貞操逆転世界で【種付けおじさん】に選ばれたので、美少女たちの体も心も完堕ちさせてしまう話。 作:黒い床
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おめてとうございます!
あなたは種付けおじさんに選ばれました。
たくさんの女性を孕ませて、最高の種付けおじさんを目指しましょう!
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「……は?」
◇
貞操逆転世界という言葉を知っているだろうか?
歴史の長い創作ジャンルらしいけれど、俺はあまり詳しくない。ただ、最近ラノベやマンガでもよく見かけるので何となく想像がつくようになった。
男女比が極端に偏り、男性が希少になった世界。
そのせいで男女の貞操観念が逆転し、女性の性欲が極めて強くなる。
まあ、要するにそんな感じの世界のことだ。
――そんな世界に生まれて、もう十七年が経とうとしている。
高校二年生の俺、
強いて言えば、少しだけ前世よりも周囲から大切に扱われている感がある。
何せこの世界は男女比が1:40に達するほど偏っているので、男という性別はそれだけでありがたられるのだ。
「あ~先輩、やっときた! 遅いですよ~」
「悪い。ちょっとクラスで頼まれごとをされてたんだ」
「先輩ってほんとお節介ですよねぇ~。絶対それ、男子とお近づきになりたいってだけの不純なアレですよ」
放課後。生徒会室のドアを開くと、
切り揃えられた薄桃色のボブヘアーは今日も可愛らしい。名前に冠する『四葉』のクローバーのヘアピンがよく映えている。
彼女は生徒会で書記を務める、一年生だ。
人の懐にするすると入っていく人懐っこさと、手を貸したいと思わせる甘え上手なところが彼女の武器だ。前世風に言うならば、『小悪魔後輩ヒロイン』が分かりやすい。……今世だと聞かない表現だけど。
「不純なアレって……単に俺が頼られたとは思ってくれないのかよ」
「思うわけないじゃないですか~」
「即答て。俺だって傷つくんだぞ?」
「あっ、別に先輩が頼りないって思ってるわけじゃないですよ? 先輩はすごい人です! だって――この学校で男子初の生徒会長なんですから」
申し遅れたけど、俺はこの学校で生徒会長をやっている。ちなみに、小宮を書記に推薦したのも俺だ。色々と事情があったんだけど、それはまたいずれ機会があれば話すことにしよう。
今重要なのは、『間藤零士はクラスメイトから頼りにされていない』という説だ。
何としても払拭しなければ。
「そうだ、俺は生徒会長だぞ? クラスメイトに頼られるのは当然だと思うんだが」
「じゃあ聞きますけど、今日はどんな用件だったんですか?」
「……『掃除をしてたらスカートに埃がついたから払ってほしい』って言われたな」
「ハレンチ!!!! それのどこが頼られてるんですか!? 完全にセクハラされちゃってるじゃないですか!」
「い、いや、そんなことはないだろ」
「ありますって! 埃なんて自分で取れますし! 男子にスカートを触らせようとする時点で黒ですよ黒、真っ黒! ザ・ダークネス!」
「お、おう……」
小宮があまりに熱弁してくるので、気圧されてしまう。
ここはいったん反論を呑み込み、前世に当てはめて考えてみよう。
俺は女子生徒会長。
クラスの男子生徒から頼まれる。
『掃除中に埃がついちゃったんだよなぁ。これ、取ってくれね?』
そう言って男子が指さしたのは、自分のスラックス。下腹部の辺りは、確かに若干埃で汚れていた。仕方ないなと思いながら、俺はその埃を指で払って――
…………セクハラじゃね?
っていうか、薄い本の導入すぎる。真面目な生徒会長が性の喜びを知って快楽堕ちする展開がありありと想像できた。
「……認めよう。小宮の言うことは正しい」
「おや、先輩にしては珍しく物分かりがいいですね~? ついにわたしの献身的な想いが届いてくれましたか?」
「ああ、もちろん」
俺はいい笑顔で頷いて続ける。
「これだけ近くにいてもセクハラしてこない小宮は淑女だな。改めて気付かされた」
「~~っ! わたしがヘタレだって言いたいんですか?????」
「えっ?」
あれ、小宮の様子がおかしい。
もしかして地雷を踏んだか?
