※この作品はR-18です。

背徳の果実-腐敗の雫-   作:c.c.k

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ご挨拶とご注意
この物語は、「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」後の世界を舞台にした二次創作小説です。
原作のキャラクターであるティファ・ロックハートとバレット・ウォーレスの間に、生活の困窮と背徳的な快楽を巡る、非公認かつ歪んだ関係を描いています。
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【重要】作品に関する注意事項
1.R-18要素について
この作品には、強度の性描写(R-18Gに相当する表現を含む可能性あり)、強制的な関係、および特定の性癖に特化した描写が多分に含まれます。冒頭の描写からもお分かりいただける通り、非常にハードな内容となっております。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。性描写が物語の主軸となります。
2.設定とキャラクター解釈について
原作の世界観やキャラクター設定を独自に解釈し、極端に背徳的、かつ倒錯的な展開を描いています。特にクラウド、ティファ、バレットの三者の関係性が大きく歪んでいます。
キャラクターのイメージを大きく損なう可能性があります。タグ付けやキャプションをよくご確認の上、自己責任で読み進めてください。
3.作品のテーマ
愛する者を守るための屈服と、それに伴う快楽への依存。罪悪感と充足感の間で揺れ動く女性の心理を中心に描きます。
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最後に
少しでも「合わない」と感じた方は、無理せずブラウザバックをお願いいたします。
このバレットとティファの、醜くも熱い物語を、最後までお楽しみいただければ幸いです。



閑話:現実と幻の間で

 

-現実と幻の境で

 

 

 

深夜の教会は、いつも通り静寂に包まれていた。埃っぽい空気と、朽ちかけた木の匂いが鼻を突く。俺はベンチに腰掛け、膝を抱えて目を閉じていた。頭の中は霧のように混沌としている。過去の幻影が、果たせぬ約定が、俺の精神を蝕み続けている。現実と幻覚の境が曖昧で、時折自分が誰なのかさえわからなくなる。俺はなぜここにいる。何がしたい、何が出来る。進みたいのか、戻りたいのか、それすらも分からない。この世界で俺一人だけ時間が止まっているような気さえしてくる。俺はどうしたらいい?教えてくれ…。

 

 

そんな中、外から微かな音が聞こえてくる。人の声だ。喘ぎ声……。野外で絡み合う男女の、抑えきれない嬌声と肉のぶつかる音。教会の周りは廃墟同然で、夜になるとそんな連中が自然と集まって来てしまう。吐き気がする。エアリスとの思い出の場所なのに……。なぜ邪魔をする。静かにしてくれ…。俺は耳を塞ごうとしたが、手が動かない。代わりに、その声に耳を澄ませてしまう。

 

 

女の声が、かすかに聞き覚えがある。甘く、切なく、でもどこか懇願するような……。ティファ? いや、まさか。あの優しい笑顔、幼い頃からの思い出。俺が、まだ彼女の隣に立てていた頃の夜。穏やかな触れ合い、互いの体温が溶け合うような……。俺の大事なたった一人の女性。でも、この声は彼女じゃない。俺は壊れている。ティファの声なんかじゃない。ただの妄想だ。俺はどこまで壊れた?どこまで壊れていく?こんなところでティファが俺以外の誰かと…そういうことを…するわけが…ないだろ…?

 

 

外の声が激しさを増す。女の叫びが、夜空を裂く。俺の胸が締め付けられる。なぜか涙が溢れそうになる。ティファ……ごめん……。俺のせいで、俺が不甲斐ないばっかりに。寂しい思いをさせて… 俺はどうしたらいい?声が遠ざかるまで、俺は動けなかった。ただ、頭を抱え、闇の中で震えていた。愛する女一人幸せに出来ない。暗闇と夜の寂しさの中で、自戒を込めた祈りを捧げる以外に今の俺に出来ることは無い。

 

 

『お前は出来損ないだ……そこでそうやってるのがお似合いだよ……』

 

 

頭の中で誰かも判別出来ない声が谺する。声が聞こえなくなるまで必死に耐えることしか、今の俺には出来なかった。やめろ、黙れ、一人にしてくれ…。誰に何を言ってるのかさえ分からなくなる。一人の夜が、また一夜通り過ぎていく。そのすぐ外で、誰かの夜が壊れていることも知らずに。




今回も読んでいただき、ありがとうございます。

今回は趣向を変えて、クラウドの視点から描きました。 これまでの章でティファがバレットに徹底的に蹂躙され、顔を精液で汚されていたまさにその時、教会の中でクラウドは何を思っていたのか……という裏側の物語です。

「すぐ近くにいるのに、精神の壁がふたりを隔てている」という残酷なシチュエーションを書きたかった回です。 クラウドがティファの喘ぎ声を「幻聴」だと切り捨ててしまうことで、結果的にティファの裏切り(あるいは転落)が成立してしまう……という、救いのなさを強調しました。

外で壊れていくティファと、内で壊れていくクラウド。 バレットという存在が、ふたりの距離を決定的に、そして不可逆的に引き裂いていく様子を感じ取っていただければ幸いです。

次回、この「すれ違った一夜」が明け、ティファがクラウドの元へ戻る時、ふたりの関係はどう変質しているのか。 引き続き、感想や評価をお待ちしております!
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