可愛い感じのボーイッシュな彼女に、むちむちじゃないけどもちもちではあるスレンダーな身体を自分勝手に堪能させてもらえる話です。えっちな誘惑とえっちなコスプレ付き。

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 可愛い感じのボーイッシュな彼女に、むちむちじゃないけどもちもちではあるスレンダーな身体を自分勝手に堪能させてもらえる話です。えっちな誘惑とえっちなコスプレ付き。


第1話

「んぅ……。ちょっとねむくなってきたかも……」

 

 クリスマスが数日過ぎた土曜日。

恋人である萌と同棲する家で、二人だけのクリスマスパーティを楽しんでいた。

時間はもう夜だ。

ひとしきり用意したものも食べきりソファでくつろいでいると、彼女が膝を枕にしてくる。

 

「あ~やば。このまま寝そう。やばいやばい。お腹いっぱいなのに~……」

 

 人の太ももの上でくつろぐ姿は見ていると罪悪感を覚えそうなほど無防備だ。

今にも眠りそうに繰り返し閉じる釣り目は普段の鋭さなど全くない。

冗談っぽく発される高く女の子らしい声も舌ったらずで、締まりというものが無かった。

 

 雰囲気はまるで愛らしさ極まる猫だ。

童顔気味なのもあり、成猫どころか子猫とすら言っていいかもしれない。

丸っこい輪郭と相まって愛玩動物らしいキュートさが大いに出ている。

 

「ふあぁ……」

 

 大口を開けてあくびする薄く小さな唇もそうだ。

健康的な桜色は艶々と潤っているがしかしいやらしさは無い。

やや品無く広がり「抜けた」印象となっているからだろうか。

ぬるつく口内共々単に可愛らしい。

 

 滑らかな黒髪のショートボブもそうでただ可愛らしかった。

元から小さな頭がより小さく見えて小動物っぽさが強まっているのだ。

 

 だがだからこそ邪心が生じようというものだった。

この愛くるしさがひとたび熱と湿り気を帯びれば、女の子から女、雌になれば、一体どんな淫靡を見せてくれるのだろうか。

これまで何度も何度も数えきれないくらい味わっていても、むしろだからこそ、思わず手が彼女の着ているトレーナーとドルフィンパンツの間へと伸びた。

素肌があるだろう場所へと。

 

「んっ・・・♥」

 

 ぷにぷにした柔らかな感触が指先から伝わると同時に高く甘い喘ぎが聞こえる。

突然の接触に驚いたのかあるいは気持ちよかったのか、女体が弓なりにほんの少し曲がる。

 

 蕩けていた表情も一気に意志を漲らせていた。

劣情という意志を。

口元が少し尖り、薄目がどこか遠くを見据える。

欲望が宿った顔つきだ。

 

「ふあっ……♥」

 

 脇腹を撫でていく。

脳裏に浮かび上がるのは、大きめの部屋着に隠れている細い肢体だ。

円を描くようにまさぐればくびれの絞られた形状や胴体の薄さが分かる。

 

 しかしガリガリではない。

全く逆で、全体的に柔らかな脂肪がうっすらと乗っているのだ。

細いのは筋肉で引き締められているからに他ならない。

 

 どこを撫でてもむにむにとしている。

しっとりとした潤いもあって、むしろ愛撫されているような気にさえなるほど心地好い。

このまま全身を愉しませてもらいたい衝動に駆られる。

 

「あっ!す、すとっぷっ!」

 

 だが途中で止められた。

やんわりと手をどけられる。

 

「ちょ・・・っと待っててっ」

 

 立ち上がる萌はどうやら何かを思い出したようだった。

少し申し訳なさそうにしつつ、自分の部屋へと駆け込んでいく。

鍵の閉まる音もした。

 

「う~・・・」

 

 一人取り残された寂しいリビングには、唸るような声が聞こえてくる。

ややすると衣擦れの音も心なしか届く。

もしかすると着替えているのだろうか。

だとすれば、せっかくクリスマスだからと何か用意してくれていたのかもしれない。

 

 コスプレだろうか。

だとすると何だろうか。

バニー。メイド。えっちなサンタ。えっちなトナカイ。年末年始も近いしえっちな――。

 

「よしっ・・・」

 

 考えていれば、想像よりずっと早く鍵の開く音がした。

 

「じゃ、じゃ~ん・・・♥」

 

 そして扉から現れる、後ろで手を組んだほぼ裸の萌。

餅のような純白の肌が惜しげも無く曝け出されている。

暗い部屋を背後にしているため、シミ一つ無い滑らかな肢体が際立つ。

 

「今年のクリスマスプレゼントはボクで~す・・・♥ なんちゃって・・・♥」

 

 ただ中でも目を引くのはなだらかで小さな膨らみの胸、その乳首がある部分を横一線に隠す赤いリボンだった。

どことなく安っぽい煌めきを放つ布は前で蝶々結びされている。

言葉通り、彼女と彼女の肉体をプレゼントに見立てたようだ。

 

 それが邪魔となって少し見えづらいが、乳房がうっすらした谷間を作っているのが印象的だった。

また少しきつめに結んでいるようで少し乳肉や腋の肉が乗っかってもいる。

萌が豊満ではないにしろ余さず柔らかい事がひしひしと伝わった。

 

「うわ~・・・♥ すっごい視線感じるんだけど・・・♥」

 

 他方で華美な上に対して下を隠しているのは綿の白い「パンツ」だ。

全く飾り気のない、色気もまるで無いシンプルでとりあえずあるような布だった。

 

 とはいえこちらもこちらでゴムが下腹部へ食い込み、脂肪を乗っけている。

ふんわりした生地がとても素朴で、同じく素朴な女体を一切邪魔していない。

むしろ優しくも確かな甘さを引き立てている。

愛らしくもどこか淫靡に彩っているのだ。

 

「んふ・・・♥ ボク、このままキミにどうされちゃうの・・・?♥」

 

 確かに彼女の肢体は、お世辞でも起伏に富んでいるとは言えなかった。

手足は華奢で少し儚さすら覚えるほどだ。

胴体も薄く、細っこい。

胸だってA前後しかなくて、ショーツだっていつもSサイズを選んでいるらしい。

 

 だがそれでも身体は曲線的で、明確に萌が女であることを感じさせた。

腹部はやはりくびれが明確に存在している。

普段からしているトレーニングの賜物だろう。

その細さが決して太くは無い臀部や胸元との差を生み出しており、いかにも女性らしくて淫靡だ。

全体的な細さや薄さからくる弱弱しさも、かえって庇護欲や邪な劣情を掻き立ててくる。

 

 だからといって肉が無いわけでは全く無く、むしろどこもうっすら乗っているというのがまた彼女のいやらしさに一役買っていた。

愛くるしさと色気が同居した男を狂わせる女体。それが萌の女体だ。

 

「や~ん・・・♥ えっち・・・♥」

 

 まじまじと視姦し続けていれば照れたような声と共に揶揄される。

表情もいたずらっぽいが、ただどこか彼氏が目論見通り釘付けとなっていることに満足げでもある笑みだった。

片側だけ口角を上げ、軽く目を細めている。

流石に恥ずかしいようで耳までも真っ赤にしているが。

 

 つまり一方的になじるわけでは無い顔だった。

むしろ自らも興奮していることを隠さない蠱惑的な顔だ。

あられもない恰好と相まって、女の子から誘ってくる積極性が相まって、否応なく欲望が掻き立てられる。

 

「あ・・・♥ んふ♥ い~よ♥」

 

 下半身の猛りを全く隠すことなく立ち上がる。

近づいていくにつれて鼻が香りを嗅ぎつける。

ボーイッシュで爽やかな見た目とは裏腹の、濃密な雌の甘さをだ。

 

「さっきも言ったけどプレゼントだからさ・・・♥ いつもよりず~っと、キミの好きにして・・・?♥」

 