「わ、わたしだって先輩に手を出したいに決まってますけど!? 毎晩先輩をオカズにオナニーしてますけど!? それでも何とか我慢して、先輩が安心安全な学校生活を送れるように注意してあげてるんですけど???」
「お、おう……?」
「今すぐその平和ボケした唇を奪ってあげてもいいんですからねっ! 分かったら『淑女』なんて言うのは禁止です! ばってんです!」
「わ、分かった。なんかすまん」
九割九分よく分からなかったが、誰にでも地雷はある。小宮の場合は『淑女』という言葉がそうだったのだろう。
確かに俺も女子から『紳士だよね~』とか『いい人そう~笑』とか言われたらイラっとくるかもしれない。……いや、それとは別の感情だとは思うけど。
俺の謝罪を聞いてすっきりしたのか、小宮は自分の席に戻った。
かたかたとデスクワークを再開する。おそらく今やっているのは、もうすぐ始まる水泳大会の準備だろう。うちの学校では例年、水泳の授業が始まる七月にクラス対抗の水泳大会を開いているのだ。
――主催は生徒会。というか、この学校の大半の行事は生徒会が主催している。
「ところで先輩。一ノ瀬先輩とニーナ先輩はどうしたんですか?」
「二人とも今日は生徒会室に来ないぞ。舞には運動部との調整を任せたし、ニーナは先生たちとお茶会を開いてる」
「お茶会って……ニーナ先輩は相変わらずめちゃくちゃですね~」
「それな」
「……え? つまり今日って、先輩とわたしの二人きりですか?」
「そういうことになるな。だからって俺を好きなだけからかっていいわけじゃないぞ?」
「別にそんなことは企んでません! ……はあ、ほんと天然すぎるんだよなぁ」
「……?」
何が天然だと言うのか。
疑問に思うが、このままだといつまでもお喋りを続けてしまいそうなのでぐっと堪えた。そろそろ生徒会長としてちゃんと仕事をしなければ。
生徒会長用に代々引き継がれているちょっとだけ高級なパイプ椅子に腰かけ、パソコンを起動させる。
――と、そのときだった。
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おめてとうございます!
あなたは種付けおじさんに選ばれました。
たくさんの女性を孕ませて、最高の種付けおじさんを目指しましょう!
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パソコンに表示されたのは、謎の文章が羅列されたテキストファイル。
そこには種付けおじさんという――前世で聞いたことのある単語が記されていた。
今世では見たことも聞いたこともない言葉だ。だってここは貞操逆転世界なのだから。
――ぶるるるっ
机に置いていたスマホが震えた。
妙な胸騒ぎがして、慌てて手に取る。すると、ホーム画面に【孕ませクエスト】なるアプリがダウンロードされていた。
「……は?」
◇ ◇ ◇
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おめてとうございます!
あなたは種付けおじさんに選ばれました。
たくさんの女性を孕ませて、最高の種付けおじさんを目指しましょう!
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「……は?」
「……? 先輩、どうかしたんですか?」
「あっ、いや……昨日帰る前に書いてた資料を保存し忘れてたみたいで凹んでるだけだから気にしなくていい」
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まずはチュートリアルから始めましょう!
