「ふぅ」
軽く息を吐いた。
先程までの行為を終えた後、興奮と疲労感と共に地面に倒れてしまう。
同時に、そんな俺に対して2Bはゆっくりと俺を覗き込んだ。
熱が冷めないうちに、俺は瓦礫の上に仰向けになっていた。四肢が鉛のように重く、先程まで彼女の膣内に埋めていた肉棒は、未だ完全には萎えきらず、空気に晒されて微かに脈動している。
「マスター、呼吸の乱れが確認できます」
2Bはまだドレスの裾を捲り上げたまま、股間に残る白濁の痕跡を無造作に指で拭った。それを口元に運び、舌先で舐め取る。人工の唾液が混ざり、光る糸を引いた。
「心拍数も、平常値に戻りつつあります」
彼女はレオタードの股間を整え、黒い布が再び秘部を覆う。しかし、 sizeハイブーツの内側を伝って、补給された精液が太腿を伝い、ヒールの根元に小さな水たまりを作っていた。
「今回の『補給』により、エネルギー貯蔵レベルが最大になりました」
「……良かったじゃないか」
掠れた声で答えると、彼女はカチューシャを直しながら俺の方へ顔を向けた。目隠しの下ではどんな表情をしているのかわからないが、その佇まいには一片の羞恥もなかった。
「マスター」
彼女は俺の横に跪き、濡れた手で俺の頬に触れた。機械の低温が心地良い。
「私はこれからも、マスターを守ります」
その宣告は平坦だったが、妙な真摯さを感じさせた。
「どのような手段を使っても」
「……例えば、またこんなふうに?」
冗談半分に聞くと、彼女は即座に頷いた。
「もちろんです。これが最も効率的なエネルギー補給方法ですから」
彼女は立ち上がると、サイハイブーツについた汚れを軽く払い落とした。その仕草は冷静で合理的。戦闘モードと何も変わらない。
「帰還しましょう、マスター」
差し伸べられた手を取り、俺も起き上がる。エネルギーを得た彼女の身体は、僅かに輝いているように見えた。おそらく充填率を示す表示か何かだろう。
「行くぞ、2B」
「はい、マスター」
夜の帳が降り始めた廃墟都市を、二人で歩き出した。彼女の黒いサイハイブーツの足取りは軽く、ヒールが路面を叩く音が心地よかった。
「もし道中で敵が現れたら」
彼女が言う。
「今度は私が正面から排除します。マスターを傷つけさせることは二度とありません」
振り返ると、月明かりに照らされた彼女の横顔。目隠しの向こうにあるのは、機械的な合理性だけなのだろうか。それとも。
「頼むぞ、相棒」
俺は小さく笑いながら応えた。2Bは何も言わず、ただ静かに頷いた。彼女の長い銀髪が夜風に舞い、ゴシックドレスの裾がゆらゆらとなびいていた。