 頭二つ分ほど低い所からしおらしく上目遣いをされる。

短い髪を側面で小さなツインテールにしており、首までかしげるあざとさの中でもごもごと小さく囁かれる。

好きな相手にだけ聞こえるような声量だ。

脳が蕩かされる。

 

「ひゃっ♥」

 

 応じるように、まずは抱きしめた。

手を尻に回す。

出来得る限り密着できるよう脚を互い違いに重ねる。

 

 すると全身へ伝わるのは、男には無いむにむにとした柔らかさだった。

しかもただ柔らかいだけではない。

押し返し抱きしめ返してくるような弾力も所々にある。

 

 落ち着く温かさもある。

節々が冷えてしまってはいるものの、反面パンツを履いていることもあってか特に尻の谷間付近は結構な熱だ。

そもそもとして熱が逃げづらいからかもしれないとは思うが、しかし股間が近く萌の劣情が高まっているためかもしれない。

冬でもそうなってしまうほど興奮しているのではないか。

 

「う~・・・♥ 苦しいし・・・♥」

 

 全力で抱きしめたため胸元から呻く声が聞こえてくる。

 

 ただ背中に腕が回されてきた。

彼女からもかなりの力で抱きしめ返してくる。

ずりずりと擦り寄ってきて、さらに密着度を高められもする。

部屋着越しでも甘い女体の感触と匂いが擦りつけられていく。

 

 同時に尻が少し振られ、どこか早く触って欲しい、愛撫で温めて欲しいという意志を感じた。

薄着どころではない恰好なのもあり、多少寒くもあるのだろうが。

 

「ん・・・♥」

 

 尻を優しく撫で回す。

手のひらで右へ左へ円を描いていく。

しっとりと吸い付くような肌に、さらさらしたパンツが合わさった感触だ。

恋人の肉体や下着であるとしても、どこか背徳的な感触だ。

 

 続けていくうちに少しずつ布はずれていく。

谷間へと食い込む。

直してまた同じようにまさぐる。

引き締める下着と尻の境目付近は、溢れた肉によって特に弾力が強い。

ぷにぷにと何度も指先でつつけば確かな甘ったるさが伝わる。

 

「ひゃ・・・♥」

 

 こそばゆいのか、萌が身じろぎした。

肢体が少し揺らめき、腰に至っては跳ねて力も入る。

彼女の頭が沈み込んできている胸元には熱い息が吐き出されても来た。

 

 脱力するのを見計らって下から指で掬い上げる。

堪能できるのは重みだ。

決して垂れやたるみではない。

だからこそ存外に重たい。

 

 華奢な少女は、普段から柔らかな肉体を維持するため筋トレを欠かさないからだ。

何より恋人へ触れてもらうために。

触れられたいという性欲を満たすために。

 

「ふあぁ・・・♥」

 

 自立心が強い人間へそうまでさせる好意に応えるみたく、ただ女体を貪るだけだった手つきから悦ばせる手つきへと変化させた。

五指を、両手合わせて十指の腹を触れるか触れないかの位置で這わせていく。

むず痒い刺激で、性器にほど近い尻を責める。

 

 反応は良い。

固く密着し合う互いの身体の中で、彼女の細い腰だけが浮く。

自分では耐えようのない快楽に襲われている確かな証拠だ。

明らかに思わず出たような吐息がその事実を補強する。

服越しに伝わってくる湿り気もだ。

 

「はああぁッ・・・♥」

 

 背中を一気に駆け上がっていくとそれら全てが強まる。

くっついていた下腹部まで離れ、嬌声も甘ったるさを増す。

熱い息が今度は服を貫通してきた気がする。

加えてぴくりぴくりと数回、下半身が余韻に震えていた。

 

「あっ・・・。う~・・・♥ もうこんな声出しちゃった・・・。 はず~・・・♥」

 

 体勢を直し、再び全身で抱き着いてきた彼女が下から覗き込んでくる。

鼻から下は隠し、目だけでだ。

 

 たったそれだけでも羞恥が伝わってくるようだった。

やや溶けた視線がちらちらとこちらを気にしつつ泳いでいる。

目元が少し赤い。

何より耳がもっと赤かった。

純白とも言うべき白さを、先ほどまでの責めによる興奮がここまで染めたのだ。

 

「ん・・・♥」

 

 しかし全く嫌がる素振りなど無い。

むしろやがてはじっとこちらを潤んだ瞳で睨みつけてくる。

もぞりと身体を動かしてまだまだ物足りなそうな素振りをする。

腕や手だってまさぐり返してくるようだ。

いちいち動き、擦りつけられる。

 

「んふ~ッ・・・♥」

 

 見つめられながら今度は腰周りへと手を這わせていった。

ヨがらせるのは一度休み、また萌の女体を堪能していく。

 

 脂肪たっぷりの尻ほどではないにしろ全体的に肉付きがいい。

こちらもパンツで溢れ出した部分がある。

ただ押し出されるというより乗っかっているため、かなり柔らかさが強かった。

身体を一周していけば指先がずっと呑まれそうになる。

 

「ふぅ・・・♥ ふぅ・・・♥」

 

 暖房が効いているとはいえ冬の寒い家の中で、肌は少しずつ湿り気を帯びてきていた。

強まっていく発情によってうっすら汗をかき始めているのだろう。

確かに触れ合っている場所がかなり温かい。

 

 すべすべした体表は吸い付くようにもなりつつあり、まるで舐められている感覚だ。

心地好さと官能が一緒になって伝わってくる。

擦れる手がぞわぞわして気持ちいい。

 

「ん~っ・・・♥ むふ・・・♥」

 

 互いの間では肉棒が苦しいくらい勃起していた。

服越しだが萌のもっちりしたへそ周辺に覆われているのだから当然だ。

温もりと包まれ具合で彼女の秘部にいるとでも勘違いしているのかやけに血液が流れ込んでいる。

 

 そんな状態で少し身体を揺らされればたまらない。

この甘い時間を捨ててまで射精したい衝動に駆られる。

快楽を伴う痙攣と共に我慢汁が昇っていく。

 

「ふあぁぁっ・・・♥」

 

 お返しとばかりに、くびれを素早く撫で上げた。

男には無い細さが含まれた砂時計型の悩ましい曲線をだ。

 

 身体を昇っていくにつれ、指先へ伝わるのは脂肪から徐々に肋骨の硬さへ変化していく。

体表へ骨が浮き出すほどの華奢さに愛らしさを覚えた。

同時に正反対な尻や下腹部の柔らかさもより引き立つ。

まるでこの肉体は人を愉しませるため作られたかのようだ。

 

 だが何より反応が、恍惚の吐息と伏せられどこか別の所へ向いた目が淫靡だった。

味わっているだろう性感の切なさが表された姿に理性が焼かれていく。

いくら可憐な容姿をしていようと猥雑な性感に喘いでしまう姿は、どうしようもなく下品でいやらしい。

 

「むふ~・・・♥」

 

 しかもやがて見つめなおしてくる瞳が、「もっとして」「もっと触って」「気持ちよくして」と物語ってもいた。

見た目に不相応などろりとした劣情で歪みつつも真っすぐで、責めだけでなく恋人に対する好意もひしひしと感じる。

キミのためと磨き抜かれたあどけないながら甘美に匂い立つ肉体を、少しだけ興奮による酸味も香り始めた肢体を、明け渡しているのだ。

もっとはしたない恰好を晒させてほしいと求められているのだ。

 

 応じないという選択肢など存在しなかった。

むしろどこか触らされているようでさえあった。

 

「んぁ・・・♥」

 

 肋骨周りを撫でていく。

すると手で覆いきれてしまう薄さが分かる。

彼女のカラダには厚ぼったさが無い。

たおやかで、儚い。

 

「んふ・・・♥」

 

 しかしそんな耽美ですらある萌が今はやはり性に溺れきっている。

次第にふしだらな熱と湿り気を帯びてきている。

証拠みたく粘ついた息遣いが聞こえた。

芸術品のような造りであるというのにどこか卑しい。

だからこそいやらしさに満ちている。

 