【孕ませクエスト】の進め方は簡単です。
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キーボードには触れていないのに、勝手に文章が打ち込まれていく。
スマホを一瞥すると、【孕ませクエスト】のアイコンが青く光っていた。パソコン画面のテキストファイルとスマホのアプリは、何かしら関係していると思って間違いなさそうだ。
「あちゃ~。先輩にしては珍しいミスですね。いつも無理ばっかりしてるから疲れちゃったんじゃないですか~?」
「そ、そんなことはないと思うけどな。小宮たちにいつも支えてもらってるわけだし」
話している間にも新しい文章が打ち込まれる。
曰く、
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アプリ【孕ませクエスト】のアイコンをタップしてください。
タップすると、対象を選択する画面に遷移します。
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――とのこと。
いや、タップするわけないだろ。こんなの絶対に危険なアプリに決まっている。
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アプリ【孕ませクエスト】のアイコンをタップしてください。
タップすると、対象を選択する画面に遷移します。
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画面は進まない。テキストファイルを閉じることはできず、他のファイルを開こうとしても無駄だった。これをどうにかしないかぎり、パソコン仕事はできそうにない。
「そ~やってわたしたちに感謝すれば許されると思ったら大間違いですからね! 先輩はお人好しすぎるんですから……わたしの心配、ちゃんと受け取ってください!」
「…………」
「むぅ。先輩、聞いてますか~?」
「っ、き、聞いてるよ。正論すぎてぐうの音も出なかっただけだ」
「そう思うなら反省してください!」
身体を気遣っている小宮をよそに、パソコンとにらめっこする。
表示された謎のテキストはうんともすんとも言わない。
……。
…………。
………………仕方ない、試しにやってみよう。アプリの広告とかでも、一度はタップしないと進ませてくれないパターンがあったりするだろ?
だから、このテキストファイルをどうにかするために――タップしてみる。
スマホ画面は暗転し、真っ黒な画面の中に次のような文字が表示された。
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種付けする対象を選んでください
※半径5m以内に存在する相手のみ選択することができます
【種付け対象一覧】
・小宮四葉(レベル1)
・検索する
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こ、これは……。
いったい誰のいたずらだ? 小宮の名前が表示されている以上、仕掛けてきているのは生徒会のことを知っている誰かだろう。そいつはどこかで俺を覗き見て、ほくそ笑んでいるに違いない。
だが同時に――よぎってしまう考えがある。
『貞操逆転世界があったんだから、こういうこともあるんじゃないか?』
『種付けおじさんの一人や二人、いてもおかしくないんじゃないか?』
――そんな考えだ。
実のところ、最初に『種付けおじさんに選ばれました』という文章を見た瞬間から、どうしようもなくムラムラしている自分がいる。
今までも思春期の性欲を貞操逆転世界で抑えることに苦労してきたけれど、今感じている衝動は比べ物にならないほどだった。
俺は本当に種付けおじさんとやらになったのか?
このアプリを使えば小宮とエッチなことができるのか?
……仮にそうだとして、だから何だと言うんだ?
貞操逆転世界だからって何でもアリなわけじゃない。十七年近くこの世界で過ごして、この世界なりの秩序や常識に触れてきたんだ。
貞操が逆転しただけ。
男子がクラスで一人になっただけ。
女子に性的な目で見られるようになっただけ。
(……一度だけだ。どうせ何も起こらない。大丈夫だ)
自分に言い聞かせながら、『小宮四葉』という文字をタップする。
その瞬間、スマホとパソコンに同じ文章が表示された。
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【セックスしないと出られない部屋(レベル1)】に転移します。
頑張って種付けしましょう!
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は?
