※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

77 / 280
合宿2日目。午前。

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「煌めく眼でロックオン!!」

 

「猫の手手助けやって来る!!」

 

「どこからともなくやって来る……」

 

「キュートにキャットにスティンガー!!」

 

「「「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!!」」」」

 

 

2日目。朝。先生たちに起こされてジャージを来て広場に集合した。

 

コスチュームに身を包んだプッシーキャッツの御三方と……もうひとり女の人。

 

たしかにラグドールさんだっけ??何でかわかんないけどヒーロー辞めざる得なかったって昨日引子ちゃんから聞いた(聞かされた)。

 

 

「はわわ……フルVer.……生で聞けるなんて…………」

 

引子ちゃんは今日も元気そうです。ほかのみんなはすごく眠そう。

 

 

「「「「そして……?」」」」

 

ガサッ!!

 

「「「えっ!?」」」

 

近くの草むらから誰か出てきた。

 

 

「よっこしょ!」

 

「「「はぁ!?」」」

 

「えっ!?流水おねーさん!?!?」

 

 

流水おねーさんが青色のプッシーキャッツの衣装を着て登場。なんで!?

 

「「「はい!スペシャルゲストのブラッドロータス改めてロシアンブルーでーす!」」」

 

「いえーい!……これでいいんですか?」

 

「うむ。」

 

 

流水おねーさんが猫のポーズ。似合ってるけど!それ旦那さんに見せなくていいの!?

 

「ってことで今日から私も参加するからよろしくね!」

 

「「「はい!」」」

 

おねーさんはプッシーキャッツの皆さんと仲良くハイタッチ。……時々おねーさんの交友関係がわかんなくなるよ。

 

 

「……先生!俺たちは一体何をするんですか!」

 

「うむ。それはイレイザーから説明がある。しっかり聞くように。」

 

スナイプ先生の横からヌッとイレイザーヘッド先生が出てくる。……少し怖いんだよね。雰囲気が。

 

「今日からお前らは2日間みっちりと個性を使い倒してもらう。個性強化合宿だ。……個性は筋肉と同じだ。使えば使うほど強く強靭に進化する。そのためのトレーニングも考えてきた。……プッシーキャッツの皆さんはそれを効率的に行うために協力してもらった。……ブラッドロータス先生もそれだ。全員しっかり励むように。」

 

「「「はい!!」」」

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでみんな振り分けられて……っていうか一撃くんと能面くんと愛ちゃんと一緒。ほかのB組の子は別のところに割り振られた。

 

A組は……

 

 

「よろしく!」

 

「ふふ。よろしくね?」

 

あまり知らない子が3人。女の子もいるけど……あれ?昨日あんな子いたっけ?

 

 

「よし。それでは訓練を始める。」

 

目の前には虎さんと流水おねーさん。

 

 

「始める!」

 

体格差もあってパパと娘みたい。…………だけど腕とお腹から見えてる筋肉がそれを否定する。すごく仕上がってる……。

 

「我の動きに合わせろ。もちろん個性を使いながらだ。それを何度も繰り返すぞ。この場で個性と身体をバキバキにしてもらう。」

 

「お昼から武器使える子は私についてきてね!別の訓練をするよ!!」

 

「「「はい!!」」」

 

 

よし!頑張るぞ!強くなるためだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼休憩。

 

 

「ぶえぇええええ…………つ……疲れた。」

 

「キツかったッスねぇ……」

 

「……こ……これが半日……!?」

 

「…………かなり来るものがありますね。」

 

 

B組。撃沈。増強型……及び異形型の私でも動きに着いていくのが手一杯。普段使わないところ使い尽くした気分。

 

おねーさんは笑顔でついていってたな……凄いや。

 

 

「…………お疲れ。」

 

「お疲れB組!……集合だってよ。」

 

 

話しかけて来てくれたのは、A組の子達。

 

確か手首足首にある空気穴から衝撃波が出せる個性の空 空(きのした そら)くんと、一定時間身体の水分を筋力に上乗せできる水盛 桝呑(みずもり ますのみ)くん。途中の休憩時間に教えてくれた。

 

 

そして……

 

「……。」

 

もうひとり。女の子だと思ったけど男の子らしいです!ごめんなさい!

 

大人気アイドルグループKSI48(コセイフォーティーエイト)の1人、男の娘キャラの軽良 幸音(かるい れおん)…………ちゃん。本人がちゃん付けで呼んで欲しいらしい。ちなみに個性は触れたものを軽くする個性だって。時間制限30分。他に制限なし!解除も自由!

 

 

「幸音……すまんな!こいつ人見知りでよ……」

 

水盛くんと空くんの後ろに隠れちゃった。

 

 

「改めてよろしくね!幸音ちゃん!」

 

「……。」

 

 

顔だけ出して頷いてくれた。良かったのかな?