 心配になるような細さではなく、正反対にしっかりと肉づいている部分もあるのだから猶更だった。

下腹部ほどではないが背中が顕著だ。

仄かな脂肪が乗っていて、あまり骨ばっていなかった。

時折筋肉が痙攣し引き締まりやや固くなることで、かえって確かな実りを感じる。

健康と、ちゃんと子作りができる肉体だということを感じる。

 

「あ・・・♥ いーよ・・・♥」

 

 小さな肩に触れれば抱擁は解かれた。

名残惜しさを覚えるものの、胸元にて発されるくぐもった声で腕を愛撫させるためだと理解できる。

 

 上腕を貪っていく。

脱力されていても中々に力強さを感じる。

ただやはり表面はぷにぷにとしていた。

意外にたっぷりとした肉が乗っており、撫でまわすと指が食い込む。

纏わりつくようだ。

 

「むー・・・♥」

 

 前腕も変わらない。

肘を折りたたんだところへ「挟まれたら」きっと気持ちいいだろう。

程よい硬さと滑らかさで、きっと手さながらに扱かれる。

 

「むふ・・・♥」

 

 そして最後に到達するのは、その手だった。

男性のモノとは比べるべくもない甘ったるさを愉しみつつも、すぐさま手のひら同士を合わせ、指と指を絡ませる。

恋人繋ぎをする。

互いに求めるみたく、繰り返し繰り返し擦り合う。

 

 期待に応えたからか萌の目は満足げだ。

爛々と欲望に輝きつつも、同時に強い幸せが伝わってくる。

間違いなく、こうできて嬉しいのだ。

 

 少し緩んできていた身体の密着がまたきつくなる。

互いに半歩ほど前に進み、脚までも絡み合う格好となったからだ。

 

「んー・・・♥」

 

 ドク、ドク、とペニスが悦びの痙攣をしていた。

暴れるような動きは恋人のお腹に受け止められ、もたらされる快楽が倍増して返ってくる。

途端にいやらしさを増した下からの視線でもより強まっていく。

身体の前面が非常に熱い。

 

「んぅ・・・♥」

 

 じっとりと目を合わせ続ける。

右手だけ恋人繋ぎを解き、肩から首筋へと這わせていく。

そのまま左頬を包めば顔が胸元から離れて擦り寄ってくる。

 

 相変わらずすべすべした肌だ。

熱くもある。

確かに右頬は、桃みたく赤い。

鼻の周りや口元もそうだった。

 

「ん・・・♥」

 

 彼女が背伸びしてくる。

 

 薄く窄んだ唇を親指で軽く弄ぶ。

きっと着替え中にしっかりとリップクリームを塗ったのだろう。

二人の間で温められたのも相まって異常にしっとりしている。

一度触れれば吸い付いて中々離れていかない。

だが断腸の思いで何とか指を引きはがす。

 

 上体をかがめ、互いの距離を狭めていく。

 

「んむっ♥」

 

 そして、キスをした。

粘膜だとよりはっきりとソレの柔らかさが分かる。

どこまでも沈み込んでいくかのようでありながら、ハリでもって包み返しても来る。

何よりただただ気持ちいい。

粘膜同士を密着させる快楽と、粘膜同士を重ね合わせるともすればゴム越しのセックスよりずっと溶け合い一つになる事実が多幸感を生む。

 

 気づけば右手は萌の手を探し求め、再び両手で恋人繋ぎをしていた。

身体の奥底から言い知れない快楽が滲み出してくる。

背筋をたまらないぞくぞくが駆け上がっていく。

 

「ぷは・・・♥ はーっ・・・♥ あは♥ ねぇ・・・♥」

 

 興奮が強すぎてすぐ酸欠になり、一度離れた。

萌は口で照れ笑いを浮かべつつ瞳でだけ真剣な表情だ。

口交尾の欲求に溺れそうなのだろう。

眉も目尻も垂れ下がり、恍惚が伝染してくる。

次第に目同様笑みが消え、劣情に満ち満ちた唇へ飛び込む。

 

「ん♥ ん~・・・♥ んふっ♥」

 

 二度目は最初よりいくらか激しい。

ついばむように何度も軽い接触をするが、しかしそれは吸い付いたまま離れるのが気持ちいいからだ。

皮膚よりずっと触覚に優れた場所で味わう粘っこいモノがじわじわ剥がれていく美味で鳥肌が立つ。

 

 ちゅぱちゅぱという音も悩ましい。

水気を含んでいて否が応でも性を想起させてくる。

あまりに露骨かつ下品で、だからこそ劣情が掻き立てられていく。

 

 加えて立ち昇ってくるのが匂いだ。

少し動くことによって鼻へと、やたらに糖分を煮詰め続けたような甘ったるさの香りが届く。

脳まで到達して思考力が痺れ、代わりに本能ばかりが優位になる。

生殖の欲求が全身まで行き渡るかのようだ。

 

 そんな中で触れたくなるのは、先ほどからずっと押し付けられ続けていたある部位だった。

 

「ふあっ。 んふ♥ いーよ・・・?♥」

 

 恋人繋ぎを今度は両手とも解き、あくまで優しく萌を押す。

離れると見えるのは彼女のお腹側だ。

二人の熱気からか記憶よりしんなりした気のする赤く安っぽいリボンと、ソレに包まれた胸だ。

いつもは白い肌が、擬態でもするように色づいていた。

 

 吐息がかった異常な熱の声が聞こえてくる。

その声は、ケダモノじみた激しい欲望をひどく肯定してきていた。

 

「ふあっ♥」

 

 耐えきれず真っすぐ手を伸ばして乳房を揉む。

まずは指だけで軽く掴んでいく。

最初に感じるのは、固い布だった。

しかしその奥から裏腹な柔らかくもちもちとしたおっぱいがすぐに感じられた。

 

 温かい。

気持ちいい。

安心もする。

強制的にうっとりとさせられる魔力が、小さな小さなそこには確かにあった。

燃え盛る劣情がより猛烈になっていくような、むしろ落ち着きを取り戻すような、得も言われぬ甘美で不思議な心地だ。

 

「んっ・・・♥ あッ・・・♥ はーっ・・・♥ ふッ・・・♥」

 

 人差し指だけで突っついていく。

自重に負けない重さだからか、表面から奥までハリが強い。

まろやかながらつんとした感触が伝わってきた。

 

 時折表面をなぞると悩まし気な息遣いの中で喘ぎが聞こえてくる。

女性にとって乳房とは、セックスアピールであると共に性感帯でもあるのだ。

続けていけば段々と、後ろで手を組んでいるらしい肩が窄まっていく。

全身もいちいち跳ねる。

その度小さくではあるがぷるん♥ と胸を甘く揺らしながら。

 

「むー・・・♥ んはッ・・・♥ あ・・・♥ ふーっ・・・♥ ふうッ♥ んー・・・♥」

 

 最も鋭敏な場所そっちのけで愛撫しながら責める。

すると女体は突発的な痙攣のみならずもじもじと不満げに動く。

脚を擦り合わせているらしい音がする。

下を見れば、どことなくパンツがしんなりしているようにも思えた。

シミこそ確認できないが、確かな湿りを感じる。

 

「うー・・・♥ ちくび・・・♥ さみしいなぁ・・・♥ はやく、触って欲しいなぁ・・・♥」

 

 もどかしさを表すような声が聞こえた。

ただ完全に悪態をついているというわけではない。

 

 むしろ萌はあざといあひる口をしていて、確かに寂しそうな目をしつつも明らかに甘える顔だった。

自分が愛されていることを大いに理解した、小憎らしくて可愛らしい表情をしていた。

首までかしげている徹底ぶりだ。

 

 しかし全裸を飾り立てた卑猥な恰好がやはり、獣欲を掻き立ててくる。

もっともっと彼女に触れたいという渇望を湧き立たせてくる。

 

「あっ♥」

 

 少し応じるように、蝶々結びを左手で纏めた。

 

