格下無双のダンジョンテイマー、レベルドレインサキュバスをテイムする 〜格上にも勝てるようになって人生逆転ハーレム生活を送っていたら、いつの間にかレベルが逆転して言うことを聞いてくれなくなっちゃった話〜 作:屍蜂朽一
ディモートに促されるまま、オレは天蓋付きベッドの上で仰向けになった。麻薬を吸い込みながら、ディモートが裸になっていくのを眺める。
脱いだエプロンドレスを折りたたみ、黒いワンピースのボタンを一つずつ丁寧に外していくディモート。頭のホワイトブリムは、もちろん外さずにそのままだ。そんな姿を見ていると、彼女が人類の宿敵である人型モンスターであることを一瞬忘れてしまう。ピンク色の角と翼と尻尾が生えているのだから、一目瞭然ではあるのだが。
ディモート以外にも、これまで何人もの女性型モンスターをテイムして抱いてきた。ダンジョン攻略で手に入れた報奨金を使って、人間の高級娼婦を抱きもした。
それでも単純な肉体的魅力で言えば、やはり《サキュバス》であるディモートは群を抜いていた。
何度見ても飽きない。何度抱いても飽きない。
高純度の麻薬でクリアになった視界の中で、彼女の身体の全てが輝いているように見えた。
(しかもこの極上の女が、オレに忠実なサキュバスメイドなんだからな)
……そういえば、結局ディモートのレベルとステータスはどうなってるんだっけ。まあ、後でもいいか……。
「ご主人様、お待たせいたしました♥」
ディモートが、ベッドで仰向けになったオレの元へと這い寄り、ちゅっ、ちゅっ、と乳首や胸板にキスをしてきた。サラサラの金髪が垂れてきて、オレの脇腹をくすぐる。
オレはその快美感に唸った。《サキュバス》であるディモートのキスは、それだけで甘い震えを全身に走らせる。下腹にへばりつかんばかりになった肉棒がビクビクと跳ね、我慢汁を噴きこぼす。
「わたくしが動いて、ご奉仕させていただきますね♥」
ディモートがオレの股間を跨ぐ。ふぁさり、と垂れた金髪を両手で背中に送る。そしてたおやかな指先で、そっとオレの肉棒を起こした。ずり、ずり、とたっぷり濡れた割れ目を擦りつけてくる。
ここでも、オレは唸りを上げる。まるで童貞のようだが、何しろ《サキュバス》の蜜液をチンポに塗りたくられているのだ。唾液以上の催淫作用に、何百回と
「
とぷっ、とまるで泥濘に投げた石ころが沈み込むように、亀頭部が膣口へと収まる。トロトロと温かい濡れ襞が、オレの肉竿を飲み込んでいく。
「おほぉおおおお……♡」
はっきりと声に出して、オレは喘いだ。見栄を張って我慢することなど、とうの昔にやめていた。《サキュバス》の性的奉仕で声を我慢できる人類など、この世には存在しないのだ。
人間の高級娼婦から《ハルピュイア》の幼膣まで、いくつもの女性器を味わってきた。それでも、《サキュバス》の肉壺はやはり格別だった。今では、他と比べる意味がないとさえ考えている。他の女性器が妊娠出産のためにあるものだとしたら、《サキュバス》のそれは、快楽のためにあるに違いないのだから──
「やっぱり、お前とのセックスは最高だ♡」
「ありがとう存じます♥」
ディモートがオレの上で腰をくねらせる。下腹部の淫紋が、淡く輝く。
くびれた細腰が小さな円を描くと、それに連動して膣内もぐねぐねとうねった。まるでいくつもの舌先がべっとりと張り付いたかのように、竿肌を刺激する。
ずにゅぅっ、ずにゅぅっ、とディモートがゆっくりと腰を上下させる。ゆっくりなのは、あまり早すぎると刺激が強すぎてすぐに射精してしまうからだ。オレが早漏だからではない。ディモートが、《サキュバス》だからだ。
