「精霊と日本一うゎぁーな男の自由すぎる冒険日誌」 作:めがねモエ
前篇「ウェンディーはピロートークがお好き」の巻、その2
「えへへ、マスターさん、ホンマにエロいことすっきゃなぁー」
両手を腰に当てて仁王立ちながらも、顔はへらへらニヤニヤの、アホの子オーラ全開のすーみーが言う。
いつの間にやら、俺の影に隠れるように、さりげなく後ろに回り込んでいるウェンディ。すーみーの視線からやや逃れようとでもしているかのように。そのラブリーなブルマ姿を、すーみーに見られるのが恥ずかしいのか。そんな俺の心をキュンキュンさせる、其の実内面はとっても乙女なウェンディが、後ろから耳打ちした。
「いやだわ、もう! マスター、変なところをすーみーに見られたじゃない! 全くもう──」
俺も小声で返す。
「ごめんごめんて、まさか誰か来るとは、しかもすーみーって、マジかぁ──」
「まったくだわ、最悪の状況よ。──でも、私がマスターの変態リビドーを油断したのも、いけないのかもしれない。──ただ、あんな破廉恥な姿を人に見られるなんて──。マスター、もう私、今夜は許さないわよ。破滅を見せてあげる──」
「ええっ! (てか、ス、スキルかますのやめてぇー)」
って、そのウェンディのドSなスキル発動台詞、いつ聞いてもシビレるぅー、なんてぇ、まてまて、てか、今夜は許さないってぇ、どっちの意味だろウェンディ。男根一本釣りの刑? それとも、一晩中ずっと、俺の腰が砕けようとも、ジョニーが白い漢の弾丸を全て撃ち尽くし、砲身が熱疲労してぶっ壊れても、ハメハメしまくるってことかな?! ──うむむむ、このやや恥じらいと、エロ魅惑の風合いのある声色だとぉ、きっと後者だな! 間違いない! うんうん、いいぜぇウェンディ、君の欲望のままに、この俺をめちゃくちゃにしてくれぇっー!
「てか、すーみー! どういうことだ?! その格好!」
「マスター、問題はそこじゃないでしょ?」
と、ウェンディが冷静に鋭いツッコミを入れる。まあまあまあ、レディーススポーツウェアは俺の大好物の一つでもあるんだから、ウェンディ、堪忍な、なっ!
「あんなぁ、マスター、あたしらちょっとバドミントンしとってんけど、こっちにそのぉ、羽? 羽のついた玉? なんちゅうんやったけ? それ飛んでけえへんかったぁ?」
はぁ、いったい何をゆうとるんだキミは。
「てか、お前達まだバドミントンやってねぇーだろ。って、その前にここ入り込むわけねーだろっ! ──あっちでほら、あれ、ネットかけようと用意してる娘が二人──、ってぇ、あああっ! あれってっ! あの二人ってぇぇっ! ま、まさかっ」
さらに大きく、満面のニヤつきを見せるすーみー。
「エヘヘ、そうやでぇ、あの二人、めぇと、魎鬼やでぇ。めぇがいっつも羽子板ばっかりで、バドミントンやったことないってゆーから、ウチが教えたろう思て。そしたら、めぇもめっちゃその気になって、ウェアまでコーディネートしてあげてん。そんでな、どうせなら沢山おった方が面白いし、スポーツとかあんまし縁なさそうな魎鬼もさそってん。魎鬼のウェア姿なんか、これめっちゃレアやろ?」
うぉぉぉっ! や、やべぇっ! めぇのウェア姿もさることながら、あの鬼っ娘、孤高の鬼武者の魎鬼のバドミントンウェア姿なんてぇっ! ヤバすぎるっ! そのギャップがめちゃ可愛いじゃねぇか!
「お、お、おい、ちょっと、すーみー、あの子達も呼んでみたら──」
「ちょ、やだ、ちょっと、マスター何を──」
と小声でまた耳打ちをするウェンディだが、彼女に向かって俺は莞爾と笑てみせて、そしてうんうんと頷く。大丈夫大丈夫と言わんばかりに。と言っても、ウェンディ的にはきっと何も大丈夫ではないのだが、俺はもうあの二人のウェア姿を間近で見たくて見たくて、たまらないんだっ! 堪忍な、堪忍なウェンディ!
