※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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プロとの差

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「なるほど。お前らの個性は把握した。」

 

今は皆でコンビニの前。パンと飲み物を片手に休憩時間。

 

私は牛乳と肉まん2つ。無神さんは水とおにぎり1個。大・爆・殺・神・ダイナマイトはあんぱんとウィダーインゼリー。

 

2人ともそれで足りる??

 

 

「だったら尚更着いてこい。見なくちゃならねぇものが山ほどある。お前の曲がった価値観も、凝り固まった性格も。全部どうにかするには全部の柵をぶっ壊すしかねぇ。」

 

「「はい!」」

 

「お前ェはハラセンとこの職場体験だろうが。俺の管轄外だ。」

 

「えー!」

 

「えーじゃねぇ。何か教わりたかったらハラセンに聞け。」

 

そりゃそうだけどさー……ぶーぶー!

 

 

「あっ……居た居た。」

 

この声!

 

「おねーさん!」

 

おねーさんがこっちに走ってきた。

 

「ハラセン。仕事が忙しいんじゃねぇのか。」

 

「終わらせてきたよ。そろそろ2人の実力見とかないとね。どうだった?」

 

「コイツはともかく……このカタツムリヤローはパワーは完全にプロヒーロー級だ。だが身体の動かし方がめちゃくちゃだ。無駄に体力使う。」

 

……カタツムリヤロー?……褒めてくれたのかな?

 

「まぁ私が4年くらい教えてたし妥当かな。そんで?無神さんは?」

 

「……個性にまだ慣れてねぇ。あと基礎だ基礎。身体がまだ出来てねぇ。まずはそこからだな。」

 

「ふーん?まぁ見てみてだね。そこから方針決めても悪くないかな。」

 

「わかった。」

 

「あ……あの……職場体験って皆こんな感じなのですか?」

 

無神さんの疑問。そうだよね。普通だったらプロヒーローの仕事を少しだけ経験させて……みたいな感じだと思ったんだけど……

 

「いや?私達はちょっと違うかも。」

 

「「え?」」

 

「この場でも皆にとって授業の時間を削ってるわけでしょ?だから授業以上に皆の出来ることを増やす時間にしたいわけ。」

 

出来ることを増やす……なるほど。

 

「……俺ん時もそうだったな。」

 

「そうだね!君の場合は矯正も必要だったけど。タイミング的にはちょうど良かったね!」

 

「……チッ。」

 

「矯正……?」

 

「まぁ何れわかるよ!」

 

「オイハラセン。動けんのかよ。」

 

「え?アップは済ませてきたよ。事務所からここまでどれだけ距離があると思ってんの?」

 

「へっ。じゃあ大丈夫そうだな。」

 

「「??」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここはハラセンの管轄内だけあってなんもねぇな。」

 

「あるわけないじゃない。公安の目もあるしね。」

 

「ハァ……ハァ……」

 

「ゼェ……ゼェ……」

 

なんで二人共……喋りながらパトロールできるの???

 

早いし……苦しすぎるって……

 

「オイお前ら。次俺の管轄内をパトロールするからな。休んでる暇ねぇぞ。」

 

「「ひいいいいいっ!」」

 

「ふふふっ頑張りましょうね?」

 

鬼だ……鬼がいる。

 

しかも2人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーーーン。

 

「2人ともよく頑張ったじゃない。うんうん。学生にしてはよく動けてたわ。」

 

おねーさんの事務所に帰ってくる。私と無神さんは地面に突っ伏してる。もう動けない。こんな長距離をこんなハイペースで走ったの初めて。

 

「フン。着いてこれるだけで充分だ。」

 

「はひゅ……ハァ……ハァ……ありがとう…………ございます…………」

 

「ゼーッ……ゼーッ…………」

 

「み…………みんな……ヒーローってこうなん……ですか?」

 

もしヒーロー全員がこんなハイペースで見てるなんて凄すぎる。私の努力が全然足りてないよ!

 

「んなわけねぇだろ。」「んなわけないわよ。」

 

「はぇ……?」

 

「俺は事務所ン中は1人だ。だから全部俺一人でする必要がある。パトロールなんてちんたら時間かけてちゃ他の仕事が出来ねぇ。だから鍛えた。毎日毎日同じパトロール。異変をいち早く察知するためにだ。」

 

「な……なるほど……」

 

「そうだね。私もそっちだったかなぁ。っていうか大・爆・殺・神・ダイナマイトにパトロールの基礎教えたのが私とエンデヴァーだからそれもあると思うけどね〜。」

 

「え……エンデヴァー!?……そんな有名なヒーローまで……」

 

「普通は2人3人で歩きながらパトロールが基本よ。地域の人と関わりを持つのも大事だからね。」

 

なるほど……じゃああそこまでガツガツする必要は無いんだね。ちょっとだけ安心。

 

「……そんでテメェ。今から雄英行くぞ。」

 

「ゼーッ……ゼーッ……えっ……私ですか?」

 

「ああ。お前の基礎訓練だ。」

 

「?」

 

え?今から??

