魔法つかいプリキュア‼︎短篇集 for adults 作:ヨザリイコイ
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「今夜は2人で出かけてきて。明日の朝まで帰ってきちゃダメだよ」
「依頼ならモフルン達でなんとかするモフ」
子供たちに追い立てられて、一晩どこかで過ごすことになった。
いつかのように丘で一夜を明かそうかと考えていると、ポンと肩をみらいに叩かれた。
「どうしたのよ?」
「実はね……、こんな物を用意したんだ」
みらいがすっと差し出したのは、どこかのホテルのペア招待券。
「どこのホテルなの?」
「町外れにあるお城みたいなホテルだよ。魔法ガールをやっている時に何度も通りかかったでしょ?」
「あそこね」
ずっと気になってはいたのよね。ホテルにしては、変わった外装だったものだから。
「ペアチケットならかなりお金かかったんじゃないの?」
「そうでもないよ。誕生月の人がいれば、安くなる場所だからね。明日はリコの誕生日でしょ?」
そこまで大きな負担にはなっていないらしい。良かった。
それにしても誕生日か。このところ忙しくて、すっかり忘れていたわ。
はーちゃん達も今頃、お祝いのためにあれこれ準備をしてくれているのかしら?
「ねぇ、みらい」
「なぁに?」
「どうしてお風呂場が丸見えなのかしら?」
「リコがもっと綺麗になっていくのをゆっくりと観られるようにするためだよ」
いつも一緒に入ってるじゃない。
「ねぇ、みらい」
「なぁに?」
「なんで磔台があるのかしら?」
前にみらいの浮気を疑った時に用意したものと同じものが壁際に置かれている。ホテルにこんな物があるはずないのに。
「おイタをしたリコをお仕置きするためだよ」
「おイタをよくするのは、みらいの方でしょ」
「うん。リコが喜んでくれるから」
「うるさいわね……。ねぇ、みらい?」
「なぁに?」
「ここって大人の女の人が行くホテルでしょ?」
「そうだよ。一度2人で行きたかったんだぁ」
嬉しそうに話すみらいを見ていると、自然とこちらも笑みが溢れてしまう。
「まったく……、私は伝説の魔法つかいなのよ?」
「別に良いじゃん。伝説の魔法つかいだってただの女なんだからさぁ」
「どこでそんなスケベな言い回しを覚えてきたのよ」
「ここ」
ニンマリと笑ってみらいが指差したのは、私のおへその下。あぁ、なるほどね。
私を『女』にしたのは、目の前にいるこの子だ。こうされただけで身体の奥が疼く程には、変えられてしまっている。
「あのねぇ、私は教師でもあるのよ?」
「それじゃあ今度パートナーの愛し方の授業をやろうよ」
「馬鹿なこと言わないの! それにそんなことしたら、みらいを横取りされちゃうかもしれないじゃない!」
みらいは美人過ぎるもの。お年頃の男子生徒の前で嬌態を晒してごらんなさい。とんでもないことになるわ。
「誰にも渡すもんですか」
ギュッと抱き寄せて耳もとで本音を囁く。するとみらいも私の背中に腕を絡めておねだりをしてくれた。
「それならさ、私がリコのものだって印をつけて欲しいな」
「もう、プレゼントをくれるんじゃなかったの?」
「私じゃ不満?」
「まさか。最高のプレゼントよ」
みらいを抱え上げて、部屋の真ん中に置かれたベッドにそっと寝かせる。
「壊れてないわよね?」
「ちっとも。リコが私を壊すわけないもん。私の堅さをよく知ってるんだから」
左頬を優しく撫でる感触に気持ちが落ち着いてゆく。まるで魔法でもかけられたかのように。
「おいで」
「えぇ」
邪魔な衣装を取り払って、お互いの身体中にキスの雨を降らせる。これだけのことなのに、私はみらいに夢中になってむしゃぶりついた。
本当に美味しいわね、みらい。お砂糖みたいに甘くて、きついお酒のように私を酔わせて……。
「リコぉ……」
「なぁに……?」
「キス、まだ足りない……。もっとしよ」
「もうッ……」
そのどちらにもない魅力で私を虜にする。
「んちゅ、んちゅ! んむっ、んじゅ」
「はぐっ、べろぉ」
そしてそれは私もおんなじ。お互い虜になって離れられない。いや、離さないというべきかしら?
あちこちに自分のものだって分かる印を付けているんですもの。お互いにね。
「お風呂上がりみたくなっちゃった」
「薔薇の花と言いなさいよ」
「どうして?」
「そっちの方がプレゼントらしいじゃない」
「なるほど。でもリコはイバラの方が嬉しいんじゃないの?」
「どうしてよ?」
「刺されば簡単には抜けないから」
「みらいがイバラになるなら良いかもね」
「へっ?」
「抜けないなら離れられないじゃない」
「欲張りだね〜」
「元からそうよ。忘れたの?」
欲張りだから貴女の下に戻ってきたんでしょうに。
「貴女の虜になりたいの」
もうなってるけど物足りない。みらい無しで生きられないようになりたい。そこまでいかなきゃ虜だなんて言えないじゃない。
「虜かぁ……。それならさ、これを付けてよ」
そう言ってみらいが取り出したのは、鎖がつけてある首輪。ペットの犬が身につけているようなもので、それをこの子は私の首に巻きつけた。
「形だけでもそれっぽいでしょ?」
「バカ。でも……、貴女の言う通りね。これをつけられちゃ簡単には逃げられない」
「逃げるつもりなんかないよね」
「むしろ引き摺って連れて行くわ」
「確かに」
お互い考えていることなど分かっているのに、おかしくて笑い合う。
「私もそうしてもらわなきゃ困るから助かるよ」
「どうして?」
「だってリコから栄養が取れないもん。こんなふうに」
みらいが私の股に顔を埋めて、秘裂から蜜を吸い出す。栄養なんかないというのに。いや、あるのかしらね? みらいを虜にしているという幸福感という名の栄養が。
なら私も……。
「みらいからも取らせてちょうだい」
お互いが逆さまに重なるようにして、水源に顔を突っ込み蜜を舐め合う。
お互いがお互いを虜にしている。そんな甘い幸福感に浸りながら。