「精霊と日本一うゎぁーな男の自由すぎる冒険日誌」 作:めがねモエ
後編「初めてのティル、その愛、エロとバカの狭間で」の巻、その6
俺はハラリと、いままさに頭に巻いているテッテのエッチなシミ付き褌鉢巻を外し、そしてその薄く黄みを帯びたシミの部分を、ちょうど己の額の中心にくるように、厳かに締め直した。
言うなれば、これも立派なテッテの日の丸。橙色の夕陽のような日の丸だ。
考えてもみれば、もしあの時テッテが「ヌシ様人形」を拾っていなければ、そして俺に持ち主探しの相談をしてくれていなければ、ティルとの初夜、今日という日は満足に迎えられていなかったのだ。春車菊の作ったこの「ヌシ様人形」の存在すら知らず、そして、俺に勇気と力を与えてくれる、このテッテの褌鉢巻も誕生していなかっただろう。
俺は、多くの精霊の愛と、変態を許してくれる寛容さによって支えられているのだ。
こう思うが早いか、ジョニーはそれに賛同するかのよに、ビクンビクンと小さく跳ねてうなずいた。
そうだよな、ジョニー。
そして俺は、心の奥底の静かなるリビドーの泉が徐々に沸き立ってくるのを少々抑えて、ジョニーの尿道口から垂れる漢の我慢汁を少しだけベチョっと手にとり、そのまま、その手を胸に当てて黙祷した。精霊のみんなに深謝したのだ。
「あ、あの、ねぇ、マスタぁー。──あれ、また宇宙と交信してるの? ──あのね、この子がマスタぁーとそっくりというか、ミニュチュア版だというのは分かったけど、でも、あの──、つまり、マスタぁーは、わたしにこの子と、その、いわゆる男の人が使うラブドールっていうの? それみたいに、一人でして見せろって、そういうことなの?」
あ、やべ、深く瞑想に入っちまうとこだった。
「いやいや、ティル、確かにこのヌシ様人形改はティルのサイズからすれば、ダッチワイフというかラブドールっぽいもんだろうけど、でも、そんな程度の代物じゃねえんだ。俺を感じる抱き心地、17ミリのジミー、少女漫画風イケメン俺フェイス(感覚連動機能つき)というスペシャルスペックだよ。それになにより、俺自身が自らの手で、こいつを直接操るんだ。それはもう、ほとんど俺自身と言っていいんじゃねぇか?」
「う、うん、そう言われれば、そうだよね。確かにね。そうだけど──。でも、なんかぁ──、なんていうのか、そのとっかかりというか、始め方というのか、その──、やっぱりこの子なんだかんだ言っても人形だし──、うまく出来るかどうか──、わたし……」
「大丈夫、大丈夫。すべてはこの俺にまかせろ」
ぺたんと女の子座りして、少し恥じらうかのようにもじもじするティル。
なんだ? 今更どうしたっていうんだ? ティルちゃんってば。
「どうしたっての? ティルちゃん。ちょっと、恥ずかしくなってきちゃったの? んー、まだ、なんか変な感じがする? というか、引っかかることあるのか?」
まあるく見開いた、そして少しウルウルしたその瞳で俺を見つめて、ティルは意を決したように、言った。
「ま、マスタぁー、あの、わたし──、は、初めてだから、その、優しくしてね」
頬を赤らめながら、切なげでいてどこかお茶目な笑みを浮かべながら。
うぉぉぉっ! きたぁっ! このセリフぅっ!
変態紳士が選ぶ最も好きな女の子の告白、そのベスト3には必ず入るであろう、そのセリフっ! それをティルから聞くのは格別過ぎるぞぉっ! おぅよ、おぅよ、任せろティルちゃん。忘れられない初体験にしてあげるよん。そして俺の心にも、そのティルの誰にも見せたことのない、人生でたった一度の、美しくも狂おしい破瓜の一部始終を刻むぜぇっ!
