side槍田日巡璃
珍しく部屋に1人。なので借りてきた小説を読んでる。
あの日から、天捻ちゃんに色々勧められて結構な数読んでたけど……私は恋愛ものよりも友情とか部活ものの方が面白いなぁ。
……いやまぁ恋愛に関しては日常生活で満ち足りてるって言われればそうなんだけど。
で、そうそうこれ。
「……いいなぁ。」
おそろい。すごくいいよね。おそろいの何か!なんか前も話した気がするけど……
「ねぇ。なにかお揃いの物作ってみない??」
『「「「おそろい?」」」』
ということで善は急げ。こういうのは早い方がいい。
「うん!皆と同じもの持ってると……それだけで幸せだよねって!」
「ん!欲しい!」
「お嬢様とおそろい……素敵です!」
「ふーん。いいんじゃないか?」
『いいわよ。一緒に考えましょ?』
皆の反応も良好。んふふ!言ってみるものだね!
「でさ。何にしようか?市販品は嫌だなって思って!」
『たしかに。出来れば唯一無二のものがいいわよね。』
「デザインの話か?たしかにな。」
「それなら……ひまひま……が刺繍すれば……?」
「あー……たしかに。」
『そうね。そうすれば市販の布でも唯一無二よ。』
「カノーテスだけずるいしな。」
『なんの事かしら?』
「喧嘩しないのー。」
「…………じゃあハンカチか何かにするのか?」
「個人的にはバンダナやスカーフとかにしてコスチュームに合わせられればなって思うんだけど……」
「なるほどなぁ。私も作業中は髪をまとめるからそっちの方が嬉しい。」
『いいじゃない。そっちの方が将来的に牽制もできていいしね。』
牽制……??
「ん。大事。」
「そうですね。」
「???」
『日巡璃は知らなくてもいいのよ。……まだ。ね?』
「そっか!」
じゃあとりあえずデザインを決めないとね!
「デザインどうする?」
「私たちだとわかるものの方が良いですよね。」
「ちょっと待て。」
佳舞ちゃんがノートを机に取り出す。ページをパラパラと開き、白紙のページに四角を書いた。
ページをパラパラしてる時に、コスチュームっぽいデザインがいくつか見えた。……本当にコスチュームが好きなんだなぁ!
「とりあえずどうする?」
「ん〜……皆のコスチュームを阻害しないデザインがいいよね!」
私は露出を抑えたレオタードプラス短パン。
愛ちゃんはメイド服。見慣れすぎてる。
カナはゴスロリプラス大きなカバン。萌え袖が可愛いよね!!
「……こう考えると皆衣装バラバラだね?」
『当たり前じゃない。』
それはそう。
「天捻ちゃんはコスチュームどうするの?」
「ん……もう……デザインは決めてる……」
「へー……どんなの?」
「着物。……ちょっと……動きやすくしてる。」
着物……!いや、天捻ちゃんらしいけど!
「……へぁ……こうなると……本当に皆バラバラだねぇ?」
「ん〜……そうだな。そうなるとあまり突飛なデザインには出来んな。」
突飛なデザインにはできない……花とかはありきたりだし……あ!!
「じゃあさ!皆のモチーフをいい感じに刺繍するのは?」
「「「『モチーフ?』」」」
「うんうん!私だったらカタツムリ……とか!」
「なるほど……」
「でもお嬢様以外に何かモチーフは……??」
それを言われたら……たしかに?
『……何も考えてなかった顔ね。』
「えへへ!バレた??」
『はぁ……じゃあ1度考えてみましょうか。思いがけず形になるかもしれないわ。』
「ん。」「そうですね。」「わかった。」
何とか話が固まりそうだね!よしよし!
「カナは猫でしょ。」
『いきなり???それに猫?』
「まぁ……言わんとしてることはわかる。」
「ん。」
『えぇ??……そんな自覚はないんだけど……』
カナが画面越しに唸ってるけど、カナは猫です。
「カナは猫です!可愛いし。ツンツンしてるし。」
『まぁ……日巡璃がそう言うなら。』
カナは私には甘々だからね!私の勝ち!
