side槍田日巡璃
「ふっ……ほっ……よっと……」
『Nice!Nice!Nice!』
「ハァ……ハァ……も……もう無理……」
「さすが……お嬢様ですね……ハァ……ハァ……」
「………………死ぬ。」
今日はみんなでテレビゲームしてる。ふーぷふぃっとあどべんちゃー?って言うらしい。運動ゲーム。
こんなゲームもあるんだねぇって感じ。進化したなぁ……まぁ私家庭用のゲーム機持ってないんだけど。買ってもらったこともないし…………そもそもゲームをしない。
……なんでだろうね。あんまり欲が無かったんだよね。生きること以外。
そういう意味ではおねーさんに会えてよかった。生きる意味を見いだせたから。生きる以外に欲が出たって言うのが正しいかな?
お話を戻そうね!
よくわかんないけど輪っか状のフープをぐにぐにして運動するらしいんだけど……なんか室内で出来る運動ってジム以外で出来ることって少し舐めてたけど……これいいね!これなら欲しいかも!
「よっ!ほっ!はいっ!いえい!!」
なんか楽しくなってきた!ふんふん!!
「…………私も……もう無理です…………」
愛ちゃんが倒れる。ほかの2人は既にダウンしてたから……
「え?私1人??じゃあ……あとはどこまで記録を伸ばせるかだね!!」
「…………日巡璃。楽しい?」
「うん!!ありがとう!カナ!!」
「よかった。……私はもう少し休憩するわ。」
「………………もうむり。……ひまひま……スゴすぎ。」
「…………お嬢様……は……こうでなくては…………」
「えへへ!ふっ!ほっ!えい!!」
よーし!もっともっと記録伸ばすぞぉ!!
sideカノーテス・ディミトリウ
「「「……。」」」
日巡璃がフープフィットアドベンチャーを初めて休憩なしで1時間が経とうとしてる。最大負荷で。
いやそんなことはどうでもいいの。
どうでも良くはないんだけど……無尽蔵なのは知ってるから。
「ふん!えい!!とお!」
ワチャワチャしてる可愛い可愛い日巡璃を私の網膜に刻み込むので精一杯。……精一杯……。
「「「…………。」」」
「そい!ほぁ!!よいしょぉ!!」
ブルン……ブルン……
…………はっ!何見てるの私!!いやもう無理だってあれ!絶対目に入る!なにあの大きさ!意味わかんないんだけど本当に同い年なの!?
横を見やる。
「「…………。」」
2人ともダウンしながら日巡璃のソレを見てる。スケベ女共め……いやまぁ私もなんだけど。
そのスケベ女共も……立派なものを持っているもので……
じー……
なんで……なんで……
ストン……
私だけ……平坦。……格差よね!
百歩譲って日巡璃と愛は許すわ!百歩譲ってね!?愛は身長もあるから大きくなるのもわかるわ!日巡璃は大きすぎるけどね!?いやまぁそれがいいんだけど(?)
「……。」
どーん……
こいつよこいつ!天捻!中曲瀬天捻!!なんで私と同じくらい(天捻の方が少し高い)のに!私よりも大きいものを持ってるの!?私よりもなんて枕詞つける意味が無いくらいパッと見でわかる程大きいわよ!
うぐぐぐぐ……どうやったらそんなに大きくなるの?牛乳!?体操!?遺伝子!?
「…………はぁ。」
中学まではそんなの気にしたことなかったんだけどなぁ……日巡璃に恋してからだ。
もっと日巡璃に好きになって欲しい。もっと日巡璃に私の事を愛して欲しい。日巡璃を離したくない。日巡璃に離れないで欲しい。
……もっと胸が大きかったら……日巡璃は私の事もっと好きだったのかな。
でもきっと優しいあなたは……
『どんなカナだって大好きだよ。』
……向日葵のような満面の笑みを浮かべてくれる。
「……ふふ。」
「……カノカノ。どしたの?」
「なんでもなーい。」
スコアがカンストしつつある愛しの彼女を眺めながら……今この時間を噛み締める。
私の日巡璃。ずっと私の日巡璃で居てね?太陽なんてならなくていいから。手で愛でれる方が……私は嬉しい。
「やった!カンスト!!いえーーーい!!」
「すごい!ひまひま!」
「流石私のお嬢様です!感動しました!」
見た目からは想像できないくらい強い彼女が。
「カナ!やったぁ!」
子供みたいに喜ぶ彼女が。
「ふふっ。信じてたわよ?」
私はたまらなく愛おしい。
私の全部を使って彼女を逃がさない。これは決意じゃない。決定事項。
私を狂わせた責任取ってもらわないとね?
