※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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いざ入学式!

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「それじゃパパ!ママ!行ってくるね!」

 

「ひまちゃん……!忘れ物はない!?ティッシュは……ハンカチ……スマホは!?」

 

「日巡璃……パパ寂しいよ……長期休みの時は帰ってくるんだよ?」

 

「うん!絶対帰ってくるね!」

 

 

パパもママも心配屋さん。私は大丈夫だよ!いっぱいお友達作ってくるね!

 

「行ってきます!」

 

「ひまちゃん!頑張ってね!いっぱい仕送りするから!」

 

「パパだって日巡璃のためにいっぱい稼ぐからね!安心して行っておいで!」

 

「はーい!ありがとう!」

 

パパはあんまり無茶しないでね?

 

途中でお水を買って駅へ。カタツムリだから水分無くなると枯れて死んじゃう。

 

 

キャリーバックを持ってそのまま駅へ。

 

「ちょっと。」

 

切符を買って改札に行こうとした時、後ろから声をかけられる。

 

 

「あなた。本当に雄英に行くのね。……場違いな。」

 

振り向かない。この声は私を最後まで虐めてた子。雄英に落ちた子。

 

「何とか言いなさいよ。あなたなんかヒーローになれるなんて思わないけどね。」

 

……こんな時は……

 

 

 

 

「暇なの?」

 

「はぁ!?」

 

「私は自分の努力で前に進んだよ。私の足引っ張る時間があるなら……あなたの頭でも合格出来た底辺高校の勉強でもしてたら?普通科合格おめでとう!」

 

そのまま改札を抜ける。

 

 

「こいつ!絶対許さない!!」

 

彼女は改札に阻まれる。後ろでギャーギャー聞こえる。駅員さんにも迷惑をかけているみたい。

 

 

 

私は一度も振り返らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「えへへ!カノーテスちゃんに言われたセリフ通り言ってやったよ!」

 

『どうだった?』

 

駅内でカノーテスちゃんと通話。作戦通りだね!

 

「カンカンに怒ってた!」

 

『でしょうね!ふふん。一泡吹かせれたわね!』

 

「うーん……あんまり言いたくなかったけどね?」

 

『負け犬には好きなだけ言わせとけばいいの。』

 

「はーい。ありがとうね?カノーテスちゃん。」

 

『いいわよ。友達が貶されるの私は絶対に許せないから。』

 

「ふふふっ。私カノーテスちゃんに会えてよかった。」

 

『……はぁ!?』

 

あ、新幹線来た。

 

「新幹線来たから切るね〜。」

 

『ちょっと!今のなn……』

 

ピッ

 

 

寮生活楽しみだな〜!

 

少しだけ寂しいけど……パパ!ママ!私頑張るよ!

 

行ってきます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英高校の寮。ハイツアライアンス。

 

そのまま予め受け取っていた鍵に書かれてる部屋番号を探す。

 

一瞬全寮制だったのもあって結構な広さだけど、今は選択制。学年ごと別れてる。私は1年生の棟に向かう。

 

部屋は……3階。角部屋だ!部屋に入ると、既に荷物があらかた届いている。エアコン、冷蔵庫、机、クローゼット、Wi-Fi完備。豪華すぎる。さすが雄英だね。

 

とりあえず荷解きしないとね!

 

よし!がんばろ。

 

 

部屋着はこっち。普段着はこっち。救急箱はこっち。布団こっちに……あぁそうなるとクローゼットの邪魔だな。うーん。

 

色々悩みながら2時間。ダンボールをあらかた開けて、あとは細々したものだけになった。

 

「うーん。1回休憩!」

 

 

家から持ってきたふわふわ椅子。ふわふわしたもの大好きなんだよね〜。背中の殻が痛くないから。

 

あと……出すものは……

 

 

ガダッガダガダダン!

 

「うえあっ!?」

 

横から大きな音がする。何??

 

 

 

シーン……

 

え?え?見に行った方がいいのかな?怪我してたら大変だよ。

 

 

 

そのまま隣の部屋に向かい、ドアを恐る恐るノック。

 

コンコン

 

「大丈夫ですか〜?」

 

すると可愛らしい声が返ってきた。

 

「…………ドア空いてる。……助けて。」

 

「え?開けるね?」

 

ガチャ

 

 

開けるとそこには一言で表すとグルグルの子。瞳がグルグルしてる。髪型も緑色でグルグルしてる。グルグルしてる子がダンボールにまみれて大変なことになってる。

 

「わー!すぐ助けるね!失礼します!」

 

「おぉ………ん………お願い。」

 

ぽいぽいぽーいとダンボールを退かし、中身が割れてないか確認。大丈夫そうで安心した。

 

 

「……ん。助かった。……ありがと。」

 

「いいよいいよ〜。」

 

お部屋は黒を基調とした暗めの部屋。厨二病ってやつかなぁ?かっこいい!

 

その子は自分で出したのだろう……座布団に座ってる。

 

 

「お部屋かっこいいね!」

 

「…………そう?ありがと。…………名前。」

 

「私の?槍田日巡璃っていうの!ヒーロー科だよ!」

 

「ヒーロー科…………いいな。」

 

「え?」

 

「私普通科。ヒーロー科落ちちゃった。」

 

「えぇ!!……ご……ごめんね?」

 

「大丈夫。……巻き返すから。……2年生から目指せヒーロー科。…………むん!」

 

腕をムキってしてみせる。元気!可愛い!

