SSSS級カノジョ宝多六花が、冴えない僕と一緒にエッチをお勉強してくれた夏 作:前野へーた
第一話 初イキ記念日♥️
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♀ 宝多六花 (16) ―― 夏休み、開幕。
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【知識系】ぜんぶ★☆☆☆☆!
・カラダの知識
└ 保健体育レベル。
└ Gスポットって都市伝説でしょ?
・ワザ :
└ 技術ゼロ。されるがまま。
└ 腰の動かし方? 知らない。
・アブナイ知識:
└ 淫語なんて言えるわけない。
└ 「あそこ」が限界。
【肉体系】ポテンシャルは高いけど……
・ビンカン度 :★☆☆☆☆
└ 胸とクリはなんとなく。中は無感覚。
・カラダの正直さ:★☆☆☆☆
└ 声は我慢できる。濡れにくい。……はず。
・オンナ度 :★★☆☆☆
└ 身体つきだけはイイ線いってる。
【心理系】素直になれない系女子
・ココロのゆるみ:★☆☆☆☆
└ 恥ずかしいものは恥ずかしい!
・したがい度 :★☆☆☆☆
└ 対等でいたい。言いなりはイヤ。
・つくしたい :★★☆☆☆
└ ユウに喜んでほしい気持ちはある。
【称号】なし
【スキル】なし
――要するに、まっさらな状態。
これから夏休みをかけて、ユウと一緒に「開発」していく。PDCAで、ね。
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夏休み初日。午前十一時。
ユウはベッドに寝転がって、スマホの画面を睨んでいた。
『女性の約70%は、挿入だけではオーガズムに達しません』
知ってた。知ってたけど、改めて見ると重い数字だ。
『重要なのはクリトリスへの刺激です。挿入中も、恥骨で擦るように動くと──』
画面をスクロールしながら、ユウは六花の顔を思い浮かべた。
深い青色の瞳。少しだけ大人びた顔立ち。からかうような笑い方。でも、照れると耳まで赤くなる。
正直、六花は可愛すぎる。ユウの中では、SSSS級だ。
そんな彼女が、今日の午後、この部屋に来る。
「エッチの練習をしよう」と言って。
(……本当に、僕なんかが気持ちよくさせられるのか?)
不安が胸を締め付ける。
六花は今まで、ユウとのセックスでイったことがない。
「気持ちよくないわけじゃない」とは言ってくれたけど、それは慰めかもしれない。
でも──
(六花が提案してくれたんだ。僕も、ちゃんと応えたい)
スマホを握る手に、力がこもった。
知識だけじゃダメだ。実践しないと意味がない。でも、まず知識がなければ、何もできない。
あと三時間。
ユウは画面をスクロールし続けた。六花のために。今日のために。
◆◆◆
午後二時。
ユウは自分の部屋で、ベッドに腰掛けたまま落ち着かない気持ちを持て余していた。エアコンの効いた六畳一間に、窓の外から蝉の声が響いている。今日から始まる夏休み。そして今日から始まる、六花との「特別な計画」。
インターホンが鳴った。
心臓が跳ねる。玄関に向かう足取りが、自分でもわかるほどぎこちない。
ドアを開けると、六花が立っていた。
白いブラウスにデニムのショートパンツ。しっかりと脚を出す、いつもより少しだけ大人っぽい格好だ。深い紺色の髪が、夏の日差しを受けて青みを帯びて輝いている。右側頭部のオレンジ色の髪飾りは、ユウがプレゼントしたもの。「ユウの彼女である六花」のトレードマークだ。
「来たよ」
六花は小さく笑った。でも、その頬がほんのり赤いことに、ユウは気づいていた。
「う、うん。入って」
部屋に入った六花は、いつものようにベッドの端に腰を下ろした。ユウも隣に座る。二人の間には、拳ひとつ分ほどの距離があった。
「ユウ、顔赤いよ?」
六花がこちらを見て、くすりと笑う。
「そ、そうかな」
「大丈夫? 緊張してるの、バレバレなんだけど」
「六花だって、赤いじゃん」
「っ、うるさい」
六花が視線を逸らした。耳まで赤くなっている。