何度でも……何度だって構わない。私の思うがままに。
side槍田日巡璃
「おっふろ〜おふろ〜!」
汗かいたからおふろ〜!カナのご両親が
『お風呂はいつでも温かいからいつ入ってくれていいよ!』
って言ってくれたからいつでもお風呂は入る。お風呂大好きだから!
「日巡璃。お風呂は逃げないわよ?」
「えへへ!昨日みんなと入ったお風呂楽しかったんだもーん!」
「……もう。子供ね?」
「可憐なお嬢様も素敵です!」
「ふふ……ありがと!」
「はぁん!お嬢様ぁ!!」
「……ぽんこつは置いとこ。」
「そうね。」
「ねぇ。」
「どうしたの?」
「えーっと……これって必要?」
「ん。絶対いる。」
「……そっか。」
「お嬢様……痒いところはございませんか?」
「大丈夫だよ。上手だね。」
今私が何されてるかって言うと……皆に洗われてます。なんで!?
昨日はこんなことなかったじゃん!……もう。楽しそうだからいいけどさ……
「んっ……もう!カナ!?」
「……いいじゃない。私たちの仲でしょ?」
変なところ触ってくること以外。カナだけじゃないけど……天捻ちゃんもだよ!!
「もう!スケベ!えっち!」
「…………それすごく唆るわね?」
「……逆効果じゃったか。」
「……まぁ我慢してあげる。その代わり……明後日……ね?」
「……もう。…………優しくしてね?」
「善処するわ。」
「…………カノカノ……だけじゃない……よ。私も……ね?」
「もちろん私もです。」
「…………大変だ……。」
明後日……何があるかって言うと、カナのパパママが少し用事で家を1日開けるらしい。聞いた瞬間3人の目の色が変わったよね。捕食者の目だったもん。
「うふふ。」
「ん……へへ。」
「ふふふふ。」
私は生きて帰れるのでしょうか。
……内心喜んでるのは内緒。バレたらいっぱいいじめられちゃうから。
ペタペタペタペタ……
「あの……」
「動かないでくださいお嬢様。毎日のケアが大事なんですよ!?」
「あい……」
今は愛ちゃんにお肌のケアをしてもらってる。化粧水と乳液とクリーム?……女の子って大変だねぇ。
「……日巡璃って多分粘液で肌をコーティングしてたからあんまり肌にダメージがなかったんだと思うの。」
「……ズルいね。私も……ひまひまのヌルヌル……欲しい。」
「そうね。それがあれば……私もこんなに悩まなくて済んだのに。」
「……そう……だね…………いいなぁ……。」
奥で2人が話してるのが聞こえる。私が羨ましいって……私ってお肌綺麗なのかな?よくわかんないけど……カナ達の方が綺麗に見えるけどなぁ……?
「お嬢様。痛くないですか?」
「大丈夫だよぉ……気持ちいい……」
「それは良かったです。これからもぜひ……私を頼ってくださいね?」
「えぇ……私も自分で出来るようになりたいなぁ?」
「ダメです。私にお世話させてください?」
「強情ちゃんめ。」
「次は乳液つけますね?そのあとは美白美容液と……クリームと……」
「げぇ……」
ワラワラ出てくるスキンケア商品に……少しだけ引きつつ……
「……なんかプルプルしてる気がする。」
「……お嬢様のお肌の調子が良すぎますね……?本当にスキンケアされたことがないんですか?」
終わったあとの肌の調子に少し驚いた。
へぇ……これはちょっとやりたくなるかも。なんか楽しい!
化粧品かぁ……ちょっと興味出てきたかも。