 すると現れるわざとらしい赤の奥に隠された勃起しているに違いない乳首。

リボンがややきつめに縛られていたのもあり存在感は凄まじかった。

周囲の乳肌は少し硬い布を素直に食い込ませるほど非常に柔らかいからこそ、固い突起のある場所がやたらテント状に浮き上がって目立っている。

興奮でぎちぎちに、性器と同じように膨れ上がっていることを、あけすけに晒してしまっている。

なだらかな山の頂点に棒が突き刺さっているかと思うほどソレはリボンを突っ張らせていた。

 

「あーあ・・・♥ バレちゃった~♥ ボクがすっごくコーフンしてること・・・♥」

 

 白状する言葉が発される。

いたずらっぽいものの、余裕の無さが伝わってくる音だ。

乳頭の芯どころか、頭の芯まで性欲に冒されている音だった。

 

 衝動のまま手を伸ばす。

 

「ひゃああッ♥」

 

 爪を立て、左だけをかりっと引っ掻けば、官能的でうるさいくらい大きな嬌声が聞こえた。

同時に小さく細い全身がびくびく揺れる。

当然胸も震え、リボンに包まれていない部分がうっすら波打つ。

腰がへこへこと情けなく前後するのも見えた。

あるいは清らかな白い下着の中身は今、ひどいことになっているかもしれないと思う。

 

「ひあぁぁ・・・♥ あ・・・♥ それっ・・・♥ ちょっとっ・・・♥ ヤバいッ・・・♥ ひやぁっ♥」

 

 右側と合わせ、乳首の側面を撫でていく。

底部、横、上と順番に、あるいは円を描くように。

 

 最早萌は、声だけでなく顔までも余裕が消え失せていた。

いくらか甘えるようだった口は快楽によって固く結ばれながら両端が跳ね上がる。

少しするとだらしなく開け放たれてわななく。

もしくは片側だけ噛まれる。

目も同じように閉じ、見開かれ、どちらか一方だけ開く。

常に蕩けきったままだ。

 

 また、先ほどまで恐らく後ろで組んでいた手は解かれたらしく、身体の横で緊張と脱力を繰り返していた。

 

「あっ・・・♥ はーッ・・・♥ んぅ・・・♥ うー・・・♥」

 

 それら肉体の反応が、乳頭ではなく乳輪があるだろう場所のみをなぞるようにすると一瞬で弱弱しくなる。

再びもじもじする情けなくて愛らしい動きが始まったのだ。

 

 一度気持ちよくされたからか、もどかしさは強いらしい。

すぐ不服そうな吐息が漏れ聞こえてくる。

表情も見るからにもどかしそうだった。

ずっと緩み続けている。

 

 だが痙攣を装って刺激させようとだけはしてこなかった。

ヨがるなら恋人の手で、と決めているのかもしれない。

自分の身体を心行くまで堪能して欲しいのかもしれない。

 

 その証拠に、視線を合わせてくることもしてこなかった。

それどころかむしろ、弄ばれる胸を自ら見て、興奮を高めているようだった。

 

「っ・・・♥」

 

 蝶々結びの脚の部分を掴む。

一瞬にして息を呑むところに期待の強さが窺える。

 

「・・・♥ や、や~ん・・・♥ え、えっち~・・・♥」

 

 そして、紐を引っ張ればはらりと布が落ち、ついには中身が露わとなるのだった。

 

 乳首は萌の滑らかな曲線と白さを持つ肢体の中で、形状もそうだが色でも明らかに浮いていた。

薔薇色だ。

乳輪こそもう少し薄いものの、突起は充血してひどく赤らみ、作り物であるリボンじみた深い色をしていた。

 

 カタチも邪魔者が居なくなったことではっきり分かる。

ソレは柔らかいと一目で理解させられるなだらかな膨らみの中で、ぽっちりと角ばっていた。

円柱状で異質だ。

あまりにも、興奮が表れ出ている。

彼女のなめらかな肉体の中でこんな風に平べったくなってしまうほど萌は興奮してしまっているのだろう。

 

 だからか揶揄してくる声にはやはり余裕が無い。

ともすれば「えっち」なのはむしろ自分の方かもしれないと分かっているのだろう。

途端に、先ほどまで爽やかに甘かった部屋の空気が変わっていくのを感じる。

どろどろ、粘々としたともすれば醜い欲望が満ちたものに。

 

「ん・・・♥ うん・・・♥」

 

 視線が交差した。

互いに同じ劣情で満たされていると分かる。

受け容れられる。

 

「ひゃぁ・・・♥」

 

 駆られるまま、求めるような左乳首へと赤ん坊みたいに、ただそれにしてはギトついた想いに任せて吸い付いた。

突起は甘酸っぱく少ししょっぱい。

体臭による風味と汗の風味、加えてその味がしているのだろう。

他でもない萌の味だ。

 

 粘膜で触れると周囲の柔らかさもやはり分かる。

ふわふわなのに弾力もあって、むしろ弾力が強めで、小さくともそれは確かにおっぱいだった。

食めば食むほど逆に唇を揉み返され、脳を蕩かす快楽が滲み出す。

しっとりした火照りも相まって猶更そうだ。

 

「んぁっ♥」

 

 蕾へと舌を這わせる。

下から上に向かって一度舐る。

やはり硬い。

乳肉が受け流す反面、勃起はベロ先にしばらく引っかかりやがてにゅるりと滑った。

刺激に対する浅ましい貪欲さが表れているかのようだ。

 

「はあぁぁあッ・・・♥ あっ♥ ふあぁっ♥ はーっ・・・♥」

 

 上から下、左右へと動かしても変わらない。

ストーカーみたいに舌へと縋り付き、摩擦を強請り続ける。

満足するどころか時間が経つにつれてより硬さが増しかえってひどくなっていく。

小さく可愛らしいのにチンポみたく膨れ上がり、むしろ鋭敏な粘膜を引っ掻いてくる。

味わいや母乳が出る場所であるという淫猥な意味が相まって、責めている方もかなり気持ちよかった。

 

 萌同様、恥ずかしい顔となってしまっていることだろう。

だが彼女はそんなことを気にしていないようだ。

注がれているのは悦びと、自らの身体で恋人を腑抜けへ変える歓喜に満ちた視線だった。

さらに身体自体も、文字通り歓喜に打ち震えていた。

 

「んっ・・・♥ ひゃっ♥ あぁぁっ・・・♥ ふぅっ・・・♥」

 

 右手をたおやかな左手とまた繋ぎ合わせる。

指が食い込むほど握られる。

しかし力は断続的に弱くなった。

脱力しきって握り返されなくなる時さえある。

それでも必死に縋り付いてきた。

きっとこんな状況でも、出来得る限り密着していたいのだ。

 

「ッ・・・♥ ふーッ♥ ん゛ッ・・・♥ あぁぁッ・・・♥」

 

 その傍らで左手を右の乳首へ伸ばし、片手間でも責めていく。

引っ掻くのではなく指の腹でほんの軽く転がす。

あくまで手持無沙汰を解消するみたくだ。

 

 やはり反応は随分好い。

よっぽど発情しきっているのだろう。

大した刺激ではないはずだが、逃げるように上半身は動き続ける。

時折大きく痙攣する。

 

「う゛ー・・・♥ ひゃっ♥ ひゃばぃ・・・♥ ボクもうっ・・・♥ ふ゛ーッ・・・♥」

 

 切羽詰まった声が聞こえてきた。

支えを必要としているのか、あるいはこのままイかせてほしくてたまらないのか後頭部が抱きしめられる。

顔つきも朦朧としていた。

 

「むふッ・・・♥ いっぱい見てね・・・♥ ボクのッ゛・・・♥ カラダもそうだけどっ・・・♥ イっちゃうとこ・・・♥ うン゛ッ・・・♥」

 

 目はうっすら開いているだけであり、閉じきる瞬間だってある。

視線こそ合うものの見据える先は恐らく遠くだ。

絶頂に想いを馳せている。

 

 唇だって何とか笑顔を作り誘惑してくるが、殆どの時間は硬く引き締まり快楽に打ちひしがれる。

隙間から湿った熱い空気を吐き出す。

 

