「精霊と日本一うゎぁーな男の自由すぎる冒険日誌」 作:めがねモエ
「ぶらりフルチン途中下車の旅」の巻、プロローグ
「ぶらりフルチン途中下車の旅」の巻、プロローグ
キレス──。
そう、それが彼女の名前。
大きな瞳。右は碧色、左は赤みがかったブラウンのオッドアイ。シルクのように白く輝く肌。まるで彗星の尾のように宙に流れるような長い銀髪。一見小柄で華奢にもみえるが、人体比率の理想を思わせる均整のとれた体躯。常に背筋を伸ばしたような凛とした佇まい。長くしなやかな肢体は力強くも感じられる。
まぁ、俗にいう、いわゆる巷(異世界召喚界隈)で今流行りの”銀髪の美少女”といったところか。
そんな彼女、確かに誰が見てもの美少女だが”生身ではない”厳密にいえば。──いや、厳密に言えば一応生身ではあるといえるか? 或は、生身の定義にもよるのかもしれない。つまりは、彼女はごく普通の精霊ではないのだ。
一言でいうと傀儡。いわゆる人形、人間の世界でいうところの鉄腕アトムやアラレちゃんのようなアンドロイド的な、まぁ平たく言えばロボットかな。彼女はこのダンプリ精霊界の太古の昔、いにしえの超科学とでも言おうか、そんなオーバーテクノロジーと精霊の魔術によって生み出された”傀儡の精霊”なのである。
「私は禁断の魔道により生み出された作り物の精霊」それが彼女の第一声だった。
だがそんな彼女を前にして、俺も、そして股間の相棒17センチのジョニーも、まったくもって動じず、というかむしろ、そんな可憐な”銀髪の美少女”精霊を前にして動顛し、熱く滾り、股間は張り裂けんばかりのテント状態かつ漢の我慢汁を湧き上がらせ、そして暴れる鰻の舌なめずりでもってあっという間に変なおじさんと化してしまった己に、いささか忸怩たる思いであった。
正直、彼女をマジマジとどエロいおっさんのジト目でもって見つめても、まったく作り物や傀儡、或はロボットといった類の違和感は感じなかった。彼女は生身の人間の、というか精霊の美少女と何等変わらない。その小さく白いエシャロットのようにキュートな手を取ると、そしてラディッシュのようにほんのり赤く染まる頬に触れると、えも言われぬ優しさのようにほわっと伝わってくる人肌の温もり。その潤いのある、まるでイタリアカプリ島の青の洞窟、或は京都東福寺の紅葉にように深く鮮やかで美しい大きな瞳。
そこには本物の生気があった。
その少し鼻にかかったような優しい声。マシンボイスなんて欠片もない。そしてエロ美しい吐息ときたら、もう乙女のそれそのもの。そしてその胸の二つの膨らみの──彼女はどちらかと言えばやや小さめの、いわゆる美乳と分類されるそれ──の柔らかさも、その吸い付くような肌の滑らかさも、貞操をわきまえた清らかなる乙女そのもの。
そしてもちろんっ! 乙女の深窓チョメチョメも生身の美少女、まさに”銀髪の美少女”の名にふさわしいエロと気品とを併せ持ちそして、操を固く守り新雪の雪原のような穢れを知らない清らかで瑞々しい乙女のそれそのものっ!
