「精霊と日本一うゎぁーな男の自由すぎる冒険日誌」 作:めがねモエ
前篇「マスター開眼、漢革命」の巻、その1
前篇「マスター開眼、漢革命」の巻、その1
今思えばそれは、ティルと俺にとって必然だったのかもしれない。
その日、何処かでまた頭を強くぶつけたのであろう、以前彼女が記憶を失った時の、”あのティル”が再び現れた。これはきっと、あの時と同じように、もう一度頭を強くぶつけると、すぐ元に戻るのだろうが──てか、それってえらい単純なやっちゃなぁ、ティルってば──俺はあえて、しばらくこのままにしてみる事にした。
それは俺の第六感というか、虫の知らせというか、ジョニーの疼きというか、そんな何かが、その方が絶対に面白い、いやそうするべきだと、変態紳士たるこの俺がこの千載一遇のチャンスを逃す手はないと、半ば確信に近い、所謂一目惚れにも似たチンピクを俺の股間に鎮座する奴、通称”相棒17センチのジョニー”から感じたからだった。
俺は、ジョニーのチンピクの直願に従い、心をエロスの鬼にしてティルを放置プレイに処することにした。
そして一週間、やはりと言ってはなんだが、ティルも他の精霊ちゃん達と同じように、日頃のお礼と称し、この俺を”漢”として求めてきた。
俺は腕を組み、深く息を吸って目を閉じた。
そして、武者震いのようにピクピクと疼く我相棒17センチのジョニーを静かに感じた。
──素晴らしきかな、人生。
だがここに、どうしても越えられない壁がある。
それはまるで、数学界の難問リーマン予想のように不可能にも思える絶対的な壁だ。
つまりそれは、サイズだ。
我相棒17センチのジョニーと、ほぼ同じサイズのティルちゃん。
つまり彼女の身長は17センチ程度なのだ。
ここは精霊界であり、精霊が主な住人である。俺の元いた人間界(ちなみに俺は東京在住だった。いわゆる東京砂漠に住む疲れたメタボなオッサン)のように普通に過ごしている。見た目はほとんど人間と変わらない。てか、女性はみんなめちゃ容姿端麗というのは、ファンタジーではお約束か。そんな精霊界でも彼女は極めて稀なタイプで、いわゆる妖精とでも言おうか、いわゆるティンカーベル的な、羽の生えた、パタパタと可愛く飛び回る妖精ちゃんタイプの精霊なのだ。
でもって、さて──、
一体どうすれば、このちっちゃなティルちゃんと身も心も一つになることが出来るのか。
あぁティルちゃん、
その小さい体にはもはや収めきれない、空よりも広く、海よりも深い俺への愛を抱え、モンモンとしているティルと一緒に、毎晩考えに考え抜いて、時折独りでヌイて、そして考え、またヌイて(ジョニーを適宜慰めてやらんと、奴はビクンビクンとうるさいので)──あ、まぁ、多少のペッテング的な事も試してはみたが──、それでも一向に良いアイディアは浮かばず、そしてとうとう当の相棒17センチのジョニーも、半立ちすら遠く及ばす、いい塩梅にまるでならなくなるに至ってしまった。
てか、おあずけばかりくらってバカ犬のように拗ねてしまったジョニー。ったく。
そんなエロ試行錯誤を繰り返すこと3日目、その夜のこと。
この日もお互い下半身丸出しで、おずおずとベッドの上で向かい合っていた。
いつになく神妙な面持ちのティル。
「マスタぁー、やっぱり、やっぱりね、その、多少は無理やりにでも、その、い、
いれてみるしか方法はないのかなぁ、って──」
えっ、マジでっ!? 顔に似合わず強引なこと言うなぁ。まあ、そういうプレイも嫌いではないがぁ、いや、強引はいかんかな。
「いやまて、ティルちゃん、そんな事したら、お腹がボッコッとなるどころか、体がアジの開きみたいに裂けちまったらどうすんねん。さすがの俺もそんな趣味はないて。てか、あるわけ無いけど。バーサク状態のジョニーを甘く見んほうかええでぇ」
「でも、じゃあさぁ、”そのコ”を少し柔らかくしてとかぁ、だめかなぁ?」
柔らかくって、え? ジョニーを!?
