side槍田日巡璃
「はいみんな♪バレンタインデーだよ!」
「「「!!」」」
翌日、登校した後にカナ、天捻ちゃん、愛ちゃんに手渡し。
3人ともソワソワしてたのが妙に可愛くて、ちょこっと焦らしてあげようかなとも思ったけどそんなことはせずに素直に渡した。
3人の顔がもうすごい顔になってすごい速さで受け取られた。ひったくられたと言っても過言じゃない。
「こ……これが……」
「お嬢様の手作り…………!」
「……ごくり。」
えーっと……そんな大層なものじゃないよ?
「えへへ……美味しくなかったらごめんね?」
「大丈夫。たとえ世界一不味くても何がなんでもお腹にぶち込むから。」
「お嬢様が作られたと言うだけで……既に昇天しそうな心持ちです……」
「…………ふふ……へへ……んんふふふ。」
三者三様……
「そんなに喜んでくれたなら……サプライズで作ってよかったよ♪」
「…………はっ。日巡璃のチョコが待ち遠しすぎて忘れてた。日巡璃。私も用意したから貰いなさいよね。」
カナがカバンから高級そうな紙袋を取り出す。
「いいのぉ!ありがとう♪」
「もちろん手作りよ♪」
「えへへへ……楽しみ!帰ってから食べるね!」
「ええ。しっかり味わいなさい?」
ドヤ顔カナは可愛いね。……まぁ実際胃袋は掴まれてる。
そういえば……
「なんで3人とも私の手作りって知ってたの?サプライズしたかったのに。」
「そりゃ……3人とも……昨日……配信……見てたから……」
「そうなんだ!……そりゃそうか!!」
3人のことだし……見てるか。私の事好きすぎじゃない??
ありがたいね。本当にさ。
ふと……教室を見回す。
なんか浮き足立ってる男子が複数と……チョコを渡しあってる女子が数名。
弾野原くんたちは既に紙袋が1……2……3……大変だねぇ。
アッ!!天気ちゃん(荒天のすがた)が天眼くんに渡してる!?!?やっぱ……へー!ふーん!ほーん!!そういうことだよね!?!?
ほかは……なんか……そういう感じじゃなさそう……
なるほど……これが気ぶるってことか……
よし。それじゃ私が一肌脱ぎましょう!
持ってきた大きな紙袋。
「みんなー!義理でいいならチョコあげるよー!」
「「「うおおおおおお!!!!」」」
そんな欲しかった!?!?
「1列に並べー!」
男子どころか女子も並んでるんだけど。カナ達は要らないでしょ???あげないよ??
「そこー。私の彼女ーズ?本命あげたんだからあげないよ。数に限りがあるからね。」
「「「チッ」」」
「舌打ちしなーい。投げキッスかな?」
渋々3人が列から抜ける。
男子たちは……ほぼみんな並んでる…………バレンタインって怖いね。
「はいどうぞ〜。」
「委員長!信じてたぜ!!」
まずは流鏑馬くん達。早いね?
「こんなんで喜ぶの?」
「当たり前や。チョコなんていくら貰っても嬉しいけんな!」
「代わりに僕の光をプレゼン……」
「はーい。また今度ねー……憂世ちゃんたちはなんなの??」
「うふふ。槍田はんの寵愛を分けてもらおうかと♪」
「槍田。チョコちょうだい。」
「男子だけに独占はずるいぞー!」
「そうだそうだー!」「いっぱい愛をこめろー!」
「愛を込めるのは彼女だけだよ。ごめんねー。」
「撃ちーん。」「かなしみー。」
この子達は本当に……可愛いからいいんだけどね〜。
「弾野原くんたちはメチャクチャチョコもらってたでしょ。」
「それはそれ。これはこれ。貰えるものは貰っとくのサ!」
「俺は別にあんまチョコ好きじゃねぇんだけどなぁ。」
「じゃあ座ってればいいじゃないッスか。」
「それはそれ。これはこれだ。貰えるもんは貰っとくんだよ。」
「あんた達なんなんスか。」
なんなんだろうね。この人達は。
「委員長。貰いに来たよ。」
「氷叢くん!チョコ食べるの?これ安いやつだよ?」
「チョコはなんでも美味しい。」
「槍田殿ォ!広霧殿連れてきたであります!」
「だーーーっ!俺はいらねぇっつってるだろ!!」
「いいじゃねぇか広霧!貰っとけって。」
「えぇ?じゃあ無理やり突っ込んどくね。」
香曽我部くんの長い髪にズボッと差し込む。
「「「わはははははは!!」」」
「てめぇ!!!」
「ありがたく貰っときな〜。」
……よし。みんなに渡せたかな?