恋人になる前から、六花はこうやってユウをからかう癖があった。でも、からかい返されると途端に照れる。そのギャップが、ユウは好きだった。
「ふふ、お揃いだね」
六花が小さく呟いた。緊張を、二人で分け合っている。それだけで、少しだけ心が軽くなる気がした。
「でも、ユウとだから、大丈夫」
六花の声が、さっきより柔らかくなっていた。
「ね、手、繋いでいい?」
ユウは頷いて、六花の手に触れた。
冷たい。緊張しているのだ、六花も。
指を絡める。細くて、柔らかい指。六花の指が、ユウの指を握り返してきた。
「あったかい」
六花が呟いた。
しばらく、そのまま黙っていた。心臓の音が聞こえそうなほどの静けさの中で、ただ手を繋いでいる。六花の手が、少しずつ温かくなっていくのがわかった。
「六花」
「ん?」
「こっち、来て」
ユウは六花の手を引いて、自分の方に寄せた。そのまま、腕を回して抱きしめる。
小さくて、柔らかくて、温かい身体。シャンプーの匂いがする。六花の心臓の音が、自分の胸に伝わってくる。
「ユウ」
「ん」
「もうちょっと、このまま」
「うん」
六花の腕が、ユウの背中に回された。ぎゅっと、抱きしめ返される。
「落ち着く」
六花が、ユウの肩口に顔を埋めたまま言った。
「僕も」
どれくらいそうしていただろう。六花の身体から、少しずつ緊張が抜けていくのがわかった。呼吸が深くなる。身体が柔らかくなる。
「大丈夫。一緒にやっていこう」
ユウが言うと、六花は小さく頷いた。
顔を離す。六花の目が潤んでいて、頬が上気している。唇が、無意識に少しだけ開いている。
待っている、と思った。
ユウはゆっくりと顔を近づけていく。六花の吐息が、唇に触れる。甘い匂い。心臓が、うるさいくらいに鳴っている。
そして──唇が、重なった。
ちゅっ……。
軽く触れるだけのキス。六花の目が、ゆっくりと閉じていく。
もう一度。
ちゅっ……ちゅっ……。
唇を重ねるたびに、六花の身体が少しずつ近づいてくる。
舌を入れると、六花の舌が、おずおずと絡んできた。
くちゅ……くちゅ……。
「ん……」
六花の声が、キスの合間に漏れた。
くちゅ……ちゅる……。
舌と舌が絡み合う。唾液が混ざり合う音が、静かな部屋に響いている。
「んっ……んむ……っ」
六花の声が、少しずつ大きくなっていく。
「っ、舌、絡まって……」
キスを解くと、六花が熱っぽい目でこちらを見ていた。唇が濡れている。
「ユウの、味……する……」
恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、六花が呟いた。
◆◆◆
「じゃあ、始めようか」
ユウが言うと、六花は小さく頷いた。
「うん。PDCA、始めよう」
六花が提案した「計画」。夏休みの間、二人でエッチの練習をしよう、というものだった。計画を立てて、試して、振り返って、改善する。PDCAサイクルを回して、二人で気持ちよくなれるようになろう、と。
「今日のPLANは……」
ユウがスマホのメモを見る。事前に二人で話し合って決めた内容だ。
「膣内だけでイくのは難しいから、外側を一緒に刺激する。目標は、六花が外でイくこと」
「うん」
六花の顔が、また赤くなった。
「恥ずかしいこと、はっきり言うね、ユウ」
「六花が言い出したんじゃん」
「それは、そうだけど」
六花が視線を逸らす。でも、逃げる気配はない。
「脱がせてよ、ユウが」
六花が言った。
「え?」
「自分で脱ぐの、恥ずかしいから。……できないの?」
少しだけ挑発するような目。からかわれている、とユウは思った。でも、六花の耳が赤いことに気づいている。からかいながら、六花も緊張しているのだ。
「わかった」
ユウは六花の前に膝をついた。
ブラウスのボタンに手をかける。指が、震えていた。
「手、震えてるじゃん」
六花がくすりと笑った。
「緊張してるの、私だけじゃないんだ」
「うるさい」
一つずつ、ボタンを外していく。
ブラウスがはだけると、白いブラジャーが見えた。六花の胸は、身長に対してやや大きめだ。ブラジャーの上からでも、その膨らみがわかる。
「そんなに見たかったんだ、私の身体」
