※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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4人でデート

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「デート!デート!」

 

「浮かれすぎよ……もう。」

 

「んふふ。ひまひま……可愛い。」

 

「お嬢様。お転びになりませんよう……」

 

 

デート!デートです!!そりゃ浮かれますとも!

 

「楽しみすぎてあんまり寝れなかった!」

 

「……子供ね。」

 

「子供でいいもーん。」

 

 

カナの腕にくっつく。顔のにやけが収まらない。中学生の頃から考えにくいくらい……毎日が友達で……恋人で充実してる。

 

慣れてないってのもあるけど……それ以上に今が楽しい。

 

 

今日はいつもの大型ショッピングモールではなくて、愛ちゃんとカナがよく来てる百貨店に足を運んだ。2人のおすすめだって。

 

なんでもいい物を割とお手軽に揃えれるんだとか。…………本当かなぁ?庶民感覚の私には……想像はつかないけど……。お手軽ってそっち感覚の可能性ない??

 

嫌な予感。

 

 

 

 

「…………いいお値段するね?」

 

やっぱりね!

 

 

「?……そうかしら。」

 

「……来るお店間違えたかもしれませんね。」

 

 

そうだよね!?これ私お小遣いじゃ買えないよ!!

 

天捻ちゃんが商品を手に取る。

 

 

「……ん。……これでこの値段……いいね。」

 

「……天捻ちゃんもそっち側だよね……。」

 

 

とほほ……庶民感覚は私だけか……

 

「うーん……私買えないし……見て回るだけにするよ。」

 

 

まぁ可愛い彼女がワイワイしてるの見るだけでも楽しいからね。

 

私は後方腕組をするのです。

 

 

「「…………。」」

 

「……大失敗……だね。」

 

「「うるさい。」です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

side???

 

 

『ねぇ!どういうことよ!デートって言うから浮かれて来たのに!』

 

『お嬢様のお財布事情を全く考えていませんでした。』

 

『2人とも浮かれすぎ。』

 

『うるさい。』

 

『……それよりもこの後どう巻き返すかが大事だとは思いませんか。』

 

『……だけど……日巡璃あんなになってるし……』

 

『今自動販売機の前でお水飲まれてますね。』

 

『ウロウロしかしてないから……店員さんから……不審がられてる。』

 

『…………大ミス。大失敗よ!日巡璃に嫌な思いさせちゃったかも……』

 

『そんな……我々……見捨てられる……そんな事あってはなりません!あなた方はともかく私は日巡璃お嬢様が居ないと生きていけません!』

 

『私だってそうよ!』

 

『ん!……なんで……私も巻き添え……なの。』

 

『あなたも感覚こっち側でしょうが!』

 

『……黙秘権。』

 

『うぐぐぐ……これから挽回するわよ!ここは私たちがよく使ってるお店なだけで……リーズナブルな物だって売ってる場所はあるはず……!』

 

『リサーチします。少々お待ちを。』

 

『天捻!何自分だけ日巡璃にくっついてるの!!』

 

『……マーキングしてるだけ。買いたいもの……買ったし。』

 

『ずるい!私もとっとと買い物終わらせないと!』

 

『あっ!カノーテス様は私と一緒に汚名返上ですよ!』

 

『くっ…………そうね!一旦協力しましょう!』

 

『このまま終わらせる訳には行きません!』

 

 

 

 

 

 

 

「…………。」

 

「天捻ちゃん?どうしたの?」

 

「……ん。……なんか……忙しそうだな……って。」

 

「…………??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

天捻ちゃんが私の膝枕でゴロゴロを初めて10分くらい。

 

 

「お嬢様!下の階にいきましょう!」

 

「……下?」

 

地下があるのかな……?みんなは買い物終わってるみたいだけど……。

 

 

「そうよ。ここはびっくりするかもだけど2階なの。」

 

「…………2階なの!?えっ!?だって……玄関から入ってきた……よね?」

 

「反対側には1階からの出入口があるわ。」

 

「へぇ〜…………すごいお店だねぇ……」

 

 

私の知らない世界だ。こういうお店を知ってるのがセレブってやつなのかな。

 

「でも何か買うの?」

 

「いえ。日巡璃の買い物をするわ。」

 

「……え?私このお店の物満足に買えるお金ないよ?」

 

「大丈夫です。1階はリーズナブルなものが揃っているとネットに書いてありました。」

 

 

……それ信じていいの?少しだけ疑いの目。

 

「うーん。見てみるだけ見てみようかなぁ。」

 

「……ん?……行くの?」

 

「うん。見に行こって。」

 

「わかった。……行こ。」

 

「「…………。」」

 

 

買えるものあるといいなぁ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼過ぎ。

 

 

「……あったね。買えるもの。」

 

結論から言うとなんでもあった。

 

本当になんでも。全然買えました。なんなら揃いました。

 

 

「あれが庶民感覚……覚えておきます。」

 

「すっごく安かったけど……何がどうなってるの?あの値段で服が買えるんだ……。」

 

 

愛ちゃんとカナは新鮮だったみたい。後半ちょっと楽しそうだったもんね。

 

 

「…………新世界だった……ね。」

 

天捻ちゃんもね?