 何より顔全体が真っ赤だ。

耳まで余さず真っ白な肌が血の気に満ち、肉体の激しい高揚を表していた。

滅茶苦茶に身も心もすけべで染まっている。

 

「あッ・・・♥ フーっ・・・♥ ふぅッ♥ あ♥ イくッ・・・♥」

 

 カウントダウンが始まったようだ。

瞳が一気に混濁する。

喉奥から漏れ出してくるのは声ではなく単なる呻きだ。

どうやらもう何も考えられていないらしい。

ぐんにゃりと垂れ下がるはしたなくて淫猥な表情が晒されていた。

 

 むしゃぶりついている乳房から、徐々に膨れ上がっていく痙攣が伝わる。

ぐぐぐと力が籠っていくこともだ。

やがて最後に、いやらしい言葉が漏れ出す。

 

「イくぅッ・・・♥ あッ♥ う゛うぅッ・・・♥ ふう゛ぅぅッ・・・♥ うあぁ・・・♥」

 

 そして、萌はアクメを迎えた。

緊張で張り詰めた肉体が緩みきっていく。

脱力と共に小刻みな振動が繰り返され、同時にあられもなく震えた声が聞こえる。

快楽から思わず漏れ出すにしては、あまりにも上ずって吐息混じりでやたら劣情を煽る声だ。

それか、むしろ味わっている強い絶頂の快楽を如実に表しているからこそいやらしいのかもしれない。

女を雌にするほど気持ちよく出来たと感じられるから卑猥なのかもしれない。

 

 しかもうっとりとして全く動かないイき顔がずっとこちらを向いていた。

やはりそこまで浸ってしまうほど気持ちいいモノへ達していると分かる。

可憐で愛らしい彼女が心の底から性に溺れていると伝わる。

情けない姿を晒すどころか見せつけてくるために、ひしひしと好意まで感じられる。

ボーイッシュで普段はつんとした印象の、顔立ちもやや鋭さがある少女からの。

 

「ふぅぅッ・・・♥ ふーッ・・・♥ ふぅっ・・・♥ んふ♥ むふ~っ・・・♥」

 

 人間をそうさせる悦びがしばらくすると引き始めたようで、萌は次第に満足げな笑みを浮かべた。

目元もにっこりと笑い、嫌だったという考えは微塵も伝わってこない。

彼女が、恋人の前でだけは単にひどくすけべだからだろう。

 

「えへ・・・♥ えっちだったでしょ・・・?♥」

 

 胸から離れれば上目遣いで尋ねられる。

相変わらずのあざとさでだ。

 

 しかしキュートなのは表情だけであり、すらりとした曲線美の肉体は当然殆ど裸のままだった。

汗ばんで悩ましい艶を増してもいる。

今や部屋の照明を反射して、肌は眩しいくらいだ。

 

 顔も顔で水滴の通ったらしき跡がいくつかあり、煌めく髪だって乱れ、纏まっている束もある。

心なしか側頭部の小さなツインテールもしんなりとしていた。

興奮と、それによるカラダの火照りによってだろう。

 

「じゃ、次は・・・♥」

 

 軽やかだった視線は唐突にまた濁りを帯びる。

そして真下を意味ありげに見つめてから戻ってくる。

明らかに指示されたのは股間だった。

一度絶頂して出来上がっているだろう性器だった。

 

「こっち、かな・・・?♥ んふ・・・♥ たぶんすっごいとろとろかも・・・♥」

 

 悪魔めいた蠱惑的な囁きが聞こえてくる。

半ば強制的に湧き上がってきた衝動へ駆られるまま、間に数センチほどの距離しかない位置まで近づいてからしゃがんだ。

視界の殆どを白い綿のパンツが覆い尽くす。

 

「ね、どうなってる・・・?♥ ボクのそ~こ・・・♥」

 

 最初に刺激されるのは嗅覚だった。

女から出る甘酸っぱい香りが周囲には立ち込めている。

しかも濃くだ。

メス臭に脳天を貫かれる。

 

 そして何よりも、どこか幼さのある清楚な布は、噎せ返るような色香を帯びるほどひどく濡れていた。

ぺったりと肌へ貼り付き、少しふっくらした恥丘のカタチをありありとさらけ出している。

膨らみだけでなく、二つの山までも。

裏地によるものか中の色までは透けていなかったが。

 

「やんっ♥ あは♥」

 

 気づけば手が伸び内ももを触っていた。

萌の脚は仄かに青白い血管が浮き出すほど細い。

だが他の部位同様確かな肉付きだった。

むしろ脂肪がかなり多いようで相当に柔らかい。

どこまでも指が沈み込んでいきそうなほどだ。

相変わらず擦れるだけで気持ちいいほどすべすべでもある。

 

 また時折、粘り気のある水分が付着していた。

 

「ん~・・・♥ あっ・・・♥」

 

 痴漢みたいに粘っこい手つきで上へと撫でていく。

股関節に向かって進む。

 

 煽るようだった萌の声が途端に悩ましさを増した。

一度の絶頂で多少劣情が発散されはしたのだろうが、とはいえまだ完全に欲求が満たされたわけでは無いのだろう。

そのため大好きな快楽を再び与えられて、きっと期待感に支配されてしまったのだ。

 

 太腿は反射的に閉じてしまいたい衝動へ耐える震えが起こっている。

筋肉が硬直しつつあり、伝わってくる感触が少しずつ固くなっていく。

やがて下着表面へとうっすら触れる頃には、厚い肉の奥に確かな力と渇望の強さが感じられた。

 

「ん・・・♥」

 

 中身には当たらないようパンツを摘まみ、手前に引っ張る。

するとぬちゃぁ♥ という粘ついた音が聞こえてくる。

女の香りもいっそう強くなった。

 

 また、微かな刺激がそうさせたのか、あるいは興奮からかは分からないが、その後もぬち♥ ぬち♥ と内部で何かが蠢き、ひくついている音も聞こえてくるのだった。

 

 一度戻す。

 

「んぁ・・・♥」

 

 続けてウエストラインへと指をひっかけ、ゆっくりとずり降ろした。

また水音が鳴っている。

緩慢な動きによるものか、小刻みにずっとだ。

 

 そうしていればやがて、無毛の股間が露わになっていく。

主に汗以外の体液でぐちょぐちょに濡れた肌がいよいよ防具を失う。

 

「んふぅ・・・♥ あ~・・・♥ バレちゃった~・・・♥ ボクがコーフンしすぎてそこ、ず~っとひくひくさせてるの・・・♥」

 

 そこには、まさしく花びらと言うべきめしべが、生殖のための器官があった。

やはり充血しきってむっちりと咲き誇っている。

何より赤い。

周辺の白さとは真逆の色づきだ。

まるで「おしべ」を誘うように出来得る限り目立っている。

 

 加えて言葉通り断続的に小さな痙攣もしていた。

さながら呼吸でもしているかのようだ。

あるいは音まで出して見た目以外でもおしべを誘っているかのようだ。

空気が通る音の代わりに、水分の弾ける音がする。

ぬちり、くちゅり、ちゅっ、と。

 

 そしてそれはつまり、愛撫を期待していることに、肉棒の到来を渇望していることに他ならない。

きっと指を入れてもらうために、あるいは入れてもらった時歓迎できるように素振りみたく開閉しているのだ。

 

「ね・・・♥ もちろんそこも、その中もプレゼントだよ・・・?♥ キミがしたいようにしてくれていいから、ね・・・♥」

 

 下着との間で糸を引く肉は、今すぐにだってペニスを挿入できそうだった。

きっと半ば無理矢理突っ込んだとしても過剰なまでの性接待を受けるだろう。

ただ中を堪能するのがまだだった。

 

「あッ・・・♥」

 

 ずにゅり♥ と右手の中指を根元まで突っ込む。

解れ具合を確認するためだ。

一度抜く。

 

「ふあぁッ・・・♥」

 