「じゃあちょうどいいし日巡璃に決めてもらえばいいだろ。」
「え?」
「ん。それがいい。」
「それであれば文句はありません。」
「え?え??」
なんかおかしな方向に話が……
『日巡璃の私達に対する印象もわかるしね?ふふっ。』
「……」
あー……そういうこと……滅茶苦茶責任重大じゃん……
まぁでも頼まれちゃったし……
「んー……そう言われると……天捻ちゃんは熊っぽいよね。ふわふわしてるし。のんびりしてるし。」
「そう?……がおー。」
両手をあげる天捻ちゃん。うん。可愛い。
「天捻は熊……と。」
「愛ちゃん……愛ちゃん……ん〜……こういう時は!イメージを色々調べてみるのがいいって小説に書いてあった!」
スマホを取り出して、ネットで検索だね!
『……もしかしてお揃いが〜みたいなのも受け売りだったりする?』
「内緒〜♪」
んえーっと……愛ちゃんといえば……
「……お世話好き。……家庭的。奉仕?……独占欲。嫉妬深い。……ん〜どれもピンと来ないなぁ。」
「なんかムズムズしますね。」
他人の評価聞いてる時ムズムズするよね。
『全部それっぽいけどね。』
「…………なんか犬っぽいけど……愛ちゃんが犬かって言われるとちょっと違う気がするよね。」
「たしかに。構って構ってって感じじゃないよな。」
「ん。甘え下手。」
「………………」
『アハハハ!こいつ図星突かれた顔してるわよ!』
「ちょっと!!!」
ん〜…………
そういえば愛ちゃん私の事監視してるんだよね?盗聴してるのは確定で……多分見てもいると思う。どこかは分からないけど。……いつの間にか家にいる生き物とかそれっぽい?蜘蛛とか。ネズミとか。
愛ちゃんハグが好きなんだよね。……ってことは巻き付けるような生物の方がそれっぽいかな?
監視……巻き付ける生物……独占欲……独……毒??
「あ!ムカデとかどう?」
「ん?ムカデ?」『「うぇ……」』
「百足……ですか。」
「うん。ハグ好きだし……どうせ私の部屋の何処かにカメラあるんでしょ?それで、家にいる生き物の方がいいかなぁって思って!あと、独占の独が毒だなぁって。なんとなくだけどね!」
なんかふたりほど嫌な顔してたけど無視!私は別に虫嫌いじゃないからね!
「……百足は毘沙門天の遣いらしいですよ。あとは前にしか進めないから不退転。勝利の象徴なのだとか。」
「「「『へー!』」」」
「……お嬢様の勝利の象徴……ふふ。なんとなく気分がいいですね。」
おー……?思ったのと違ったけどなんか気に入ってくれたみたい。
「私のコスチュームにも百足要素を入れましょうか……」
「それはあとからだね??次は……」
「……私か??」
『面倒くさがりよね。』「怠惰。」「お嬢様の事以外は怠け者です。」
みんなの評価ァ…………
「……間違ってないが……」
「ってことは?…………ベルフェゴール???なんだろ。……ナマケモノ……ロバ……カタツムリ……カタツムリ!?!?」
私って怠け者なの!?
「まぁ。日巡璃のコスチュームはそのベルフェゴールってのから取ったからな。」
「それはモチーフがって話??わたしが怠惰ってことじゃないよね??」
「当たり前だろう。青を貴重としてるのも、首元の角飾りもそれが元だ。」
「……へぇ〜……!」
じゃぁ……
『佳舞のことをカタツムリにしようとしてるならやめた方がいいわよ。戦争が起こる。主にここでね。』
「……しっ……してないし!」
「ん。図星。」
「羨ましいのでナシです。」
うぐ……先手を打たれてしまった……どうしよ。
「ミノムシ……とかいいんじゃない?」
「それだぁ!!」
『えぇ……また虫?』
「私が虫と言われるのは……いささか不満がるが……ミノムシは……たしかにそれっぽいといえばそれっぽい。」
よく引きこもってるからね。最近は部屋じゃなくて私のベッドに引きこもってるけど。安心するのかなぁ?
「じゃあそれっぽい形に作っていこ!」
「「「『おー!』」」」
その後やいのやいのとデザイン案を作っては変えて作っては変えて……なんだかんだ完成に1週間かかった。
それでも出来たものは皆腕に巻いたり首に巻いたりしてくれてるし……えへへ。私は腰にくっつけてる!
皆と繋がりができて満足♪
また大切な思い出が増えちゃった♡
皆様のおかげで300話に達することが出来ました。ありがとうございます。
今後もゆっくり少しづつ更新して行こうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
実はわたしが小説投稿を初めて1年が実は経っておりました。(いつの間にか)
手書きになりますが、日巡璃ちゃん等主要メンバーのキャラデザをちょこちょこ製作中です。気長に待っていただけると幸いです。