※この作品はR-18です。

マイラの宿にて   作:岡崎ひでき

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僕達の望む未来

 

 

 

「プリンちゃん、入るよ?」

「うん、いらしゃい」

 

プリンちゃんが呼んでると妹のマカロンから聞いて僕は二人が泊っている部屋を訪れた。因みにここに妹はいない。妙な気を利かせるもんだからプリンちゃんの話の内容はイヤでも察しが付く。

 

「隣、座って?」

「うん……」

 

少し緊張してるのはお互い様か。宿とは言え男女が二人っきり。それに僕だって……。

 

「ごめんね? 突然呼び出しちゃって……」

「別に大丈夫だよ。それで話って?」

 

僕は努めて明るく振舞う。少しでも緊張をほぐしてやらないと。

 

「一緒に旅をしてから、色々あったよね」

「そうだね。三人でいきなり塔の上から飛んだり、船を手に入れて一気に行動範囲も広がった」

「ご先祖様のルーツも知って、竜王のひ孫さんに会った時はびっくりしたなぁ」

「おとぎ話の存在だと思ってた妖精に会ったり、人魚なんて意外にフレンドリーだったりしてさ」

「ベラルーヌでの事なんて心配したんだから」

「意識がはっきりした時に妹がいたのはビックリしたよ」

 

そんな感じでしばらくの間は旅の思い出を振り返る。少し緊張はとけてきたかな?

 

「そんな危険と隣り合わせの旅にクッキー達が一緒に来てくれたの、ホントに嬉しかったんだよ?」

「ま、血筋云々は置いといて、プリンちゃん一人が危険を一身に背負う必要なんてないからね。そもそも世界の危機だし」

 

彼女が生まれ育ったムーンブルクは突然の魔物の襲撃を受けて失った。父を喪い、多くの犠牲を払った中で生き残った彼女の胸の中は僕になんか想像もつかない。だから・・・。

 

「覚えてる? 犬にされてムーンペタを彷徨ってた私をあなた達に助けられた日の夜。あなたが言ってくれた言葉」

「……え?」

「『とにかくプリンさんを少しでも笑わせてあげたいと思ってる』『二人で支えてあげましょうね』って。すっごく嬉しかった」

「聞いてたんだ……」

「コッソリ後を付けちゃった♪」

 

確かに今の言葉はムーンペタでロランと話をした時に言った言葉だ。本人の前では話しにくいからって宿を出て話したのに聞かれてたなんて……今更ながらに恥ずかしい。

 

「魔物の襲撃の事は忘れられないし、最初はあの日の夢を見る事もあったけど最近は見ないの。きっと二人と、後から加わったマカロンのおかげだと思ってる。時々意見が分かれてケンカになった事もあったけど・・・今、思い返したらそれもいい思い出、かな」

 

ペルポイでの出来事かな。魔物を倒してソイツの部下だったモーくんにもプリンちゃんが手を下そうとした時、おびえるモーくんを見て物凄く辛そうな顔をしながら呪文を撃とうとしていたのを覚えている。

 

「あの時は、止めてくれてありがとう。ちゃんとお礼言えてなかったよね?」

「僕がそうしようと思ったことだから気にしなくていいよ」

 

ああやってお互い本音でぶつかり合ったこともあって今の僕たちの信頼関係があるんだ。必要な事だったんだと今は思う。

 

「そんなあなただから……私、私ね? あなたを……す……好きに、なったんだと思う」

「……」

「お調子者で空気が読めない事を言って自爆して……」

「事実だけに返す言葉もないなぁ」

「それでも自分の意思を貫き通せる芯の強さを持ってるクッキーが好き」

「……プリンちゃん」

「私が落ち込んだ時、泣いた時、欲しい言葉をくれるクッキーが好き」

 

僕を真っ直ぐに見つめて告げて来るプリンちゃんの告白を自分の中で反芻し、心を落ち着かせる。プリンちゃんの中でもきっと言うべきか自問自答したんだろう。だから僕も正直に自分の想いを伝えるべきだろう。

 

「ありがとう。こんな僕を好きになってくれて……。僕もさ、一緒に旅をして徐々に笑顔を取り戻して、心の強さを身に着け始めたプリンちゃんの事……好きになったんだよ」

「……ホント?」

 

いやプリンちゃん? そのウルウルした瞳で上目遣いは反則だよ?