――と発音することもできないうちに、目の前が真っ白に光った。
◇
意識を取り戻す。
そこは四方を白い壁に囲まれた小さな部屋だった。あるのは簡素なベッドだけ。向かって右手側の壁には液晶画面が埋め込まれており、またしても胡乱な文字列が表示されていた。
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ここは、【セックスしないと出られない部屋(レベル1)】です。
脱出ミッションを達成することで、脱出可能となります。
なお、この部屋の中で女性が妊娠することはありません。
膣内に放出された精液は『受精経験値』として換算され、レベルアップの査定に使用されます。
また、【セックスしないと出られない部屋(レベル1)】滞在中は3分の1の速度で時間流れます。
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「なんだこれ……」「な、なんですかこれ!?」
「「あっ……」」
誰かと声が重なり、そしてその声の主と顔を見合わせた。
そこにいたのは――小宮四葉。
生徒会室で見たままの恰好で、彼女は立ち尽くしていた。
「せ、先輩!? え??? じゃ、じゃあ、これから先輩とシちゃうってこと!? そ、そんなことが許されるの? で、でもっ、脱出のためには仕方ないし……」
「落ち着け、小宮。まずは状況を整理しよう」
「は、はい……ひぃひぃふぅ、ひぃひぃふぅ~。……深呼吸をしたら落ち着きました」
「それは深呼吸とは違うと思うけどな」
ラマーズ法ってやつだ。まあ、落ち着いたならそれでもいいんだけど……。
ぱたぱたと顔を手で扇ぎながら小宮が言葉を続けた。
「落ち着いたら分かってきました。つまり――これはわたしの夢ですね! だってそうじゃないと、こんなことありえません! きっとわたしは生徒会の仕事で疲れて、眠ってしまったんです。現実世界では先輩がわたしに優しくブランケットをかけてくれているところだと思います」
「……まあ、そうだな」
夢という説は否定しきれない。むしろ【孕ませクエスト】の存在よりも納得できる説だろう。
……夢ってことにするか。うん、その方が後腐れがない気がする。
そんな風に勝手に結論づけていると、
――ぶるるるっ
と手に持っていたスマホが震える。
画面を確認すると、【孕ませクエスト】が次のページに進んでいた。
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無事に【セックスしないと出られない部屋(レベル1)】に転移できたようですね!
種付け施設は、あなたのレベルが上がると徐々に解放されていきます。
また種付け施設で種付けを行うことで、施設自体のレベルも上がっていきます。
色んな施設を使うもよし、お気に入りの施設をレベルアップさせるもよし!
あなた好みの種付けライフをエンジョイしましょう!
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(やかましいわ!)
そういえば『チュートリアル』とか言ってたな。だからって、こんなことを説明されても困るんだけど……。
イラっとしながら画面をタップすると、また新しいページに変わった。
「せ、先輩……? 難しい顔でスマホを見つめて、どうしたんですか?」
「っ!?」
ソワソワした様子の小宮に質問され、過剰に反応してしまう。
だが小宮の寂しそうな顔を見て、すぐに思い直した。
たとえ夢だと思い込んでいても、急にこんな場所に来させられたら不安に感じるのは当然だ。俺が先輩とすべきことは、なるべく小宮の不安を和らげてあげることだろう。
俺はスマホの画面を小宮にも見せながら、できる範囲で説明することにした。
「あそこに書いてある『脱出ミッション』の内容が俺のスマホに送られてきたんだよ」
「こ、これはっ! わわわ、わたしが……先輩と………?」
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【脱出ミッション】
・5回膣内射精をする(達成率:0/5)
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「無茶苦茶だろ? だから難しい顔をしてたんだよ」
小宮の顔は真っ赤だった。
そりゃそうだろう。一回でもありえないのに、いきなり五回もシなきゃいけないのだ。しかも膣内射精――つまりは中出し。
こんなのやるわけがない。
だから他の方法で脱出しないと――と考えていた、そのとき。
「……ダメ、ですか?」
遠慮がちな声が甘い波紋を起こす。
「わたし、処女ですけど……経験ない、ですけど…………先輩のことは本気で大好きなんです。ずっと前から……昔、助けてもらったときからず~っと……大好きなんです。だから……だめ、ですか?」
「なっ――!?」
小宮の告白は真っ直ぐ胸に突き刺さった。
あまりにも可愛すぎる。
蕩けるような上目遣いも、恥じらいの滲む紅潮した頬も、想いを遂げようとする力強さも――可愛すぎて息ができなくなりそうだ。
同時に、小宮の手が震えていることにも気が付く。
緊張か、それとも恐怖か。或いは、そのどちらでもあるのかもしれない。
俺にも人を好きになったことはある。前世のことだし、もうはっきりとは覚えていないけれど、告白する瞬間の恐怖は覚えている。
たかが恋だけど、されど恋だから。
何度も告白を諦めたし、勇気を振り絞ったのに失恋することもあった。
だから俺は――小宮の気持ちを受け止めたいと思う。
「……じゃあ、ここを出るために俺とシてくれるか?」
「っ♡ は、はいっ……よろしくお願いします」