マリアンヌの体を調教していくにあたって、まず、俺の魂のステージを上げなければならないという問題が発生した。
マリアンヌ。
紫ぽい髪の美人だ。
肉体年齢は十代中盤ぐらいだろうか。魔法少女組とだいたい同じぐらいに見える。
しかしスタイルがいい。出るところは出て、くびれるところはくびれている。
ハハキみたいなデカパイではないが、巨乳に分類されるだろう。ハハキは侵略的外来おっぱいの持ち主なので、あいつがいると『巨乳』のラインが変わってしまうから例外とさせてもらおう。
ともあれ、間違いなく抜ける美人なんだが……
「西洋絵画なんだよな……」
西洋美術にはヌードの美人を描いたものも多い。
あれで抜けるやつはいるんだろうが、俺は抜けないタイプだ。芸術性が勝ってしまうというのか……存在のステージが違う感じがしてしまうんだ。
今回、ボスの体を開発するにあたって、ボス本人の許可を得てるっていうあたりもまあ、俺のモチベがいまいち乗らない理由なんだろうな。
だって怖いもん。どう聞いてもステゴロ系の能力の持ち主じゃん。
俺の存在希薄化はもはや幹部・魔法少女にも気付かれない領域ではあるんだが、ボスは別格で気付かれる可能性がある。
ここで無許可でやってたら普通にワンパンされて死がありうるので、『あなたのことめちゃくちゃに開発して性の玩具にしていいですか』という許可をあらかじめいただいたわけだった。
……その許可をいただく時に割と死を覚悟したが、まあ、オリガに薦められるまま……って感じだ。
そしてボスの魅力的な後姿を見ながら「うーん」と考えている。
いや、エロいんだけどさ……なんだろう、鑑賞目的っていうか。
「……まあとにかく、ヤってみるか」
美術館で絵画を見て勃起する人があんまいないのと同じように、俺もボスを見てても立たない。
なのでおもちゃを持ってきた。
ボスの服はマーメイドラインのスカートのローブなので脱がしたりたくしあげたりしにくい。
なんでそんなエロに適してない服なんだよ。他の連中見習ってくれ。みんな『副業で痴女をなさっている?』みたいな恰好してるぞ……悪の組織のドレスコードじゃなかったのかよ、痴女。ハハキが馬鹿みたいだろ。
まあとりあえずスカートを失礼して、お尻のすぐ下までめくりあげることに成功。
そのまま手を突っ込めば、お尻に触ることができた。
うわ、すごいな、尻だ……
なんだろう、どこまでいっても『精巧な美術品だ……』みたいな感動なんだよな。
こんなにエロいスタイルしてて、触り心地も抜群なのに、この脅威の勃起しなさ。
尻……尻だな……
柔らかい。思っていたより大きい感じがする。筋肉みたいな感触はない。
そう、肉質的にはインドア派の感じだ。最近はスポーティな尻を触ることが多かったから、差異がわかるようになってきた。
スポーティな尻はなんていうか、臀部の筋肉の上に脂肪が乗ってる感じなんだよな。
表面を握ろうと思ってもあんま握れないっていう。ただ撫で心地がいい。
ボスの尻は撫で心地より揉み心地がいい柔らかケツだ。
失礼して左右に開いてみると、ボスにもケツの穴が存在した。
なんだろう、解剖学をしてるのか、俺は? そりゃあるだろう、ケツの穴ぐらい。でもなんか『発見!』みたいな印象なんだよね。ボス、あんまり人間じゃない感じがするっていうか。
上位存在っぽさ?
でも穴を見てると結構エロい気分になってくる気がするな。
よしもう全部脱がすか。
このローブどうやって着てるんだよ普段。なんだこの複雑な構造……
ローブって頭からかぶって終了みたいな服じゃなかったの? え、この紐なに?
悪戦苦闘すること十分ぐらい……
ようやくボスを全裸に剥くことに成功した。
ボスは俺に気付いてるのかどうだかわからないが、さっきからまったく気にすることなく、なんらかの仕事をしている。
立ったまま水晶玉みたいなものを見つめてる……そういえば、ボスが普段何をして過ごしてるのか、俺たちはなんにも知らない。幹部の私生活だけ見てると『組織の金で下っ端こき使いながら贅沢な暮らしをしてるな……』みたいな感じだが、ボスはひたすら水晶玉見てる。何? ショート動画でもやってんの?
覗き込んでも、ボスの見ている水晶玉には、何も映っていないようにしか見えない……
あーでもよく見たら光の粒? みたいなのが浮いてるな。
あと水晶玉の手前に何か……え、これ、この形状、この付属の棒……まさか……
ペンタブ!?
