ご挨拶とご注意
この物語は、「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」後の世界を舞台にした二次創作小説です。
原作のキャラクターであるティファ・ロックハートとバレット・ウォーレスの間に、生活の困窮と背徳的な快楽を巡る、非公認かつ歪んだ関係を描いています。
【重要】作品に関する注意事項
R-18要素について
この作品には、強度の性描写(R-18Gに相当する表現を含む可能性あり)、強制的な関係、および特定の性癖に特化した描写が多分に含まれます。
冒頭の描写からもお分かりいただける通り、非常にハードな内容となっております。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
性描写が物語の主軸となります。
設定とキャラクター解釈について
原作の世界観やキャラクター設定を独自に解釈し、極端に背徳的、かつ倒錯的な展開を描いています。特にクラウド、ティファ、バレットの三者の関係性が大きく歪んでいます。
キャラクターのイメージを大きく損なう可能性があります。
タグ付けやキャプションをよくご確認の上、自己責任で読み進めてください。
作品のテーマ
愛する者を守るための屈服と、それに伴う快楽への依存。罪悪感と充足感の間で揺れ動く女性の心理を中心に描きます。
最後に
少しでも「合わない」と感じた方は、無理せずブラウザバックをお願いいたします。
このバレットとティファの、醜くも熱い物語を、最後までお楽しみいただければ幸いです。
「……はぁ。」
深夜2時を回ったセブンスヘブン店内。閉店作業を終え、最後のグラスを拭きながら零した溜め息は、誰に気付かれることもなく虚ろに消えていった。
復興都市エッジの片隅にあるこの酒場は、かつて私たちが『セブンスヘブン』と名付けて開いた希望の灯りだった。けれど今は違う。窓から差し込む街の灯りが埃っぽい床を照らし出すばかりで、かつての賑やかな喧噪とは程遠い。デンゼルとマリンは二階で既に眠りについている。二人にとってここはまだ安らげる家であることが唯一の救いだけれど。
カウンターの向こう側に立てかけられた空のスツール。それはいつもクラウドが座っていた場所だった。私が作った料理を食べていた光景が蘇る。
彼の心はAC事件の後、決して届かないエアリスの面影を追いかけることに囚われていた。私との生活も、子供たちの未来も……すべてが彼の視界から消えてしまっていたのだ。当然のことながら、彼が家計を支えていた分の収入が途絶えてしまった。日々の生活費、特に子供たちを養うための出費が重くのしかかる。セブンスヘブンの稼ぎだけでは厳しいのが現実だった。
最近では食材の質を下げたり、仕入れを減らしたり……そうやって何とかやりくりしているけれど、それも限界が近づいていた。
「困ったときはいつでも俺に言えよ。仲間だろうが?」
そんな言葉をかけてくれたのはバレットだった。エッジの復興事業に携わって以来、彼のエネルギー関連企業は順調に成長しているらしく、金銭的に余裕があるようだ。以前にも何度か「何かあったら」と声を掛けてくれていた。
(甘えるべきじゃ……ないよね)
私は強く思う。バレットに迷惑をかけるわけにはいかないと。バレットの仕事はエッジの生活全体に影響している。クラウドが精神的に不安定になっていることで経済的に厳しいなんて言えない。でも……子供たちのことを考えると……
翌日。朝のセブンスヘブンの掃除を終え、買出しに出かけようとした矢先だった。
「おい、ティファ!」
背後から聞き慣れた野太い声。振り返ると、バレットが立っていた。どうやら出勤前の様子が伺える。
「よう。今日は店開けねぇのか?」
「ええ……最近はお客さんも少ないし……」
バレットの視線が私の顔から身体へと一瞬移った気がした。いや、きっと気のせいだ。彼はすぐに真剣な顔つきになった。
「どうだ?今度一杯付き合ってくれねえか?久しぶりに飲むのも悪くねぇだろ?」
思わず「えっ!」と言葉が出てしまった。バレットからこんな誘い方をされるなんて初めてだった。
「二人で?」
「ああ。お前、いつも忙しそうだからな。少しは息抜きも必要だろ。それに……」
彼のゴツい指が自分の襟元を軽く掻きながら言葉を選ぶ。
「お前が大丈夫かどうか、少し気になってたんだ。クラウドの奴、相変わらず引きこもってるらしいな……」
その言葉が胸に刺さる。大丈夫なはずがない。クラウドがいない生活がどれほど辛いか。けれど弱音を吐くわけにはいかない。
「ありがとう……でも私は大丈夫だから。マリンのことはちゃんと守るから。」
「……そうか。だが本当に困ったら言えよ?無理だけはすんなよ。」