それと多分、マカロンはともかくアランも気付いている。今、こうして二人で話せているのがその証拠じゃないかな。

 

「よかった──でもね。今、こんな想いを私が抱いていいのかって迷ってもいたの。温泉に入ってる時にマカロンに見透かされちゃって、『負けられない理由を増やしちゃえばいいんだよ!』なんて、自分も息巻いてて」

「あいつも結構聡い所が……ん? 自(・)分(・)も(・)?」

「知らなかった? マカロンってロランの事、昔から好きだって言ってたわよ?」

「いや、それは知ってたけど……え、もしかして……」

「ある程度時間が経って戻らなかったらそのまま今日はロランと過ごすって本気で言ってた。だから多分今頃……」

 

いや、あいつまだ成人前だぞ? でもアランになら任せられるし……。

 

「と、止めなかったんだね……」

「止められないよ。私もマカロンも、好きな人と一緒にいたい気持ちは同じだから」

 

複雑な思いで頭が一杯になってた所、僕の袖をプリンちゃんにぎゅっと握られた。

頬を染めつつ微笑みながら少しずつ顔の距離が近づいてくる。そんな彼女の顔に手を添えて僕は目を閉じた。

 

『ん……』

 

これが僕たちのファーストキス。不思議と、とても甘い味が唇を通して広がった。

そのままプリンちゃんは僕に抱き着いて来て、僕は彼女を抱きとめた。

 

「優しく、してくれると嬉しいな……」

「うん。大切にするよ」

 

そのまま二度目のキス。お互いの唇を食(は)む様な甘いキスを続け、次第に舌を絡めるような深いキスに移っていく。

僕の手は自然と下の方に下がっていき、彼女の少し大きめのお尻に触れてそのまま揉んでみる。

 

「んんっ!? んふぅ──」

 

一瞬プリンちゃんの肩が跳ね上がるけどそれ以上はキスをしながら喘いでる。僕の手で、好きな女性(ひと)を悦ばせている。

そのまま部屋の中にぴちゃぴちゃと言う水音とプリンちゃんの喘ぎ声がしばらくの間響いた。

どのくらいそうしていただろう? ようやく僕たちの顔が離れた時には僕とプリンちゃんの唇に銀色の細い橋が架かってすぐに落ちた。

彼女は既にトロンとした目で僕を見つめつつ、キスの余韻に浸るように自分の唇を指でなぞった。

淫靡なしぐさをみっせたプリンちゃんのおっぱいにふらふらとボクの腕が伸びる。

 

「あん!」

「うわぁ……」

 

結構大きい。

見た目以上に彼女の胸が大きかった。着痩せするタイプの様で、平均的な胸の大きさは僕にはわからないけど、僕からすれば十分大きいと思う。

僕は彼女のおっぱいを下から救い上げるようにして揉み込む。大きさの為か案外ずっしりとした存在感を感じる。

 

「はぁ──あっ、あん」

「こんなに重そうなものが、女性には付いているんだね」

「うん、あっ、はぁ、はぁ、人によっては、うぁ、肩こりとか、ふぁっ、酷い人もいるみたい、ああっ!」

 

まだ服の上から揉んでこの反応。直接触ったらどうなるんだろう?

