※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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肝試し……それと

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

 

「トップバッターにしとく??」

 

組み分け完了。私とカナはペア確定で、他のペアはこんな感じ。

 

 

別処双子 一撃景央

 

圖書憂世 青空天気

 

天眼通 流鏑馬翼

 

無頭清美 光満

 

離引子 弾野原剛

 

憎田愛 小廻嵐太

 

香曽我部広霧 能面健二

 

骸骰髑髏 氷叢一心

 

日河原砂臣 加糖甘麻呂

 

 

こうなった。うーん凄くランダムって感じ。

 

カナが怖がりすぎてるのでみんなすごく優しい。

 

 

「トップバッターやばくね?最後の方がいいよ。」

 

「最初に終わらせちゃった方が楽な可能性あるぞ?最後はみんなの叫び声聞いた上で入るんだぞ??」

 

「……トップバッターの方がいいか……。」

 

「時間経てば落ち着く可能性……」

 

 

「……ぐすん。」

 

「「「……無いな。」」」

 

 

カナは私の腕の中で既に涙目になってる。

 

「……カナ。最初にしよっか?」

 

「…………。」

 

 

ぎゅっと私の服を握りしめるカナ。……怖いんだろうな。

 

「私がずっと手を握っててあげるから。……ね?」

 

「…………だっこ。」

 

「じゃあずっと抱っこしててあげる。」

 

「…………だったら…………いい。」

 

 

「……ってことでトップバッター行きまーす!」

 

カナを抱き上げる。

 

そのまま森の中に。

 

 

「……槍田ほんと彼女の扱い上手くなったよな。」

 

「少し前まで顔真っ赤にしてタジタジだったのに。」

 

「成長するもんだなぁ。」

 

「槍田が成長しても見守り隊は今後も活動継続やぞ!」

 

「「「おう!!」」」

 

 

「流鏑馬くん!?見守り隊ってなに???」

 

なんか聞き捨てならない言葉聞こえたんですけど!?

 

 

 

 

 

 

 

 

「……。」

 

「怖いくないよ〜。怖くない。私がいるからねぇ〜。」

 

カナを抱っこして入って少し。

 

 

なんか黒いモヤが動いているような気がするけど……多分桜子ちゃんの個性だよね〜……雰囲気出るなぁ!

 

「…………。」

 

カナは相当怖がってるけど。

 

 

ガサガサッ……

 

「ひっ!!!」

 

カナがブルブル震えてる。

 

 

「槍田さん。……ディミトリウさん大丈夫なの??」

 

無神さんが出てきた。カナを心配したらしい。

 

 

「桜子!一旦個性中止!」

 

「本名で呼ぶな!我が名は!」

 

「うるへぇ!」

 

「あでっ!?」

 

「……うるさい。今カンナちゃんが喋ってるでしょ。」

 

 

副ちゃんと桜子ちゃんと海鈴ちゃん。この4人が司令塔かなにかかな?

 

「あはは……大丈夫大丈夫。カナ……こういうのほんとに苦手で……すっごく怖がっちゃってるだけだから。」

 

「…………尋常じゃないわよその怖がり方。」

 

 

「……うん。…………だからすこーし手加減してくれると嬉しいなって。」

 

「…………ひっ……ひっ……。」

 

 

泣いちゃった……私を全力で抱きしめてくるカナに胸がキューンとなる。

 

「大丈夫……大丈夫。私がついてるからね。」

 

 

「…………何もしないって手もあるけど……。」

 

「……そうさせてもらおうかな。……カナが可哀想だし。私達失禁したって事にしていいから。」

 

「……別に無償で良かったのに。……分かったわ。皆に伝達して。」

 

「「「はーい!」」」

 

 

 

 

無神さんがまた森の中に隠れていく。

 

黒いモヤがまたモヤモヤ始めたけど……これはいいのかな?

 

 

「…………ぐずん……」

 

「カナ。……一緒に出ようね?」

 

「…………ずびっ……」

 

 

ふふ……可愛いなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

中間地点に着く。

 

「あっおねーさん!」

 

「日巡璃ちゃん。お疲れ様。…………大丈夫?」

 

おねーさんもカナを見て驚いた様子。いつもと違いすぎるもんね。

 

「うん。……ちょっとこういうのが苦手すぎてね?」

 

「……ん〜……言いたいことはすごーくわかる。私もそっち側だから。」

 

「え?そうなの?」

 

「うん。怖いの無理。触れないのほんと無理。」

 

……なんか脳筋だな??