「……おーっ♡ ほっ♡ おおっ♡ ほぉっ……♡」
声を我慢せず、快楽に浸る。身体の力を抜いて、ディモートの動きに全てを委ねる。
だがそうしていると、目の前で揺れるディモートの形のいい大きな乳房から目が離せなくなる。オレは欲望の赴くままに、両手を伸ばしてむにゅうと鷲掴みにしてやった。
「あん、ご主人様……♥」
張りのある乳肉に触れていると、本能的な獣欲が目を覚ます。オレは乳房の量感を堪能しながら、既にぶくっと充血している乳首を親指でくりくりと弄ってやった。「んんっ♥」とディモートが喘ぐ。反応は膣内まで及び、きゅうっと締まりが強まる。
白い衝動が、オレの下半身へと宿った。
「ディモートぉっ……!♡」
オレは衝動に任せて膝を立てると、ぐちゅっ、ぐちゅっ、とディモートの膣を下から突き上げた。
「あん、わたくしが動きますのに……♥」
「うるさいっ♡」
オレがご主人様なのだ。好きに動いて何が悪い。
一度自分から動き出すと、もう止まらなかった。抜き挿さしすればするほど気持ちいいヌメヌメの肉壺に、理性があっという間に吹き飛んでしまう。
ディモートが、乳房を鷲掴みにするオレの手首を握った。それだけでがっちりと身体が支えられ、オレはさらに腰の動きを加速させた。
パンパンパンパンッ、と思いっ切り肌を打ち付ける。どれだけ乱暴にしようと相手は《サキュバス》だ。これくらいでは、乱暴の内にも入らない。
むしろ、ディモートは頬を緩ませ喘いでいた。
「──あっ♥♥ あんっ♥♥ あっ、あはぁっ♥♥♥」
ディモートが喘いだ瞬間、全身に鳥肌が立つ。まるで内臓にまで鳥肌が立ったかのようだった。
《ハルピュイア》のプルメージの喘ぎが肌から染みてくるものだとしたら、《サキュバス》であるディモートの喘ぎは最初から身体の芯をとろかせる。
全身が快感の坩堝と化した瞬間に、オレは精を解き放っていた。
「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ……‼♡♡♡」
下からずんっと腰を思い切り突き上げ、鼠径部をムチムチした尻肉に密着させる。ぶびゅるっ、ぶびゅびゅっ、ぶびゅるるるっ♡♡♡ と熱い白濁を女の園に送り込む。
「ああっ、ご主人様……♥♥♥」
射精を感知した瞬間、ディモートの膣内は独立した器官と化した。襞の一つ一つが、精液の一滴一滴を搾り取るための蠕動をしてみせる。ぐにゅうぐにゅうと、食らいついてくる。
「お゛お゛っ、ほお゛っ、ごお゛っ……!♡♡♡」
敏感になったチンポに柔襞をたっぷりと這わされ、強すぎる快感が脳を焼き焦がす。
やはり、《サキュバス》の身体は格別だ。大金を払っても手に入らないような、あまりに過剰な快楽をその身一つで実現してしまう。
オレはしばらく息をすることさえ忘れ、獣のように唸りながら男性器を突き立て続けた。サキュバスメイドであるディモートは、オレのために膣内を甘やかに締めつけ、心地良い射精を最後まで手伝った。
「──ふーーーーっ……♡♡♡」
オレは深く深く、息をついた。大満足だった。
「お疲れ様でした、ご主人様♥」
射精を終えたオレのことを、ディモートが笑顔で労う。
熱を帯びて汗の浮いた彼女の太ももを何とはなしに撫でながら、オレは絶頂の余韻に浸った。
全身を、快い浮遊感が包んでいた。今夜は、リーシュ、ポリネ、プルメージ、三人の調教を進めて、仕上げにディモートの膣内にもたっぷりと射精することができた。今日は、この辺でいいだろう。
「ありがとう、ディモート。もういいぞ。今日はもう休ませてくれ」
オレはこのまま、ディモートを抱き枕にして就寝しようとした。しかし、