「てかそれは俺が無理やわぁ。ティルちゃんを前にしていざチョメチョメしますってなったらやな、半立ちジョニーなんて、そんなさじ加減できんやろぉ」
だがしかし、当のジョニーは俯いたまま沈黙を貫き、事の成り行きを静観してるようであった。
そんなジョニーをティルは、まるで子犬をあやすかのように、その小さな可愛いお手手でペシペシと優しく撫でた。好奇心いっぱいの目で。
「おぅふっ、なんかちょっとええ感じかも──」軽く頭をもたげるジョニー。「お嬢ちゃん、やるのかい?」とでも言っているかのようだ。
「わっ! ピクッて動いた。動いたよマスタぁー。なんか、すごぉい! なんだか生きてるみたいだね、これ。」
いや、ある意味生きてるっちゅーの。
それからしばらくの間、ジョニーとのスキンシップを楽しむティルだが、ふと奴の亀頭を胸元で抱え、急に塞ぎこむ、あるいは何かを考えこむように、思いつめた表情で棒立ちになっていた。
「やっぱり、もう我慢できないよぉ! あたしはマスターと、その、一つになれるなら、たとえこの身が、あの、その──」
オイ、根は真面目なのかどスケベなのか、どっちだ? 愛深き故か。ほんまおもろい娘やなぁ、ティルちゃんは。
「まてまてまてティル。仮にや、ティルの体がオナホのようにうまく伸縮して入ったとしてもやで、その時点で、もうティル自身は原型をとどめていないってゆうか、全く別のナニかになっちゃてもうてるでぇ。そんなんじゃ、しょうみのはなし俺は萎えちゃうし……てゆーか、ことおわった後もずっと変形したままやったらどうすんねん?」
「ふぇー。そんなのいやだよぉー」
「せやろ? もうがばがばのテロンテロンになってまうんやでぇ」
「うぅぅ、やっぱり駄目なのかなぁ──あたしって……」
てか、発想無茶過ぎやし。まぁ、ある意味微笑ましくも、可哀想なティルちゃん。
サイズ的には、まあ、我ジョニーを彼女が抱き枕にするには最適な大きさではある。(それはつまり、オナホにするにも最適なサイズであることをも意味しているが)
だがしかし、そんななまっちょろいちちくりあいで、身も心も一つに、なんてなれっこないのだ。
溜息をつき、もはや考えるのを諦めたのか、俺の股間でふにゃふにゃの我ジョニーと再び戯れるティル。もう開き直って、とりあえずエッチな遊戯で欲望をはらすのか。俺の股間での、ジョニーを抱き枕に見立てたティルのお独りチョメチョメの図、枕にヌルヌルスリスリとか、うぉっ! ──それちょっとええかもぉっ! こりゃ超高画質4k動画撮影必死やな。エロ動画映えすんでこれ。まじで。
そんな”どエロ妖精股間でお戯れの図”的なティルを眺めていると──、その刹那、唐突に、ふと俺の脳裏に、──恐にるべきアイディアが怒涛のごとく流れ込んできた。それはもはや、神の啓示といっても過言ではないっ! かもしれないっ。
ただ、神にしては些かどエロすぎるが。ってか、エロの神か、エロの女神、エロのヴィーナスかよっ!
「マスタぁーほら、なんだか、これサンドバックみたいだね。あ、それともふにゃふにゃの抱き枕かなぁ。すっごく可愛いぃ。あたし、マスターのこれ大好きだよぉ。ほら、ぷにぷにー。きゃはぁ、亀さんの頭なでなでぇ~。きゃは、ふふふ」
我が相棒17センチのジョニーとじゃれ合うティルをよそに、その恐ろしくもエロ素晴らしきアイディアに、俺は半ば震えていた。そして、我ジョニーに沸き起こるリビドーと滾る血潮をこれでもかと感じた。
「うわぁ! なに、マスタぁー急にビクンってなって、──ああっ! 固くなってきたぁー。やだマスタぁー、気持ちよくなって来ちゃったの? えへへ」
嬉しそうに驚くティルちゃん。お口もお目目もまあるく見開いて。ほんま無邪気でかわええやつやなぁ。
「そうだよティルちゃん。これはやべぇぞ。ちょーええ感じやでぇっ! ほんでちょーええ感じなプレイ思いついたでぇ、おれってばよ」
「んん? なに?」
ジョニーの浮き出た血管に手を這わせながら、少々キョトンとするティル。
ティルがよくするそのお目目をまあるく見開く表情、俺はたまらなく好きなのだ。
俺は時を忘れて、しばしの刹那、そんなティルを見つめた。
さぁやるぞと、こんなあどけなくも可憐なティルちゃんと──、
俺の”心の奥底のリビドーの泉”から溢れんばかりに膨らむ、このド変態な感情を自制しつつ、変態紳士として恥じないエロ立派なド変態アイデアを”はっちゃけた”(ひらめいた)ことについて自画自賛しながら、俺はエロ闘士を萌やした。
そして、相棒17センチのジョニーの奴は、はやる気持ちを抑えきれずドバドバと、獲物を前にして涎を垂らす野獣のごとく、漢の我慢汁を滴らし、ビクンビクンと跳ねあがるのであった。