 

自分の名前が書かれた紙を取って、後ろのペアと合流しないようにそそくさと離れる。

 

「……頑張ってね。おねーさん!」

 

 

「うん。日巡璃ちゃんは……ちゃんとアフターケアしてあげるのよ?」

 

「任せて。大事な彼女だもん。」

 

「ふふっ。じゃあよし。」

 

 

おねーさんと離れる。

 

「……カナ。あと半分。我慢できる?」

 

「………………がんばる。」

 

「偉いね。」

 

カナに強く抱きしめられる。

 

少しだけ歩くペースを早めようか。

 

 

 

 

 

 

出口まだもう少し。

 

「…………ごめんね。……日巡璃。」

 

「…………何が?」

 

「……楽しみだったんでしょ?……肝試し。…………私のせいで……つまんなくなっちゃったから。」

 

涙声だけど……私に申し訳ないって気持ちは伝わる。……気にしなくていいのに。

 

 

「…………そうかな?……私はカナと一緒に居れるだけで……すっごく嬉しい。」

 

「…………。」

 

「私は……カナの新しいこと知れて良かったなって。」

 

「…………新しいこと?」

 

「こういうのが怖いってこと。」

 

「…………。」

 

少しむくれた。怒らないの。

 

「そういうのも……恋人関係じゃない?」

 

「…………そうかな。」

 

「きっとそうだよ。……私……カナの事いっぱい知りたいから。」

 

「…………日巡わr……」

 

ガサッ……

 

「!」

 

「キョエエエエエエエッ!!」

 

「っっっ!!!?????」

 

 

出てきたのは全身長髪に覆われた……安毛ちゃんかな?

 

「あっ!おい安毛!!」

 

「…………あ。あかん。」

 

と……茜ちゃん。

 

「う…………」

 

「「う?」」

 

……もう遅いよ。2人とも。

 

「うわああああああああああん!!!!」

 

カナの大泣き。森に響き渡るくらい。そして決壊。

 

 

「あ……ッス-ッ……」

 

「…………ハァ。」

 

「………………2人とも。……うふふ。」

 

「「…………。」」

 

「今回だけだからね?」

 

自分でも驚くほどに低い声が出た気がする。

 

「「ウス。」」

 

私は水たまりをなるべく避けながら進む。

 

 

「ああああああああっ!!」

 

「カナ。大丈夫だよ。大丈夫だからね?」

 

大泣きするカナを抱きしめながら、さっきよりも足早に森を出た。もう気が気じゃなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ひぐっ……ひぐっ……」

 

「……伝達ミスで……か。……酷いことをしたな。」

 

 

何があったか先生方に報告。

 

誰が悪いとか言う訳じゃないけど……伝達ミスはあったんだよね。

 

 

「いえ。……まぁ最初から辞退すれば良かった話ですから……こっちも空気を乱してしまってごめんなさい。」

 

「……いや。配慮しきれなかったこっちのミスだ。謝らなくてもいい。……謝られたらこっちがどうしていいかわからん。」

 

 

イレイザーヘッド先生に謝られる。カナにとって良くない思い出にならないといいけど。

 

「許せねぇよ!俺らもバカ怖い肝試しやってやろうぜ!」

 

「「「おう!!」」」

 

 

まだ出発してない&もうゴールしたB組のみんなが燃えてる。

 

「……私……カナ連れてお風呂行ってくるから……後はよろしくね?」

 

 

「任せて槍田ちゃん!とびっきり怖いの作るから!」

 

「おう!やるからには全力だな!」

 

「ウチらの癒し泣かせた罪は大きいで。」

 

「バチボコに泣かせてやる。」

 

 

おぉ……全力だn……癒し??

 

「まぁいいや。…………日河原くん。あとは任せた。」

 

「任された!皆!全力で取り組むぞ!!」

 

「「「おう!!」」」

 

 

その場を離れる前にスナイプ先生に一言。

 

「私とカナどっちも失禁したってことでいいです。」

 

「……そうか?」

 

「はい。カナを1人にしたくないので。」

 

「……分かった。ディミトリウのことは頼んだ。」

 

「はい。」

 

 

私はその場を後にした。

 

 

あとから聞いたところによると、B組の肝試しは本当に怖かったらしい。

 

香曽我部くんが全体的にうっすら霧を作って見づらくし、髑髏ちゃんが餓者髑髏作ってウロウロ歩き回り、その霧の中を美右ちゃん左久ちゃん主導で物音を立てて、無頭くんが頭を無数に飛ばし、氷叢くんがあたりの気温を少し下げてともうやりたい放題やったらしい。

 

 

それもこれも全部天眼くんが誰がどのタイミングで来るか全部千里眼で速攻発見。憂世ちゃんが作った簡易トランシーバーで全員伝達。もうタイミングと完成度が歴代最高クラスだったとのこと。

 

この影響で文化祭の出し物がお化け屋敷になるんだけど……またそれは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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