 続けて間髪入れずに、薬指も足して入れた。

倍ほども太さが増したはずの異物は易々と受け容れられる。

大した力を入れていないというのに根元まで入りきるのはすぐだ。

 

 鋭敏な指を包み込んでくるのは、肉肉しいひだをたっぷりとひしめかせた膣壁だった。

ただでさえ気持ちよさそうなのに相性もすこぶるいい、萌が持つ極上の女性器だった。

 

「んうぅ・・・♥ はあ・・・♥」

 

 ぎゅっ♥ ぎゅっ♥ と絶えず締め付けられている。

都度隙間まで余さず舌のような粘膜の花弁が入り込み、舐め回されていく。

うねうねした蠢きによって愛撫せずとも水音が鳴る。

 

 しかも花びら一つ一つはかなり厚ぼったい。

下品だがしかし気持ちいいと分かるチンポ扱きに適した肉肉しさだ。

早くもセックスがしたいという衝動に駆られる名器だった。

 

「ふぇ・・・?♥ ・・・んふ♥ どぉ・・・?♥ ボクのいちばんえっちなトコ・・・♥」

 

 立ち上がり、持ち主の反応を窺う。

幸せそうに緩みつつもやや自慢げな顔が返ってくる。

淫蕩という言葉が最も似合う表情だ。

目も鼻も口も眉も頬も全て垂れ下がり、真っ赤に染まっている。

たっぷりとした汗で艶めいてもいた。

 

「わっ・・・♥ あは・・・♥ すご・・・♥ キミのもぬるぬるだね・・・♥」

 

 応じるようにズボンを軽くずり降ろし、男性器を露出させる。

じっとりとした目つきで視姦されるソレは言われた通り我慢汁で艶めいていた。

雌の剥き出しの欲望に晒されて、ひとりでに気持ちいい痙攣をする。

清らかだがいやらしくもある女体目掛けて先走りを昇らせていく。

 

「むふ・・・♥ ボクもキミの、触っていい・・・?♥ っていうか、触るね・・・♥」

 

 萌の柔らかな手ですぐさま優しく握られた。

状態を確認するように竿部分が撫で回され、指も食い込んでくる。

あまり快楽を与えるための動きでは無いが、かといって全く無いわけではもちろんなかった。

待望の肉棒への刺激で、やけに甘ったるいモノが全身へと広がっていく。

 

「んふふ・・・♥ すっごいガチガチじゃん♥ ん~・・・♥ そんなボクのプレゼント、悦んでくれたんだ・・・♥ むふふ・・・♥」

 

 興奮状態が伝わったようで、彼女は嬉しそうかつさらに欲望が掻き立てられたらしい声を出す。

男根の触り方も指先でなぞったりくしゅくしゅまさぐったりといじらしいものとなる。

ただ決して亀頭の近くだけは責められない。

恐らく今射精させるつもりでは無いのだ。

むしろこの後控える本番に向けて、色々と溜めて欲しいのだろう。

 

「はッ♥ あぁッ♥ うー・・・♥ ちんちん欲しくなってきちゃった・・・♥」

 

 膣内へ挿入している指で手前を、Gスポット近くをなぞり不意打ちする。

効率よくヨがらせられる弱点を攻撃する。

 

「ひあぁっ・・・♥ あッ♥ んぅ・・・♥ えっちしたい・・・♥」

 

 執拗に、腰が大きく跳ね始めても逃がさずだ。

入れていない小指人差し指で尻を捕まえ、くりくりとざらついた部分へ摩擦を与え続ける。

あくまで優しく、刺激が過剰にならないよう注意しながらだ。

 

「ふあぁっ♥ やばッ・・・♥ ちんちんとえっちのコトっ・・・♥ 考えてたらぁっ・・・♥ すぐイっちゃうかもッ・・・♥」

 

 萌の手は移動し、肩へ置かれる。

早くも男性器へ触れる余裕が無くなったのだろう。

 

 言葉も途切れ途切れだ。

長く喋ろうとすれば喘ぎに邪魔される。

いちいち文末が上がり、艶めかしくなっていた。

 

「う゛・・・♥ でる・・・♥ でるぅ・・・♥」

 

 何かの放出を耐えるように膣壁がひどく引き締まる。

一応置かれただけに過ぎなかった肩の手も指先まで余さず力が入っていく。

 

「ん゛・・・♥ ふーッ・・・♥ ふ゛ーっ・・・♥ イく・・・♥」

 

 だがやがて観念したかのように緩む。

 

 俯いていた顔も上がり、荒い息を吐きながら愉しげな視線を送ってくる。

身体を堪能して欲しいのと同じように、今や生理的な痴態までも堪能して欲しくなったのだろう。

甘えるような声だ。

唇が尖り、赤ん坊が母乳をねだるみたいだ。

 

「イっ・・・♥ くイくぅっ・・・♥ ッ゛・・・♥ ぁ゛・・・♥ あ゛あぁぁぁッ・・・♥」

 

 そして、右手のひらへ向けて大量の潮がぶっかけられ始めた。

細く華奢な、ともすれば子供みたいとも言える肢体が、女の艶めかしい痙攣をし始めた。

 

 絶頂中の声にも諦観が滲んでいる。

性器から汁がぶちまけられると同時に、溢れ出すようなみっともない嬌声が上がる。

女体を満たす獣欲に全てを委ねきった音だ。

びちゃびちゃ床を汚すのと一緒に部屋中を木霊する。

 

 ただそれほど情けない姿を晒しているというのに顔は恍惚そのものだった。

耐えや忌避感など見て取れず、恥じらいも無い。

むしろ恥じらうべきとされる様子を見せることにさえ幸せを感じているかのようだ。

普段の人を遠ざけがちな態度からはかけ離れたことに。

 

「はーッ・・・♥ はーッ・・・♥ んふ・・・♥ ヤバ・・・♥ 潮噴いちゃった・・・♥」

 

 段々と正気を取り戻してもそれは変わらない。

信じられない気持ちと満足の気持ち半々といった独り言が囁かれる。

 

「ね、ソファいこ・・・?♥ ね♥」

 

 続けて、交尾の誘いが為された。

 

 そこからは手慣れたものだ。

濡れてしまった床の事など放っておいて、避妊具を寝室から持ってきて素早くつけソファに座る。

脚の間を萌が跨いでくる。

 

「むふ~・・・♥」

 

 上から見下ろされる。

薄く細い身体が壁になる。

対面座位で致す準備が整うまで、一分と経たなかった。

 

「今日もい~っぱいえっちしよーね・・・♥ んっ♥」

 

 彼女の両手が首元から背中へと周り、軽く抱かれる。

耳元で卑猥な言葉が恥ずかしげも無く囁かれた。

軽く頬へキスもされる。

ぬるりとした感触と同時に、接近した肌からはうだるようなじっとりした熱が伝わってきた。

 

 再び上から視線を注いでくる目は、しかし甘い誘惑に反して粘ついている。

仄かに、膣内を満たす棒としての役割しか求められていないように感じるほどだ。

だがそれも恋人だからだろう。

恋人以外には秘されるべき性欲があけすけにさらけ出されている何よりの証拠とも言える。

 

「んふ・・・♥ カラダすっごく熱いな~・・・♥ 冬なのにね・・・♥」

 

 女体は汗まみれだ。

先ほどよだれを塗りたくった乳首以外もてかてかしたいやらしい艶を帯びている。

ただでさえ白い肌は光沢を纏ってより煌めき、どこもかしこもが濡れた女性器めいた卑猥さを醸し出す。

紅潮しているのもあり粘膜さながらに、肉棒を擦りつけたら気持ちよさそうに思える。

 

 同時にみずみずしさも感じるのだ。

もし扱かれればしっとりと吸い付かれて、名残惜しそうに離れていくのだろう。

貪欲な唇が食み、むしゃぶりつくかのように。

 

 加えてうっすら脂肪が乗って柔らかい事も知っている。

であれば女性器みたくチンポ刺激に適しているといっても、決して過言ではないのかもしれない。

 