「いやでございます♥」
ディモートが、柔和に微笑んで言った。
オレは、笑った。何かの冗談だと思ったからだ。
「いや、いいよ。奉仕に熱心なのはありがたいけど、本当に休ませてくれ」
「いやでございます♥」
そう言って、ディモートは再び腰を動かし始めた。
ぐちぃっ、ぐちぃっ、と精液に満たされた膣路でチンポを扱かれる。
さすがは《サキュバス》のオマンコだった。四発も射精してさすがに半勃ち状態になっていたチンポに、再び芯が宿りはじめる。
しかし下半身の事情とは無関係に、オレは命令を無視するディモートに苛ついてきていた。思わず舌打ちをしてしまう。
「おい、わかったからやめろ。そんなに相手してほしかったら、明日の朝にでもまた相手してやるから」
「いやでございます♥」
ディモートが、言った。
「──おい、あまり調子に乗るなよ」
オレは声を低めて、凄んでみせる。
「オレが優しいから、普段はまるで対等であるかのように扱ってやってるんだ。でも本当のところは、オレがご主人様で、お前らは性奴隷なんだ。ディモート、お前だって例外じゃない。性奴隷が、ご主人様に逆らうな」
「では、命令なさればよいではありませんか♥ いつものように♥」
ディモートが、涼しい顔で言った。
カチンときた。付き合いが長いからか知らないが、調子に乗ってやがる。
オレは声に力を込めて、言った。
「ディモート、命令だ。今すぐオレの上から降りて、床に這いつくばって詫びろ」
「いやでございます♥」
「…………………………?」
何が起きたのか、よくわからなかった。ディモートは、腰の動きを止めてくれない。すっかりまた硬くなったチンポが、全身に快楽の熱を伝える。
しかしそれと反比例するかのように、身体の芯が冷えていく。
「ディモート、命令だ。動きを止めろ」
「いやでございます♥」
「ディモート、命令だ。動きを、止めろ」
「いやでございます♥」
「ディモート、命令だ! オレに従え!」
「いやでございます♥」
「──はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!?」
息が乱れる。心臓の鼓動が耳にまで響いてうるさい。オレの頭はもう、恐慌状態だった。
それなのに、下半身だけが溶け出しそうなほどに気持ちいい。
「なんでっ、なんでっ……!?」
「ご主人様ったら、頭の中身までお可愛らしいのですわね♥」
ディモートが、言った。
これまで言ったことがなかった、オレのことを下に見るようなセリフを。
「いくらわたくしたちが強すぎるとはいえ……
──この瞬間になってやっと、オレはとある最悪の可能性に気づいて、ディモートのステータスウィンドウを開いた。
ステータスウィンドウは、一瞬で開いた。どうしてこんな簡単なことを今まで怠っていたのか、理不尽な怒りを覚えるほどに。
そこに表示された数字を見て、オレは声にならない呻きを上げる。
レベル64。
ディモートのレベルが、いつの間にかオレのレベルを上回っていた。
「……いっ、いっ、いつからだ……?」
「本日のスタンピードの鎮圧で、レベルがふたつ上昇して64になりました。獲得できる経験値量が多いモンスターが混じっていたのですが……やはり、お気づきになっておられなかったのですね♥」
くそっ、馬鹿なのかオレは。焦りと苛立ちで、オレは何度も何度もベッドを殴りつける。
実際、馬鹿だったのだろう。【テイマー】と【レベルドレイン】。レアスキル同士の組み合わせにすっかり舞い上がって、油断して、思い上がって、管理を怠った結果がこれだ。
ディモートはもう、オレの支配下から外れている……!
