魔法少女たちが空から襲い掛かって来る。
あいつら移動手段が飛行なんだよな。飛行したまま遠距離攻撃したら強いんじゃねーのって思うんだけど、基本的に地面に降りて近接攻撃してくるんだ。
いやまあ、制御が難しいのはわかるんだけど、そこは鍛えてものにしたら強いんだし、ドッグファイトも覚えた方がいいと思いますよ。
さて、赤、青、黄色、三人が一斉に俺たちのところへ来るが……
「二人とも!」
青が叫ぶ。
間違いなくトマリの声だ。
「あ、あの、赤コートは私が、話……じゃなくて、戦う、から!」
戸惑ってるな。
そうだろう、何せ『トマリ……君のために、職を探してくるよ……』と言って出てった男が、まさか悪の組織で幹部に就職してるとは思わねえだろう。俺もトマリの立場ならびっくりするよ。
「? わかった! 怪人赤コートをやっつけろ!」
俺のネーミングが昭和の都市伝説みたいになってるじゃねーか。
確かに名乗らなかったけどさあ。いやだって本名と兼ねてるんだもん。顔は存在希薄化で隠したけど、別に変身してるとかじゃなくて普通に着替えてこの格好だしな。
今はその存在希薄化も解いてるし。名乗ったら名前までばれちゃうよ。
赤と黄色がハハキの方へ着地していくのを見送り……
俺は、トマリと向き合った。
「せん、と、さん……です、よね?」
「……ああ、トマリ。僕だよ」
隣で「ブホッ」とイチが噴き出した。
俺に似合わないしゃべり方してると思ってんだろ。でも今はこらえろよ。犯すぞ。
「どうして、こんな……え、ま、まさか、家庭教師をする前から、この……教団に?」
「……実は、そうなんだ。君が魔法少女だって聞かされた時は驚いたよ……」
驚いたよ……とか言ってる場合じゃなく、敵対組織の人間なんだから、ここまでの家庭ズタズタ工作が全部魔法少女だってわかった上で仕掛けたもんだと考えるのが自然なわけだが……
トマリはそうは思考しない。
っていうかまあ、この状況の人間が、唯一の庇護者を相手に、そういう工作を疑ったりはしない。そういう精神を守る思考の欠如を、人間はやる。
「なあ、トマリ、僕は君と戦いたくない。……できるなら、僕と一緒に、こちら側へ来てくれないか?」
「え……で、でも、わ、私は……龍から、世界を守るように頼まれて、それを引き受けて……」
「頼むよトマリ。……魔法少女と、僕ら教団とは、敵対関係だ。その君と恋人同士だと知られたら……僕も、君も、ただでは済まないだろう。でも、君がこちらに来てくれるなら、僕が総大主教様を説得する! だから……」
「セントさんが、そちらを辞めるわけには……」
「……できないんだ。僕は、総大主教様に……逆らえない。奪われているものがある」
記憶とかな。たぶん抜いてるのあの人でしょ。
実のところ、俺は俺の記憶にさしたる関心がないわけで、別にいいっちゃいいんだが、因子とかいう意味不明なもん打ち込まれてるから、ガチの裏切り働いたらどうなるかはだいぶわからんよな。
「い、一緒に、取り返しましょう……! 私、セントさんのためなら、い、い、命だって、懸けます、から……!」
「……なあ、トマリ」
「……はい」
近付く。
肩を撫でる。
「とりあえず、服を脱いでくれないか」
「はい……」
俺の言葉に、トマリは違和感を抱けない。
淫行スキルが、入っている。
トマリが服を脱ぐ……というか、消し始める。
ハハキと戦っていた赤と黄色の魔法少女が、急に裸になったトマリにギョッとし、その名を呼ぶ。
トマリがそちらを振り返りかける──
──その前に、頬に手を添えて、顔を寄せる。
「魔法少女を続ける理由、あるのか?」
「………………………………え?」
「なんで、トマリは魔法少女になったんだい?」
ここは本当にわからない。
今この瞬間の驚きを大事にしたくて、魔法少女関連の話題を避けていたのはある。
だが、魔法少女が魔法少女になる理由というのが、マジでわからん。
それこそ『治験のバイトに来たはずが気付いたら……』とか『養護施設の人に連れて来られて……』とか、そういう理由しか思いつかないんだよな。
だって魔法少女、メリットねえじゃん。
なんで学生時代の少女が自分の時間削って怪人と戦わなきゃなんねえんだよ。何がしたくてそんなこと始めるの? 絶対になんらかの詐欺があるでしょ。
だからこれはマジの問いかけでもある。
トマリは視線を泳がせて、
「わ、私は……侵略者、から、星を、守る……え、と、そ、そういう、大きな話は、わからない、けど……で、でも! この星を守るのは、大事な人を守る…………こと、にも、つなが、って……」
「トマリの大事な人、誰が思い浮かぶ?」
「…………あなた、です」
「他には?」
「ホノカちゃん……ヒナタちゃん……」
「仲間の魔法少女だね。他には?」
「……………………」
「他には?」
「……」