六花が呟いた。からかうような声。でも、声が少し震えている。
ブラウスを脱がせる。白い肩が露わになった。鎖骨のラインが綺麗だ。
「ブラも」
六花が言った。自分では外せないから、という意味だろう。
ユウは六花の背中に手を回して、ブラジャーのホックを外した。何度かやったことがあるけれど、まだ慣れない。
ブラジャーが外れると、六花の胸が露わになった。
ぴんと張って上向きになった、形のいい乳房。薄いピンク色の乳首が、少しだけ硬くなっている。
「っ、そんなに見ないで」
六花が腕で胸を隠そうとした。さっきまでの余裕が消えている。
「やっぱ恥ずかしい……」
「綺麗だよ、六花」
「っ、そういうこと言うの、ずるい」
六花の顔が、耳まで真っ赤になった。
ショートパンツに手をかける。ファスナーを下ろして、ゆっくりと脱がせていく。
白いショーツが見えた。新しいものだ、とユウは思った。今日のために選んできたのだろうか。
「全部、脱がせて」
六花が小さく言った。声が震えている。
ショーツに指をかけて、ゆっくりと下ろしていく。
六花の秘部が、露わになった。
薄い茂み。その奥に、ピンク色の割れ目が見える。そして──すでに、透明な液体が光っていた。
「濡れてる」
ユウが思わず呟くと、六花が顔を両手で覆った。
「っ、言わないでよ、そういうの……」
「ごめん」
「ごめんじゃないし……」
でも、六花の身体は正直だった。触ってもいないのに、愛液が溢れている。期待しているのだ、六花も。
「僕も脱ぐね」
ユウは自分の服を脱いだ。六花が、指の隙間からこちらを見ている。
「ユウも、なってるね」
六花が呟いた。ユウの下半身を見て、少しだけ笑う。
「お揃いだね、また」
◆◆◆
ベッドに横になった六花の隣に、ユウは身体を寄せた。
「触るよ」
「うん」
六花の肩に手を置いた。
「っ」
小さく息を呑む音。でも、声にはならない。
肩から鎖骨へ。指先でなぞるように触れていく。
「ん……」
鼻から漏れるような、小さな声。六花の喉が、こくりと動いた。
鎖骨から、胸の上部へ。膨らみの始まりに触れる。
「んっ……」
今度は、口から声が漏れた。六花が目を閉じている。
乳房の膨らみに沿って、指を滑らせていく。でも、乳首には触れない。周りをゆっくりと、円を描くように。
「んっ……んっ……」
六花の声が、少しずつ大きくなっていく。身体が、微かに震えている。
「ユウ」
「ん?」
「じらさないで」
「もう少しだけ」
「っ、意地悪」
六花が唇を尖らせた。でも、その目は潤んでいる。
もう少しだけ、乳房の周りをなぞってから──乳首に、指先を触れさせた。
「んんっ……!」
六花の身体が、びくりと跳ねた。
小さな突起が、硬くなっている。指の腹で、ゆっくりと転がす。
「あ……っ」
声が変わった。抑えようとしているのに、漏れてしまう声。
「そこ……っ」
「気持ちいい?」
「わかんない……っ、けど、変な感じ……っ」
親指と人差し指で、軽くつまんでみる。
「あ……っ!」
六花の背中が反った。
「痛い?」
「痛くない……っ、けど……っ」
そのまま、軽く引っ張る。
「んっ……!」
六花の太ももが、もじもじと擦り合わされた。下が気になっているのだ。
「っ、下、濡れてきた……」
六花が、恥ずかしそうに呟いた。
「自分でわかる……触ってないのに……」
「見ていい?」
「っ、見なくても、わかるでしょ……」
でも、拒否はしなかった。
ユウは身体を下にずらして、六花の秘部を見た。
さっきよりも、明らかに濡れている。透明な液体が、割れ目から溢れて、太ももを伝っている。
「すごい、濡れてる」
「っ、だから言わないでって……」
六花が顔を覆った。でも、足は閉じない。見せている。ユウに、見せている。
「触るよ」
「うん」
太ももの内側に手を置いた。
「あ……っ」
柔らかい。指が沈む感触。六花が気にしている部分だけど、ユウはここが好きだった。
ゆっくりと、秘部に近づいていく。指先が、愛液で濡れた。
「っ」
六花が息を呑んだ。
指を、割れ目に沿って滑らせる。ぬるぬると、抵抗なく動く。
「ひ……っ」
声が裏返った。
「っ、音、出てる……」
