※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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天捻ちゃんは何処に……

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「どういうこと?教えてくれる?」

 

古銀ちゃんは泣いてて喋れる状態じゃない。

 

 

「オイB組全員呼べ!!先生もだ!」

 

「わかった!天眼!先生探して!!」

 

「もうやってる!!」

 

「俺A組にも言ってくる!こういうのは人数多い方がいいよな!」

 

「私怨で動いちゃダメだぞ!まずは中曲瀬さんの場所を探すところからだ!」

 

 

 

周りも動き始めてる。

 

意を決したのか邊ちゃんが喋ってくれる。

 

 

「……中曲瀬さんが……ヒーロー科を目指してるのは最初からみんなに公言してたの。だけど……やっぱりそれをよく思わない人もいて……」

 

……そんなの…………そんなの!

 

「…………そんなのいじめていい理由にならない。」

 

いじめなんて存在していいものじゃない。天捻ちゃん……私と同じ目にあってたなんて……

 

「そうだよ……そうなんだけど……」

 

「じゃあなんで……」

 

「槍田さん達と仲がいいじゃない?……だからそれもあって虐められちゃって……」

 

「………………。」

 

そんな……天捻ちゃんは……私達のせいで虐められた……?私達と仲良くなったから……!?そんな……そんなわけ……

 

「中曲瀬さんからは言わないでって言われたの!!…………でも……もう見てられなくて……昼休みに入ってすぐ……連れられてどこかに行っちゃって……」

 

邊ちゃんも泣き崩れる。

 

「許せないよ……そんなの!何処!!何処に行ったの!?」

 

「……許せません。そのような下衆な行為。断じて許してなるものか。」

 

愛ちゃんも怒り心頭と言った感じだ。

 

 

「日巡璃。憎田。一旦落ち着きなさい。」

 

カナに肩を叩かれる。

 

……ほんの少しだけ頭が冷える。こういう時のカナ……本当に頼りになるね。

 

 

「天捻が……どこに行ったかわかる?」

 

2人とも頭を横に振る。

 

カナが辺りを見渡す。

 

 

「……今から3手に別れるわ。私と憎田。日巡璃と副委員長。別処は2人に別れて片方づつ着いてきて。」

 

「了解!」「わかったよ〜!」

 

 

「残りは教室待機。情報が分かったら連絡お願い!先生が来たら別処に連絡。私達はその間に中曲瀬天捻の捜索。絶対見つけるわよ。」

 

「「「応!!」」」

 

「……私と貴方なのが少々気になりますが……まぁいいでしょう。」

 

「頭に血が登ったアンタと日巡璃を制御できる人間が必要でしょ。だから私と副委員長なのよ。」

 

「なるほど!あいわかった!それでは槍田さん!くまなく探そう!」

 

「うん。そっちは任せるね。」

 

「お嬢様。お気をつけて。」

 

 

教室を出て二手に別れる。

 

私は屋上を。愛ちゃんは下の階を。

 

 

 

……天捻ちゃん…………無事でいて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side中曲瀬天捻

 

 

「…………それで……今日は……どうしたい……の?」

 

目の前には女の人3人。私のクラスの人。

 

 

「どうしたいもこうしたいもねぇんだよ。」

 

「オイ……誰にも言ってねぇだろうな!?」

 

「……言うわけない……」

 

「そうだよなぁ!?言ったら金城と舌古も虐めてやるっつったもんなぁ!?」

 

 

…………きんきんとぎんぎん。私の普通科での数少ない友達。

 

私の夢を応援してくれるいい人。…………そんな人達を虐めさせる訳にはいかない。

 

 

「今日も鍛えてやるよ。個性使ったらわかってんだろうなぁ!?」

 

「…………当然。」

 

 

この女達はずる賢くて……顔は狙ってこない。怪我になってすぐにバレるから。

 

制服は脱げるところまで脱がされる。汚れたらすぐにバレるから。

 

 

 

女性の力でも痛いものは痛い。

 

昨日見たら痣になってた。……ひまひま達には見せられない。

 

 

おかげで昨日のお風呂は一人。すごく広く感じられた。

 

痛い。苦しい。寂しい。

 

 

 

……これがひまひまが経験してきたものなのかな。

 

ほんの少しだけ嬉しくなったけど、そんなこと考えてる余裕なんてすぐに無くなった。

 

 

ブラッドロータス先生に鍛えられてるとはいえまだ発展途上。怪我もできるし吹き飛ばされもする。

 