 

「ねぇ、プリンちゃん。直接は、ダメかな?」

「……!」

 

若干目を彷徨わせた後、彼女は顔を真っ赤にしながら首を小さく縦に振る。そしていったん立ち上がると普段来ているローブを一息に脱いで床に落とした。

華奢な体に綺麗な肌、そして大きな胸。まだ下着は脱いでないけど僕は彼女から目を離せないでいる。

 

「──そんなに見られたらさすがに恥ずかしいわ……」

「ご、ごめん。でもすごく綺麗で、目が離せないよ……触っても、いいかな?」

「あ、まって! 今、下着も脱ぐから……」

 

そう言ってプリンちゃんはゆっくりとだけど僕の前に大きめの綺麗な形をしたおっぱいをさらけ出す。

邪な気持ちも入り混じってるけど素直に僕はプリンちゃんの裸体が美しいと思えた。

 

「クッキーは、脱がないの?」

「あ、そ、そうだよね。プリンちゃんばっかり脱ぐのは不公平だよね」

 

そうして僕も自分の服を脱ぐ。旅をして少しは逞しくなったとは思うけど。

 

「男の人の体って感じがするね。結構筋肉とかもついてるし」

「ロランには全然かなわないけどね~」

「なんでそこで他人(ロラン)と比べるのよ。もうちょっと誇りなさい。それに……」

 

彼女の視線は僕の下半身に向いている。こっちはまだ脱がない方が良かっただろうか?

でもそれを言うなら……。

 

「男の人のソレ、そんなに大きいんだ……」

「プリンちゃんの方も……すごく綺麗」

 

お互い、チンポとマンコから目が離せない。勢いよく脱ぎ過ぎたからか。とりあえず軌道修正をしよう。

 

「とりあえず座ろ。それで……さわって、いいかな?」

「……うん」

 

ひとまずいきなり触ったりはせず、彼女の体を抱きしめる・・・人肌ってこんなに温かいんだな。

 

「……こうやってくっついてると、とってもあったかい」

 

プリンちゃんも同じように思っていたようで微笑を浮かべながら身を寄せて来る。

 

「でも、これだとお互いの胸がドキドキしてるのがバレちゃうね」

「そのドキドキを、もっと感じたい」

「やさしく、ね?」

 

そう言って僕は直接彼女のおっぱいを手の平で包み込むように揉みしだく。

柔らかい。だけじゃなく、弾力もあって僕の手を押し返してくる。

 

「あ、あうっ! あん……な、何だかさっきより気持ちいいかも……?」

「服の上から揉むより、確かに手触りがいいかも……」

 

左右のおっぱいを思うがまま変化させる。もっちりとした柔らかさとしっとりした肌の手触りはあまりにも良い。

そして徐々に胸の突起──乳首が起ち上がり始めているのに気付いた。

それを見た僕は片手はそのまま、もう片方の手で乳首を軽く摘まむ。

 

「ひゃんっ!」

 

軽く摘まんだだけなんだけど彼女の反応は思いの外大きかった。それを見た僕は自然と彼女の乳首に口をつけて舌で転がし始める。

 

「ああっ!? ちょ、それはぁ! あ、あぁ! はぁっ、はぁっ、あぁぁっ!」

 

最初は驚いたようだが次第にプリンちゃんの声に甘いものが混ざってくる。本格的に感じ始めているみたい。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、ま、待ってクッキー、ちょっと、感じすぎちゃって……」

「ふふ、おっぱいでこうなっちゃうんだから他の場所を触ったらどうなるのかな?」

「え、え?」

 

僕の言葉に若干混乱気味な内に片手と口はそのまま、空いた片手はプリンちゃんの誰にも触られた事が無いおマンコの方に伸びていく。そこをひと撫ですると……。

 

「ひあぁぁぁっ!?」

 

くちゃり、と音を立ててさらに快楽の声を上げた。そのまま片手でおっぱいを、口で乳首を、残った片手でおマンコをくちゅくちゅと音が立つようにこすりつける。

 

「ふわっ……あっ……ああん! く、クッキーにいじめられて、私、感じちゃってるよぅ……」

 

おマンコを弄り始めた時は羞恥交じりだった声が既に羞恥を通り越して艶の混じった嬌声に変わり、溢れる吐息にもイヤらしい色が混じっている。

 

