しくなるの!?すごいなぁ!

 

「……ほんとに美味しいですね。私の家の厨房で料理しててもおかしくないです。」

 

「…………これほどまでの腕とは……私もまだまだですね。」

 

カナも愛ちゃんも大絶賛。

 

「…………。」

 

天捻ちゃんは無言で食べ進めてる……おいしいのかな?

 

私はもう箸が止まらないよ!

 

「もぐもぐもぐ……」

 

「日巡璃さん。あんまり口にものを詰めすぎるのは良くないですよ。紅茶をどうぞ。」

 

「んぐんぐ…………ん!!」

 

喋れなかったので頭を下げる。

 

「もう!ブラッドロータス様とやってること一緒!」

 

「「「あはははははっ!」」」

 

 

 

 

 

 

 

「ブラッドロータス先生と……そんな経緯が……。」

 

「はい。私はそんな感じですけど……みなさんはまた別の出会いがあるので……」

 

 

食事もひと段落着き、おしゃべりタイム。話題は流水おねーさんだ。まぁそうだよね。身近なプロヒーローだもん。みんな聞きたいよ。

 

「いえいえ。ブラッドロータス先生の凄さを再認識したので……。」

 

 

「あの子は私達の物差しじゃ測れないからね。あの子が作る流れに私達は身を任せるだけさ。」

 

「……それって大変ではないですか?」

 

愛ちゃんが問いかける。

 

 

「そうだね!でも……それ以上に楽しいから私達はついていってるんだよ?」

 

「そりゃそうさ。楽しくなかったらやってないよ。」

 

「あのお方は見てて勉強になります。私はまだまだ未熟者ですから、もっと精進せねばなりません。」

 

「流水さんの手綱握れるの私だけですからね。流水さんがまずい場所に足踏み入れるようなら私が救い出してみせます。」

 

 

「「「「……。」」」」

 

みんなすごく幸せそうだ。お互いに思い合ってるんだね。

 

流水おねーさんって本当にすごいなぁ……

 

 

 

私もいつか……流水おねーさんみたいに……

 

 

「あっ……そういえば水切れてたんだった。……おねーさん達すみません。一旦水買ってきます!」

 

「ん?そうかい?気をつけてね。ヒーローがいるとはいえ……不審者が居ないとは限らない。」

 

「はい!ありがとうございます!ナガンおねーさん!」

 

 

早く行かなきゃ。休憩時間無くなっちゃう!

 

 

 

 

 

 

自販機を見つける。えーっと……水……水……

 

 

「見つけたわ。槍田日巡璃。」

 

嫌な声が聞こえた。

 

 

「……無神さん。」

 

この子しつこいね???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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