※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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心を開いて

 

 

 

 

 

 

side???

 

 

 

今日は職場体験最終日。

 

早めに帰ってる子はみーんな委員長と大・爆・殺・神・ダイナマイトの組み手を見に行った。安毛がみんなに声かけてたから。

 

 

 

……私は…………私は……どうしたいんだろう。

 

見に行って何とかなるのかな。見に行ったらなにかあるのかな。委員長が頑張ってる姿見て絆されるの?謝られてもないのに……。

 

 

「……バカバカしい。」

 

謝られたいだけなの?それとも委員長が怪我だらけになってる姿を見て心が楽になりたいだけ?……くだらない。そんなの何も生まないよ。

 

 

 

「………………。」

 

私は……もし謝られたら許すのかな。……許しちゃうのかな。嫌いって言ったのに。……面と向かって。

 

 

そんな私が……委員長を許すなんて……何も委員長のこと……カンナちゃんの事知ろうとしなかった私が、そんな烏滸がましいこと出来ないよ。

 

 

 

 

どうすればいいの……?

 

何をすればいいの。

 

私は……何なんだろう。

 

 

 

 

私だけ残ったクラスは……私だけの鳥籠のように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもそんなの思ってたのは私だけみたいで……

 

 

「ねぇ!」

 

 

鳥籠だから……外から開けれるもので。

 

「福ちゃん。無神さんの組み手見に行こうよ!」

 

 

頭を上げる。

 

「早く行きますよ。無神様の組み手終わってしまいます。」

 

「ん。行くよ。」

 

「……槍田……さん…………皆…………。」

 

 

私…………このまま行ってもいいのかな。このままカンナちゃんを応援してもいいのかな。

 

私……きっとカンナちゃんのこと精一杯応援しちゃうよ?だって……私カンナちゃんが努力してるのいっぱい知ってるから。カンナちゃん……私……私…………

 

 

「何してるの?早く行こ!」

 

手を掴まれる。

 

 

そのまま私は運動場に連れられた。連れられた……というか自分から走ってた。

 

身体は正直だね。だって……

 

 

「あああああっ!!!」

 

「こっちだボケッ!!」

 

BOOOM!!

 

カンナちゃんが頑張ってる姿見ると……心が震えるんだよ。頑張れって。勝てって思う。……だから静かに見てるA組の人達を放っておいて

 

「頑張れ!!カンナ!!!」

 

 

 

私は声を張り上げた。

 

もうどうすればいいのか分からないいじけた自分はどこかに行って。変なプライドは捨て去った。

 

じゃないと……高く飛べないから。

 

カンナちゃんを……私は見続けたいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side無神神奈月

 

 

 

「頑張れ!!カンナ!!!」

 

え?

 

聞き間違いかと思った。

 

 

 

大・爆・殺・神・ダイナマイト……師匠との本気の組み手。何度もぶっ倒れたし、何度も気絶した。それでも向かっていく。

 

負けてもいいけど負けたくない。絶対になにか掴む。息が荒い。個性を充分に使えない。師匠は息は上がってるがコンディションが全く落ちない。それどころか出力は上がってる。

 

 

そんな手も足も出ない絶望的状況で……彼女の声が聞こえた。

 

 

私と初めて対等に話してくれた人。

 

私の努力を尊敬してくれた人。

 

私が委員長になる時に率先して推薦してくれた人。

 

私の言動を庇ってくれた人。

 

 

私のことが……嫌いになった最後の人。

 

 

 

その彼女の表情は……分かりにくいけど私を見つめていた。あの時の…………入学初日の放課後から運動場を借りてランニングしてた時。運動場に着いてきて一緒に走ってくれた。

 

 

『無神さん……カンナちゃんって呼んでいい?』

 

『ストイックじゃん。私も一緒にやっていい?』

 

 

初めてだった。心を開いてくれるの。私と……肩を並べて成長してくれるの。

 

だから私は……皆鳥木と同じだと思っちゃったんだ。皆私と同じくらいストイックで……私と同じくらい頑張れる人達なんだって。

 

 

 

でもそれは違った。

 

B組と関わってやっとわかった。

 

人には人の心があって、人には人の想いがある。ヒーローになりたいと言う想いは一緒。

 

でもそれ以外は人それぞれ。私みたいにストイックな人もいれば、槍田さんみたいに憧れのヒーローになるための努力は惜しまないけど、それ以外のことはほわほわな人もいる。

 

 

俯瞰して見るってのは大事だって事に気がついた。

 

「…………試合中でも。」

 

「……あん?」

 

「なんでもないです。」

 

起き上がる。足はガクガク。もう動けない。

 

多分……次倒れたらドクターストップがかかる。

 

 

師匠は目潰し兼攻撃と、本命の攻撃を何度も織り交ぜて相手の動きを阻害する動きを得意とするスタイル。

 

実際爆発で目潰しされるものだから対処が厳しいってもんじゃない。

 

 

息は上がってる。止めれるのは出来て一瞬。

 

A組だけじゃない……鳥木も来てくれた。

 

 

「頑張れーー!!委員長ーー!!」

 

「やれーー!!負けんな!!」

 

皆の応援が……私の背中を押す。

 

 

「ラスト1本!!!お願いしますッ!!」

 

「気合い入ってんじゃねぇか!!来いやァ!!」

 

「フッ!!」

 

 

低空突撃。上からの攻撃には注意。

 

BOM!

