※この作品はR-18です。

【質問】男にしか扱えない精霊術を鍛える学園と聞いて入学したのですが、俺以外は全員女ってどういう事ですかねー!? ~【学園からの回答】見なかった事にしてください! 何でもしますから!(全裸土下座)~   作:信頼できる語り手

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☆9(高評価)を撫でて貰えると、執筆の精霊が宿ります!


えっ、ケツ当たってる! ケツ当たってますよ! 早く気付いて! さて、頼み事を聞いて欲しかったら最初にヤる事、皆は分かるかな? そうだね、玉舐めだね!!

「今日も頼むな、精霊達ー」

 

 俺は火の精霊をフライパンに宿し、甘辛い液に浸しておいた鶏肉を投入する。台所の中央では水の精霊がレタスを洗い、風の精霊が繊維に沿って素早くカットしていた。

 

 料理サークル『燻製ニシン』が学園内で育てた新鮮な食材は、軽く調理するだけでも充分に美味い。余った材料を分けてくれたメグレズには感謝だな。

 

「メラク、飯の時間だぜー」

 

「ん、いただきます。……美味しい」

 

「だろー?」

 

 普段は小食なメラクも、神格精霊『フィラー』の降霊練習をした後なのでガツガツ食べる。

 

「ただでさえ霊媒体質はカロリーの消費が激しいからな。遠慮せず、どんどん食えよー。食べ過ぎが心配なら、食後の運動にも付き合うぜ」

 

 そう言って、半球型の美乳に手を伸ばした。ふにふにと掌で包むように優しく揉む。

 

「んっ……。汝はエッチな運動し過ぎ」

 

「駄目かー?」

 

 ボブカットの青髪に顔を近付けると、淡いバニラのような香りがした。

 

「駄目じゃない。学園生に配る『霊媒強化薬』を作る為に、汝のおちんちんには沢山射精(しごと)して貰わないと」

 

「メラクの場合、イク時に全身でホールドしてくるから射精が捗るんだよなー。おかげで、ゴムの減りが激しいぜ」

 

「なくなったら、妾と一緒に買いに行こ?」

 

「そうだなー。色んなタイプがあるっぽいし、片っ端から試してみるか」

 

 にしても、付き合ってもない男女が並んで避妊具を買いに行くのは、一般的な事なのだろうか?

 

 店員さんから『コイツら、これからヤるんだな……』と思われたりしないか? いや、俺は気にしないが、メラク的にはどうなんだろう。結構、人見知り気味だし。

 

 ふと俺の脳内に、彼女が顔を真っ赤にして俯く光景が浮かんだ。可愛い。

 

「……何か変な事、妄想してる?」

 

「おいおい、俺は別にー」

 

 俺の弁明を待たずに、メラクの柔らかい尻が膨らんだ股間に乗っかってきた。

 

「してた?」

 

「はい、してましたー」

 

 そりゃ反則だろ。あー、もう辛抱堪らん。これ、完全にゴーサインだよな?

 

 食後のデザート、美味しく頂くぜー!

 

 

 

「メノウ、ちょっと手伝って欲しい事がある」

 

「おー、任せろー」

 

 危機感と女を同時に抱く事はできない、と師匠が昔言っていたが、食欲と性欲を満たしている今の俺はまさにそんな状態だった。

 

「モノポリー公国は知ってる?」

 

「馬鹿でかい大橋がそのまま国になってるアレだろー? この前行ったグルーストリートとは反対方向だな」

 

 王国と帝国の間に位置するモノポリー公国は、定住人口こそ少ないが流通の要所である。橋と言っても1本の直線路ではなく、付近の国々をまとめて繋ぐ大規模な構造だ。

 

 学生街に立ち並ぶ店の商品も、多くは公国を経由して輸入されているらしい。

 

「そこが今、通れなくなってるという噂が届いた。だから、妾が現地を確認しに行くつもり」

 

「学園からの指示かー?」

 

「違う。サークル活動の一環で、毎年この時期は公国の学校と交流する取り決め。せめて中止かどうか判断できないと、お互いに困る」

 

「あー、そっちねー」

 