「エヘ、やっぱりマスターは好っきゃなぁ。でもウチは知ってんでぇ、マスターのエロのツボってやつ」
と言ってすーみーは振り返り、めぇと魎鬼を呼んだ。
あぁぁ、今日はなんという日だぁ! ウェンディのブルマ姿に続いて、今度は可愛い他の精霊達が、俺の大好物であるミニスカート系スポーツウェアを纏って、俺に披露しにくるなんてぇっ! と考えるだけで、先ほどまでやや戸惑って、意気消沈していたジョニーも、頭を上げて口をヌラヌラと輝かせた。なぁジョニーよ、やっぱ乙女の溌剌としたスポーツウェア姿ってやつは、たまんねぇなぁっ!
たぶんきっと今の俺は、完全に鼻の下を伸ばしきっているであろう、超エロバカ面。そう思ったその刹那、ふとお尻にキリッとした痛みが走った。
「いてっ! なっ」
思わず振り返ると、そこには華麗にも涼やかな眼差し──、というか、リビドーの泉を一瞬で凍らせるかもと思わせる程、冷ややかで冷徹な目力でもって、ウェンディが俺をしかと見据えていた。──ま、まさか、ウェンディちゃん怒ってるの? てか、その涼やかで澄んだお目目をそんなに大きく開いて、そんなにジットリと俺を見つめるなんてぇ、あぁ、なんて可愛いっ! あぁ、美しい瞳だぁ! ──と、思うが早いか、さらにキリリとお尻に痛みが走る。──うぉぉうっふぅ!
「ま、まさか、う、ウェンディちゃん、ウェンディお嬢様ぁ──」
そう、ウェンディが俺のお尻をその白魚のようなお手手で、キリリっと抓っているのだった!
「う、ウェンディお嬢様、そ、そんな、無言で見つめられると、俺ってば、その──、ジョニーの奴がぁ──」
だめだ、もうジョークが通じねぇ段階に、事はシフトしてるなこりゃ。やべぇ。
「ウェンディお嬢様、そ、その、もしかして、──し、嫉妬してるのかなぁ? なんてぇ、えへへ──」
うぉぉぉっ! ぐぅぎぎぎぎっ!
この状況、ちょっとお約束のつもりでウェンディちゃんを少々からかってしまったのだが、俺は己の悪ノリと乙女の嫉妬心との方程式を、完全に見誤っていたことをすぐさま悟った。
おぉぉうぅぅふっ! ギリギリギリっと、もう小学生ならばきっと泣き出してしまっているであろう程の、こっぴどいお仕置きのように、俺のケツは抓りあげられてしまった。
おおおおっうぅふぅっ! だが俺は負けなかった、俺の心の奥底のリビドーの泉は凍らない。ウェンディぃー、そ、そのクールで美しい眼差しでもって、穴が開くほどにジッと見つめられながらの、この超絶お尻抓りぃっ! こ、これはこれで、たまらなく甘美であり、そして、マジいてぇ! マジエロいてぇ! てか、マジやべぇっ! 尻肉がぁっ! 食いちぎられるみたいだぁっ! おぅふ、おぅふ!
と、こんな状況にも関わらず、またいけない妄想が俺の頭をよぎる。
「あぁぁっ、ウェンディお嬢様、い、いで、いででででぇ、──でも、どうせなら、できれば抓るんじゃなくて、その、そのキュートなお口で、そのエナメル質の白く輝く美しい歯でもって俺のお尻を嚙んでくれたらぁ、もっとぉ、その──」
と思わず、地雷を見定めて踏むようなことを口走ってしまった俺。だが──。
「フッ、フフッ、──もう、おバカね。本当にエッチなことばかりなんだから。マスターは」
俺のエロ馬鹿妄想に、たまらず小さく吹き出して笑うウェンディ。
はぁぁー、やっぱり、こうやって最後の最後は俺のエロ馬鹿で笑ってくれる彼女。
あぁ、愛おしいよぉ。ウェンディ。大好きだぁっ!