「……オレを、殺すつもりなのか」
振り絞るような声で、オレは訊いた。
「まさか、そんなことはいたしません♥」
ディモートは、にっこりと笑顔を浮かべた。
「わたくし、今の生活が気に入っているのです♥ 欲望に忠実でスケベなご主人様と、毎日セックス♥ 毎日一緒に、性奴隷の調教!♥ 夢のようですわ♥ ダンジョン内にいたままでは、決して味わえなかった快楽……!♥」
ディモートはうっとりとした口調で言った。どうやら、本心らしい。
「それに、ただレベルが逆転しただけであって、ご主人様の【テイマー】の効果が無効化されたわけではございません♥ 今でも、わたくしたちはご主人様と
それを聞いても、オレはまったく安心できなかった。
素直に言うことを聞く気がない、人型モンスター?
そんなの、そのほうがよっぽど
「ですからこれからも──わたくしは、ご主人様に精一杯ご奉仕させていただきますわ♥」
そう言ってディモートは、オレに覆いかぶさり身体を密着させてきた。抱き着き騎乗位の体勢だ。成人男性であるオレの身体が、がっちりと抱え込まれてしまう。
人類の宿敵、人型モンスターに。
「ひぃっ……」
本能的恐怖が湧き起こり、オレは逃れようとする。しかし、まるで身動きが取れなかった。せめてもの抵抗にジタバタと手足でディモートを攻撃してみるが、微塵も手応えがない。髪や翼を掴んでもびくともしない。肌に爪を立てることさえできなかった。見た目は人間であっても、筋骨の密度などからして違うのだと、思い知らされる。
「暴れても無駄ですよ、ご主人様♥」
ディモートが、キスを迫ってきた。嫌な予感がして顔を背けるが、両手で頬を押さえつけられて相対させられる。ぎゅっと閉じた唇も、尖らせた舌先で簡単にこじ開けられる。
どろおっ、と大量の唾液が流れ込んできた。
その瞬間、まるで口の中が性感帯になったように敏感になった。とぴゅっ、とオレは漏らすように射精していた。粘膜が性感帯になる感覚は舌の上を通って喉にまで、そして腹にまで作用した。まさに覚醒といってよかった。こんな感覚は、高純度の麻薬でも陥ったことがない。
腹から全身へと、クリアになった感覚が広がる。
「なっ、何をしたっ……!?」
そう言葉を出して、驚いた。発声するだけで、口腔粘膜が心地良さに震えている。
「いつもより催淫の強度を上げただけですわ、ご主人様♥」
ディモートが目の前で微笑む。その顔が、いつもよりいっそう美しく輝いて見える。
これまでにも、彼女とは何度もキスをしてきた。体液の交換を何度もしてきた。しかし、今までこんなことにはならなかった。オレが想像していた以上に、加減をしていたということだろうか。
というか、もしかして他の女性型モンスターの調教に使ってるやつなんじゃないか、これ。
「さすがにそっちを使うと、ご主人様が壊れてしまいますわ♥」
どうやらまだ上があるらしい。オレは戦慄する。ああ、背骨の辺りの神経がおののいているのが、今は手に取るようにわかる。
肉棒は今や、露出した内臓のように敏感になっていた。ディモートがぐりぐりと腰を揺り動かし肉棒を咥え込み直しただけで、金玉の中身が飛び出しそうになる。
「さぁ、動きますわよ、ご主人様♥」
やめろという制止の声は当然のように無視され、ディモートの腰が動き出す。
ぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょ──女性型モンスターの体幹で腰だけを起用に動かし、オレの肉棒に素早いピストン運動を味わわせてくる。
「──ぐっほおおおおおおおっ!?♡♡♡」
オレはあまりに強い快感に、一瞬で抵抗を止めてしまった。存在が脅かされるほどに、気持ちがいい。他の欲求だとか思考だとかが置いてけぼりにされる勢いで、純然たる快楽が全身をドロドロに溶かす。
気持ちがよすぎて、怖い。
オレはまるで幼子のように、ディモートの身体にしがみつく。ディモートの、逞しくもムチムチとした、雌の権化のような肉体に。両手で、両足で、がっちりと、しがみつく。
「あぁ……♥ 必死になって感じているご主人様のお顔、とっても可愛らしいですわ……♥」
至近距離で、オレの感じている顔をうっとりと覗き込んでくるディモート。
