オルターエゴイズムパラレル~強くてニューゲーム~ 作:モブ好き
「お、おい、あれって白雪ちゃんと夜鶴ちゃんじゃね?」
「本物!?テレビ見て思ってたけどやっぱめっちゃ可愛い……口説いてみる?」
「やめとけ、スペックからして釣り合わねえよ。それに撮影中みたいだし」
興奮しているらしく、こちらにも聞こえるような声で話し合う男たちをチラリと見る
リンドブロムさんと黒羽さんを見て興奮しているのは周りに居る通行人の男たちも同じようで
アイリスアカデミーを紹介するパンフレット撮影の為にやってきた神宿は
ちょっとした祭り状態になっていた
(周りを人に囲まれている……)
リンドブロムさんと黒羽さんは現在、アイリスに依頼され広報として活躍している
その活躍ぶりは今の状況見れば明らかで、一言で言えば『アイドル』だ
周りから沢山の視線を集めている状況に緊張している俺とは違い
二人は飛んでくる声に笑顔で手を振ったり、投げキスをしてみたりと
そのファンサービスによってさらに周りは興奮していた
(神宿は今後、実験都市として指定されるから紹介の為に来てみたけど
これじゃ撮影は無理だな……)
リンドブロムさんたちと合うのは久しぶりと言う事もあり、彼女たちの人気を侮っていた
結局撮影もそこそこにアイリスアカデミーへと戻って来る事になり俺は敷地内に入ると
安堵で大きなため息をついた
「すみません、提案したのは俺なのにロクに撮影も出来なくて……」
「同い年なんだから敬語は良いってば、ね?白雪」
「ああ、私も夜鶴もお前ともっと親しくなりたいと思っている。だからため口で良い」
「あ、あはは……うん」
(みらん先輩の言っている事を信じていない訳じゃないけど……)
中々ハードルの高い事だけど、向こうからそう歩み寄ってくれている事に
自分に好意を向けてくれているのだと思えて内心嬉しくなる
「それじゃ、えっと……撮影の続きをする?」
「だね、どの辺りでやろっか?」
「私はよく分からないからお前たちに任せる」
3人で会話をしながら学園内を回り、カメラを向ければ慣れた様子でポーズをとる2人
「すごく慣れてるって感じで、様になってる」
「それ、褒めてる?」
「も、もちろんっ」
からかうように言ってくる黒羽さんに慌ててそう答えると、黒羽さんは嬉しそうに
笑ってくれる
(もっと大人しい子かなって思ってたけど、意外とフレンドリーだ……
まぁ、もしかするとアイドル活動をしていると言うのもあるかもしれないけど)
そんな事を思いながら撮影ボタンを押すと、タイミング良く吹いた風によって
2人のスカートが翻る
「……あっ」
そう言葉に出した時には撮影をした事を知らせるシャッター音
気まずくなって視線を反らすと、2人は写真を確認するためにこちらへと歩いてくる
「写真はどんな感じ?」
「えっと……こ、これかな?」
なるべく冷静を装い『自分はパンチラに気づいていません』とアピールするように
スマホを見せようとすると、2人はわざわざこちらの隣に来て手元のスマホを覗きこむように
してくる。お陰で両側から立派なおっぱいをさりげなく押し付けられ、冷静で居られない
「綺麗に撮影出来ているな。写真は初めてと言っていたが上手いんじゃないか?」
「うん、私もそう思う!……あっ」
感心したように褒めてくれるリンドブロムさんと、それに同意しつつ何かに気づいた様に
小さく声を上げる黒羽さん
黒羽さんは少しの間写真をじっと見つめた後
「……白雪。ここ、あたしたちのパンツ見えちゃってるけどどうする?」
「ん……?私はそう言う事に疎くてな。お前はどう思う?」
と、リンドブロムさんは俺の方を見て会話のボールを渡してくる
「あ、いや……えっと」
「今回の撮影を任されてるのはあなただし、あなたに決めて貰えると嬉しいな?」
黒羽さんに返そうとしたボールを押し込まれ、考え込む
つまりパンフレットにこのパンチラを採用するかどうか決めろと言う事だ
「……こういうのは、喜んで貰えるんじゃないかなって思う」
そう言って恐る恐る2人の様子を見ると、二人は怒っている様な様子も無く
「うんっ、それじゃあなたの言う通り採用って事で」
「驚いたな、北見先輩の言う通りだ」
「え?」
リンドブロムさんの口から出たみらん先輩と言う発言に、思わず聞き返すと
「もう白雪っ、そう言うのは秘密にしておかなきゃ」
「す、すまない。何か間違えてしまったか?」
黒羽さんに言われて慌てた様子を見せるリンドブロムさんを見ていたら
ふといたずらっぽく笑うみらん先輩の姿がよぎった
「もしかして、みらん先輩に何か言われたり……?」
千影先生にも色々吹き込んでいたし、2人にも何か吹き込んでいてもおかしくはない
そう思って聞いてみると
「えっと……怒ったりしない?」
とっても可愛い表情で、こちらを伺ってくる黒羽さん
「う、うん。約束する」
「実は北見先輩からあなたの性癖について教えて貰ってて。制服ってミニスカートだし
絶対パンチラするから他の男に見せるか聞いてみなさいって」
「ああ、だから北見先輩の予想通りの答えに驚かされた」
「……その、そう言う性癖だって聞いて引いてないかな」
二人の口から性癖について触れられ、冷や水をかけられたように冷静になってしまう
(折角好意を寄せられているのに……)
何でも吹き込めば良いって訳じゃないです。と内心みらん先輩を恨めしく思っていると
「確かに驚きはしたけど、引いたりはしてないよ。むしろあなたの事を知れて嬉しいって
思ってる」
「私もだ。お前とは出会ったばかりであまり知らないからな。興味のある相手の事は
何でも知りたいと思う」
「……ありがとう」
2人は容姿だけじゃなく、心も美しい。本当に素敵な女の子たちだ
「やっぱりそうなんだ。だったらパンチラ写真、まだ撮影した方が良いかな?