そうこう、ウェンディと密かにイチャついている間に、めぇと魎鬼がやってきた。
うぉぉぉっ! な、なんじゃぁ、こりゃぁ! 二人ともぉ! めちゃめちゃ可愛いぃぃっ!
「なにさ、すーみー、私と魎鬼に準備させて、こんなところで油売ってさ。早く勝負をつけるっての!」
と相変わらず勝気な少女のめぇ。
「マスター、それにウェンディ、なんだかすーみーがお邪魔してしまって申し訳ない。すーみーの子守り役の私が目を離してしまったばっかりに、二人きりの余暇の時間を邪魔してしまって」
と相変わらず律儀な魎鬼である。
「なにゆーてんの、二人とも、マスターはなぁ、ウチらのウェア姿がみたいんやないか。せやろ? マスター」
ま、間違いではないな。てか、大正解だ、すーみー。
いやしかし! マジやべぇ。めぇも魎鬼も普段は和服なのだが、このウェアスタイルの、そのギャップがほんとにたまらんっ! やっぱり可愛い精霊は何を着ても可愛いなぁ。と、改めて思うばかりである。
いつもはまるで七五三の晴れ着姿のような、勝気少女のめぇも、ウェアを着るとなんだか少し落ち着いた、少しお姉さんになったような、乙女の気品みたいなものを感じるぞっ! 普段携えている3尺はあろうかと思うほどの巨大な羽子板を、ラケットに持ち替えて、その姿、まるでオリンピック代表のような風格、あぁ、なんてキュートで品のあるバドミントン選手だぁ! 少女の中に女性の気高さをも感じるぅ! おぅぅ!
そして、魎鬼なんて、鬼武者と恐れられるだけあって、携える野太刀と腰に据える太刀二刀と、勇ましい姿が印象的なのだが、だが俺はその着流し、漫画「浮浪雲」の旦那、雲を思わせるその着流し姿が好きなのだ。強さの中にもどこか人情味と優しさを感じさせ、そして胸元チラリがめちゃエロかっこいいっ! そんな魎鬼がバドミントンウェアを着てるなんてぇ、そのギャップはもうジョニーの我慢汁が間欠泉のように大噴出級である。彼女の、一見着痩せして分からなないが、実はとても女性的な丸みのある体つきが、ウェアからにじみ出るように妖艶。その柔らかそうなおっぱい、二の腕、そして、健康的に引き締まっていて、かつ白くきめ細かく滑らかな柔肌太ももっ! 俺の腹よりもむしろ、魎鬼の肉感的なボディの方がよっぽど雪見大福だ。もう可愛すぎるぅぅ!
「ま、マスター、その、そんなに見られると、なんだか──、私がこんなに丈の短い着物なんて──、すまぬがマスター、そんなに下半身を見ないでくれ、わ、私の脚なぞ、色気もなかろうに」
ほんのり頬を赤らめ、恥じらいながらもじもじする鬼っ娘の魎鬼。うぉぉぉっ! たまらんてぇ、そのリアクションがたまらんっちゅーにっ!