 

「お嬢様。集合が……」

 

「あっそうだった!行かなきゃね!」

 

「えぇ〜……キチィぜ……」

 

「能面サン。置いていくッスよ。」

 

「行くからよぉ……腹減った……」

 

 

お腹すいたねぇ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っつーわけで自分たちの飯は自分たちで作る!!」

 

「働かざる者食うべからず!」

 

 

「「「えええええっ!?」」」

 

目の前にはじゃがいも……人参……玉ねぎ……お米……お肉とルー。カレーの材料が山ほど置いてある。

 

カレー……作るの!?私料理したことないんだけど!!

 

「当たり前だ。もし避難所でお前たちしかいない時、避難してきた一般の方に食事を提供しなくてはいけない。その練習だと思え。」

 

「疲れた体で美味しい料理を作る。これも立派なヒーロー活動。Plus ultraしよう。」

 

「「「はい!」」」

 

 

 

 

 

そして皆で準備と手分け。

 

「……あれ?おねーさん?」

 

おねーさんが結構な量のカレーの材料を持っている。

 

 

「どうしたの?」

 

「いや……おねーさんもカレー作るの?」

 

「そうよ。今回は色々あって先生方の料理は私の仕事。」

 

「そうなんだ。」

 

 

「……ブラッドロータス先生料理も出来るのかよ。」

 

「知らないの?ブラッドロータス先生のSNSにほぼ毎日お弁当の写真が上がってるよ?常識だよ。」

 

「毎日……!?」

 

「常識ではないよ??」

 

 

おねーさんはぽつりと一言。

 

「……私は……壊理ちゃんと洸汰くんたち含めて10人前くらいをひとりで作るけど……まさか人数分きっかり作るあなたたちが私より遅いなんて無いわよね??被災者の方々をそーんなに長く待たすの?」

 

「「「「!!!!」」」」

 

絶対聞こえるように言った!!

 

これは……試されてる!!

 

「B組全員!!」

 

「A組!!」

 

「「美味しいカレー作るわよ!!全速力で!」」

 

「「「おう!!」」」

 

 

 

 

 

とは言ったものの……

 

「私料理したことないんだよね。」

 

「委員長まじか。意外だな。」

 

 

小廻くんは横でテキパキとじゃがいもの皮を向いて慣れた手つきで切り進んでいく。

 

「上手いね小廻くん!」

 

「香曽我部程じゃねぇけど俺も両親共働きで……俺がちびっこたちを面倒見ないといけなかったから……自然とだね。」

 

 

「偉いねぇ……」

 

「偉いな……」

 

「偉いじゃん……」

 

 

「委員長。弾野原。氷叢。全員手ェ動かせよ。…………なんでじゃがいも班だけ俺以外料理したことねぇんだ!!」

 

金持ち2人と台所が狭すぎた女のトリプルパンチだぜ!

 

 

「……包丁って怖いね。」

 

「……うん。…………メイドさんに感謝しないと。」

 

「…………包丁に映る僕……美しい!」

 

 

若干1名は置いておいて……難しいな……包丁。指が切れちゃいそうだよ……よくできるよね。世のお母さんたち。

 

……A組も似たような感じになってるわ。無神さんも私と同じだ側だから……きっと。ほら。福ちゃんに教えて貰ってる。

 

 

……おねーさんは……

 

 

ドドドドドドド……

 

ボチャボチャボチャ……

 

グツグツグツ……

 

 

切ったじゃがいもは水につけて、既に飯盒がフル稼働。飯盒4つあるけど大丈夫??食材はほぼ切り終えてるみたい。……はやすぎない???

 

なんで水につけてるか知らないけど……美味しくなるのかな?

 

 

「委員長……どこ見て………………あの人は例外すぎるね。アク抜きまでしてる。」

 

「アク抜き?」

 

「切ったじゃがいもを水に浸すと、苦味とかエグ味が抜けて味が染み込みやすくなって、その上で煮崩れもしにくくなるから出来ればやりたいんだよね。……出来れば。」

 

すごいねぇ……料理してる人ってそんなのも知ってるんだ。

 

小廻くんがこちらを見渡す。

 

初心者A。初心者B。初心者C。

 

 

「……今は余裕がないからしなくていいよ。」

 

「「「はーい!」」」

 

「……。」

 

小廻くんがすごい顔した。始めてみる!

 

 

 

 

できたカレーはママのカレーとはまた違った味だったけど、みんなで作ったってだけで最高に美味しかった。

 

 

 

お腹も膨れた。休憩もできた!

 

午後も頑張ろう!!

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。