ボス、イラストとか描く……あいや、違うわ。地図だわ。地図書いてる。なるほどねー。龍脈の場所とか探して記録してるのか。
もしかしてめちゃくちゃ地道な方法で龍脈探してる? なるほど、それならおおよそ五百年間かけてもなかなか見つかってないの納得だよ。でもペンタブとか使うんスね……
立たせてるせいでちょっと腰が辛そうなんで、座ってもらおう。
とりあえずローションつけたバイブをケツ穴に差し込んで、席に着いてもらった。
ボスの体がビクンビクンと震える。
イッた。
イかない存在だったらどうしようと思ったけど、普通にイくんだな。
あれ、このボス……割と『女』だわ……
イかせることでボスに対する『芸術品を鑑賞するような気持ち』がだんだん薄れていくのがわかる。
そうか、俺の魂のステージを上げるんじゃなくて、ボスの肉のステージを堕とせばいいんだな。
方針はわかった。
じゃあ、地道に、ボスの肉体を開発していくとするか。
◆
だいぶわかってきた。
ボスは強い女だからアナルが弱い。
「ん……♡ あ……♡」
ボスに密着して肉体開発をしてると、ボスも生物だということがだんだんわかってくる。
いつもあの会議室? の薄衣の向こうで座ってるというわけじゃなくて、結構いろいろ動いたりしてるらしい。
あと普通にトイレ行く、この人。なんか行かないと思ってたから少しびっくりしてる。
……そういやオリガとかもめちゃくちゃ潮吹くし漏らすな。
五百年生きてても、人は人なのか。細胞分裂とか代謝とかどうなってんだろ。
ボスの一日は、だいたい朝の六時ぐらいに始まる。
早起きしてしばらく、私的な礼拝堂? 的な場所で祈ってる。二時間ぐらい。
その後、いつもの幹部が集う会議室に出勤して、水晶玉で何かを見ながらペンタブに書き込んでいく作業が入る。
あとは献血。オリガに言われて血を抜く作業が一日に何度か入る。『何度か』だ。
普通の献血って一回抜くと結構間を開けないと抜いちゃダメみたいなルールがあった気がするんだけど、ボスの体だと一日に二回から三回抜けるっぽい。
このへんのメカニズムはオリガに聞いたら嬉々として話しそうではあるけど、まあそんな興味ないかな……
「ん、いいいいい……♡」
そんで何回かの献血と、ペンタブで地図に何かを書く作業、食事、お祈りなどをローテーション的に一日何度かやって、八時には風呂に入って、その後またお祈り、十時には就寝。
組織のトップとしてはさほど忙しくなさそうではある。たぶん、俺たちに振り込まれる給料を稼ぐ部署はボスが直接統括してるわけじゃないんだろうな。
まあでも、それっぽい連絡に対応してる様子はあったか。
ペンタブ使ってる時点であれだったけど、この人、普通にメールでのやりとりもするんだよな。
剣と魔法の世界から来た人だけど、すっかり科学文明に浸かってるっていうか……
『龍』にとって『神秘が消えること』、ニアリーイコールで『科学の進歩』は弱る要素らしいけど、うちの組織は全然そういう感じじゃないな。
科学→龍→うちらみたいな三すくみっぽい。
そういえばうちら、科学の産物が効かないし。銃弾とか。
「ひ、ぎいいい……♡」
そうしてベッドに入ったボスを全裸に剥いて、アナルを犯しているというわけだ。
いや、こうやって『普通の暮らし』をしているところを見てると、立つな、やっぱ。
どんな超越存在っぽいお方でも、こういう生活感があるとエロいと思える。
ボスのアナルは最初固かったけど、俺のスキルのおかげもあってか、一日ほぐし続けたら結構柔らかくなった。
あと熱い。単純な温度じゃなくて、エネルギー? みたいなものを感じる。
あと、確かめてみたところ、ボスは処女だった。
……処女だったんだよなあ。『人間代表』だか『人類代表』だかと、友達以上恋人未満の関係だった──みたいな話をオリガからはされたけど。まあ、友達以上で恋人未満なら、処女でも当たり前か。
処女、なんだよな。
……この処女は、重いよなあ。
そんだけの関係の相手を自分の手で倒して……まあ、『龍』に憑依されたから、肉体はその相手でも、中身は龍だったはずだけどさ。自分の手で倒して、それからこっちの世界に渡ってきて、ずっと処女。
しかも当人は、『人間代表』の記憶を全然残してない。まあそれは救いでもあるのか……
なんか俺、ボスのこと強い女だと思ってたし、実際に、そりゃあ強いんだろうけど……
やっぱりお労しいよ。しかも今回、娘(ホムンクルス)のクーデターまで起きてるわけじゃん。なんだろう、この人が何をしたんだって感じだ。同情してしまう。
いやまあ自分の血を手あたり次第注入して治験バイトとか養護施設から集めた人材を戦闘員&怪人化させてるっていうのは……罪だけど……擁護できねえなその一点で……
