※この作品はR-18です。

【質問】男にしか扱えない精霊術を鍛える学園と聞いて入学したのですが、俺以外は全員女ってどういう事ですかねー!? ~【学園からの回答】見なかった事にしてください! 何でもしますから!(全裸土下座)~   作:信頼できる語り手

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人気投票で首位を勝ち取った、メラクのターン。

あと、読者リクエスト話の保管庫を作りました。
☆9(高評価)を撫でて貰えると、執筆の精霊が宿ります!


☆【メラク・サファイア】
はい。轢かれたのは俺なんです。いや、倒れてるのは運転してた方で。いや冗談とかじゃなくて。俺が耐えちゃって。精霊とか好きで、結構降ろしちゃったっていうか……!!


 カウンターフィト霊脈学園は貴族のご令嬢が9割を占める女の園なのだが、あまり女社会という感じはしない。

 

 これは『本物の霊能者』が形成していた貴族社会を王国の象徴として尊ぶ価値観の弊害だと思う。

 

 世界中に畏怖された彼らの勇姿に、今も昔も王国民は脳を灼かれてしまってるわけだ。ま、希少な才能(しげん)を自国がほぼ独占してれば誰だって頼るし調子に乗るわな。

 

 しかし、男に最適化された霊能者文化(ガワ)を丸ごと残したせいで、色々と不自然な歪みも生まれている。

 

 その1つが、性に対する意識の問題。何というか……霊能者(おとこ)としての教育を受けてきた学園生の自認は、一部を除いて限りなく思春期男子(おれたち)に近いんだよな。

 

「あ、あの……初めてだからさ……! 下手でも笑わないでね……?」

 

 メラク・サファイアの友達(とりまき)の1人。眼鏡をかけた知的な美少女が両手を後ろで組み、落ち着かない様子で体を揺らす。

 

「笑わないってー」

 

「私が未経験(どうてい)だったって事も、クラスの皆には内緒に……」

 

「オッケオッケ、分かってるぜー」

 

 そろそろ慣れてきた遣り取りである。何故、一般学園生は同じ事を言うのだろうか。

 

 経験豊富って嘯いてたアンタのクラスメイトも処女だったから、恥ずかしがる必要はないぞ。言わんけど。

 

 こんな風に異性への興味から『1発ヤらせて欲しい』と頼んでくる女子は結構いる。

 

 次期当主としての重圧を背負った学園生活や降霊による三大欲求アップが重なると、プライドと性欲を拗らせまくったヤバめの童貞のような状態になる女子が発生するらしい。

 

 アダルトショップとかにも学園生が常駐してるしな。全体的に性欲が強い。がっついてるぜ。

 

 ちなみに、王国周辺の国々はエロ関連の規制や年齢制限が緩かったりする。霊媒の性欲増進を鑑みての施策か?

 

「興味本位で訊くけど、本当に俺で良いのかー? 貴族のお嬢様なら、もっと良い相手を選べたりするだろ?」

 

「……わ、私の知っている男性は家ぐるみの付き合いがある相手が多くてさ。肉体関係を持ったら後々に禍根が残るんだよね……」

 

 男子制服を着てキョドる姿は、正しく童貞。対する俺の気分は、童貞に優しいエッチなお姉さんだな。性別は逆だが、今ここで需要と供給が成り立っているのだから無問題。

 

「そりゃ、気軽にワンナイトはできないなー」

 

「そうだね……。あと、外部の人を相手にすると、友人知人にまで童貞だった事を言い触らされるかもしれないしさ……。陰で笑われるのは絶対に嫌だ……!」

 

 貴族は見栄が命、か。何処の国も同じだぜ。この学園ではそれに加えて、男社会と女社会と貴族社会と思春期の悪いところが濃縮されてるからな。地獄ー。

 

「その点、メラクと仲が良い君なら、口の堅さを信用できるからさ」

 

「ん、安心して、ヌーミン。エッチに関しては彼に任せておけば大丈夫。王様や騎士団長(ねえさん)を絶頂させた実績もある。顧客満足度ナンバーワン」

 

 もはやストーカー行為を隠しもしない序列2位──メラクが怪しい美容広告みたいな事を言いながら、俺の手に指を絡めてくる。

 