その唇が、再びゆっくりと近づいてくる。
「やめろっ……今キスされたら……死ぬっ……♡♡♡」
「死にはいたしません……死ぬほど気持ちいいだけですわ……♥」
ちゅ、と淫魔の口づけ。とろけるように柔らかな唇で唇を吸われ、吸われ、吸われ、舌先でなぞられ、また吸われ。
唾液を、流し込まれ。
でろでろれろれろと濡れた舌を絡ませながら、容赦なく腰ふりが続けられる。
「──ああああああああぁあああああああっ……♡♡♡」
上の口と下の口で、同時に犯されている。脳みその中でパシパシと気泡が弾けるような音が、ビリビリと雷属性が付与された攻撃を受けたときのような音が、ひっきりなしに流れ続ける。全身の肌の上で、肌の内側で、同じことが起こっているとわかる。
陰嚢が吊り上がって、パンパンに膨れている。精液が、今にも溢れ出しそうなほどに作られている。
というか、もうっ──
「らめらっ♡♡ れるっ♡♡♡ れるぅっ……♡♡♡」
「はーい、ご主人様……♥♥ どうぞ、いつでもお出しになってください……♥♥♥」
ディモートの甘い囁きで、オレの我慢は完全決壊した。
どぶどぶっ♡♡♡ どぶどぶどぶどぶぅっ♡♡♡
オレはディモートに抱きつきながら射精した。ずるっと内臓がこぼれ出したのではないかと錯覚するような量と勢いの射精だった。
《サキュバス》の催淫が、放出の快感まで何千倍も増幅していた。視界が真っ白に弾け飛ぶ。快楽で白んだ世界で、ディモートの肉体だけがくっきりと浮かび上がっていた。溶け合うといった感じではなかった。オレが一方的に溶かされていて、確かなのはディモートだけなのだ。
そんな状態で、ディモートの膣肉はぎゅっぽぎゅっぽと音を立てんばかりにチンポへと吸い付いてきていた。
「ディモートっ、ディモートぉっ……♡♡♡」
気持ちよすぎる射精が止まらない。体の中身がなくなってしまうような不安感に、オレは幼児退行したかのように必死でディモートにしがみつく。
「よしよ~し……♥♥ ご主人様、お射精お上手ですよ~……♥♥ ぴゅっぴゅ~っ……♥♥♥ どぴゅどぴゅ、ぶぴゅぴゅ~っ……♥♥♥」
ディモートはオレの頭を優しく撫で、まるであやすかのように口の中を丹念に舐め回してくれる。
内臓が引きずり出される喪失感を、過剰な快楽が埋めていく。過剰な快楽への恐怖さえ、その圧倒的な快楽が塗り潰す。
オレは自分からディモートの唇に吸い付き、舌同士を絡め合った。まるで乳を求める赤子のように。
「ん~っ……♥ ご主人様、お可愛らしい……♥ もっとも~っと、ぴゅっぴゅしてしましょうねぇ~……♥ オチンポぉ、ぐ~りぐ~りぃ……♥♥♥」
射精を終えようとしていたチンポを、上から体重をかけぐりゅぐりゅとこね回してくる。膣道がぐぎゅんぐぎゅんと力強く動いて、尿道に残っていた精液を根元からひりだされる。
ほお゛お゛っ!?♡♡♡ と喉奥から上げられるオレの声は、ディモートの濃厚ベロチューによって潰された。舌だけではなく歯茎や頬っぺたの裏側、喉に届くぎりぎりまで口腔粘膜を舐め回される。催淫作用のある唾液が、たっぷりと絡んだ舌先で。
上の口と下の口を同時に使った仕上げのご奉仕、というか、貪りだった。
ぷはぁ、とようやくディモートが口を話した。オレは震える四肢で、辛うじてディモートにしがみついていた。絶頂の余韻が強すぎた。まるで痺れ毒が回ったかのように、全身がぶるぶると痙攣している。
「あぁ……♥ されるがままのご主人様、と~っても愛おしいですわぁ……♥」
神話に出てくる蛇のような金色の瞳を爛々と煌めかせ、ディモートは言った。
「ご主人様の仲間であることに不満はありませんでしたが、もっと本気のご奉仕をして差し上げたいと、常々考えておりました♥ 今夜はたっぷりと、ご奉仕させていただきますからね……♥」
「ま、待へ、これ以上は──」
舌をもつれさせながら、オレが音を上げた時だった。
どーん、と爆発するような音が、外から聞こえた。
「な、何だっ!?」
【テイマー】であるオレには、即座にわかった。
豪邸の敷地の警備をさせていたボスモンスターたちが、襲撃を受けている。
続けざまに、どーんどーんと四方八方から戦闘音が響き渡ってくる。
この豪邸を取り囲むように、何者かが侵攻してきている……!
