※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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止められない

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

『えぇ!!彼女出来たの!?!?』

 

「えへへ……彼女できたの。」

 

 

久しぶりの壊理ちゃんと通話。今日あったことを誰かに話したくて。でも誰にもは話せなくて。

 

だから親友に伝えることにした。私の親友は……

 

 

『おめでとぉ〜……ほんとに嬉しいよ。』

 

すっごく喜んでくれる筈だから。

 

 

「泣いてるの〜?」

 

『当たり前じゃん!!……虐められた時知ってるし……人の好意が分かんなかったのも知ってるもん!そんなひまちゃんが……ズビッ……』

 

「大袈裟だよ……ありがとうね。」

 

 

壊理ちゃんの涙声聞くとこっちもうるうる来ちゃう。

 

『……良かったねぇ……ひまちゃん。全部話したの?』

 

「うん。……私が咀嚼するまで待ってくれてたから。」

 

『……それは待たせすぎかもね?』

 

「申し訳ないって思ってるよ。」

 

壊理ちゃん視点でも長いか……ごめんね。

 

『……そっか。……うん。……よがったぁ……ズビッ』

 

「えへへ……うん。私今幸せだよ。」

 

『うん……うん……えへへ……』

 

「…………壊理ちゃんは洸汰くんとはどうなの?」

 

『えっ!?こっ……洸汰は今……受験勉強で忙しいから…………あんまり……だよ。』

 

「そっかぁ……。」

 

 

壊理ちゃんが出水姓……で私が呼んでるのは、幼い頃洸汰くんと想いあってしまった結果、まだ名前は変えれてないけどマンダレイさんが許可済だから。……凄いよねぇ。……恋愛強者だ。ずーーーーーっとお互い一途。小学校から今までずーっと。

 

 

「恋愛大先輩も……今は我慢の時ですか……」

 

『うん。少し寂しいけどね?頑張って欲しいから。……後輩になったら変な虫がつかないように見てあげてね!?』

 

 

壊理ちゃんは幼い頃の経験から……なんというか人に執着するようになってる。今はそれが洸汰くん一直線なので、周りに被害が出てないが……

 

 

「そのボディガード!承った!」

 

『ありがとぉ!これで少しだけ安心だよ!』

 

「そうだよねぇ。学年違うからずっとってわけにはいかないし。」

 

『うぅぅぅ……私の洸汰が……変な女に騙されて……』

 

「そんなことないから安心して?」

 

 

壊理ちゃんの発作。いつもの事です。

 

『でもっ……私より魅力的な人がいたら……』

 

「もぉ〜それって壊理ちゃんを想ってくれてる洸汰くんに失礼なんじゃないの〜?」

 

『うぅぅ……心配なんだも〜ん。』

 

 

壊理ちゃんも相当重いけど……なんだかんだ洸汰くんも相当重いんだよね。ヤンデレカップルっていうかなんて言うか……まぁお似合いだよね。

 

 

「まぁ……程々にね?」

 

『……うん。……日巡璃ちゃんもね!?スる時はちゃんとゴム買うんだよ???』

 

「……?スる?ゴム?」

 

 

『嘘でしょ……』

 

 

大変焦った様子の壊理ちゃんから保健体育の授業を受けた結果……私は顔が真っ赤になって脳が緊急停止。部屋に入ってきた愛ちゃんと天捻ちゃんに心配される始末。

 

何かあったのか聞かれても何があったと言えなくて……うん。まだ早いよ……早い。だってまだ学生だもん。……うん。

 

 

……カナ……いやいやいや。ダメダメ!自制しないと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideカノーテス・ディミトリウ

 

 

 

帰宅。食事と入浴を済ませ、ベッドに倒れ込む。

 

「んふ……んふふふふっ!」

 

 

日巡璃と!

 

 

付き合えた!

 

 

初めての女に!!

 

 

なれた!

 

 

ベッドでゴロゴロ。喜びが隠しきれない。私の日巡璃。今は私だけの日巡璃。

 

日巡璃からの言葉を反芻する。何度も思い出す。

 

 

録音しておけば良かった。映像に残しておけば良かった。

 

何度だって聞きたい愛の言葉。日巡璃の口から……私だけに……私のために紡いでくれた。

 

これはもう……

 

 

「結婚してると同義だよね?」

 

カノーテス・ディミトリウ……ディミトリウが槍田になるのかな……えへへへへへ……嬉しくなっちゃう。じゃあ夏休み家に行く時って……婚前挨拶……!?しっかりしたもの選ばないと!