 こんな時でもメラクが俺の部屋にいるのは、彼女から目を離せない事情があるからだ。端的に言うと、縁結びの神格精霊──エロ兎こと『フィラー』が、メラクに懐いてしまったのである。

 

 仮の依代としてメラクの姉(カリナ)の肉体に降臨した神、フィラー。その後も俺の周囲にある依代を転々としていたのだが……メラクの体に取り憑いて以来、何故か大人しくなっていた。

 

 フィラーと契約している俺としては、安全に力を引き出す方法があるなら見逃したくない。今は隠秘哲学という仮想敵もいるし。

 

 そんなこんなで、経過観察の為に同棲してるわけ。以上、説明終わり。

 

「うひゃっ……! わぁ……自分で弄るのと全然違うね……! これ、ヤバ……」

 

 まずは下準備。眼鏡ちゃんの制服の中にズボッと手を突っ込み、全身を揉みほぐすようにマッサージしてやると、敏感に反応して呼吸が荒くなる。

 

「俺がリードするから、アンタは余計な事を考えずに性感に集中してなー」

 

 ゆっくりと肌と肌を馴染ませる。緊張を解いて興奮だけが残るように蕩かしていく。意識し始めた性欲は高まるばかりだろうが、女体を絶頂させるにはリラックスも必要だ。

 

「最高の初体験にしてやるぜー」

 

 はー、平和平和。このまま女子全員とのセックスをコンプリートするだけの穏当な学園生活を送りたいもんだ。え、無理? そんなー。

 

 

 

「イっ……! あっ、それ……! メノウ君のおちんぽ、長過ぎだよ……っ! これさ、深いところに引っ掛かって……頭がクラクラするから……! おっ……イっ、クぅ……!!」

 

 俺は眼鏡女子ことヌーミンを後背位で激しく犯していた。寝バックの姿勢で斜め上から突き下ろすと、ベッドがうるさいほど軋む。 

 

「ふぅ……」

 

 俺達の熱気に当てられたのか、メラクが服を脱ぎ始める。肌を少しずつ晒していくような慎ましく控えめな脱衣。何度見てもエロい脱ぎ方だ。

 

 俺はセックスの醍醐味は前戯と後戯にあると思っているので、そういうところを雑にしないメラクの事は高く評価している。

 

 ガサツなのはメグレズだけで充分だ。あそこまで行くと逆に潔いが、普通は興奮ってのは気遣いと積み重ねだからな。ここ、テストに出るぜ。

 

「……結んで」

 

 裸になったメラクが呟くと、彼女の体をバニーガール風のボディスーツが覆う。同時に俺とメラクの感覚情報が共有された。

 

 俺と契約で繋がっている縁結びの神格精霊『フィラー』……の依代となったメラク。俺達2人の間には強い結び付きが生まれている。

 

「……次は、妾」

 

 メラクは絶頂した友人と場所を入れ替わり、俺の陰茎をボディスーツの胸元で挟むように擦ってきた。再勃起不可避である。

 

 肌触りの良い生地による刺激で勃つのは、男の条件反射みたいなもんだからな……。

 

「……妾にもさっきの、やって」

 

 うつぶせになったバニーの尻に俺の我慢汁が滴り落ちる。勉強熱心なメラクならではの完璧な迎え腰は、俺の陰茎の形を熟知した角度で腟穴を向けてきていた。

 

 一流の食材が説明文を見るだけで食欲を唆るように、そのポーズは性欲と妄想を掻き立てる。ここに挿入したら最高に気持ち良いぞ、という確信を抱かせる凄みがあった。

 

「んじゃ、遠慮なく……」

 

「……ふっ……! は……ぁんっ!!」

 

 半球型の美乳も安産型の尻も、全てが丁度良く俺の体にフィットしていく。今日もお互い1発じゃ終わらないだろうな。

 

 あー、ちんぽが蕩けるー。

 

 

 

『メノウ・ルースケース、特別任務です! 聴こえていますよね! 応答してください!』

 

「あーい。キュートな声が聴こえてるぜー、双子ちゃん。後でかけ直してくれると、もっとキュートかもな」

 