 

 

「あははっ。そうなんだ!頑張ろうね!」

 

「ん!…………私は中曲瀬天捻(なかまがせあまね)。……よろしく。」

 

「天捻ちゃん!よろしくね!」

 

「よろしく。ひまひま。」

 

初めてあだ名で呼ばれた!嬉しいな!

 

「ひまひま?うふふっ。よろしくね!」

 

「ん!」

 

 

 

 

 

 

その夜。

 

 

『……で?お友達になったの?』

 

「そうだよ!連絡先も交換したんだ!えへへ……仲良しになっちゃった!」

 

「ん!ひまひまと仲良し。」

 

天捻ちゃんも招いてカノーテスちゃんと通話。天捻ちゃんは私に引っ付いてる。私の事気持ち悪くないのかなぁ?都会ってすごいや!

 

『ひまひま…………むむむ。』

 

「カノカノ。……ひまひまは半分こしよ。……ね?」

 

『何よ!!こんなのだったら私も寮にすればよかった!』

 

カノーテスちゃんが怒ってる。……カノーテスちゃんはパパとママが寮生活ダメだって言ったらしい。一緒に暮らしたかったんだけどなぁ。

 

「半分こ?私切られちゃうの?」

 

「切らないよ。……私達のものってこと。」

 

「??」

 

天捻ちゃんが顔を私の肩に擦り寄せてくる。

 

『むむむむ!!……羨ま……なんでもないわ!』

 

「カノカノは素直じゃない。……私が奪っちゃう……よ?」

 

天捻ちゃんが腕に抱きついてくる。天捻ちゃんもちっちゃくて可愛いね〜。どちらかというとカノーテスちゃんより天捻ちゃんの方が身長低いね。

 

『待って!絶対に許さないから!!』

 

「ふふん。勝負……だね。」

 

『うううううっ!!あと入学式まで2日よ!天捻!それまで好きなだけ時間を稼ぐといいわ!』

 

「望むところ……。」

 

「なんのこと?」

 

『アンタは知らなくていいの!』

 

「ニブチンだね……ひまひま。これは……強敵。」

 

『ほんとにね。…………この天然タラシ。』

 

「???」

 

なんのことだろう?よく分かんないや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで入学式当日。

 

 

「日巡璃!」

 

「あっ!カノーテスちゃん!!」

 

カノーテスちゃんが前から抱きついてくる。少し腰を引く。

 

昔の記憶が蘇る。

 

 

 

『こいつ女なのにちんこついてるんだぜ!』

 

『えっ!?キモ……。』

 

『やだ〜……男子更衣室いってよ!』

 

『俺達もやだよ!コイツ女だろ!』

 

 

ズキン……ズキン。

 

 

 

嫌だなぁ。本当にこの身体の嫌な所。

 

どうしても…………払拭できない。

 

 

 

「こいつに変なことされなかった!?」

 

ふと我に返る。

 

カノーテスちゃんが私の横にいる天捻ちゃんを指さす。

 

 

「変なこと?されてないよ?」

 

「……一緒に寝た仲。」

 

「一緒に……!?許せない!!」

 

えぇ〜?夜一緒に寝たくらいだよ?朝起きたら天捻ちゃんは先にお部屋に戻ってたみたいだけど。

 

「……待ってカノカノ。朗報。」

 

「何よ。」

 

なんか2人でヒソヒソ話。

 

むぅ。なんか疎外感。

 

 

「え!?本当!?」

 

「うん。間違い……ない。」

 

「…………。ほんとに?」

 

「私の目を……信じて欲しい。」

 

「…………わかったわ。」

 

 

「何が〜?」

 

「なんでもないっ!早く行こ!」

 

なんか誤魔化された気がする!!

 

 

「……私は2人と場所が違う。……悲しい。」

 

「また話そうね!」

 

「私も話してあげなくなくってよ!」

 

「……嬉しい。また……お昼ね?」

 

 

そのまま入学式は終わって、3人で写真を撮る。

 

パパとママに送ってあげよ。お友達出来たよって。

 

私とカノーテスちゃんは1-B!同じクラス!

 

 

そういえば入学式に1-A組がいなかったけど……どうしたんだろ。何かあったのかな?

 

 

 

 

そのまま自分のクラスに。うわぁ……色んな子がいるね。うん!楽しみ!楽しみ!

 

「…………私が守らなきゃ。」

 

 

カノーテスちゃんは既に臨戦態勢。……何を守るの??

 

自分の席に着くと色んな人から話しかけられる。

 

 

「B組?」

 

「身長でっか。どれくらいあんの?」

 

「大きすぎて前見えねぇかも!ありがてぇけどありがたくねぇ!」

 

「カタツムリの個性?殻可愛いね。ねーねー触っていい?」

 

わ……わ……わ……みんなすごいグイグイ来る!

 

 

 

「ちょちょちょ!ちょっとストップ!」

 

カノーテスちゃんが割り込んでくる。

 

 

「皆一気に聞いたらびっくりしちゃうでしょ!1人づつ自己紹介!」

 

「あっそうだね!ごめんごめん!」

 

「大きい異形個性の子珍しくて……すまねぇな!」

 

 

「いいよいいよ!私もみんなと話したいし!」

 

「「「おぉ……。」」」

 

「おぉじゃなーーーい!!!見惚れてんじゃないわよ!!日巡璃は私のなんだから!!」

 

「「「え!?」」」

 

「……あっ。」

 

ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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