 

 

そ れ よ り も

 

今週は日巡璃が家に泊まりに来る。……いっぱいイチャイチャ出来る。

 

 

…………

 

「…………そういうことも……するのかな。」

 

 

……したい……けど……ダメ。まだダメ。私が頼んだら日巡璃はやってくれる。……でももし仮に子供を作ってしまった時のデメリットが大きすぎる。

 

日巡璃は……相当凄いから……多分市販のじゃ無理。……行けるのあるのかしら。

 

 

ブンブン

 

「それよりも!!」

 

 

日巡璃をいっぱい独占出来るんだから……日巡璃の可愛いところ逃さないようにしないと。

 

 

「来なさい。」

 

ベルを鳴らす。

 

「「「「はっ!」」」」

 

メイドが数人部屋に入ってくる。

 

 

「いますぐ家全体のカメラの最終確認。壊れているもの、不信なものはすぐに取り替えること。あとメモリーはちゃんと新しいものになってるか確認。」

 

「「「「はい!!」」」」

 

 

メイドが解散する。

 

日巡璃の全部のハジメテを……私のものにするために。ごめんなさい。憎田。中曲瀬。こればっかりは譲れないわ。

 

私が日巡璃の1番なんだから。

 

今日も日巡璃の声だけを取り出した音声で寝る。

 

 

……私は持てる全てを使って、日巡璃の全てを記録するから。

 

それも愛だよね。日巡璃?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

「お邪魔しま〜す。」

 

「おかえり。日巡璃。」

 

 

今日はカナの家にお泊まりの日。

 

「おかえりって……」

 

「だって私の家ってことは……あなたの家でもあるのよ?」

 

「……まだだよ。」

 

「もうすぐよ。」

 

 

カナは学校ではあんまり変わらないが、2人きりになった時や、通話中がすごく変わった。私に好きとか言って欲しいのか……沢山愛を囁いてくれるようになった。

 

私も期待に答えて好き好き言ってるけど……やっぱりまだ恥ずかしい。

 

 

 

カナに案内されてベッドへ。

 

もう定位置になりつつあるカナのベッド。

 

カナに押し倒されて、カナが私に覆い被さるように寝る。

 

 

「……日巡璃。好き。」

 

「カナ。私も好き。」

 

 

正式に付き合って初めてのお泊まり。カナはもう好きを隠さない。

 

私の胸に顔を埋め、己のものだと主張するように手を握り、指を絡める。足もピッタリとくっつけて……まるで私の体の一部になったかのような……

 

その仕草の一つ一つが好きで。胸がいっぱいになって。溢れてきて。

 

 

「カナ。好きだよ。」

 

口から零れる。

 

「うん。……私も好き。大好き。」

 

 

手をにぎにぎと触られる度、胸の中で顔をぐりぐりと動かされる度、好きが止まらない。可愛いカナ。カッコイイカナ。私だけのカナ。

 

「ねぇカナ。……キスしたい。」

 

「日巡璃っ!私嬉しい……。」

 

 

初めて自分から口に出したお願いに、カナは感極まったのかすぐに口を合わせてきた。

 

何度も何度も唇を貪るようなキス。私への愛が……好きが詰まった……私が1番好きなキス。

 

 

「ん……ねぇカナ。……私の事……離さないでね?」

 

「監禁してもいいの?」

 

「……カナなら嫌じゃない。」

 

「……おばかさん。そんな事するわけないじゃない。」

 

 

続くキスの雨。

 

口だけじゃなくて、瞼。おでこ。頬。顎。鼻。耳。首。

 

全部にキスされて。でも少し寂しくて。

 

 

「カナ……私の口は……飽きちゃった?」

 

「……人を煽るのが上手くなったわね?……こっちは色々我慢してるのに……」

 

「来て……?今日いっぱい汗かいちゃったけど……カナ……好きでしょ?」

 

「……大好き。」

 

 

カナは匂いフェチの気がある。というか絶対匂いフェチ。脇とか……おしりとか背中とかうなじとか大好き。特に運動終わったあととか時々すごい目で見てくるから。

 

 

「お嬢様。お風呂の準備が出来ました。」

 

「…………お預けだね?」

 

「……大丈夫よ。またいつでもできるから。」

 

「……うん。」

 

 

また。いつでも。

 

私達はこれからもずっと一緒なんだと自覚させられる言葉。

 

胸がきゅーんとなって……

 

それでいて苦しくなくて。

 

あぁ……私はどうしようもないくらいにカナが好き。

 

これはもう変えられない事実なんだなと再認識。

 

私は前を歩くカナの腕に抱きつく。

 

 

「え?日巡璃?」

 

「ダメ?」

 

「ダメじゃない……嬉しい。」

 

「……えへへ。」

 

 

身長差があって大変だけど、たまにはいいよね。

 

 

 

 

 

 

 

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