ほら、白雪も」
「ああ、分かった」
黒羽さんとリンドブロムさんは俺の正面へと移動すると、二人揃ってゆっくりとスカートを
持ち上げていく。さっきはチラリとしか見えなかった黒羽さんのピンクの下着と
リンドブロムさんの白い下着。よく見ると色違いのお揃いで、素晴らしいコントラストを
生み出している
「……下着、お揃いなんだ」
そんな俺の下心丸出しの言葉にも
「うんっ、白雪と買い物に行った時に見つけて、可愛いからお揃いにしようって」
「私は着られれば何でも良いんだが」
「だめだよ、白雪は可愛いんだからちゃんと可愛い下着をつけないと」
楽しそうに乗ってくれる
(好意を持たれているとキモいとは思われないってことなんだな……)
そう優しい2人に感謝しつつ、黒羽さんの意見に心の中でしっかりと頷いていると
「……あたしたちはいつでも良いよ?」
「好きなタイミングで撮影をしてくれ」
黒羽さんたちは両手でスカートをたくし上げたまま撮影を促してくる
そんな2人を見て、少し考えた後
「……その、自分で持ち上げてたら不自然な感じになるから、パンフレットに載せるなら
さっきみたいに自然な方が使い易いと思う」
「……ふふっ。確かに」
「ふむ……よく分からないが、お前のこだわりと言うやつか?」
「……そう思って貰って大丈夫です」
真面目な顔でパンフレットに載せるパンチラについて語る俺と
それを見て思わず笑う黒羽さん。そしてはてなマークを浮かべて困っているリンドブロムさん
会話の質は最低だけど、美少女2人と自然な雰囲気で会話をしている事実が嬉しい
「じゃぁ、どんなパンチラにするか、あたしたちに教えて貰っても良いかな?」
「あぁ、指示を貰えればその通りにしよう」
こうして、パンフレット撮影は途中からパンチラ撮影へと変わって行った……
「すごい量のパンチラだ……」
あれから学園内を利用して色々なアングルでパンチラを撮影し続け
俺のスマホは2人のパンチラで溢れてしまっている
パンフレットに載せるパンチラ写真を選ぶために見返しているけれど、どれも魅力的で
迷ってしまう
(あまり多く載せ過ぎても不自然だしな……)
そうしてパンチラ写真を吟味していると、黒羽さんからメッセージが届く
内容は今日の撮影のお礼だ
(今日連絡先を交換したばかりなのに礼儀正しい人だ)
『こちらこそ、今日はありがとうございます』と、無難に返事を返すと
『パンチラが好きなのは分かったけどブラは好きなのかな?』
そんなメッセージと共に送られてきた写真には
制服の胸元をずらして下着と同じピンク色のブラをチラリと見せる黒羽さんの姿
それを見て誰も居ない自分の部屋を見回し、もう一度食い入るように写真を見る
『ブラも好きです、可愛い下着だね』
向こうからそういう話題を振ってくれている事もあり、返事も自然と返せた
(多分みらん先輩のサポートだと思うけど……ありがとうございます!)
みらん先輩に対し手のひらを返して内心喜んでいると、再び黒羽さんからメッセージ
『可愛い下着で気に入ってたからあなたに褒めて貰えて嬉しかったなぁ』
可愛らしい絵文字とハートマークで装飾されたメッセージを見て勘違いしてしまいそうになる
(いや、みらん先輩調べでは俺に好意を寄せてくれている訳だから勘違いではない……?)
それでも、今まで異性にモテたためしなどないためそわそわしてしまう
『また手伝って貰えると嬉しいなぁ。もちろん護衛もしっかりやるからね!』
『もちろん、俺でよければ喜んで!』
『やったっ!』
(に、ニヤニヤしてしまう……)
今日は少しだけかもしれないけど、リンドブロムさんや黒羽さんの人柄を知るいい機会だった
『白雪も喜んでる!』
そうして再び送られてきた写真に写っていたのは
自撮りをするために片手で制服をたくし上げて胸を露出させる黒羽さんと
両手で制服をずり上げ、腕を寄せて立派な胸を強調させているリンドブロムさん
お揃いの可愛いブラで、共に抜群のスタイルを写真越しに見せつけてくれる
二人とも恥ずかしそうにしつつも笑みを浮かべていて、嫌そうな雰囲気は感じない
俺はそのお宝写真を、ニヤけた顔でずっと見続けていた……