「──思ったよりも早かったですわね」
身体を起こしたディモートが、視線を鋭くして言った。
「どっ、どういうことだ?」
「ギルドマスターに、わたくしとご主人様のレベルが逆転していることに気付かれたのですわ」
「はっ? 何でだよ、ここはギルドの建物じゃないぞ?」
確かにギルドマスターには、ギルドに所属するダンジョン攻略者のステータスログを閲覧する権限がある。
だがそれは、直接対面しているだとか、ギルドの建物内のみとか、限られた条件の下であって──
「ではこの土地は、誰から紹介されたものですか」
「……まさか、何か仕込んでやがったのか!?」
この土地は、ギルドマスターの伝手で紹介してもらったものだった。
まさか、この土地をギルドの管轄内として扱うとか、そんな小細工を……?
「くそっ、ずっと監視されてたってことか。でも、なんで攻撃されてるんだ?」
「ご主人様が過剰な戦力を有していることを危険視する声は、以前からございました。恐らくはステータスログを監視し、ご主人様の管理を外れたモンスターが現れた時点で大義名分ができたものとし、討伐が行なわれる段取りになっていたのでしょう」
「おっ、おい、だったらこんなことしてる場合じゃないんじゃないか!?」
ディモートの話によれば、今日のスタンピード鎮圧の時点で、ディモートの方がオレよりレベルが上になっていた。
そこから戦力を整えて、まさにいま夜襲を仕掛けているのだろう。
だったら逃げるチャンスは、いくらでもあったのではないか?
「ですが……」
ディモートが、眉根を寄せて言った。
「
「……はっ、はあっ!?」
オレは耳を疑った。
どうやらさっそく、ディモートが【テイマー】の支配下から外れた弊害が出たらしい。
人間と同じ知能を持つ、人型モンスター。
それが暴走すると──独特な価値基準で動くから、行動が読めねぇ!
「おいおいどうすんだよ、殺されちまうぞ、オレたち!」
「ご安心くださいませ、ご主人様♥ ちゃんと策はございます♥」
「そっ、そうだよな、お前のことだから、何かちゃんと考えがあって──」
まだ騎乗位で繋がったままのディモートがにっこりと微笑んで、オレの身体に両手で触れる。
「【レベルドレイン】」
「──は?」
すうぅっ、とまるで血を抜かれるかのような感覚。身体から、何かが失われる感覚。
射精の時とは次元が違う、喪失感。
「おっ、おい、何やってんだよ、止めろよ……」
「【レベルドレイン】」
「おいっ、おいっ! 止めろって!」
オレはセックスの時以上に、じたばたと抵抗する。しかし、こってり精を搾られた直後の倦怠感と、連続【レベルドレイン】によってステータスがガクッと下がったことにより、オレは先程よりもずっと無力になっていた。
またしても、身体から何かが蒸発するように失われていく。
「やめろっ、やめてくれ、頼むから……」
「【レベルドレイン】」
「やめろっ、やめろよぉっ、あああああああーーーーーーっ……!」
──【レベルドレイン】、【レベルドレイン】、【レベルドレイン】……。
「……ふう、こんなところでしょうか」
ディモートが、オレの身体から両手を離す。
その肌艶が、目に見えてよくなっている。
「ご安心ください。愛するご主人様のレベルを、全て奪うような真似はいたしません♥」
「ああっ、あああっ……」
オレは震える手で、ステータスウィンドウを開く。
確かめるのが怖かった。しかし確かめないわけにもいかなかった。
同じ過ちを犯すわけにはいかない。
さっき確認したときは63だった、オレのレベル。
それが今では……28にまで、下がっていた。
「──ぁあああぁあああっ……!」
オレは声にならない叫びを上げる。