相手は個性使ってるしね。

 

助けて欲しいなんて言えない。私はヒーローになりたいから。

 

ヒーローは……こんな逆境も乗り越えるものだから。

 

 

「…………。」

 

「立てよグズ。私らが虐めてるみたいじゃんか。」

 

「…………。」

 

 

虐めてるじゃないとは言えない。

 

「起きろっつってんだよ!?」

 

 

脇腹を蹴られる。

 

「がっ…………ごほっ……ごほっ……」

 

「生きてんじゃねぇか。」

 

「ウチらを焦らすなよなぁ〜?友達を人殺しにしたいの〜?」

 

 

誰があんた達なんか……友達だと……

 

「んだよその目。ウチらは友達じゃねぇってかぁ?」

 

「そうだよねぇ。だってヒーロー科の奴らと絡んでるもん。ウチらのことなんてどーでもいいんだよコイツ。」

 

「金城も舌古も可哀想だよなぁ!だってこいつがヒーロー科に行ったらもうポイだよ?」

 

 

好き勝手言って……きんきんとぎんぎんはずっと友達……捨てるわけない。

 

「ハァ……ハァ……そんな……わけ……」

 

 

「うるせぇなぁ!?裏切り者はだまってろよ!!」

 

背中を踏まれる。

 

「……んぐ…………裏切って……なんか……」

 

 

「ウチらのこと見下してたんでしょぉ?アンタはヒーロー科に行きたがってたもんねぇ?」

 

「そんなこと…………」

 

 

「だから私らが強くしてやるって言ってんだよ!オラァ!とっとと立ちやがれ!!」

 

ガシガシと背中を踏まれる。

 

「うっ……ふぐっ……」

 

 

「その辺にしときなぁ〜?カッターシャツに汚れ着いちゃうよ?」

 

「あっワリ。こいつが立たねぇからよ。」

 

「早く立てよ。」

 

「ふ…………くっ…………」

 

 

ゆっくりだけど立ち上がる。きんきんとぎんぎんに手出しさせない。

 

「おー!まだまだやる気満々だな!よっしゃ!もう少し痛めつけてやるか!」

 

「だね。」

 

「怠けたらすぐ金城と舌古に行くからな!?……なんならヒーロー科の奴も嫌がらせしてもいいかもな。」

 

 

ひまひま達に……!?そんなの……

 

「……だめっ!」

 

「…………ぷっ……あはははははは!!!」

 

「だめっだってよ!そんな大事かねヒーロー科が!」

 

「金城と舌古よりも大事じゃん。本性見たりって感じね!」

 

 

「笑うなら……好きにして……でも……私以外に手を出したら…………絶対許さないから……」

 

「許す許さねぇじゃねぇよバーッカ!」

 

 

お腹に蹴りを入れられる。

 

相当力を入れていたらしく……一瞬息ができなくなる。

 

 

「んぐっ!?…………がっ…………!?」

 

吹き飛ばされてゴロゴロ転がる……息が……肺に空気を…………

 

 

「クリーンヒットォ!」

 

「やるじゃん。でもそろそろ時間だよぉ?」

 

「そうだな。じゃあ頼むわ。」

 

「かしこまり〜。」

 

 

水をかけられる。これもあの女たちの個性。

 

「がぼっ……ごぼぼ……」

 

「おーい。息できなくなるぞ〜?」

 

「大丈夫大丈夫。ギリギリ知ってるから。」

 

「鬼畜ぅ〜……」

 

「ごぼぼ……がっ……」

 

「おもろ。写真撮っとこ。」

 

 

……息が…………

 

「あっはっはっはっは!もがいてて可愛い〜!いつも通り乾かしてあげるから大丈夫だよぉ!」

 

「はっ……ごぼっ……」

 

「ざまぁみろ!!私達をコケにした罪だよ!!」

 

「……面白いけど反応無さすぎてこいつすぐ飽きそうだねぇ……金城と舌古に手ェ出しゃ多少マシになるかな?」

 

「やめときなぁ?次手ェ出す時はこいつの心折ってからだよ。」

 

 

息…………もう……無理…………ひまひま…………助け……

 

 

 

 

 

 

ドガン!

 

ドアが蹴破られる。

 

 

「「「!?」」」

 

 

 

 

 

「何……してるの?」

 

ひま……ひま…………

 

 

 

私はその姿を一生忘れないだろう。

 

 

 

私の……私だけのヒーロー。

 

 

 

 

 

 

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