 

 

「これならまたあのお店行きたいかも!」

 

「「……ほっ。」」

 

 

それはそれとしてお腹は空くもので……

 

 

「……ここ結構美味しいね。」

 

「ん。……パスタ……結構当たり……かも。」

 

「…………なかなかね。」

 

「お嬢様。こういう味が好みですか?」

 

 

近場にあった喫茶店。下半身がタコで少し厳ついマスターが居たけど、結構サイドメニューが豊富で料理が美味しい。

 

 

「ん〜…………愛ちゃんの料理のが好き。」

 

「っっっ…………か……かしこまりました。」

 

 

愛ちゃんのはなんだろうね……なんというか心が暖かくなる味。安心する味って言うのかな。

 

 

 

「……それよりも。日巡璃。今日はごめんね?」

 

「……私からも……お嬢様。申し訳ありません。」

 

「もぐもぐ……何が??」

 

 

急にカナと愛ちゃんから謝罪。何か酷いことされたっけ?

 

「なんか……最初つまらなかったでしょ?」

 

「私めが予定を立てたのです……お嬢様への配慮が欠けておりました。」

 

「……ん〜……本音を言うとね?……でもデートだから。そういうこともあるかなって。お互い初心者だしね!」

 

「……ありがとう。日巡璃。」

 

「……なんと寛大なお心を……私……感動いたしました!」

 

「んへへ……冷めちゃうよ?早く食べよ。」

 

 

美味しいご飯でおなかいっぱい。デザートも美味しそう。

 

「……こちら店長自慢のショートケーキです。」

 

 

金髪強面のお兄さんがケーキを持ってくる。

 

……色んな人がいるねぇ……この喫茶店。異形個性の人が多めだけど。

 

 

「…………ん〜?」

 

「……??」

 

 

強面お兄さんに顔を覗き込まれる。ちょっと怖い。

 

「……あっ!嬢ちゃん達雄英生だろ?」

 

「え?知ってるんですか!?」

 

「日巡璃。体育祭。」

 

 

あっそっか。全国放送だもんね。

 

「それもだけどさ、期末試験!みんないい動きしてたよなぁ!」

 

「……期末試験?」

 

 

こんな人いたっけ……?

 

「……そうだった!あん時俺……ちょっと待ってくれな!」

 

お兄さんが厨房に戻って行った。

 

 

「「「……?」」」

 

「……知り合い?」

 

「んーん?知らない人。」

 

「あんな人……そもそもこの喫茶店入ったの初めてだしね。」

 

「私の記憶にもありません。」

 

 

「お待たせ!」

 

するとお兄さんが黒い覆面を被って出てくる。

 

黒い……覆……面…………あっ!この人!!

 

 

「試験に出てきた黒い人!!」

 

「あっはっは!そうだよ俺だよ!」

 

「…………そういえば先生がカフェに勤めてるって……」

 

「……世間は狭いですね……。」

 

 

「???」

 

「天捻ちゃん。この人私達の実技の期末試験を手伝ってくれた人だよ。」

 

「……そうなんだ。」

 

 

「お嬢ちゃんたちはデートかい?いいねぇ!青春だね!」

 

 

お兄さんはニコニコしながら話しかけてくる。不思議と嫌な気持ちはしない。

 

「そうです。デートです。大好きな彼女達との大切な日です。」

 

「んふっ。」

 

「っ。」

 

「……んふふ。」

 

 

「ヒューッ!あついねぇ!幸せになりな?」

 

「分倍河原ちゃん。そろそろお仕事戻りなさいな?」

 

「ウッス店長!……っつーわけで俺は下がるぜ!めいいっぱい時間とお金使ってくれよな!」

 

 

黒い人が厨房に戻る時に店長さんに頭を叩かれてた。お互い笑ってたので仲良しなんだろうな。

 

 

いい雰囲気に美味しい料理。

 

今回のデートも楽しかったな。よーっし!しっかり宿題終わらせるぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

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