「ダメ……ダメ……わたし……これじゃ、もう……」

 

3カ所同時に責められて限界が近づいてきたプリンちゃんに僕は弄っていたおマンコの中に指を差し込んだ。

 

「……!?」

 

瞬間。腰を浮かせて声にならない嬌声を上げる。どうやらイッたようだ。

 

「ハァッ、ハァッ、ハァッ……今の、凄かった……」

「……気持ちよかった?」

 

ベッドに横たわった彼女は僕の問いに呼吸を乱しながら片手で顔を隠しつつもコクリと頷いた。

 

「少し休もうか?」

「……ダメ。私ばっかり気持ちいい思いをするのは対等じゃないもの」

「対等とかそんな事考えなくてもいいのに……」

「それにひとつ、試したい事があるの」

「試したい事?」

 

そう言って彼女は起き上がり、その胸で僕の頭を抱え込むように優しく抱きしめた。そのまま胸で僕の頭を挟み込む。

 

「え? あの?」

「確かこうして……ほ~ら、ぱふぱふ♪ ぱふぱふ♪」

 

え、ナニコレ、ひょっとして僕にぱふぱふしてくれてる? いや直接触ったりしてたけどこれはこれで……。

 

「ふふふ。ビックリした? この部屋にたまたまぱふぱふのやり方が書いた本があって、クッキーにならしてあげたいなって」

「なんか、直接触るよりも幸福感が……」

「クッキーにだけ、特別だよ?」

「うん……すっごい嬉しい」

 

そう言えば彼女の特技って意外と……て訳じゃ無いけどお色気系の物があったっけ。

て、これ敵にやるの!? あ、でも僕にだけ特別って言ってたからひとまずプリンちゃんの言葉を信じよう。

しばらくそのまま彼女のぱふぱふを受けていたけどそろそろガマンが出来なくなって僕は彼女の背中に手を回し、胸の谷間に顔をこすりつける

 

「ふふ、甘えん坊さん。でもちょっといい? ここからは応用編」

「応用?」

 

胸を他の場所に挟むとかだろうか?

彼女は僕にベッドの縁に浅く座るよう言って僕の脚の間に身体を滑り込ませる。そして……。

 

「わ……えっと……こう」

「……!?」

 

プリンちゃんは自分のおっぱいで僕のチンポを挟んだのだ。想定外の出来事と意外な刺激を受けて思わず硬直してしまう。

 

「んしょ……ん……どう、かな? 気持ちいい?」

「うあぁ、うん、凄く、気持ちいい」

 

女性が男性のチンポにご奉仕すると言うのは知っている。けどそれは口や手でやると言うものでおっぱいでのご奉仕は考えた事も無かった。

チンポの両側から柔らかい圧力で挟まれるのがこんなに気持ちいいなんて!

 

「えっと、それからこう……」

 

しかも自ら試行錯誤しておっぱいをチンポにこすりつけて来る。おっぱいを上に下に動かしているうちに僕のチンポの先から液体が少しずつあふれて来た。

 

「……プリンちゃん、僕、そろそろ」

「う、うん……」

 

限界が近い事を伝えると彼女はベッドに横になり、両足を開いて僕を誘うように両手でおマンコを開いた。

顔を真っ赤にしながらもそうして僕を誘ってくる彼女に僕も自分のチンポを押し当てて擦り付ける。十分に濡れてるから大丈夫だろう。

興奮からか荒い呼吸を繰り返すプリンちゃんの腰をしっかり掴む。

 

「私の初めて、優しく奪ってね?」

「うん、いくよ?」

 

僕は彼女のおマンコに狙いを定めて少しずつ彼女のおマンコに挿入した。

わずかにずにゅにゅというような音を立て、少しずつプリンちゃんのおマンコに僕のチンポが埋め込まれていく。

 

「~~~~~~!」

「プリンちゃん、痛む?」

「痛みは、少しだけ。でも、それ以上に……嬉しいの♡」

 