バレットは短く言うと背を向けた。その大きな背中を見つめながら、私の胸の中で何かがざわついていた。彼のあの鋭い瞳の奥に隠された何かを探るように。
その夜、閉店時間が近づいた頃。再びセブンスヘブンの扉が開いた。
「よぉ。もう閉店か?悪いな。」
「バレット?どうしたの?」
「いや……実はな……これ持って来たんだよ。」
そう言って彼がカウンターに置いたのは、大きな封筒だった。
「これは?」
「金だよ。金。ちょっとした仕事の報酬の一部だ。お前と子供たちのために使ってくれ。」
封筒の中身を確認して私は驚愕した。そこに入っていたのは結構な額のお金だった。
「こんなに……受け取れないよ!どうしてこんな……?」
「いいんだ。気にすんな。ただの感謝の気持ちだと思ってくれ。お前がいつもマリンの面倒見てくれてるしな。」
「でも……こんなにもらうなんて……」
「なら、一つだけ条件がある。」
「条件?」
私の心臓がドキリと跳ねた。
「この金で美味いもんでも買ってやれ。マリンやデンゼルが喜ぶようなものをな。」
「バレット……」
「いいから。俺の自己満足だと思ってくれればそれでいい。」
彼はそう言い残すと、そのまま店を出て行った。去り際に彼が見せた不敵な笑みが私の脳裏に焼き付いて離れない。
その週末。私はクラウドのいる教会を訪ねた。クラウドがこの教会に引きこもる様になってから週に一回は通っている。簡素な食事や金銭を携えて。薄暗い教会の中に彼の姿があった。床に座り込み、虚ろな目で宙を見つめている。以前よりもさらに痩せこけたように見える。
「クラウド……食事を持ってきたわ。一緒に食べない?」
「……すまない……」
彼は僅かに顔を上げただけで意味のある返答は無い。その唇から零れた謝罪の言葉だけが冷たい空間に響いた。
「……みんなあなたの帰りを待っているから…」
返事はない。私は彼の前に食事と多少の金銭の入ったバスケットを置き、静かに立ち去る。無力感が全身を包む。
「じゃあ…私、帰るね……セブンスヘブンの営業もあるから……」
やはり返事はない。虚空を見つめるクラウドから目を逸らすと、逃げるように教会を後にする。彼のあんな姿を見続けるのはつらすぎる。
それでも……私はまだ諦めていなかった。
夕暮れ時、セブンスヘブンに戻った頃。またしても扉が開く音。
「よう。開店はまだだったか?」
「バレット……」
彼は私の顔を見ると僅かに眉をひそめた。
「なんだその顔?まだ浮かねぇ面してるな。……さてはクラウドのところ行って来たな?」
バレットの洞察力には恐れ入る。
「うん……やっぱり全然ダメみたいで……」
「そうかよ。」
彼はカウンターに歩み寄り、腕組みをする。
「なぁティファ。正直に言わせてもらうぞ。このままじゃお前自身が潰れちまうぞ。それくらいやつれた顔してるぜ。」
「大丈夫だよ……私なら平気だって……」
強がりを言おうとした瞬間。バレットが言葉を被せる。
「そんなふうに我慢ばかりして……その性格は相変わらずか……」
「でも……バレットにこれ以上迷惑はかけられないから。」
「迷惑じゃねえよ!仲間だろ?俺たちは!」
彼の眼差しが真剣なものに変わる。そして低く、しかし確固とした声で言った。
「無理だけはすんなよ。金の事のなら心配すんな。俺がなんとかするからよ。」
私の頭の中で様々な思いが駆け巡る。私は無言で彼の瞳を見つめた。そこには確かに心配の色と……それ以外の何かがあった。まるで獲物を見据えるような……そんな危険な光。しかし今の私にはそれを深く考える余裕はなかった。
バレットの助けを受け入れるべきなのか。クラウドの不在を埋めるために。子供たちを守るために。いや、そもそもそんな甘えを許して良いのだろうか?
彼は私の迷いを見透かしたようにゆっくりと言葉を継ぐ。
「お前の気持ちは痛いほど分かる。だがよ……時には素直になることも大事だぜ。俺はお前達の力になりたいんだ。……その……何と言うか……仲間だしな。」
そして彼が懐から小さな封筒を取り出し、私の目の前に置いた。
「とりあえずこれは受け取ってくれ。マリンの好きな菓子でも買ってやってくれ。」
「また……こんなに……?」
「いいんだって。俺からの……そうだな……”借り”みたいなもんだと思えばいい。」
借り。その言葉が妙に胸に引っかかる。金銭的な負債が私と彼の間に生まれるということ。それはどういう意味を持つのか。
「分かった……ありがとう。大切に使わせてもらうね……」
言葉とは裏腹に私の心は混乱していた。バレットの優しさと彼が示す支配的な雰囲気が混ざり合い、奇妙な感覚を抱いていた。それが恐怖なのか何なのか判然としない。ただ一つ確かなのは……彼の存在が私の生活において決定的な意味を持ち始めたということだった。心の底に小さな澱が溜まり始めていく……。