 メラクの所属するサークル『匂々会』は、様々な香りの研究を活動目的としている。

 

 これが意外と本格的で、新たな素材を発掘する為に他国へ遠征を行ったりもするそうだ。王国の有力貴族達もその活動に出資しており、軽々しく計画の変更はできない。

 

「公国かー。俺、人混み苦手なんだよな……」

 

「さっき、任せろって言った。む……!」

 

 メラクが不服そうに俺の睾丸をはむはむしてくる。勿論、歯を立てるような真似はしない。唇でそっと玉を包み、舌を添えて左右に揺らす。

 

「ふおー……! 玉舐め、最高だぜー」

 

「む……も……」

 

 感触もさる事ながら、視覚効果がヤバい。睾丸を持ち上げるように咥えると、必然的にメラクの顔に竿部分が押し付けられる事になる。とても卑猥な絵面だ。

 

「ひっひょに、いほ……?」

 

「そこまで頼まれたら仕方ないなー」

 

 両手を挙げて降参の意を示す。

 

「ところで、メラクー。このままだと髪に精液をぶっかけるぜー?」

 

「ん、はまふぁない……。ふけろめる……」

 

「ぐー、このエロっ娘めー!」

 

 極めて高度かつ政治的な駆け引きの末、俺はモノポリー公国へ向かう事になった。

 

 

 

「貴公、安請け合いし過ぎじゃろ」

 

 序列1位『ドゥーベ・ルビー』がジト目を向けてくる。最初は誠意を表す為に屈んで目線を合わせようとしたが、子供扱いするなと怒られてしまった。

 

「説教はやめてくれよー」

 

「阿呆。説教とは相手の為を想って説くものじゃろう? 儂はスケジュール調整の手間を増やした報復として、貴公達から少しでも自由時間を奪い取りたい一心で喋っておる」

 

「性格悪いぜー」

 

「ふふ、序列1位は多忙やからねぇ。今度から早めに申請しておくれやす。……それはそうと、ドゥーベはんがカードを捲る番やよ」

 

 学園長『ポラリス・ローズクォーツ』が微笑みながら催促すると、ドゥーベは顔を顰める。どうやら、2人はカードを使った賭け勝負をしていたらしい。

 

「分かっておるわ。くっ……次こそは……!」

 

 縦に、横に。カードを素早く一部分だけ捲るドゥーベに、俺は呆れ混じりの目を向けた。

 

「『絞り』が板に付き過ぎだろ……。アンタ、骨の髄まで賭博が染み込んでるなー」

 

「うるさい。素人は黙っておれ。儂は今、集中……あああああああ……っ!?」

 

「ドゥーベ、負けた?」

 

 メラクの質問にも反応せず、魂が抜けたように蹲る序列1位(はいしゃ)。

 

「連勝継続、やねぇ。ほな、また『お願い』を聞いて貰いますぅ」

 

「何故じゃ……! 何故、勝てん……!!」

 

「イカサマじゃないのかー?」

 

「それなら、儂が見抜けんはずがないじゃろ! 細工ができぬように、カードも毎回新品を使っておるわ! 一体、どういう理屈じゃ!!」

 

 バンバンと机を叩くドゥーベに、学園長が悠然とした笑みで答えた。

 

「簡単な話やわぁ。『勝てる時だけ挑む』。勝利の秘訣はこれに尽きますぅ」

 

 それが判断できたら、苦労しないんだよなー。

 

 

 

「ごきげんよう、メノウ様。遠出をなさるそうですね? それでは、これをどうぞ」

 

 緑髪の序列7位『ベネトナシュ・エメラルド』が出会い頭に俺の手を取り、何かを握らせてくる。

 

「何だこれー? ピンバッジ……玩具か?」

 

「わたくしの曾祖父の形見でございます」

 

「へー、確かに年季が入った感じの……」

 

「まあ、嘘ですけど」

 

「久々に出たなー、虚言癖」

 

「痛い、痛いです。やめてください」

 

 お仕置きにポニーテールを引っ張ってやった。ベネトナシュは少し涙目になった後、咳払いして気を取り直す。

 