『貴方が忙しくない事は分かっているんですよ! どうせ、特別待遇に胡座をかいて遊び呆けていたのでしょう! 半分怠慢です!』

 

 感嘆符を付けて俺を罵倒してくるのは、学園生ではなく外部の人間だ。

 

 霊光騎士団に見習いとして所属する、双子のオペレーター。その姉の方。名前は確か……エクスクラだったか。

 

 ちなみに、序列1位のギャンブル狂『ドゥーベ・ルビー』の婚約者でもある。

 

『私達(オペレーター)からの通信を何度も無視するなんて、半分犯罪だよね……? 学園長は放任が過ぎるし、やっぱり実務経験の浅い人間を実績だけで選んだのが悪かったんじゃないかな……?』

 

 疑問符付きでエグい発言をするのは妹の方。名前はクエスチ。序列3位の愛国剣士『フェクダ・ダイヤモンド』の婚約者だ。あ、テストに出ないから覚えなくて良いぞ。

 

『任務内容は例のパーティー会場から逃走した若い霊能者……隠秘哲学の構成員を逮捕する事!』

 

『目撃情報によると、グルーストリート付近に潜伏中だと思われるよ……?』

 

「王国の端か。結構、遠いなー」

 

『必要経費は申請してくださいね! どうせ、即日で終わるでしょうけど!』

 

 大した信頼だぜ。ま、霊能者の最盛期には、王国出身ってだけで他国の人間から警戒されたという逸話もあるからな。単独で地形を変えられるヤベー奴らとして。

 

 師匠の名前を知ってる貴族達は、その弟子の俺も同等の実力者だと見積もってるらしい。

 

「おー、任せろー。しっかし、騎士団のオペレーターってのも大変そうだぜ」

 

『些細な対応ミスで死人が増えるのが霊害ですからね! でも、人気の仕事ではあるんですよ! 社交界で一目置かれますし!』

 

『まあ、最終的に霊光騎士団員の『婚約者』が席を埋めてしまうんだけどね……?』

 

 多分、実力じゃなくて信用の問題だろうな。内部機密に触れる役職に外様は置けないとか。

 

『では、お気を付けて!』

 

『ご武運を……?』

 

 その台詞は疑問系にするなよ。

 

 

 

 メラクが任務への同行を希望したので、2人してマスクやらで簡単に顔を覆いつつ、目的地に向かった。

 

 交通の要所でも観光地でもないグルーストリートは、不良や無法者の縄張りとして有名である。顔を隠しているくらいで目立つ事はない。

 

「オニイサン達、見ない顔だね。クスリ? オンナ? それとも、ナニか売りに来たカンジ?」

 

 そんな俺達を呼び止めたのは、高めのハスキーボイスだった。警戒しながら振り向く。

 

「その靴、王都で売ってるヤツでしょ。アッチはクスリの規制が厳しくて大変だよね」

 

 建物の壁に背を預けるようにして、折れそうな細身の女子が立っていた。異国の人間と思われる褐色肌。胸は絶壁。……いや。

 

「あ、名乗り忘れてた。オレ、ココのリーダーやってる『ショッパー』。ヨロシク」

 

 コイツ……男だ。

 

 と言うか、確保対象だ。女のような見た目をしているので分かりにくいが、双子ちゃんから送られてきた人相書きと一致する。

 

「訊きたいコトがあったら、イツでも呼んでよ。ハイ、名刺」

 

 ショッパーが名刺を投げて寄越すと、メラクが反射的にキャッチ……する前に左腕で制止した。もう片方の手で、彼女を殴ろうとしていた拳を取り押さえる。

 

「っ……!」

 

「暴力(おさわり)は駄目(きんし)だぜー」

 

「おっと、コミュニケーション失敗」

 

 ショッパーは悪びれずに笑った。

 

「コミュニケーションー?」

 

「オレ、上下関係とか堅苦しいのキライだからさ。新顔には怪我の1つでも負わせてやって、その罪悪感でタチバを対等にしてアゲルわけ。チョー優しくない?」

 

 俺が掴んでいた細腕がするりと抜け出し、距離を取られる。彼の足には既に精霊が宿っていた。

 