その言葉に感極まった僕はプリンちゃんにキスをして、夢中になって彼女の唇を貪った。

 

「ん、んん……んむ、ちゅぱっ、んんんんん……」

 

そんな僕に彼女は懸命に答えてくれる。そしてプツリと何かを押し破った感触が伝わって来た。

そして程なくして僕のチンポが完全にプリンちゃんのおマンコに埋没される。

 

「んむ……全部、入ったの……?」

「うん、僕達、完全に繋がったよ」

「そっか……そっかぁ」

 

プリンちゃんは少し涙を浮かべていたけど嬉しそうに微笑みかけてくれた。

落ち着くまで再びキスをして、呼吸も忘れて舌を絡ませ合う。

 

「んちゅ、んむっ、んっ、はあ、はぁっ……くっきぃ……すきっ……しゅきぃ」

 

トロンとした目でそんな事を言われて僕の理性が完全に飛んだのを感じた。

 

「動くよ、プリンちゃん!」

 

返事も聞かず本能のまま僕は腰を振り始めた。逃げられないようにプリンちゃんの腰をしっかりつかむのも忘れない。

腰を前後するたびに、水気の強い音が鳴り、僕の興奮を高めていく。

 

「はあ、んっ! あっ! んあっ! くっきーっ! あんっ! ダメぇ! それ! おくぅっ!!」

 

無我夢中で膣内を味わうもプリンちゃんの声に僕は一瞬で冷静さを取り戻した。

 

「ご、ごめん! 大丈夫!?」

「な、なんとか……私のせい、だよね?」

「違っ! 僕が勝手に興奮して!」

「だから……お互い悪かったって事にして、もっとゆっくり、ね?」

「う、うん!」

 

そうして再び僕は腰を動かす。今度はしっかりと気を持って、プリンちゃんの負担を極力減らして一緒に感じられるように。

 

「んあっ! ふっ、んくっ! あっ、そこっ! んっ、いいっ! あんっ!」

 

徐々に彼女も快感を得るようになってきたようで、僕のチンポを何度も締め付けて来る。僕自身、最初に入れた時よりかなり気持ちいい。

 

「んっ、くぅっ! はっ、あぁ、あん、はぁ……」

「う、プリンちゃんの膣内、どんどん締まって来て……!」

 

そして締め付けや吸い付きが徐々に強くなってきて僕も限界だ。

 

「プリンちゃん、僕、もう……!」

「いいよ、膣奥に、ナカに頂戴! 私も、イクからぁ!」

 

腰の動きが早くなっていき、限界ギリギリのところで膣肉を擦り上げて一番奥へと突き上げる。

 

「あ、ダメ、もうイク! んあぁ! イク、あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

プリンちゃんの強烈な締め付けに耐え切れず、僕は彼女の中に射精した。

かなりの量が出たようで入りきらない精子が少しずつあふれて来るのを感じつつ僕はプリンちゃんを抱きしめて余韻に浸った。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……セックスって、凄いねぇ」

「うん。プリンちゃんと、心も身体も一つになったみたいだった……」

 

たった一回、好きな人と身体を重ねただけなのにこの多好感。そしてどちらからともなく自然とキスをした。

 

「んちゅ……好きだよ、プリン」

「! 不意打ちは卑怯だよぉ。でも、私も、好き。クッキーが大好き……」

 

旅立った当初、気軽にちゃん付けで呼んでいいと言われてそう呼んでいたけど、二人きりの時にはたまに呼び捨てで呼ぶのも悪くないかも。

 

「ん……クッキーのココ、まだ元気だね?」

「え、ちょ!」

 

プリンちゃんはそう言って逆に僕を押し倒し、僕の体にまたがった。

 

「やられっ放しは悔しいから今度は私の番」

「いや、別に勝負してるワケじゃ……くぅっ!」

 

そして彼女は僕のチンポの位置を調節し、そこに向かって腰を下ろした。

そっちがその気なら僕だって!