 手が伸び、支えるという大義名分の元お腹へと指を食い込ませた。

まろやかな甘みと粘着質な貼り付きが、挿入直前の股間へと響く。

 

「でも、これからもっと熱くなっちゃうな~・・・♥」

 

 萌は後ろ手で肉棒の根本近くを持ち固定する。

腰を、ゆっくりと落としていく。

視線はずっと向けてきたままだ。

もうどうすれば挿入できるかなど、感覚で分かっているとでも言うように。

そしてそれは、事実だった。

 

「ッ・・・♥ あは・・・♥」

 

 勢い余って先っぽがぬかるんだ肉壺へめり込む。

熱い。

少し抵抗もある。

相性ぴったりのちょうどいい狭さだ。

 

 互いに痙攣するが、抜けてしまうことは無い。

逃がさないとばかりに指で捕まえられているからだ。

 

「ああぁぁッ・・・♥ はぁ・・・♥」

 

 やがて次の瞬間には、ソレが高温多湿の天国へと呑み込まれていった。

 

 ひしめく肉厚のひだ達から熱烈な歓迎を受ける。

愛情と劣情のこもった粘っこい動きだ。

亀頭と竿の境目、段差となっている部分までも隙間なく纏わりつかれ、舐られていく。

優しさの無い猛烈な扱きだ。

精液に飢えているみたいな扱きだ。

 

「ふーッ・・・♥ ふーッ・・・♥ んふふ~・・・♥ お腹の中幸せ・・・♥」

 

 心地好さの中気づけば根元まで咥えこまれる。

あったかさに満たされるが、安心とは程遠い。

あまりの快楽で思考能力が下半身に奪われていた。

 

 萌の顔は目の前にある。

まろやかな多幸感に酔い痴れている表情だ。

仄かな笑みを浮かべ、重たそうな目で見つめてくる。

視線は全く逸れない。

恋人とのセックスを、心の奥底まで沁み渡らせているのだろう。

 

「んむっ♥」

 

 どちらともなく口づけをする。

相変わらず彼女の唇は甘い。

実際には大した味など無いはずだが、弾力で気持ちよく押し返してくるために甘いと脳が錯覚する。

漂わせる匂いが相まって。

 

「んぇ・・・♥ ん・・・♥ はー・・・♥」

 

 舌をねじ込もうとすれば貪欲な女は同じことを考えていたようで、互いの間で当たる。

大きめに口を開いて下半身と同じように粘膜同士を交差させていく。

 

 すれ違わせてそれぞれのざらつきでそれぞれの性感をやする。

よだれを大量に纏っていたため大した密着度ではないのに水音が鳴り響く。

 

「んはっ・・・♥ むふーっ♥ んふっ♥」

 

 であれば絡め合わせれば猶更だった。

ぬじゅ♥ ぐじゅ♥ と下品で淫猥な音が部屋中と脳内を木霊する。

発情しきった息遣いと共に耳から入り込んで舐め回していく。

 

 だがこの行為は、半ば時間稼ぎに過ぎなかった。

 

「ん・・・♥ むふ・・・♥ んんんッ♥」

 

 性器同士が馴染んだだろう頃合いを見てやめ、萌が前後にゆっくりと腰を動かし始める。

腰を波打たせるようにだ。

 

 ナカで肉棒がもみくちゃにされていく。

前後左右から厚ぼったい肉にまさぐられ続ける。

低くくぐもった喘ぎ声が聞こえてくると、快楽は異常なまでに強かった。

 

「あぁぁ♥ はあぁ・・・♥ きもちい・・・♥ すき・・・♥」

 

 解放された口で「女」は鼻にかかった嬌声を発し続ける。

全てが恋人へと向けられたものだ。

目を見つめてきて、どことなく甘えるような尖った唇で、陶酔しきっただらしない顔をしながらも漏らしている。

語彙の少なさからともすれば子供みたいだった。

 

「ね、もえのこと触って・・・?♥」

 

 さらには自分の事を名前で呼びさえする。

ソファの背もたれへと手をひっかけ上体を反らし、身体を味わって欲しいとまだねだってもくる。

甘えん坊な本性が、発情の末に現れたのだ。

 

「ふあぁぁ・・・♥」

 

 求められるまま応じ、腹部を支える必要が無くなった指を尻へと向かわせ、揉む。

 

 記憶よりずっと湿り気が凄まじかった。

汗もそうだが、パンツの中で気化した愛液でも濡れているかもしれない。

性器さながらの淫猥な水分を帯びる肉は、しかも貪欲に味わう手を受け容れ恐らく呑み込もうとさえしてくる。

口のような何かに食まれているみたいだ。

熱くてぬったりと纏わりついてくるのだから。

 

「んうぅ・・・♥ もっとぉ・・・♥ はあぁッ・・・♥ はーッ・・・♥」

 

 当たり前みたくその間も彼女は動きを止めない。

一切浅ましさは隠さず股間を滑らせ続ける。

結合部から溢れ出す汁が絶えず水音を響かせていた。

次第にひどさが増してもいる。

泡立ってより粘っこくなっているのだろう。

 

「ふう゛ぅぅぅっ・・・♥ う゛ー・・・♥ それやばいっ・・・♥」

 

 背中に指を沈みこませながらなぞっていく。

今回は何度も何度も繰り返す。

下から上へ向かうにつれて、少しずつ脂肪が減っていく感触だ。

腰周りはかなり柔らかく、肩甲骨付近では奥に骨があると分かる変化が愉しい。

 

 ただ何よりも反応が愉しかった。

恐らくぞわぞわした快楽に見舞われているのだろう。

さしもの萌も一瞬動きを止め、背筋から首までも軽く仰け反らせる。

同じ愛撫を続ければ面白いくらい全身が繰り返し震えた。

喘ぎも小刻みで濁った音となる。

 

「はあ゛あぁぁッ♥ すきぃっ・・・♥ きもちいッ・・・♥」

 

 だが貪欲な事にやがてはまた前後運動が始まる。

まだ少し慣れた程度であると思われるが、雌は快楽を求めて浅ましく動く。

 

「ッ゛♥ はーッ♥ ッう゛♥」

 

 しかもクリトリスまで擦れるようにしてきた。

時折抉るように腰を沈みこませて振ってくる。

 

 比例して膣壁の締まりがひどくなっていた。

ただでさえ密着されていたのに、今やひだがぎゅうぎゅうに詰め込まれて押し寄せる。

より分厚くなった粘膜で扱かれているかのようだ。

むっちりみっちりと肉棒を柔らかな肉が抱きしめ、そこから我先にとしゃぶりつくしてくる。

 

 温度も相まって棒アイスみたく溶かされてしまいそうだ。

それぐらい気持ちいい。

 

「ふーッ・・・♥ あッ♥ んー♥」

 

 耐えながら腋の下を通って胸へ向かう。

親指と人差し指の間を大きく開き、下から持ち上げる。

 

 いくら小さかろうとやはり熱が溜まりやすいようで湿り気はだいぶ強い。

上へと滑らせていけば、それ自体の重みもあってべとべととしつこい手触りだった。

とはいえ乳房にしつこくされて嫌になるわけも無く、多幸感が滲み出してくる。

手だけでなく腕までも心地よさを覚えた。

 

「ん゛・・・♥ ・・・♥ んうぅ・・・♥」

 

 最後には乳首を挟むように輪っかを作っていくと、期待感に満ちた吐息が聞こえてくる。

相変わらず抽送を続けながらではあるが萌の視線は自らの胸元へ釘付けとなっていく。

ソファの背もたれを掴む腕も力が入ったのか狭まっていき、軽く肩へ触れた。

 

「え゛っ・・・♥ ええぇぇ・・・♥ むーッ・・・♥ ふ゛ーッ・・・♥」

 

 しかし応じない。

パッと離す。

不服そうな声が聞こえてくるものの焦らすためだ。

最早堪能とは程遠い行為であるが、これはひとえに恋人の乱れる姿を見るためだった。

 