でもお労しいのでおちんちんが立つ。大事なのはそこ。
別に全人類に迷惑かけててもいいんだよ。俺のチンコが立てば。
「マリアンヌ」
存在希薄化をかけている上に、何度もイかせているから、もう、俺の言葉は認識できないかもしれない。
まだちょっと怖くて存在希薄化解いて調教する勇気もないしな。許可は得てるんだけどさ。
「マリアンヌ、俺はお前のこと全然知らないけど、でもまあ、聞きかじった情報だけで同情するには充分だと思ってる。俺の同情がいるかもわからないけど、一方的に、俺はお前にも幸せになってほしいって思うよ」
世間的には裁かれる悪だろうが、俺は別に『世間』ではない。
っていうかもう、たとえ最初がまともで善良な一般人だったとしたって、今の俺は『悪』の側だ。……まあ、姉であるフランの証言で、最初からまともでも善良でもなかったことがわかってきているけれど。
「決戦までにお前を隷属させるのが目標でこういうことをしてるけど、俺が本当にやりたいのは、俺の目に映る女の子を幸せにすることなんだろうって最近気づいたんだ。だから決めたよ。お前にも幸せになってほしい」
人の幸せを願う気持ちというのが、人間には最初から備わっていると思う。
人生経験や現在の状況によってはその『本能』が発露しないような時もある。でも、今の俺は余裕があるので『幸せになって欲しいなあ』と思える。
「でも、お前の幸せは五百年前に消えちゃったんだよな。そういうのをどうにかする力は俺にはない。複雑な人間の心を解きほぐして、すべての問題を解決して、人にためらいなく『幸せだ』って言わせるほどの力は、俺にはないんだ」
たとえば記憶をいじれるなら、そういうこともできるのかもしれない。
けど、俺にそういう力はない。
だから、人を幸せにするためには……
「複雑に物事を考えるのに必要な知性を落として、お前を『幸せ』以外考えられないオナホにしてやる」
相手を馬鹿にするしかない。
快楽で。
「何も考えなくていい。難しいことなんかしなくていい。使命とかそういう崇高なもんもいらない。ただ、気持ちよさだけ味わって、今この瞬間が幸せなら、過去も未来も考えないでいいように、お前の頭を馬鹿にしてやる」
ケツ穴を犯しながら耳元にささやく。
存在希薄化は通っている。たぶん俺の言葉は認識されていない。
でも、あとで思い出させることはたぶんできるだろう。道具にかけた存在希薄化を解いて、道具の存在を思い出させることができるんだから。
俺の言葉は、道具だ。
そんでもって、武器でもある。
「時間が許す限りいっぱいイかせて、体をダメにしてやる。脳細胞ぶち壊して、頭もダメにしてやる。俺に侵されて悦ぶだけのイキ人形にしてやるから──いっぱいイけよ」
幸せというのは極めて主観的なものであり、不幸もまた同じように、主観から発生するものだ。
『この状況は、誰もが幸福である』という状況は存在しない。一人一人に合わせてチューニングしてやらないといけないものが、幸福だ。
でも、人間は考える余裕があると、いらないことを考えて不幸になってしまう。
だから……
「馬鹿になれマリアンヌ。ケツ穴犯されて馬鹿になれ。一日百回イかされて馬鹿になれ。潮吹きながらイキションして馬鹿になれ」
「んあ……♡ あああ……♡」
「すげー偉大で底知れなくて芸術品みたいに犯しがたい存在から堕ちてこい。セックス狂い、快楽狂いの馬鹿になれ。そんで……俺が求めたなら、俺のために戦え。俺との思い出を燃やしてさ。燃やしたあとから、また馬鹿になるぐらいの快楽の思い出を積み重ねてやるから」
これ本来、マリアンヌの世界の『人類代表』がやるべきことだからな。
龍にそそのかされて敵対とかしてんじゃねーよ。『思い出を出力に換える。大事な思い出ほど強い出力が出る』っていう能力の持ち主がいたなら、『大事な思い出を燃やし切れないほど積み上げる』がどう考えても最適解だろうが。
でもいちいちご機嫌とって思い出作りなんて面倒な真似はできないので、快楽で馬鹿にして気持ちよければ嬉しい存在にしてやる。
「あとどんぐらいヤれるかわからないけど、歩いただけでイけるぐらいまで開発してやるからな。日常生活が送れない体にしてやる。でも俺のために戦えるようにはしてやる」
方針はこうして定まった。
俺はマリアンヌを馬鹿にする。
結局さあ。
馬鹿の方が、幸せになりやすいんだよ。
なんでって、幸せっていうのは、主観だから。
だから……
宗教は、人を馬鹿にするところから始めるべきだと思うよ。
大樹教団もそういう組織でありたいね、本当に。