※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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突然の申し出

 

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「配信者……?」

 

「そうなんですね。どおりで良く部屋に引きこもってらっしゃったと……」

 

「……」

 

その日の夜、佳舞ちゃんがみんなに配信者だと伝えた……まぁみんなと言っても私の彼女たちだけど。

 

 

 

『……配信者ってなに?』

 

「カノカノ……!?」

 

「本気ですか……!?」

 

「うんうん。わかるよぉカナ。私も知らなかったもん。」

 

「「!?」」

 

すごい顔で振り向かれた。そんなかな??

 

 

「お嬢様……!?動画配信サイトなどは……ご覧にならないので……!?」

 

「ん〜……おねーさん。流水おねーさんのラジオくらいしか聞かないなぁ?っていうかそもそもそういうのをあまり開かない。」

 

「……そう……ですか。」

 

「……配信者……ってのは……動画配信サイト……とかで動画を……作ってる人達だよ。」

 

『そうなの?凄いのね。』

 

「まぁ……私はバーチャルだからあまり顔出しとか手出しとかもしないぞ。だから結構気楽だ。」

 

『ばー……ちゃる?』

 

「「「……」」」

 

 

うんうん。最近は絵がリアルタイム動くんだよ!すごいよね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナに一通りバーチャルライバーについて説明を終えたあと……

 

私?もちろん何も喋ってないよ!なんにもわかんないからね!

 

 

『で?それを伝えてきてどうしたの?』

 

「実は……配信中に日巡璃の声が入ってしまったんだ。」

 

「「『はぁ!?』」」

 

「身バレとかは……ないと思うぞ。私は基本ゲーム画面と立ち絵しか移さんし、声もボイスチェンジャーで変えてる。だから日巡璃の生声が入ったわけではない。」

 

「……ならいいですか……?」

 

「身バレ。ダメ。絶対。」

 

身バレ……というか私がバレたら芋ずる式で佳舞ちゃんもバレそうだもんね。本当に良くない。

 

 

「すまない。軽率だった。」

 

『……そもそもアンタはどれくらいの登録者がいるのよ。身バレも何もそれ次第じゃない?』

 

 

「…………50万。」

 

 

 

「「え?」」

 

 

「………………50万。」

 

50万人も佳舞ちゃんのこと好きな人がいるんだねぇ……動画配信サイトってすごいなぁ?

 

 

 

「ごじゅっ……超有名配信者じゃないですか!?」

 

そうなの??

 

「いや。これでも減った方だぞ。雄英に入るにあたって配信頻度が激減したからな。」

 

「……いつから……やってるの……!?」

 

「3年前。気分でエントリーしたら入れた。」

 

「「…………」」

 

 

 

 

「……超有名配信者だって。」

 

『普段の言動からすれば信じらんないわね。』

 

「ね。ただの可愛い子なのに。」

 

『……それはちょっと認識が違うんじゃないかしら?』

 

「?」

 

『……恋は盲目ね。私に言えたことじゃないけど。』

 

 

 

 

天捻ちゃんがちょっと呆れた顔で説明してくれる。

 

「……登録者50万……ってのは……すごいこと。多分……平均は1000行かない……くらい。……それより……下も……いっぱいいる。…………その中で折れて辞めちゃう人だって……いる。」

 

「へぇー!平均の500倍ってこと?」

 

「そうですね。厳密に言えばもっと下だと思います。そちらの理解があまり深くないので……」

 

めっちゃすごいじゃん……企業だから伸びやすいってのもあるのかなぁ?

 

 

『佳舞は私たちが思ってる以上にすごい人って認識でいい?』

 

「やめてくれ。私がすごいんじゃない。なんか勝手に伸びただけだ。やりたいことをしてただけ。」

 

「そのやりたいことして伸びてるのが凄いんですよ。」

 

なるほどなるほど……

 

 

「それと話したいことがも2つあるんだ。」

 

「はい。なんでしょう。」

 

「もう……余程のことが……ないと……驚かない。」

 

 

 

「日巡璃の声が……ネットニュースになった……」

 

「「…………え?」」

 

 

「私の……日巡璃の声が入った配信がバズって……ネットニュースになった……」

 

 

ネット……ニュース……

 

「「『ええええええ!?!?!?』」」

 

 

 

 

……あの……変なニュース……嫌なコメントでいっぱいの……

 

「…………」

 

……すごく嫌かも。

 

 

 

 

佳舞ちゃんがスマホの画面を見せてくる。

 

 

『超有名配信者神崎カエデに知らない女の影が!?』

 

「「……」」

 

「…………ここまで……大事になるとは……思ってなくて……」

 

「身バレは……」

 

「絶対にしてないと断言する。」

 

『……でもこれ日巡璃の声が特定されかねないわよね。』

 

「…………」

 

特定……私だけならまだしも……皆が……

 

 

「……本当にすまない。日巡璃……私のせいで……」

 

「佳舞ちゃん……は……悪くないよ。私が不用心に入ったのが良くなくて……」

 

「予め言っておけばよかったんだ!……恥ずかしくて……言い出すのが遅くなって……」

 

 

「「『……』」」

 

 

 

 

とりあえずネットニュースのコメント欄を見てみる。

 

 

『カエデちゃんの彼女説。』

 

『女同士だとすれば捗るものがある。』

 

『高校生で百合に目覚めるか……将来有望だな。』

 

『むしろ変な男がついてなくて良かったまである。』

 

『俺らのカエデちゃんにやっと春が来たか。』

 

『母親じゃねぇの?』

 

『にわか乙。カエデちゃんは今高校で寮生活だぞ。』

 

『カエデちゃんのイラストタグがすげぇことになってる。』

 

『みんな想像で描きすぎ。めっちゃ助かる。』

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ?」

 

なんかあんまり不快感がない……??

 

 

『コメントはなんか普通のオタク同士の会話って感じね。』

 

「そうですね。民度がいい……と言うやつでしょうか?」

 

「……私の企業は曲者が多すぎて……吹き溜まりとかゴミ捨て場とか言われてるから……ガチ恋勢とか特定班とかは……余程炎上とかしないと起きない。そういう面でも信用できる。」

 

「「へー……」」

 

 

企業のこと吹き溜まりとかゴミ捨て場とか言うのはちょっと……??

 

「……なんか……ちょっとホッとした。」

 

『今回は声だけだしね。あまりそういう目で見れないってのもあるでしょう。ネットニュースの記事でも佳舞のことばっかり言及してあるし。』

 

 

……だったら……いいかな?嫌な感じもちょっと無くなった。私も悪かったしね。

 

「それと……もう2つ……って言ってたよね?」

 

 

「そうだ。…………こっちの方が正直話したくない。」

 

「「「『?』」」」

 

佳舞ちゃんが意を決したかのように息を吐く。

 

 

「日巡璃……1回だけでいいから私の配信に声を出さないか?」

 

「「『はぁ!?』」」

 

 

 

 

「………………へぁ??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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