六花が呟いた。
くちゅ、くちゅ、と、濡れた音が響いている。
「ぐちゅぐちゅ言ってる……恥ずかしい……」
「六花が濡れてるから」
「っ、ユウのせいでしょ……」
指先で、ゆっくりと探っていく。柔らかいひだの間を、上から下へ。
「あ……っ、あ……っ」
六花の声が、連続して漏れるようになった。
そして──小さな突起に、指先が触れた。
「あっ!」
六花の身体が、大きく跳ねた。
「ここ?」
「そこ……っ! やば……っ」
見つけた。六花のクリトリス。小さな、豆のような突起。でも、触れただけでこんなに反応する。
ゆっくりと、円を描くように擦る。
「んっ……! あっ……! やっ……!」
六花の声が、止まらなくなった。太ももが震えている。
「気持ちいい?」
「気持ちよく、ない……っ、ない、から……っ」
否定しているのに、声は完全に乱れている。
「嘘」
「嘘じゃ……っ、な……っ、あっ、あっ、あっ……!」
指の動きを速くすると、六花の声も速くなった。
「やだ……っ、こんなに濡れてるの……おかしいよ……っ」
愛液が、ユウの指を伝って手のひらまで濡らしている。
「っ、嘘……気持ち、いい……っ」
六花が、ついに認めた。
「認めたくない……のに……っ」
目に涙が浮かんでいる。恥ずかしさと、快感と、混ざり合った涙。
「六花、可愛い」
「可愛くない……っ、こんなの……っ」
でも、六花の身体は正直だった。クリトリスを擦るたびに、愛液が溢れる。声が漏れる。身体が震える。
「中、触っていい?」
「っ、うん……」
許可を得て、指先を入り口に当てた。ゆっくりと、押し込んでいく。
ずぷ……。
「あ……っ」
熱くて、きつくて、濡れている。六花の中。
「入って……きた……っ」
指を奥まで入れて、中をゆっくりと探る。
「んっ……、そこ……っ」
反応する場所を探す。前側の壁を、指の腹で擦ってみる。
「あっ……! そこ、なんか違う……っ」
見つけた。Gスポット、と呼ばれる場所だろう。少しざらざらした感触の部分。
「ここ?」
「わかんない……っ、けど、そこ擦ると……やば……っ」
中と外を、同時に刺激する。指で中を擦りながら、親指でクリトリスを転がす。
「ひゃっ……! 中と外、同時……っ!」
六花の声が、一段階上がった。
「やばっ……やばやば……っ!」
両足が、ユウの手を挟むように閉じようとする。でも、ユウは手を止めない。
「頭……っ、真っ白に……っ」
「このまま、イっていいよ」
「イくって……っ、わかんない……っ、けど……っ」
六花の中が、きゅうきゅうと締まってきた。
「なんか……っ、お腹の奥、ぎゅってなる……っ」
「そのまま」
「来る……っ」
六花の声が、切迫してきた。
「来る、来る……っ」
「いいよ、そのまま」
「来る来る来るっ……!」
「六花──」
「ユウ……っ! ユウっ……!」
名前を呼ばれた。六花が、ユウの名前を連呼している。
「あっ、あっ、あっ──—っ!!!」
六花の身体が、大きく仰け反った。
「イ……っ、なにこれ……っ!!」
中がきゅうきゅうと締まって、指を締め付ける。六花の全身が、小刻みに震えていた。
「あ……っ、あ……っ、んんっ……!!」
白目になりかけている。涙が、目尻から流れ落ちた。
「──────っ!!!!」
そして──六花の身体から、一気に力が抜けた。
「はぁ……はぁ……」
六花の荒い呼吸が、静かな部屋に響いている。
「六花、大丈夫?」
「大丈夫……っていうか……」
六花が、虚ろな目でユウを見た。
「すごかった……」
「イけた?」
「うん……たぶん……」
六花の身体が、まだ小刻みに震えている。
「まだ、びくびくしてる……」
「ごめん、指、抜くね」
「っ、ゆっくり……まだ敏感……」
ゆっくりと指を抜くと、六花が小さく声を漏らした。
「んっ……」
指が、愛液でてらてらと光っている。
「こんなに出てたんだ……」
六花が、恥ずかしそうに呟いた。
「シーツ、濡れちゃった……ごめん」
「いいよ、そんなの」
◇
(……やば)
六花は、自分の呼吸がまだ整わないことに気づいていた。
身体が、まだびくびくしている。指を抜かれた後も、お腹の奥がじんじんしている。