「オニイサン、もしかして霊能者なカンジ?」

 

「アンタもなー。……メラク、戦るぜ」

 

「ん、了解」

 

 メラクが自身の体にフィラーを降ろし、バニーガールに変身する。

 

「キャハハ! ナニソレ、兎? オモシロい精霊持ってるじゃん! ……じゃあ、オレもトバしてこうか!」

 

 ショッパーの足裏が地面を擦った。地面が野菜の皮のように剥がれ、街路樹やポイ捨てされたゴミを巻き込みながら凝集していく。

 

 そして、1台の大型トラックを形成した。運転席にはショッパーの姿がある。

 

「元素型以外の概念精霊を使役してるのか。牢屋にぶち込むには惜しい才能だぜー」

 

「轢き殺せ、クルマの精霊! ──子爵級『千乗万騎』!!」

 

 ほとんど助走距離もないのに、いきなりトップスピードで突っ込んできた。

 

 精霊は物理法則に従わない。だから、俺達は空気がなくても燃える火や流れない水なんて異常なモノも作り出せる。

 

 あのトラックも質量以上の破壊力を内包しているはずだ。避けれない事もないが……。

 

(ま、フィラーの力をどこまで借りれるか、試運転には丁度良い相手だよなー。車だけに)

 

 俺は前に出た。メラクを通して、フィラーの力が流れ込んでくる。

 

(『博愛の桃源郷』)

 

 守護霊の固有特性。莫大な霊気を『停止』させながら、溢れ出さないようにコントロールする。

 

「……切って」

 

 依代であるメラクが力を引き出すと、トラックが勢いを失う。まるで見えない壁にぶつかったかのように、俺達へと近付けなくなった。

 

「ハァ……!?」

 

 驚きに目を見開くショッパーを無視し、俺はトラックに向かって右ストレートを繰り出す。

 

「絶対必中、縁結びパーンチ!」

 

「……っ!!」

 

 間抜けな掛け声になってしまったが、解放した霊気の威力は絶大だった。トラックが張り裂けながら大破し、ショッパーは地面に放り出された。

 

「クっ……マダ、もう1段階変形すれば……」

 

「させない。男爵級『水時計』」

 

 高速移動したメラクが背中に担いでいた鎌を抜き、ショッパーの動きを封じる。

 

「さて、ショッパー。今、俺達の間には上下関係ができてしまったわけだが」

 

 俺は拳を構えながら笑いかけた。

 

「──優しい俺はどうすべきだと思う?」

 

 

 

 一仕事終えた帰路というのは、自然と心が軽くなる。俺達は道中の観光地を楽しみつつ、ゆっくりと王都に帰った。

 

「王都が最先端かと思ってたけど、料理も美味いし意外と見応えがあったなー。何より店が広いから寛げるぜ」

 

「ヘヘ……アノ辺はヒトが少なくて土地が余ってるカンジですからね。暫く住んだらアクセスの悪さに辟易すると思いますよ、アニキ」

 

「誰が兄貴だー」

 

 勝手に舎弟入りするな。調子の良い奴め。俺は揉み手で三下っぽく媚びてくるショッパーを騎士団に引き渡した。

 

「よっしゃ、任務完了ー。あー、ねむー」

 

「妾も疲れた」

 

 俺達が通っているのは、高貴な血を引く男性にしか発現しない『精霊術』の才能を磨くための学舎。カウンターフィト霊脈学園。

 

 この学園を卒業できたエリートだけが、王国から高位貴族として認められる。

 

 ──ま、嘘なんだけどな、初見さん。




沢山の感想・お気に入り・評価付与、ありがとうございます。【シチュエーション募集中】

TS僕っ娘もの・親友ハーレムもの・男の娘ものもよろしくお願いします。【関連するシリーズ】

第3回ヒロイン人気投票(殿堂入り除外)

  • ①赤:ドゥーベ・ルビー
  • ③白:フェクダ・ダイヤモンド
  • ④黒:メグレズ・オニキス
  • ⑤紫:アリオト・アメシスト
  • ⑥黄:ミザール・シトリン
  • ⑦緑:ベネトナシュ・エメラルド
  • ◎灰:スピカ・ゴッシェナイト
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