「……ねぇ、トマリ。俺なら、君たち全部を、こっちの組織に迎え入れられるよ」
「え?」
「まずは、君がおいで。それから──大事なお友達も、招待しよう。それでさ。……ああ、一つ、嘘をついてたんだけど」
「なん、ですか?」
「実は俺、結構、貯金があるんだ」
「……?」
「だから──来年のクリスマスは、みんなで大きなケーキを買って、お祝いしないか? 俺たちと、一緒に」
六号のケーキ。
豪華で美味しいケーキ。
たぶん、それを家族で食べることは、トマリにとって、口をついて出るほど大事なことだったんだろう。
だからその幸せをプレゼントしよう。
きっと乗って来る。
……とはいえ。
俺の発言に違和感を抱かせないスキルは、はっきり言うと、弱い。
たとえば『あれは、リンゴか梨か』という命題があったとして、『リンゴだ』と思っている人間に、『違います、あれは梨です』と述べて、梨だと認めさせる──そういう力はない。
『リンゴか梨か』という問いかけの最中に『とりあえず服を脱いで』などの全然関係ないことを言うと、違和感なく従ってくれるという程度のものだ。
だから、リンゴか梨か──
悪の組織か、魔法少女か。
それは、トマリの意思で選択させなければならない。
そのために仕込んだ。
トマリは、「え、でも、あれ、それじゃ、え」などと言葉にならない言葉を発している。
赤と黄色の魔法少女が、こちらに向けて何かを叫んでいる。
全裸のまま混乱するトマリを心配しているのだろう。
だから、悩むトマリに言ってあげよう。
「トマリ、おまんこに入れたものを認識していいぞ。それで、ひり出してくれるかな?」
「え? は、イッ♡」
トマリのおまんこには、バイブが仕込んである。
トマリは悩むのに戻りながら下腹部に力を入れて、バイブを押し出す。
むりゅりゅりゅ……と根元が膣から出て来て……
ちゅぽんっ! と抜けた。
さすが、細くていい膣の持ち主だ。おまんこ圧が違う。
赤と黄色は、その光景を信じられないものを見る顔で見ていた。
動きが止まっている──
──ハハキに『お前まで止まってんじゃねえよ、今だやれ』と目で合図してやると、その二人をハハキが叩きのめし、戦闘員たちが数人がかりで後ろからのしかかって抑え込む。
「トマリちゃん!」
黄色が叫ぶ。こないだ覚醒した方だ。
俺はコートの前を外し、ズボンのファスナーを下ろして、トマリのおまんこにちんぽの先端を添えた。
「トマリ、君を守りたい。だから、『服従する』と誓ってくれ」
「で、でも、私は、魔法少女、で……」
「トマリちゃあああああん!!!」
「ひ、ヒナタちゃ……」
「トマリ、愛してるよ」
「…………」
「君と家族になりたい」
先端を入れていく。
トマリは、抵抗しなかった。トマリの意識は、自分が犯されることではなく、これから先の未来に向いている。
半ばまで、ゆっくりと入れる。
処女はすでにバイブで破っている。ここまでバイブを入れ続けたおかげで、すでに受け入れ態勢も整っている。
そもそも、トマリは、俺のモノを拒まない。
だって、彼女は──
「──私は、あなたの、恋人です」
「……」
「……こんな私を、お嫁さんに、してくれるん、ですか?」
YESもNOも言わずキスをして、最奥までちんぽを突っ込んだ。
ごすんっ突いて、ぐりぐり押し込んで、唇を離す。
何も言わずに返事を待った。
トマリは……
涙をこぼして、言った。
「服従、します……お嫁さんに、して、ください……!」
「愛してる。大事にするよ。大事な
抱きしめて、腰を押し付けて、中に出した。
トマリがビクビク震える。
俺とトマリの体が合わさった隙間から、隷属紋が刻まれる時の光が発せられた。
「トマリちゃあああああああああああああああああああん!!!」
黄色が叫び──
その体から、黄金の光が発せられる。
覚醒だ。
俺は覚醒されることをあらかじめ予想していた。
だから、対抗手段も考えてある。
ハハキが、あらかじめ決めていた通りに動いた。
「全員、退却!」
逃げるんだよォ!
完全に抑え込まれていたはずの黄色が戦闘員たちを吹き飛ばして立ち上がる。
俺もトマリを抱きしめたまま、テレポートを使用しようとする、が……
「セントさん、少し、話させてください」
……さて、どうする。
ここは逃げの一手だ。覚醒した黄色いのには、瀕死の重傷を負わされた。
瀕死にされたってことは、下手すれば殺されるってことだ。アジトに帰れば治療設備があるが、そこまでもたなきゃ当然、死ぬ。
が。
俺は、所有物を大事にする。
所有物自体もそうだし、それに意思があるなら、尊重する。
「行ってこい」
ちんぽを抜いて送り出す。
俺も、ここで待とう。
トマリは……
「ヒナタちゃん、ホノカちゃん」
ゆっくりゆっくり、魔法少女たちに近付き……
青黒い光を発して……
変身した。
覚醒変身だった。