「あはは、魎鬼はエロを分かってないなぁ、マスターはなぁ、そういうほどよく引き締まったスポーツ少女の太ももがめっちゃ好きやねんでぇ、そのミニスカートから伸びる健康美そのものの魎鬼の太もも、絶対マスター、ビンビンやでぇ。なぁ、せやろマスター? そんでな、激しく動いて、チラッとアンダースコートが見えてみい、絶対マスターの心鷲掴みやでぇ、もうめっちゃたまらんねんやろぉ? なぁなぁ、マスター」
うっ! すーみーのやつなぜそこまで俺の好みを把握して、──あっ! あれ? いや待てよ、まさかあの時、すーみーが夜伽当番だったあの夜、一緒に芋焼酎飲みまくって──、そうだ、ベロンベロンに酔っぱらって、で酔いどれチョメチョメしまくったあの夜だ、調子にのって色々べらべらしゃべりすぎたかなぁ。すーみーがまたねぇ、こう見えて酒豪だからなぁ、俺の倍以上飲んでも全然平気やしぃ。間違いねえ。てか、でも、まぁ把握されても別に構わんか。
てゆーか! ほんまに魎鬼の健康的なおみ足、マジたまらんってぇ! ジョニーがさっきからぎゅんぎゅん反応しまくるでぇ。マジやべぇ。
俺はバドミントンウェア姿の魎鬼を、さらにガン見しまくった。バドミントンウェア姿でこんなにジョニーが喜ぶのはオグシオ以来やなぁ。そうそう、懐かしい話やけど、あのオリンピックは熱かったわ、マジで。
俺はオリンピックやスポーツイベントが大好きである。もちろん女子だ。よく女子バレーや女子テニス観戦で、コート上で熱い戦いを繰り広げる選手をガン見しながら、俺とジョニーも手淫無制限勝負をいつも戦ったものだった。そして、バドミントン観戦で手淫無制限勝負をしたのはオグシオが初めてだった。
オグシオの二人がスマッシュを決めるたびに、ジョニーもフィニッシュを決めた。
あぁ懐かしい。試合が終了し、プレイで持てる力を全て出し尽くして満身創痍のオグシオの二人を画面で観る頃は、俺もジョニーもヘトヘトで即イキ寝してしまうほどたった。その夜、そのままベトベトの下半身を丸出しで寝てしまって、次の日風邪を引いてしまったのは、言うまでもない。そしていい思い出である。
てか、めちゃ話が長くなってしまったが、とにかく魎鬼のウェア姿はマジやべぇ! こんな衣装を着てくれるってことは、こりゃあれだ、次に彼女が夜伽当番の時は、もう大コスプレエロエロ祭りになること間違いないな。あぁ、楽しみだぁっ!
と、また妄想を膨らませていると──。
「ま、マスターもうこれ以上そんな熱い眼差しで見られると──、その、なんだか──」
もはや耳まで赤くなってきた魎鬼。なんやなんやなんやぁ、魎鬼ちゃん熱くなってきたぁ? 火照ってきちゃってるのぉ? もう、ったく、チョメチョメに関することはまったくもってウブなんだからぁ、なんて純情な乙女鬼っ娘なんやろかぁ。あぁ、そのおでこの少し上に生えたポッチ(ツノ)を、俺の暴れる鰻でペロペロちゅっちゅとしてやりたいわぁっ!
なんて、今は本来ウェンディとの時間なのに、彼女を差し置いて変態妄想全開にウヘェウヘェしていると──。
いぎぎぎぎぎぎっ! 背後に恐るべき冷気と、あっ! これ、いっちゃった? あれれれれぇ? もしかして、尻肉ちぎれちゃったぁ? うっそだろぉ? みたいな筆舌に尽くし難い強烈な痛みをケツに感じて、振り返らざるにはいられなくなってしまった。──てか、ウェンディお嬢様、ちょ、ちょっと痛すぎやぁっ!
たまらず振り返るが、──もう涼しげと言うよりは、もはや冷淡な眼差しで、そして視線で射殺す程の目力でもってウェンディが俺をガン見していた──。
あぁ、その眼差し──。図らずも、これこそまさに究極のクールビューティー。
なんて冷徹でかつ透き通るような繊細な美しさか。子供ならば確実に大泣きであろう激痛の中にあって俺は、究極の美に巡り合った。
そして、その美を目の当りにした俺は、事もあろうことか、さらにイケナイ妄想をしてしまったのだった。
ウェンディ、あぁ、もし叶うなら、もしこんなエロ馬鹿の俺がこんな状況下で、もしもう一つだけお願いできるならばぁ、そんな表情でぇ見つめながら、できれば、できればぁ、抓るのではなく、俺の、き、菊門にその白魚のような美しい指を突っ込んでグリグリしてくれぇ──。
この期に及んでの俺のド変態妄想。だがジョニーだけは俺を応援するかのように、一緒になって滾ってくれた。しかし俺ってば、あのティルとの菊門プレイのおかげで、やはりイケナイ性癖のひき出しがまた一つ備わってしまったのだ。
と、その妄想をさらに膨らませるが早いか、突然ウェンディが一瞬ハッとして目を見開き、抓る手を離したのだった。
だが、あれ? と思ったのも束の間、再びグリズリーに噛みつかれたかのような痛みが俺のケツに走った。おぅふっ! さらに深く、捻る上げるように抓るウェンディ。
そして、さらに絶対零度のように極寒の眼差し──、だが、どこか恥ずかしがるような、あるいは怒り、恐れ、驚き、そして笑いも入り混じったような、混乱した微妙な感じの表情になるウェンディ。
おぅふぅぅっ! ウェンディィィッ! やべぇぇぇって! マジ痛すぎだからっ!