そしてもちろん、この部屋の各所には、超絶高画質ハイビジョンカメラが設置されており、ティルのその刹那の表情も、一瞬の輝きも逃さないようにスタンバイしてあるのは、言うまでもない。
「ティル。俺にまかせて。そしてすべてを俺に委ねてくれ」
「うん。マスタぁー」
微笑むティル。意を決した少女の、切なげでもあり満たされてもある可憐な微笑み。それはまるで、満開の花ではなく、開花する直前の蕾の美しさ。誰も見たことのない美しい蕾の花のようであった。
「ついさっきは、俺の初めての菊門をティルに委ねたんだ。だから今度は俺が、俺の全身全霊をかけて、ティルの初めてを優しく愛するよ。そして、一つになろうティル」
「はい、マスタぁー」
俺は軽く舌をペロッと出して、その「暴れる鰻」との異名を持つ舌の先を尖らせ、ティルの頬にチョンと優しくキスをした。
するとティルは、「暴れる鰻」の先っぽを両手で優しくそっと持ち、その先にチュッとキスをする。
舌先に感じる小さな小さな吸い付き感。おおっ! なんてこそばゆくも可愛いキスだ。
そして徐々にディープに、はむはむとチュッチュとするティル。
ああ、ティルのちっちゃなお口がぁ、俺の「暴れる鰻」を超絶ピンポントで優しく愛撫するぅ。なんと心地よいちっちゃなキス。「はああっ」と時折もらすティルの吐息がたまらなく愛おしい。
チュッチュとするティルに俺は、厳かに「ヌシ様人形改」を近づける。
そう、ここは、よぉーく頃合いを見計らって、不自然のないように「ヌシ様人形改」との口づけに移行させねば。
俺は若干プルプルと震えながらも、おずおずと二人(?)の距離をつめていき、まるで衛星軌道上のスペースシャトルでマニピュレーターを操作する若田宇宙飛行士のように慎重に、ドッキングミッションを進めた。
この時の俺といえば、右手には「ヌシ様人形改」。左手には虫眼鏡。「暴れる鰻」を口から目一杯伸ばし、誰も成しえたことのないこの世紀のミッションに臨むその姿は、はっきり言って間抜けこの上ないであろう。しかし、そんな事はどうでもよい。なりふりかまっちゃいられない。俺はティルの見せる一瞬の表情も逃さず、注意深く観察しながらミッションに取り組んだ。
そして、ほんの一瞬、ティルが「あはぁっ」と息をついたその刹那に、俺は「ヌシ様人形改」をティルと「暴れる鰻」の間に滑り込ませ、至極自然に口づけを移行させることに成功したぁっ!
やったぁっ! っと思ったその刹那──。
うぉぉっ! むぅふむぅぅぅぅっ! こ、これがぁっ! 夢にまで見た、ティルとの直接キッスっ! ティルとのマジキッスかぁっ!
しかもすでにディープぅっにぃぃ!
うぉぉぉぉっ!
そう、「ヌシ様人形改」のお口は俺の感覚と連動しているのだ──。
突然口内に広がっためくるめく甘美な感覚に、俺は驚きと感動のあまり、失禁してしまいそうになった。これがうれしょんってやつなのか? よくは分からないが、なんとかジョニーが持ちこたえてくれた。
な、なんという甘美なっ! 俺にとって、まるで未知の世界であったティルとの同じスケールでの、マジ直ディープキス。ああ、この唇の感触も、そしてその舌も、その吐息も、そしてこのキスの味そのものもっ! 本物なのだ、直接口づけを交わしているのだっ! なんとも形容しがたい感動がこみ上げてくる。
それは、甘酸っぱい青春のような、熱く甘くそれでいて爽やかな味であった。
そう、「青春柑橘系フルーティ味」と命名しようか。
それに間近で感じるティルの香りもたまらないっ! 「これも青春柑橘系フルーティ香」と呼ぼう。
ティルはちっちゃな、いわゆる妖精サイズの精霊。そんなティルとまさかこんなに直接的に愛し合えるとは。その夢のような世界の扉を開いた今や、もうジョニーはテンションマックスのバッキバキなベルセルク状態で、激しく脈打っていた。
ティルは両手で「ヌシ様人形改」の頭にそっと手を回し、ますます情熱的にはむはむチュッチュとキスをする。俺は「ヌシ様人形改」の手を、その華奢で可憐な肩と腰に回してティルを抱き寄せる。
この時痛感したのだが、手の感覚も、そして出来れば全身の感覚も精霊石を使って連動させておくべきであった。そして、目も。──あれ、でも目だとどうなるんだ? 俺に視点切り換え機能でも装備されるのか? よくわからんが、ともかく手触りなども感じられれば、この美しいティルの肢体、それにキュートなこのちっぱいも本格的に愛撫することが出来たのにぃ。うぅぅ。残念無念だぁ。
でも、いずれやるか。持ってる精霊石を全部使ってでも。全身の感覚を全て完璧に連動させた、完全進化バージョンの「ヌシ様人形完全体」にっ!