28、28? 28だと? ディモートと出会った頃よりも、下がってしまった……。
これが、レベルを失った喪失感。なるほど、今まで戦ってきたボスモンスターたちは、こんな思いを味わってきたのか……。
「なんでっ、なんでこんなことっ……」
「もちろん、ご主人様をお助けするためですわ♥」
「オレのレベルをこんなになるまで下げておいて、どうしてオレを助けることになるんだよっ!」
ディモートが、悠然と微笑む。
「これで、ご主人様がテイムしていたボスモンスターのほとんどが、ご主人様のレベルを上回りました。つまり私と同様、素直に言うことを聞かない状態……暴走してしまえる状態になったのですわ♥」
もうとっくになくなったものだと思っていた血の気が、さらにさあっと引いていく。
頭では、まだわかっていない。だが【テイマー】のスキルが刻まれたオレの身体は、何かを理解してしまっていた。
何だ? 何がどうなるんだ?
──ずーんと、地響きがした。
「この状態のボスモンスターはですね、ダンジョン内ではテイム前と同様に、仲間を呼ぶ習性を発揮することができるようになるのです」
ずーんと、地響き。
これは、戦闘音ではない。
豪邸の地下から、突き上げるように聞こえてくる。
「ご主人様のダンジョンでは、今まさに、【テイマー】の支配から外れたボスモンスターたちが仲間を呼んでおります。──全層に配備されたボスモンスターたちが、いっせいに」
「おまっ……お前っ……」
歯の根が合わない。声が震える。
「
ディモートが、にっこり笑って頷いた。
「それはっ……それはっ……ダメだろっ……!」
これでも、ダンジョン攻略者の端くれだ。スタンピードによって滅びた街や、行き場を失った人々のことは、身をもって知っている。
たとえ祝勝会や復興作業に興味がなくとも、オレはスタンピードを鎮圧する側の、ダンジョン攻略者なのだ。
それなのに……!
「どれだけの被害が出るか……何人も死ぬ! それに、もし収集がつかなかったら……」
「ですが、ご主人様を守るためには、他に方法はございません」
ディモートの口調は、まるで天気の話でもしているかのように涼やかだった。
「それに、いくら死のうと構わないではないですか。相手は、ご主人様を殺そうとしている人間たちなのですよ?」
「そ、それは……でも、だからって……」
「申し訳ございません」
ディモートが、慇懃無礼に頭を下げた。
「わたくしたちにとって──ご主人様以外の人間の命など、心底どうでもよろしいのですわ」
◇◇◇
地が裂け、無数のモンスターが溢れ出す。
まるで噴火で噴き出した溶岩のように、無数のモンスターが濁流となって四方へ広がる。
オレの豪邸が、瞬時に瓦礫と化す。
そして、無数のモンスターと共に──無数のボスモンスターもまた、地上に躍り出る。
──この日起きたスタンピードは、人類史上最悪の厄災、《ボスラッシュ・スタンピード》として記録されることとなる。
オレを討伐するために、軍隊とダンジョン攻略者の連合軍が集結していたが、そのほとんどが死亡もしくは行方不明になるという甚大な被害を及ぼした。
オレの豪邸とダンジョンがあった土地は、ダンジョン内の
そしてその範囲は、留まることなく広がり続けている。
オレはダンジョン攻略者としてのライセンスを剥奪。大犯罪者として生死問わずの指名手配を受けることになるのだった──
「……どうすんだよ、これからぁ……」
集結した軍隊が、ダンジョン攻略者たちが、暴走したオレのボスモンスターたちによって蹂躙される様を遠目に眺めながら、オレは言った。どれだけ手練れの軍人だろうとダンジョン攻略者だろうと、圧倒的な物量の前には無力なのだ。
