side槍田日巡璃
『槍田様〜♡お会いしたかったです♡』
『日巡璃さん♪お久しぶりです♪』
「……おぉ……」
ミトちゃんに通話をかけたはずなのに、画面いっぱいに出てきたのは愛留真子ちゃんとクリスちゃん。
ミトちゃんは????
『ちょっと!!おふたりとも!私がヒマちゃんと通話する時間ですのにッ!』
あ、奥に居るんだね。というかそこミトちゃんの部屋っぽいね。
『うるさ……なんで今昔鏡はスマホ奪われてんのよ。』
「……あっちもあっちで……楽しそう。」
「ね。」
「……興味無いな。」
「お嬢様。寒くないですか?」
愛ちゃんが毛布を持ってきてくれる。ありがたく肩にかける。
「えへへ。ちょっと寒かったんだ。ありがとう♪」
「いえ。お嬢様のためですので。」
愛ちゃんの口角が少し上がる。
……最近愛ちゃんメイドモードでも嬉しいのあんまり隠さないよね。私?そっちの方が好きだから嬉しいよ。可愛いじゃん。
「ひまひま……寒い?……ぎゅ〜……♡」
「あっ……わ……私も……」
両サイドから天捻ちゃんと佳舞ちゃんに抱きしめられる。えへへ……暖かい。
「ありがとう〜♪」
ふたりの頭を撫でると嬉しそうに目を細める……この生物達可愛すぎない???私の理性がゴリゴリ削られているのがわかる。
……なんだろ。最近彼女達にスキンシップされると、体の柔らかさとか匂いとか意識しちゃうようになったんだよね。他の子達にはあんまりないんだけど……
彼女だから……特別なのかな?私の中に少しづつ変化が訪れているのがわかる。
『ちょっとヒマちゃん!今は私とお話してくださいまし!』
ふとスマホに目を向けると、ミトちゃんがやっとこさスマホの奪還に成功したみたいで、奥に愛留真子ちゃんとクリスちゃんが見える。
「いいよぉ〜。どうしたの?」
『聞いてくださいまし!初華にネックレスを貰ったんです♪』
聞けば、今年のバレンタインに亦亘さんからネックレスを貰ったとの事。銀色の装飾に白いパールがあしらわれた金のネックレス。……高そぉ〜……そういう所お嬢様って感じだね。
めっちゃ見せつけられた。その間20分。
『それでね!それで……』
『今昔鏡様〜?そろそろ私達も槍田様とお話させてくださいませ〜?』
『うふふ♪子供のようにはしゃぐ今昔鏡様など大変お可愛らしいではありませんか♪』
『なっ……!』
ミトちゃんの顔がカーッと赤くなる。
『話しすぎなのよアンタ。どうせ日巡璃からなんか貰ってもそんな感じなんでしょ?』
『それは話が別です!恋人から貰ったものとい言うのは格別でしてよ!』
『そうね。そうだ。……日巡璃。美味しかったわよ♪』
「あ!そう?良かった良かった。カナのも美味しかったよ!」
『当然ね。あなたの舌に合わせて作っているもの。』
『……あなた達……もしかして……!!』
?
なんか毛布がモゾモゾ……
ひょこっと天捻ちゃんが顔を出した。
「へへーん……ひまひまからの……手作りチョコ……貰っちゃったもんね。」
『『え!?!?』』
ミトちゃんはわかるけどもうひとり誰??
「お嬢様……とても美味しかったです♡」
「当然じゃん!いっぱい頑張ったもんね!」
「日巡璃の愛……いっぱい感じたぞ♡」
佳舞ちゃんも私の毛布の中に入ってきた。……あったかーい♪
『……ヒマちゃんの……手作り……!?そんな……そんな……』
『槍田様〜……私も食べてみたいです♡』
愛留真子ちゃんだったか……いやまぁクリスちゃんがそうなるはずもなく。
「また今度ね?時間があったら……」
『絶対ですわよ!』
『約束ですね♡』
変な約束したことになっちゃった……断り文句が通用しない……
『……アンタそんなに手料理が欲しいなら恋人に頼めばいいじゃない。』
『初華は料理が出来ないので。得意不得意があるのですわ。』
……あの子結構ポンコツだったりする??
「そういえば亦亘さんは?」
『今そこで勉強しております。』
あ、いるんだ。静かだからいないと思ってた。
『槍田日巡璃!!あんたに負けないように勉強してるんだからな!!』
あ、声だけ聞こえた。
『亦亘様?』
『ひっ!!ごめんなさい!!』
天津場さんもいるんだね。大変だなぁ……
『あ♡そういえば槍田様♡絹の件ですが……』
「あ!そうそう。ほんとにくれるの?」
『はい♡もちろんです♡明日くらいに届く予定ですので……遅くなりましたが、ハッピーバレンタイン♡と思っていただければ……』
「え!悪いよぉ……私何も準備できてない……」
『うふふふ♡であればホワイトデー……期待しておりますね♡』
ホワイトデー……そうだね!お返しなにか考えなきゃ……!
『……愛留真子さん??』
『お先に失礼しますね?今昔鏡様♡』
『愛留真子さん!!!』
……なんか愛留真子ちゃんの熱視線が冗談なのかホントなのかわかんなくなってきたなぁ……
「……」
愛ちゃんがずーっと横で待機してる……やること無いもんね。
……そうだ!
「愛ちゃん♪」
「はい!……ってうゎあっ!?!?」
愛ちゃんの腕を引っ張って毛布の中へ。私のあぐらの上に。
「えへへ〜♪これで全員ぬくぬくだね♡」
「ちょっ……お嬢様っ!?」
「……あいあいだけ……仲間はずれ……ダメ。」
「……しょうがないな。」
ちょっと狭いけど……えへへ。
「愛ちゃん♪暖かいね♪」
「お嬢様…………」
『『『……』』』
なんか3方向から視線を感じる。
「……カナ?嫉妬しないで?明後日そっち行くから……ね?」
『ふっ……ふん!!わかってるわよ!』
ツンツンしてるカナも可愛い。
『槍田様……私でしたらその毛布などしなくても、私自身で身体を温めて差し上げますわよ?』
愛留真子ちゃんが首元のもふもふを触りながら答える。
「そうだね。もふもふしてるもんね……暖かそう。」
『槍田様……♡……槍田様なら私の体……自由にしていただいて構いませんよ?♡』
「「「『!?』」」」
「ちょぉ!?飛んだ爆弾発言だよそれぇ!?」
『愛留真子さん!?淑女たるもの恥ずかしいですわよ!?』
『うふふふふ♡♡』
冗談なのかホントなのかわかんない……これが魔性の女……!!
「愛留真子ちゃん……恐ろしい子……」
『お嫌いですか?』
「その言い方ずるいなぁ……」
『うふふふふ♡』
うーん。怖すぎる。一旦放置!
「クリスちゃんは腕大丈夫?」
『はい♪毎日試行錯誤の連続で……素晴らしく充実しております♪』
つよい。
「不便……でしょ?」
「義手なら作ってやるぞ。」
『そのお気持ちはありがたいのですが……片腕でしか出来ない私だけのオリジナル……これを見つけるまで私は他の道を歩めませんので♪』
……本当につよい。
「……クリスちゃん強いなぁ……」
『授業でも技のキレが一段と上がっておられるのですよ。イキイキしておられます。』
「そうなんだ……ミトちゃんが言うならそうなんだろうね。」
…………聖愛学院……しっかり化け物揃いだね。
おもに愛留真子ちゃん。色んな意味で。