てか、まさかぁっ! 俺の妄想、見抜かれてるの?! ウェンディのキャラ紹介文にある、「その瞳は覗き込む者の本質を映し出す」って、そういうことっ!?
と、そうこう超絶変態ドS技を食らっていると──。
「てゆうか、めぇが一番可愛いにきまってるっての! なにさっ! そうよね、マスター、絶対そうよねっ! マスターはめぇにくぎ付けだっての!」
勝気なめぇが魎鬼の前に躍り出て、仁王立ちになって言った。
もちろん、めぇちゃんもめちゃ可愛い。そしてこちらは正統派美少女のごとく、ギャップというよりめちゃくちゃ似合っているのだ。
「めぇはお子ちゃまやなぁ、マスターは健康的なスポーツ少女が好きなだけやないでぇ、マスターはそんな健全で健康的なスポーツ少女が見せる破廉恥がすっきゃねんなぁ。ほら、こうやで、こうやってスカートをバァっとやんねん。ほらほらぁ──」
うぉぉぉっ! な、なんと! すーみーがミニスカートを大胆にガバッと捲り上げて、アンダースコートを! そして彼女のハリがありつつも、プリンプリンに柔らかそうな太ももを、全開で露わにして見せつけるのだった!その両手でスカート捲り上げる姿、そして可愛い満面のエロ笑顔。下着姿を普通に見るより、その乙女が笑顔で繰り出す変態破廉恥仕草が相まって、何千倍もマジエロ可愛すぎぃぃっ!
や、やべぇっ! やべぇって、それぇ! エロすぎやろぉっ! ってか、それ、めちゃ好きやぁっ! 俺ってばっ! たまらんてぇぇっ、マジですーみーっ!
「ほらほらぁ、どうマスター、こういう破廉恥ええやろぉ? なあぁって。パンツじゃないから恥ずかしくないもんっ! やでぇ。ええやろぉ? めっちゃすっきゃぁろぉ?」
うぉぉぉっ! 大好きだぁぁぁぁっ! っとその場で叫びそうになったのだが、俺は必至で堪えた。
ここで包み隠さずそう叫べば、もうきっとウェンディの「破滅を見せてあげる」になるだろう。
だが、すーみーのエロ攻撃はさらに続いた。
「ほら、めぇも魎鬼も一緒にやってみぃ。こうやって、パンツじゃないから恥ずかしくないもんってぇ、ガバッとスカート捲り上げるねん。そしたらマスターはもう鼻血もんやでぇ。めっちゃめちゃ好きなんやでぇ、これ。なぁ、せやろ? マスター、ええやろぉ?」
流石に一瞬固まる、めぇと魎鬼の二人だったが──、
「そ、そんなの、簡単だっての。ま、マスターが好きなことはこのめぇだって、全部お見通しだっての!」
えっ! マジで! めぇやってくれるのかぁっ!
「ま、ま、マスターが、そのようなことを好きならば、それで、いつも鬼だと恐れられるこの私を、女として、可愛いと思ってくれるなら、私もやってもいいぞ──」
ええええっ! 魎鬼もやってくれるのかぁっ!! マジっすか、マジっすかぁっ!
「マスターも正直にいいやぁ、こんなん滅多にみられへんでぇ、お宝ショットやでぇ、エロに対する素直さは誰にも負けへんってぇゆーてたやん、マスター」
うううっ! 見たい見たい見たいっ! だが、それは今大声で言えないぃぃっ!