あれ、でも、まてまて、そんな完全に感覚が連動した「ヌシ様人形完全体」を春車菊に返してみろ、間違って踏んずけたり、もしくはまた、あの下手な料理に手を出して、誤って熱湯をドパッとか、もしくは電子レンジやオープンの中に誤って放り込んでしまってぇ──、とか、ヤ、ヤバすぎる。こりゃ、駄目だ。無茶すぎるぞ。「男根一本釣り」どころじぇねぇ地獄じぇねぇかっ! そんな危険なところに易々と戻せなくなっちまうじゃねぇかっ!
どうするか──。
あ、でも、まて、自立歩行とか、自立行動も完全に出来ると回避できるとか──。
おお、自立行動なんて、これまた面白いことになるかもしれねぇっ!
って、まて、年がら年中それだと、俺が「ヌシ様人形完全体」に生まれ変わっちまったようなもんじゃねぇかっ! おいおい、本末転倒じゃね。それじゃぁ、「ニルスの不思議な旅」になっちまうじゃねぇかっ! ま、つっても、俺の場合はガチョウが相方ではなく、ティルちゃんだけどねぇ。二人でエロの大冒険だっ! なんつってぇ、って、おい!
ティルとはそれでもいいかもしれんが、他の日常はどうするっちゅーのっ!
ったく、おい! やめろぉ、俺っ! なにまた妄想をブっこいてんだっ! そんな心配事は後だっ! 今はティルティルティルっ! 愛しのティルを愛しぬくんだっ!
と思ったその時──。
むぅうおぉぉぉっ! おぅふっ! おおぅふっ! ──こ、これはぁっ!
不意をつかれて、ジョニー(≒ジミー)がビビビビビクッビクッと、痙攣のように小刻みに跳ねまくる。
そう、ティルがキスをしながら、なんとっ! 右出で、そのしなやかで柔らかいお手手で、ジミーを優しく握りしめ、ぬっこぬっことしごき始めたのだった。
うぉぉぉぉっ! なんて技をっ! いとも自然に、ディープキス&手淫を繰り出してくるなんてぇ。ティルちゃん。そのエッチの才能、図りしれない。
妖艶で性技のスペシャリストたる淫魔のミクトや、ツボを心得た大人のエロテクナンバーワンの秋桜ママにも勝るとも劣らない、その性愛の表現力、愛撫の展開力。処女とはとても思えない。百戦錬磨のジョニーがなすがままに悶える。
まだまだ序盤だというのに、これ程までにジョニーが高められことは一度も無い。ともすれば、ギブアップの昇天さえしそうな勢いであった。
耐えるんだジョニー(≒ジミー)。お前が手淫でいとも簡単にイカされるなんて、ありえねぇっ!
しかし、よくよく思い返せば、俺の菊門でティルが見せたあの攻め、フリー演技は、まるで即興とは思えぬ金メダル級の超絶テクニックであったのだ。そうなのだ、そんな天賦のエロ才を持つティルならば、当然と言うべきなのか。
しかし俺とて「満力の変態紳士」の称号を頂いた漢。その名にかけて、初めての娘を相手に、漢の我慢汁は垂らしたとしても、まちがっても先にイカされる訳にはいかねぇ。
ジョニー(≒ジミー)、俺たちも攻めるぜぇ!
俺は、「ヌシ様人形改」を操り、ティルの腰をきゅっと優しく引き寄せ、そしてキスをしながらゆっくりと彼女の体を後ろへ倒していき、ごく自然にベッドに寝かせた。
「ぷはぁっ」と息をつく。
そしてまた口づけを交わす。しかしベッドの上に横になっても、ティルはジミー(≒ジョニー)を離さず、流れに合わせつつ緩急もつけて、ぬっこぬっこと優しくしごき続けていた。
やるなぁ、ティルちゃん。でも、それでこそ、天賦のエロ才。イカしがいがあるぜぇ。遥かなるアクメにいざない、夢心地にしてあげるよん。
よしっ! これからは俺のターンだっ!
自然と虫眼鏡を握る手にもグッと力が入る。
そしてジョニーも、さらにグッと固くなった。