「こほん……。これはナサヤ教が所蔵する『身代わりのピンバッジ』。伝説の原型師『アイン・ディアーブル』様が仕上げた逸品でございます」

 

「ナサヤ教……。『遺物』かー?」

 

 精霊術の常識を無視した超常現象を起こす道具を『遺物』と呼ぶ。彼女が聖女として所属するナサヤ教は遺物の蒐集で有名な勢力だ。

 

「いえ、遺物ではありません。しかし、これに予め霊気を封入しておく事で、1度だけダメージを肩代わりしてくれます。性能は劣らないかと」

 

「……普通に優秀だなー。そんな貴重品を俺に預けて良いのか? 言っとくが、幾ら恩を売ってもナサヤ教には入信しないぜ?」

 

「構いません。重要なのは其方がそれを持っている事。……納得できないのであれば、テスターか何かだと思ってください。実際、古い品ですので未知の部分は多くあります」

 

「ほー、なるほどー」

 

 ベネトナシュと目を合わせる。彼女が何を考えてるのかは分からないが、不良品を渡してくるような奴じゃないはずだ。

 

 仮に相手がミザールなら迷わず投げ返しただろうが、ベネトナシュの事はそれなりに信用している。

 

「ま、ありがたく借りとくぜー。使用上の注意点とかあるか?」

 

「強いて言えば、外さずに寝ると死にます」

 

「うっそー!?」

 

「はい、嘘です。では、わたくしはこれで」

 

 俺は悪戯っぼく舌を出して去っていく彼女を呆然と見送……るわけもなく、秒で捕まえて隠れ巨乳を揉み倒してやった。

 

 

 

「そんじゃ、出発するかー」

 

「ん、そうする」

 

 メラクが頷く。前回の旅でも思ったが、様々な知識を蓄えている彼女がいると、移動中もあまり退屈せずに済むから良い。

 

 その土地の歴史とか解説して貰ったりな。俺は放浪経験こそ長いものの、教養を学ぶ機会が少なかったので新鮮だ。

 

「メノウ、1つだけ言い忘れてた。モノポリー公国に行く途中には、妾の実家──『サファイア家』の実家がある」

 

「……寄らない、で良いんだよなー?」

 

「ん、母さんは妾を嫌ってるから。会っても喧嘩にしかならないと思う」

 

 家族と向き合え、なんて言うのは簡単だ。けど、誰しも反りが合わない人間の1人くらいはいるだろう。それが家族だって場合もある。

 

「メラク。俺の短い人生でたった1つだけ、断言できる事があるぜー」

 

「……何?」

 

「血の繋がった親なんていなくても、人は生きていける。……自分を大切にしてくれる奴を、大切にすりゃ良いんだよ」

 

 我ながら、説得力がある発言だろ? 孤児の俺がこうして楽しく生きてるんだから。

 

「ん、分かった。ありがとう」

 

 俺の助言が世間的に正しいのか、確信はない。だが、師匠が生きてれば似たような事を言ったはずだ。だったら、きっと間違いじゃない。俺はそう信じている。

 

「ただ、完全にサファイア家の領地を避けて通るのは難しい。無理に回避するよりも、少し迂回気味に突っ切るべき」

 

「それが現実的だなー。敵地でもあるまいし、過度に気を張っても疲れるだけだぜ」

 

 俺はそう言いながら、霊気を注いだピンバッジをメラクに投げ渡した。

 

「……これは?」

 

「お守り。念の為、身に付けとけー」

 

 何となく、俺よりもメラクの方に必要な気がする。直感だ。ま、使い所がなければそれで良し。

 

 しかし、女からの贈り物を他の女に横流しするとか、冷静に考えるとクズ男だな、俺。背中を刺されないように気を付けとこう。

 

 

 

「森羅万象に精霊が宿るのは、人が全てを恐れる生き物だからだ」

 

「ん、『アレキサンドライトの手記』213ページ?」

 

 早押しクイズ王かよ。

 

「いや、この前ミザールが言ってた事を格好付けて真似しただけで、元ネタとかは知らんぜー。にわか知識でイキろうとして、すまん……」

 