「ほな、三人でいくでぇ、パンツじゃないからぁ~恥ずかしくない──」
うぉぉぉぉっ! さあさあさあ、ガバッとぉぉぉっ! と心の中で叫んだ刹那、
「あなた達っ!──」
と、とうとう堪り兼ねて、ずっと俺の影に隠れていたブルマの女神さまが前に躍り出のだった。
お、惜しいっ! と一瞬思った俺だが、しかし、いやいや、まてまて、当たり前だろう。今はウェンディとの二人っきりのとっておきの時間。他の精霊ちゃんに現を抜かしている場合ではないのだ。それなのに、俺ってば、すーみーエロアホノリを止めもせず──、そして、ブルマ姿をあまり見られたくないウェンディが、前に出なければならない事態にまで発展してしまって──、本当にごめんウェンディ。俺がエロ馬鹿なばっかりに。
エロ馬鹿は相手を楽しませるものなのに、こんな形でウェンディを追い込んでしまうなんて。
エロ馬鹿も、時として人を傷つける凶器となりうる。今更ながら、俺は肝に銘じるのであった。
あぁ、やべぇっ、スンマセンっ! ウェンディお嬢様ぁっ! 俺が未熟すぎたぁ、未熟なエロ馬鹿変態紳士だったぁ──。とはいえ、ジョニーはもう想像だけでも満足気に天を仰いでいた。
「あなた達、スポーツもいいけど、もう間もなくディナーの時間よ。夕食はどうするの? これから私とマスターはディナー当番だけど──」
俺はほっとした。まさかあのウェンディが怒髪、天を衝く勢いですーみー達を怒鳴りつけ、これから説教モードに突入かと思ったのだが、実務的な話でうまく流れを誤魔化して、アホノリを諌めたのだ。流石大人な対応だ、ウェンディ。
「え、晩御飯? あ、そうや、えっとぉ、晩御飯はなぁ、今日はウチらで作ってたべるんやで。てゆーか、ウチもめぇも料理できへんから、魎鬼が鬼料理を作ってくれるねん。めっちゃ楽しみやねん」
と、あっさり話につられるすーみー。素直というか、アホキャラというか。
「ちょっと、すーみー、めぇは料理ぐらいできるっての! こ、今夜はどうしても魎鬼が、手料理をごちそうしたいっていうから、だ、だから、めぇはやらないだけだっての!」
「そうそう、たしか今夜はマスターとの会食ディナーの予約は、誰も入っていなかったと思うぞ。だから、マスターとウェンディの二人だけのディナーとなるはずだ。二人で料理を作って──」
「へぇっ、二人だけやったら寂しいやろ? ほんならマスターもウェンディさんも一緒にぃ──」
「あっ! いや、すーみー、残念ながら食材を私達の分しか用意してないのだよ。それにマスターにふるまうとなれば、メニューをもう少し時間をかけて考えたい。だから、今夜は一緒には無理だ」
と、慌ててすーみーを止める魎鬼。ウェンディに気をつかって、──優しい娘だ。てか、鬼料理って、食べてみたいぃっ! また今度ね!
「そう。じゃああなた達、夕食は大丈夫なのね。今夜は私がマスターに、低カロリーディナーを作ってあげなくてはいけないから、そろそろ行くわね。行きましょうか、マスター」
そっと俺の手を取って颯爽と歩き出すウェンディ。こうやって手を握って歩くの、めちゃいい感じだ! ああ、思春期ドストライクの頃を思い出すなぁ。女の子と手をつないだだけで、もう昇天しそうだったあの頃。
ウェンディに手を引かれて歩く感じって、これまたいいっ!
「う、うん。そうだな。そろそろ腹が減ったなぁ──」
「ほなぁ、魎鬼の鬼料理会はまた今度やろなぁ、マスター。ちなみにもうすぐ蘭条もバドミントンしにくるでぇ。あの子も誘ってんねん」
ええっ! ま、マジでかっ! あのいつも巫女姿の蘭条も、バドミントンウェア姿なのかぁっ!!
と、つい心の中で叫んじまった俺だが、いやいや、もう俺、これ以上考えるな! 変な妄想するな! 尻肉がいくらあっても足りん! と自重するのだった。
そして、そんな俺を笑うかのように、クククと小さく小刻みに跳ねて天を仰ぐジョニーだった。