 油断しているだろう隙に顔を右の突起へと近づけていく。

 

「あああぁぁッ♥」

 

 そして、べろりと下品な舌遣いでねちっこく舐め上げた。

 

 女体がひときわ大きく仰け反ろうとするが、彼女自身の手が許さない。

つまり非常に強い快楽を逃がすことすらできず味わっているようだ。

ただでさえ滑らかな曲線のカラダが小刻みな震えを繰り返し、くねる。

乳房も波打ちを繰り返す。

 

「んうぅぅッ・・・♥ イくぅ・・・♥ イく・・・♥」

 

 左乳首も手で虐めつつ責め続けていく。

 

 幼い子供みたいな喋り方と裏腹に、細い腰は悦びを貪り続けていた。

乱暴だが、激しくて刺激的な動きだ。

ずちゅ♥ ぬちょぉ♥ という音が乳吸いへ覆いかぶさるように響く。

達するに相応しい凄まじさで肉棒が虐められていく。

 

「はああッ・・・♥ 一緒にイきたいっ・・・♥ もえと一緒にイってっ・・・♥ イってぇッ・・・♥」

 

 後頭部がきつく抱きしめられる。

熱くも華奢な腕に背中がまさぐられていく。

胸に顔を埋めさせられ、この行為を始めた時とは真逆の恰好だ。

 

 むしろ萌から堪能されていると感じる。

囁きもどこか命令に近い。

雄が、男性器が、彼女に貪られている。

 

 限界だった。

 

「う゛うぅぅッ・・・♥ いく・・・♥ いく・・・♥ くるぅ・・・♥ イくぅっ・・・♥」

 

 応じるみたく胸を貪れば、聞こえてくるのは虚ろで意味の籠っていない言葉だ。

萌も同様に限界なのだろう。

 

 膣穴はぎゅぱぎゅぱと吸い付きを繰り返し、精液を搾り取ろうと蠢いていた。

さらに前後運動で扱いても来る。

カリ首もそうだが段差の無い亀頭にまで粘着質な愛撫が襲い、しつこくしつこくしゃぶり回されていく。

まさに恋人の男性器を幸せにするため、イかせるため生まれたかのようなまんこ穴に対して、我慢など不可能だ。

 

 腰全体にぞわつきが広がり、何も考えられなくなる。

急速に敏感さを跳ね上げたチンポの根本から、濃い粘液が内側を擦りたくりながら駆け上がっていく。

 

「~~~ッ゛♥ はああぁぁぁッ♥ ああぁッ♥ あ゛ーッ・・・♥ はあぁ゛ッ・・・♥ あ゛・・・♥」

 

 そして、二人一緒に絶頂が始まった。

ふわふわとした女体に包み込まれながら射精する。

握りしめてくる膣内へ向けて、ゴム越しではあるが子種汁を注ぐ。

愛する女の子へ種付けする男の悦びとメスでイくオスの悦びで、全身は快楽と多幸感に支配されていた。

心の底から満ち足りた心地だ。

全てを放出している気にさえなる。

 

 余韻は、長く長く続いた。

じっとりと身体に纏わりついて抜けない。

それが味わいたくて、やがてはどちらともなく二回戦が始まる。

同じように何回戦も繰り返されていく。

疲労によって半ば気絶するように眠りへと落ちるまで。

 

 

 

 

 

「ん。おはよ」

 

 目が覚めると、萌がすぐそこで顔を覗き込んできていた。

まだ少し眠たそうなところを見るに、彼女も先ほど起きたのだろう。

何も着ていない。

赤みが引いた真っ白な肢体で視界が埋め尽くされている。

 

「んふふ~」

 

 そのまま胸元へ頭を乗せられた。

 

「ん・・・」

 

 応じるみたく上へさらに手を乗せる。

昨日大量に汗をかいたからだろう。それぞれがかなりべとついている。

 

 昨日あれほど交尾に耽ったのだ。

風呂へ入らなければと思う。

 

 だが同時に脳裏へ蘇る淫らな光景で、劣情が湧き上がってきた。

 

「ん~・・・?」

 

 しかも萌を見つめていればあざとくあひる口がされる。

もちろん全裸でだ。

剥き出しの肩や、布団とベッドの隙間からは背中や胸元も覗く。

無防備な姿で殊更に、朝だとしても性欲を掻き立てられる。

生理的な動きで勃起したに過ぎない肉棒へ、確かな力が宿っていく。

 

「んむ・・・♥」

 

 軽いキスをする。

互いに多少の乾燥こそあるとはいえ、行為そのものがさらに興奮を加速させた。

しかも起き抜けに味わう柔らかさは幸せをもたらしてくる。

萌が居るからこそ得られる感触だからだ。

すると貪欲な身も心もさらなる「幸せ」を渇望してくる。

 

「ん~・・・♥ 昨日もいっぱいシたけど・・・?♥」

 

 返ってくる言葉は怪訝そうなものだった。

だが向けられる目は明らかにスイッチが入ったことを表している。

細められ、湿り気を帯びているのだ。

 

「でもシたくなっちゃったんだ~・・・♥」

 

 彼女は上から全身を重ね合わせてくる。

相変わらずのふにふにしたお腹が性器を刺激する。

少し腰を揺らされれば容易に理性が飛び始める。

 

「ボクはもうちょっといちゃいちゃしたかったけどな~・・・♥ 起きたばっかだし?♥」

 

 ぺたぺたと肩や胸元を触られていく。

小さな手は柔らかくてやはりべとついていた。

離れる度こそばゆい。

きっとそれが分かってやっている。

 

「だからだ~め♥ コーフンしないで・・・?♥ えっちしたくなっちゃヤダ・・・♥」

 

 乳首が指先で軽く弄くられる。

 

「んっ♥」

 

 少し硬さを増した突起へ口づけまでされてしまう。

中で舌まで這わされるのだからたまらない。

ざらついているのによだれ塗れで、甘美な刺激を食らう。

 

「ね、我慢、我慢・・・♥ ふ~っ♥」

 

 濡れたところへ吐息が吹きかけられていく。

いやに鋭敏だ。

くすぐったさともどかしさが半分ずつもたらされる。

 

「んふ♥」

 

 かと思えば胸に顔を埋められた。

頬擦りをされる。

肩とベッドの隙間へと手が通されて、やや変則的だが抱きしめられもする。

うっとりと目を閉じた表情はともすれば二度寝でもしそうだった。

 

「あ~やば・・・♥ このまま寝ちゃいそうかも・・・♥」

 

 だが、ペニスの当たる腹が熱い。

ドキドキと脈動までしている気もする。

子宮が疼いているのかもしれないと邪な考えが浮かぶ。

声も冗談めいているのだ。

 

「な~んて♥」

 

 思った通りだった。

 

「ほんとはもっといちゃいちゃしたかったけど、ダメかも♥ コーフンしちゃうや・・・♥ ね、お腹すっごく熱くなってるでしょ・・・?♥」

 

 確かに萌は、スイッチが入っている。

腹部の熱さの原因も、あながち間違いではないようだ。

 

「ちんちん、欲しくなってきちゃった・・・♥」

 

 蠱惑的な囁きが聞こえる。

随分大胆な言葉だ。

昨日を思い出して、恥じらいが無くなるほど発情しているのだろうか。

 

「ん・・・♥」

 

 彼女は身体をずり上がってきて、目前へと顔が来る。

しっとりと粘つく肌が擦れて気持ちいい。

殊更に劣情を催す。

 

「あ。今度はボクじゃなくてサンタさんからのプレゼントってことで♥ 朝起きたら枕元にいたし、ね?♥ あでも、他にちゃんとプレゼント用意してるからね?」

 

 ヘッドボードに置いてある避妊具を素早くつける。

 

「ってことで、今日もボクのこと、い~っぱい愉しんでいいよ・・・?♥」

 

 そして、夜を挟んでの何回戦目か最早分からない行為が起き抜けから始まるのだった。

 

 昨日からたっぷりと身体へ纏わりついた体液を落とすのは、後回しにして。

 





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