 はー、ミザールのせいで大恥かいたぜ。他人の語録を我が物顔で使うなよな。恥を知れ、恥を。

 

「別に気にしなくて良い。よく考えると、版と翻訳言語によってページ数はズレるし」

 

 読書ガチ勢、怖ぇ……。

 

「ちなみに、それはアレキサンドライト本人が言ったわけじゃなくて、彼が異界の神と話した時に聴いた言葉みたい」

 

「異界の神ー? ただの妄想話かー?」

 

 俺の中でアレキサンドライトのイメージは最悪に近い。狂って妄言を吐いていたとしても納得できるのだが……。

 

「それは不明。そもそも、本当に彼自身が書いた手記なのか、偽物なのかも定かじゃない。確実な記録として伝わっているのは、カウンターフィト王国の基礎を作った偉人がいた事」

 

 メラクが熱く語る。

 

「異界の神は王国に知識と技術を授けた」

 

 過去の神『シホウ』は、サファイアに。

 

 炎の神『マクラ』は、オニキスに。

 

 道具の神『アイン』は、エメラルドに。

 

 引力の神『サツキ』は、ダイヤモンドに。

 

 蓄積の神『サラート』は、ローズクォーツに。

 

 意識の神『プレイスホルダー』は、王国そのものに多大な影響を与えたと伝わっているそうだ。

 

「王国は政治的な場において、これを根拠に様々な正当性を主張してる。逆に王国を引き摺り落としたい国々は、否定的な立場を表明してる。その対立構造は後の考古学においても……」

 

 興奮気味に捲し立てるメラクを眺めながら、俺はふと思い出す。そういや、師匠も精霊術の研究を語る時はこんな感じになってたな。

 

「あ、ごめん。つい、喋り過ぎた……」

 

「そんな事ないぜー」

 

 俺はやんわりと手を挙げて応じる。

 

「もっと教えてくれよ、王国の歴史」

 

「……っ、勿論!」

 

 

 

 師匠が死んだ時も涙は出なかった。

 

 俺は本質的に冷たい人間だ。他人に対して心から同情する事ができない。

 

 好きにはなれる。だが、それはモノに向けるような……壊れたら残念だったと諦められる程度の思い入れ。

 

 お前は精霊に愛され過ぎたんだ、と師匠は言った。森羅万象に宿る魂を感じてしまうせいで、人間とその他の価値を区別できない。

 

「サファイア家には戻るな、と言ったはず」

 

 メラクによく似た顔の女性が、冷たい顔で吐き捨てる。

 

「無能の出来損ない」

 

 ずぶ濡れの少女が蹴り飛ばされ、俺の足元に転がってきた。首には絞められたような痛々しい痣がある。

 

「メ、ノウ……お願い……」

 

『お願い……! 妾にできる事なら何でもするから……! 助けて、メノウ……!』

 

 初めて会った時の事を思い出した。彼女は縋るように叫ぶ。

 

「逃げて……!!」

 

「あー、断る」

 

 俺の口は考える前に動いた。

 

「アンタ、メラクの母親だよなー?」

 

「違う。そこの出来損ないは、たった今勘当した。サファイア家とは既に無関係」

 

 メラクの母は広い屋敷の庭に、派手な装飾の大鎌の柄を旗のように突き立てる。

 

「そうかよー。にしても、水の精霊と相性の良い素材で仕立てた特注武器か。当主クラスとなると豪華だぜー」

 

 俺達の間で霊気が衝突し、屋敷が揺れた。

 

「──それが墓標で構わないよな?」




沢山の感想・お気に入り・評価付与、ありがとうございます。【シチュエーション募集中】

TS僕っ娘もの・親友ハーレムもの・男の娘ものもよろしくお願いします。【関連するシリーズ】

第3回ヒロイン人気投票(殿堂入り除外)

  • ①赤:ドゥーベ・ルビー
  • ③白:フェクダ・ダイヤモンド
  • ④黒:メグレズ・オニキス
  • ⑤紫:アリオト・アメシスト
  • ⑥黄:ミザール・シトリン
  • ⑦緑:ベネトナシュ・エメラルド
  • ◎灰:スピカ・ゴッシェナイト
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