 

 

 

結局、あの後二回ほど絡み合ってお互い力尽きた。けど目覚めは身体はともかく気分は不思議なくらい爽快で、しかも僕もプリンちゃんもほぼ同じタイミングで目覚め、バッチリと目が合う。

 

「……おはよう、クッキー。ん……」

「んむ……おはようプリンちゃん」

「昨夜の事、夢だったらどうしようとか思っちゃったよ」

「それは僕も」

 

お互い同じことを考えていたようだ。それにまだ夜明け前、朝食にもまだ早い。

 

「ねぇ、温泉に入ってさっぱりしてこない? 今なら多分誰もいないんじゃないかな」

「そう……かな? そうかも……」

 

ほんの少し体が気怠さを感じたものの、一緒に温泉に入りに行くために簡単に身支度を整えて僕たちは宿を出た。

夜明け前だからか温泉はほぼ貸し切り状態だ。僕達は湯浴み着に着替えて肩を並べてお湯につかる。

お互い無言。だけど気まずい空気は無い。その内プリンちゃんが僕の肩に頭を乗せて来た。

 

「お湯に浸かってても、クッキーの方があったかくて心地いい。不思議だなぁ……」

「そんな事言われると嬉しくなっちゃってまた意地悪しちゃうかもよ?」

 

そう言って僕も彼女の肩を抱き寄せる。

お互いの顔を見つめ合い、その距離が近づこうとした時、誰かが浴場に入って来た。湯煙が若干濃いけどその声に聞き覚えがあった。

 

「あ、ロランにマカロンも朝風呂に来たみたい」

「みたいだね……いや、仲良くなったのはいいけど湯浴み着くらいは着ようよ……」

 

そう、旅の仲間である友人と妹が全裸で入って来たのである。お互いかけ湯をしあって肩を並べてお湯に浸かったようだけど、こっちに気づいてないのかマカロンがロランの背中に抱き着き、『バレたら素敵な彼氏ですって自慢する♪』って……舞い上がり過ぎだろアイツ。

あ、ロランがこっちに気づいた。

 

「随分と仲良くなったね……。兄としては複雑だよ」

「ふふ……よかったわね、マカロン♪」

『え……?』

 

僕らの声を聞いて二人の顔色が変わった。珍しいものを見たなぁ。

 

「うえぇっ、お兄ちゃんにプリン姉!? なんで!?」

「何でって、僕達も早く起きちゃったから朝風呂に入ろうって話になって来てたんだけど……」

「私達の事、全然気づかないでイチャイチャしだすんだもの。見せつけてるのかと思ってちょっとびっくりしたわよ」

「……マジか~」

 

予想もしなかったようでロランは顔を手で覆って天を仰いだ。マカロンはそのままロランの背中に隠れている。まぁ妹の全裸を見たいとは思わないけど。

 

「あれ、マカロン? 素敵な彼氏を紹介してくれるんじゃなかったの?」

「意地悪なこと言わないでよお兄ちゃんのバカぁっ!」

 

調子に乗ってさっきのマカロンの言葉を言ってみたら彼女が投げた桶がものの見事に僕の額にクリーンヒット。

 

「あいたっ!? 桶投げる事ないだろ!」

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」

 

そんな僕たちの間に入ってプリンちゃんが苦笑交じりに仲裁してくれる。マカロンは首どころか顔半分近くまでお湯に浸かってブクブクと吐く息で泡を立てていた。

その後、結局男同士と女同士に別れて温泉に浸かる事になる。プリンちゃんはマカロンとおしゃべりに興じているようだ。

 

「ねぇ、ロラン」

「ん?」

「妹の事、よろしくね?」

「……任せろ」

 

この時、彼が言った『任せろ』という言葉ほど安心出来る物は無い。

必ず掴み取ろう、僕たちの望む未来を……。

 

 

 




今回で終了になります。
何気にお色気系の特技&魔物にぱふぱふやっちゃう彼女ですがこのお話の設定ではクッキー限定です。ていうか何で宿にこんな巻物があったのか……。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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