イった。生まれて初めて、人にイかされた。
(……声、出しすぎた)
思い出すだけで顔が熱くなる。
「やばやばやば」とか、「来る来る来る」とか、なんだあれは。自分の声じゃないみたいだった。
ふと、部屋の壁が気になった。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「ここ、壁、薄くない?」
ユウが一瞬きょとんとした顔をして、それから少し困ったように笑った。
「うん、まあ、ちょっと」
「っ」
聞こえてたかもしれない。隣の部屋に。さっきの声。
「私、声、大きかった?」
「うん」
「っ、なんで正直に言うの」
「六花が聞いたから……」
「聞いたけど! 嘘でも『大丈夫』って言ってよぉ」
顔を両手で覆った。耳まで熱い。
「やば、引っ越して」
「無理だよ。ていうか、気にすることないって。恥をかくのは僕だけでしょ」
ユウが笑いながら言った。その顔を見ていたら、少しだけ恥ずかしさが薄れた。
「次から、気をつける」
「無理しなくていいよ」
「無理するの。……聞かれるの、恥ずかしいもん」
でも、さっきの自分を思い出すと、我慢できる自信がなかった。
◇
ユウは六花の隣に横になった。まだ、自分の方は何もしていない。でも、今は六花の余韻を大切にしたかった。
「ユウ」
「ん?」
「入れて」
六花が言った。
「え?」
「だから……入れてほしいの。……ダメ?」
六花の目が、まっすぐにユウを見ている。
「いいの?」
「うん。ユウにも、気持ちよくなってほしいから」
◆◆◆
コンドームを着けて、六花の上に覆いかぶさった。
「入れるよ」
「うん」
先端を、入り口に当てる。濡れていて、熱い。
ゆっくりと、押し込んでいく。
ずぷ……。
「あ……っ」
六花が息を呑んだ。
先端が入った。そのまま、ゆっくりと奥へ。
ずず……。
「んっ……入って……きてる……」
六花の声が、かすれている。
「熱い……っ、ユウの……熱い……」
奥まで入った。根元まで、全部。
「全部、入った」
「うん……っ、わかる……っ、奥まで届いてる……っ」
しばらく、そのまま動かずにいた。六花の中が、ユウを包み込んでいる。熱くて、きつくて、濡れている。
「六花」
「ユウ」
名前を呼び合う。それだけで、胸が熱くなった。
「動くよ」
「うん」
ゆっくりと、腰を引く。
ぬちゅ……。
湿った音がした。六花は濡れている。ゆっくりなら、ちゃんとセックスができるくらいには……。
「んっ……」
六花の声が漏れた。
そして、また奥まで押し込む。
ずぷっ……。
「あ……っ」
ゆっくりと、往復を繰り返す。
「あっ……あっ……」
六花の声が、動きに合わせて漏れる。
でも、これだけでは六花はイけない。事前に調べた知識を思い出す。
腰を押し付けるようにして、恥骨をクリトリスに当てる。そのまま、擦り付けるように動く。
ぐりっ、ぐりっ……。
「ひゃっ……! なにこれ……っ!」
六花の反応が、一気に変わった。
「中と外、同時に……さっきと同じ」
「そこ……っ! さっきの場所……っ!」
恥骨がクリトリスを擦るたびに、六花の声が高くなる。
「やば……っ、また来る……っ」
「いいよ、そのまま」
腰の動きを速くする。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっ……。
「あっ、あっ、あっ……!」
六花の声が、連続して響く。目がとろんとしてきた。
「気持ちいい……っ、認めたくないのに……っ、気持ちいい……っ」
「僕も、気持ちいい」
「ユウも……っ?」
「うん……六花の中、すごい……きゅうきゅうしてる……」
「言わないで……っ、恥ずかしい……っ」
でも、言われて嬉しそうな顔をしている。六花の中が、きゅっと締まった。
「また来る……っ、さっきより……っ」
「一緒に、イこう」
「うん……っ、ユウと一緒に……っ」
腰の動きをさらに速くする。限界が近い。
「イく……っ」
「僕も……っ」
「イく、イく……っ」
「六花……っ」
「ユウ……っ! ユウっ……! ユウ──っ!!」
「──っ!」