 

「日巡璃ちゃんも見に行こうね?」

 

「えっ?……あっはい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BOM!!

 

BOMM!!

 

「テメェ個性維持し続けろっつったよな!!手ェ抜いてんじゃねぇぞ!!」

 

「かはっ……はぁっ……はぁっ……はい!!」

 

なんで……?

 

 

「遅ぇ!判断も行動もォ!全部足りてねェ!天才中学生ってのは嘘かよ!!」

 

「ぐううっ……まだ!!……行けます!!」

 

なんで2人で殴りあってるの??

 

 

「うんうん。もう名物になったね。」

 

「HAHAHAHA!あんまり無茶させないようにね!」

 

「傷原くん……良くないものを名物化させないでくれよ……。」

 

 

何故か校長先生と教頭先生もいるけど……本当になんで??

 

「君は……槍田さんだね!1年B組委員長の。僕達がいるのが気になるかい?」

 

「はっ……はい!」

 

根津校長先生に声をかけられてびっくり。

 

「僕達は君達生徒の安全を親御さんから預かってる立場だ。だからこそ大きな怪我は避けたいと思っている。まぁ言ってしまえば監視役だね。」

 

「そうなんですか……お時間頂いてすみません。」

 

「いやいや!君が謝ることじゃないよ!僕達が許可したからね!」

 

 

BOOOOM!!

 

「きゃっ!?!?」

 

「……フン。これで10本だな。」

 

2人がやってたのは10本先取。一撃当てるか、躱せない状態を作られれば1本。

 

一方的……と言わざるを得ないね。

 

怒涛の連続攻撃で無神さんの無敵を維持できなくし、その隙に一撃を叩き込む。わかりやすいけど無神さんが突破できない課題。

 

 

「思った以上に動けるな。……今の学生はレベルが高ぇな。」

 

「でしょ?だから本気でタイマンしてあげてね?」

 

「……うす。1回休憩だ。次はお前だ。カタツムリヤロー。」

 

「……え?私??」

 

「そうだよ。お前も強くなりてぇだろ。」

 

「っ!はい!!」

 

 

私もやれるなんて思わなかったけど……よーし!張り切っちゃうぞ!!

 

 

 

「お願いしますッ!」

 

「何処からでもこいや。」

 

 

「おねーさん。本気出していいの?」

 

「当然。ぶちかましなさい。」

 

 

えへへ!楽しみ!!

 

「最初から全力で行きますッ!!」

 

両手を地面に着く。

 

「……手ェ抜いたら許さねぇぞ。」

 

「はいっ!!」

 

地面が割れる。

 

「スラッグミサイル!」

 

「!!!」

 

BOM!!

 

 

 

 

壁に激突。

 

「…………速ェな。パワーもすげぇ。だが一直線だな。」

 

「えへへ……どうでした?ビックリしました?」

 

後ろを取られて1本。

 

 

「……これはこのままでいい。伸ばせ。次だ。」

 

「はーい!」

 

なるほど……これで課題と戦闘訓練を同時に……効率的だね!

 

いっぱい教えてもらお!

 

 

 

 

「…………凄……。」

 

「へぇ……あれ初見で躱すんだ。……強くなったねぇ爆豪くん。」

 

「HAHAHA!師匠としては嬉しい限りだね。傷原さん!」

 

「もう少しで壁ぶち破りそうでしたよ……?すごいパワーだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「負けたーーーーッ!!」

 

「ふん。……まだ負けてられっかよ。」

 

10対0!一方的!

 

プロヒーローとの厚い壁を感じた。

 

 

「面白かったです!またやりましょ!!」

 

「やるとしたら明日だ。今日は2人とも全力で休め。疲れ残したら容赦しねぇぞ。」

 

「「はい!」」

 

 

するとおねーさんがこっちに歩いてくる。

 

「じゃあ爆豪くん。ここからは大人の時間だね。」

 

「そうッスね。……フーッ。」

 

 

 

???

 

「どこまで強くなったか見てあげよう。」

 

おねーさんが赤くなる。

 

「今度こそ地面に寝かせてやるよォ!!」

 

 

え?え??

 

「槍田さん。そこ危ないよ!」

 

「あっえっ!?はい!!」

 

 

根津校長に言われて距離を取る。……と

 

「オラァッ!!」

 

「あははっ!!」

 

BOOOOMM!!!

 

「「えぇ……??」」

 

なんで殴りあってるの???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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