「じゃあ私A組行ってくるね。」
「ついて行くわ。日巡璃。」
「ん。」
「お供します。」
「えへへ。ありがと〜♪」
その後A組の子にも全員配った。A組の子達も喜んでくれたみたい。みんなに配る子居ないのかなぁ??
あと3つ。数が合ってよかった〜♪……でも時間が……どうしよ。
……そうだ!
「天捻ちゃん。邉ちゃんと古銀ちゃんに渡してくれる?」
「!……わかった。ふたりともよろこぶ!」
「えへへ。彼女がお世話になってるからね!」
「彼女……彼女……ふふ。」
なんか天捻ちゃん嬉しそうだね?
「お嬢様?あとひとつ残っておりますが……?」
「これ?これは魚町ちゃんに。」
佐藤魚町ちゃん。佳舞ちゃんのところ……サポート科の委員長。佳舞ちゃんのことよく見てくれてるからね。
「時間が無いし……後にしよ。」
ホームルーム始まっちゃう。
ホームルームのあと、魚町ちゃんに渡すべく立ち上がると……
「委員長。彼女来てるぞ。」
「へ?」
天捻ちゃんはそういうこと言われないし……来てるとすれば……
「日巡璃♡」
「佳舞ちゃん!」
そういえば……昨日から佳舞ちゃんの様子がちょっとおかしいんだよね。
「……寂しかったぞ。日巡璃。」
トトト……と近付いて来て、私の袖を引っ張る。
「……」
どうしたんだろう。めっちゃ可愛い。
違う違う。チョコを魚町ちゃんに渡してもらおう。
「佳舞ちゃん。このチョコさ、魚町ちゃんに渡して欲しいんだけど……」
「……」
佳舞ちゃんが少しだけむくれて私の腕に抱きついた。
「いいが……今は……ほかの女の……名前を出して欲しくない。」
「「「……」」」
本当にどうしちゃったの????
「……いいんじゃない?少しくらい甘やかしてあげなさいよ。」
「え……うん。わかった。」
ということで席に座り、佳舞ちゃんを膝の上へ。
「ふへへ……日巡璃……♡」
佳舞ちゃんが私の胸に顔を埋める。
「「「……かわいい。」」」
口からこぼれた。
「……お嬢様?何されたんです??」
「え?……昨日は配信の後……チョコ渡して……あとは……まぁ察してくださいって感じなんだけど……」
「……はぁ。これ日巡璃にメスにされたわね。」
「そんな言い方無くない??」
「最近のお嬢様は気を抜くとすぐ堕としてこられますからね。大変です。」
「むぅ……そうなのかなぁ?」
みんなに気持ちよくなって欲しいから頑張ってるんだけど……みんなの言い分だと佳舞ちゃんは私がもっとメロメロにさせちゃったってこと??
「…………だったら……ちょっと嬉しいかも♪」
「……日巡璃。悪い顔してるわよ。」
「え!そう??」
実は既に他3人は槍田日巡璃にメス堕ちさせられているのだが……今はあまり関係がないので言及しないでおく。
「日巡璃……?」
「どうしたの?佳舞ちゃん。」
「……えへへ……呼んだだけだ。……幸せだな。」
「「「……」」」
これ……相当火力高いんだけど。他の人に見せたくない。
「……佳舞ちゃん。」
「ん〜?」
「こういうのは寮でしよっか。」
「……そうか?」
「あんまり佳舞ちゃんのこういうのみんなに見せたくないかも。」
「!…………ふへ……へへ……そっか。……そうか。わかった♡」
「「「……」」」
可愛いなぁ。何だこの生物。