口づけを交わすと途端に熱く熟れ、淫猥な禁断の果実となるチョメチョメ。滴り落ちるチョメチョメのエロ蜜も、その香りも風味も、初々しくも”じゅんっ”(純)と濡らした、純潔の乙女が恥じらいつつも淫らに咲き誇らんと、エロ蜜バチともいうべき変態紳士を妖艶に誘う、そんな精一杯の、大人の階段登りつつも途中で「もうあたし階段でエッチにM字開脚で”くぱぁ”して全部見せちゃうんだからぁっ!」ってな感じの、思春期の性的好奇心に抗えずひと夏のエッチ体験に飛び込んじゃう乙女の、ソレそのものであった。
ま、とはいっても、彼女がいわゆる一端のレディのように、性に対して寛容かつ開放的に成長するまでには、俺の精霊チームに入ってからかなりの時間を要したのは正直なところである。そう、来た当初はマジで無機質な、学校のクラスに一人はいるであろう滅多に笑わない(実は見たこと無い)、てか滅多に他人と関わらない、いつも一人、昼食も独り、放課後も独りで帰宅、いつも教室の一番後ろの窓際の席(いわゆるラブコメ主人公席)に座って、休み時間はいつも読書、授業中はいつもぼんやり外を眺めている、でも成績は超優秀、運動はまあまあだけどやや苦手かなぁ──、みたいなミステリアスで無表情でかつ言葉数の少ない(てか無い)、だけどなんだかとっても気になる、てか、よく見るとあれマジで美少女じゃねぇっ?! 笑うとゼッテェぱねぇよあれ、ちがくね? ってな感じの、暗い日陰キャラと思わせておいてホントは男子達がみんな大注目してる”鬱々の美少女”であったのだった──。て、いささか例えを膨らませ過ぎだが。
とはいえ、今はチームの精霊の皆ともそれなりに(彼女なりに)仲良くやっているのである。もちろんこの俺とも、そして17センチのジョニーとも暴れる鰻とも熟練炭坑夫の強腰とも、仲良くであるっ! っといささかエロどや顔。
彼女が鬱々の美少女だった頃の話や、それが今のように明るく冗談も言ったり、またこの俺に皮肉を言ったり、時にはエロキュートなドS対応でもって俺とジョニーをギンギンに滾らせたりするほどに成長した、──その過程の話は、まぁ尺が足らないのでまたの機会としよう。
でだっ! いささか前置きが思春期中学生が一日に費やす自慰時間のように長すぎたが、今この俺、そんな彼女キレスと、二人で無人島にいるのだ。いるというか、正確には無人島に置いてけぼりにされたというべきか。俗にいう「いきなり!黄金伝説。無人島0円生活」的な感じで、右も左も分からず全くの未開の南国無人島に、ぽつねんと何も持たずただただフルチンで、キレスと二人でいるのである。
無人島に”銀髪の美少女(元鬱々の美少女)”と二人っきりなのであるっ!!
「おいっ! ロボ子、どうすんだこの状況」
ちなみに、俺はキレスのことを”ロボ子”と呼んでいる。これは蔑称ではない。断じて。俺流の愛情を込めた親しみを込めた呼び方である。そして、この呼び方をキレスは嫌がってはいない。そんな呼ばれ方をするのは初めてだと驚きはしていたが、だからこそ「特別な関係を感じる」とも言っているのである。ウソではないよ。
「うぅぅ──」
「またそうやって”うぅうぅ”唸る。フリーズかっ! ローディング状態かっ! ロボ子」
ちなみに、イジメではないぞっ! 断じて。愛情をたっぷり込めたツッコミである。
「うぅぅ──、マスターの意地悪です。うぅぅ──」
「まぁ、南国やし、天気もええし、海もめちゃ綺麗やし、サマーバケーション満喫するのには最高の所やけどなぁ、が、しかしやっ! 無人島に置いてけぼりてぇ──」
まずは、何故こうなってしまったかを語らなくてはなるまい。もともと俺は、キレスを含めた複数の精霊達とこの夏休みに”南国リゾート食べ歩きチョメチョメまくり露出エッチ&チョメ撮り旅行”に出かけたのだった。特に余計なプランを立てず着の身着のまま、いわゆるフルチンでぶらり旅を楽しむつもりで。
だが、そう簡単にエロエロ展開を達成できないのが世の常である──。
深いため息をつく俺に「いいじゃねぇか旦那よぉ、折角なんだしぃ、南国リゾートを楽しんじゃおうゼェ! 銀髪の美少女はいま目の前にいるじゃねぇかよぉッ! 波打ち際、ギラギラの太陽のもと、真っ白な砂浜での超開放的なチョメチョメ、ゼッテェ燃えるゼッ!」と訴えるかのように、てか最近、要求がかなり具体的になってきた感のあるジョニーがビクンビクンビクンと、自慰禁期間(≒中間或は期末テスト期間)を終えた中学生のように元気いっぱい股間で跳ねまくるのだった──。
フルチンだし奴も殊の外開放的かぁ、ったく──。