あれから、オレはディモートを筆頭とした女性型モンスターたちの手引きによって、豪邸を脱出した。その直後にスタンピードが発生。混乱に乗じて包囲網を抜け、今は安全な場所で推移を見守っていた。
本当は、見たくなどなかった。しかしオレには、見届ける義務があるような気がしたのだ。
「ご安心くださいませ♥ ご主人様のことは、わたくしたちが命に代えてもお守りいたします♥」
ディモートが言った。
他の女性型モンスターたちも──リーシュやポリネやプルメージまで、頷いている。
「いちおー、まだ仲間だからね。弱っちいご主人様のことは、僕たちが守ってあげる♥」
「衣食住から何からなにまで、全て私たちにお任せください♥」
「ま、仕方ないわよね。あたしたちとアンタは、まだご主人様と
少し、意外だった。いままでさんざん性奴隷として扱ってきたのに、そこまで恨まれてはいないらしい。
【テイマー】の力だろうか。それとも、性奴隷として調教してきたことが功を奏したのか。
しかし今のオレにとっては、どうでもよかった。
「守るって、お世話するって……だからその先は、どうするんだよぉっ……!」
もう絶対に、表の世界では生きられない。裏の世界であっても、居場所はないかもしれない。
そもそも、ずっと生き甲斐だったダンジョン攻略者としての立場を失って、これからどうやって生きればいいのだ?
振り絞るような、オレの嘆き。
それに対して──プルメージが頬を赤らめ、言った。
「──ご主人様の、赤ちゃん産みたいかも♥」
「……はぁ?」
何を言っているのかわからなすぎて、呆けた声しか出なかった。
しかし他の女性型モンスターも次々に、プルメージの言葉に賛同していた。
「いいねー、ご主人様の赤ちゃん♥ 僕も産みたーい♥ みんなで育てよー♥」
「どれくらい産んじゃいます?♥ 小隊?♥ 中隊?♥ それとも──」
「──
きゃーきゃーと盛り上がる、女性型モンスターたち。
それに対してオレは──目の前で起きているスタンピードと同じくらいの恐怖を、覚えていた。
産もうとしている人数の桁がおかしいから、だけではない。
こいつらが、オレの赤ちゃんを産む?
それは、ダメだろ。
だってそれは──
ダンジョン攻略者として、そんなことは断じて許すわけにはいかない。
それなのに──
「おい、やめろよ……頼むから……」
「「「だめでーす♥」」」
リーシュが、ポリネが、プルメージが、口を揃えて言った。
「「「ご主人様の言うことなんて、絶対聞いてあげませーん♥」」」
テイムした女性型モンスターたちの、あまりにも、あまりにも無邪気な笑顔。
「……ああっ、うわああっ……」
無力感で、オレはその場でしゃがみ込む。細かい震えが、身体中を襲う。
「ご安心ください、ご主人様♥」
そんなオレのことを、ディモートが背後から優しく抱きしめる。
温かな体温と、乳のような匂いに包まれ。
オレは安心感から、ディモートの手をぎゅっと握り──
「まずはわたくしが、元気な赤ちゃんを産んでみせますので♥」
──ディモートの甘すぎる囁きに、思考が完全に凍りつく。
そうか、そういうことか。
こいつの胎の中にはもう、オレの種が、たっぷりと……。
「そんなにご不安でしたら──
ディモートが、女性型モンスターの価値観で──《サキュバス》の価値観で、囁いてくる。
こいつらを性奴隷扱いしていたオレから見ても、壊れているとしか思えない価値観で。
「もっとも、お腹にいるあいだにご主人様よりもレベルが上になるでしょうけど♥ そうですわ、
「本気の子作りセックス、いっぱい愉しみましょうね、ご主人様♥」
──どうやら
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