 

爆発。甘んじて受け入れる。爆発の向きから師匠が飛んだ方向を予測。そのまま突き進む。

 

 

「チッ!!」

 

BOM!BOM!

 

また目潰し。痛い……熱いけど師匠の場所を予測しろ!絶対に視界から逃すな!

 

 

「ハッ……じゃあこいつはどうだぁ!?」

 

「え…………!?」

 

「閃光弾(スタングレネード)ォ!!」

 

ビカッ……

 

 

 

目がっ……光!?……何が…………

 

まずい……距離を…………!!

 

 

「おせぇよッ!!」

 

BOBOBOBOBOBOBO……

 

 

この連続爆発……もしかして!

 

榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)!!師匠のプロフィールを何度も見た。戦ってるところも探して何度も見返した。だからわかる。きっと終わらせに来てる!!

 

移動する足を止める。

 

じゃあ……インパクトの瞬間に無敵を張るしかない!!息を合わせろ……勝負は一瞬!!

 

 

BOBOBOBOBO!!!!!

 

「カンナ!!!」

 

鳥木の声援が……私の覚悟を決める!!

 

 

「オラァッ!!榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)ォオオッ!!!」

 

今ッ!!!

 

BOOOOOOOOM!!

 

 

 

「がはっ!!」

 

ちょっと早かった!!でもっ!!

 

「っ!?」

 

 

腕を捕まえた!

 

「……惜しいな。」

 

!?

 

回転が……まだ……終わってない!!!

 

 

「もう1発あんだよ!!榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)ォオオオッ!!!」

 

BOOOOOOMMM!!!!

 

 

「っっ…………」

 

私はそのまま吹き飛び……

 

「おいしょぉ!!」

 

ブラッドロータス先生にキャッチされた。

 

 

「ハァハァハァハァ……」

 

もう動けない……全身ボロボロ。

 

……終わり……だね。

 

「これ以上するなら私許さないよ。」

 

ドクターストップもかかった。

 

「まけ……か…………」

 

「カンナ!!!」

 

「「委員長!!」」

 

みんなが走ってきてくれるが……鳥木が1番早かった上にブラッドロータス先生から私を奪い取った。

 

もふもふしてる……。

 

「……俺の榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)を無敵でやり過ごすのはちょっとやそっとの研究じゃできねぇ。そこはすげぇが……俺達プロヒーローは二の矢三の矢用意してんだ。」

 

やっぱりプロヒーローはすごいな……私も見習わないと。

 

「私に榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)止められてからいっぱい考えたもんねぇ?」

 

なんの話だろ……榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)を止める??

 

 

「うっぜ。……俺も最後ムキになっちまったが……テメェはすげぇよ。胸を張れ。……インターンになったらまた来いや。」

 

「!!……師匠……ありがとう……ございます!!」

 

師匠は少しだけブラッドロータス先生と話したあと、運動場を後にした。

 

 

 

「…………カンナ。ごめんね。」

 

鳥木に包まれてる私の上から声がする。

 

「……鳥木?」

 

「私……カンナのこと何も知ろうとしなかった。……私の都合で……私のモノサシ測っちゃってた。……周りが見えてなかった。」

 

鳥木に頬を撫でられる。もう動けないからされるがままだ。

 

 

「……それだったら……私だってあなた達の気持ちがわかんなかった。……皆私みたいにストイックなのが当たり前だと思ってた。…………ごめんなさい。皆に酷いことしたわ。」

 

「……カンナ。私……貴方のこと嫌いって言っちゃった。……でも……また貴方と仲良くしたいよ。……頑張ってる姿見たら……意固地になってる自分なんてどうでも良くなった。……ごめんね……口が軽くて。」

 

「いいよ。……ありがとう。鳥木。…………また仲良くしてくれると嬉しいな。…………皆も。……私変わるから。絶対にみんなと強くなってみせる。」

 

「カンナ!」

 

鳥木に抱きしめられる。……少し痛いけど嫌じゃない。

 

 

「委員長!!俺もごめん!委員長の事嫌いだって決めつけてた!!」

 

「委員長!私もごめん。もっとお話すればよかった!」

 

 

「皆…………ありがとう……。」

 

皆……私……もう間違えないよ!

 

 

「皆。カンナを保健室に連れていこ。」

 

「「「おーっ!!」」」

 

「えっ!?ちょっ!?」

 

ワッショイ!ワッショイ!

 

 

神輿みたいに担がれて移動。

 

「ちょ……助け……」

 

 

B組の人達はニコニコしながら片付けしてる。

 

助けなんて呼べる訳もなくそのまま保健室へ。

 

 

 

治療のあと気が緩んだのか……少し寝た。

 

鳥木がずっと居てくれて……少しだけ安心した。

 

ずっと手を握てくれてたみたいで……そんな経験私は無かったから……ちょっと恥ずかしかったけど嬉しかった。

 

 

 

すごく遠回りしたけど……

 

私のヒーローアカデミアは……きっとここから。

 

 

 

 

 

 

 

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