六花の中が、ぎゅうぎゅうと締め付けてきた。
絶頂している。六花が、僕の腕の中で、絶頂している。
「あっ、あっ、あっ──—っ!!!」
六花の声が、頭の中を駆け巡った。この声を出させたのは、僕だ。この身体を震わせているのは、僕だ。
(イかせた──僕が、六花を──)
その瞬間、快感が一気に押し寄せてきた。
今までの射精とは、全然違った。
ただ「出る」んじゃない。六花をイかせた達成感と、愛情と、快感が、全部混ざって、身体の奥から噴き上がってくる。
「──っ、六花……っ!」
腰が勝手に動いた。奥まで押し込んで、そのまま──
びゅるっ、びゅるるっ……。
「あ……っ、出てる……っ、ユウの、出てる……っ」
六花の声が、遠くから聞こえた。
「熱い……っ、お腹の中、熱い……っ」
コンドームの中に、全部出していた。止まらない。六花の中で、六花に包まれながら、全部出していた。
(気持ちいい──今までで、一番──)
頭が真っ白になった。
六花の身体の熱さ。締め付け。声。匂い。全部が、快感を増幅していく。
「六花……っ、六花……っ」
名前を呼ぶことしかできなかった。
「ユウ」
六花の手が、背中に回された。ぎゅっと、抱きしめられる。
「気持ちよかった?」
「うん」
「よかった」
その声を聞いて、ユウは確信する。
今日、何か大切なものを手に入れた。六花と一緒に、手に入れたのだ。
◆◆◆
どれくらいそうしていただろう。
まだ繋がったまま、ユウは六花を抱きしめていた。六花の身体が、まだ微かに震えている。
「はぁ……はぁ……」
六花の荒い呼吸が、ユウの首筋にかかる。
「六花、大丈夫?」
「大丈夫……」
弱々しい声。でも、六花の腕がユウの背中に回されている。離れたくない、と言うように。
「抜くね」
「もうちょっと、このまま……」
六花がぎゅっと抱きついてきた。
「ダメ?」
「いいよ」
もちろん、いい。ユウだって、まだこうしていたかった。
「すごかった」
六花が呟いた。
「二回も、イっちゃった」
「僕も、気持ちよかった」
「ほんと?」
「うん」
「よかった」
六花の声が、嬉しそうだった。
しばらくして、ゆっくりと繋がりを解いた。
「んっ……」
六花が小さく声を漏らす。
「中から、出てきてる……」
六花が、自分の下腹部を見た。コンドームの中に溜まったものが見える。
「いっぱい出たね」
「うん」
「私のせい?」
六花がからかうような目で見てきた。少しだけ、余裕が戻ってきたらしい。
「六花がエロすぎたから」
「もー、そういうこと言うの、やめて」
でも、嬉しそうな顔をしている。
コンドームを外して、ティッシュに包んで捨てた。それから、六花の隣に横になる。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「こういうの、大事なんだって」
「こういうの?」
「終わった後……こうやって、くっついてるの」
六花が、ユウの胸に顔を埋めた。冷めないようにタオルケットをかけてやると、赤い顔をほころばせる。
「調べたの。恥ずかしいけど」
「そうなんだ」
「動物は……終わったらすぐ離れるでしょ? でも、人間は違う。こうやって、一緒にいられる。……それが、人間だけのセックスの、最強の技術なんだって」
「六花、すごいね。ちゃんと調べてて」
「当たり前でしょ。私が提案したんだから」
六花がユウの胸を軽く叩いた。でも、顔は嬉しそうだ。
「だから、これからは……終わった後も、ちゃんとこうしよう」
「うん」
「『好き』も、言おう」
「え?」
「終わった後に言う『好き』は……してる時より、重いんだって。頭がはっきりしてるから」
六花がユウの顔を見上げた。頬が赤い。
「だから、言うね」
「うん」
「好き。ユウのこと」
小さな声。でも、はっきりと聞こえた。
「僕も、好きだよ。六花」
「っ」
六花の顔が、さらに赤くなった。
「なんか、恥ずかしい」
「六花が言い出したんじゃん」
「うるさい」
六花がユウの胸に顔を埋めた。耳まで真っ赤になっている。
「でも、嬉しい」
「僕も」
「ユウ」
「ん?」
「もうちょっと、このまま」
「うん」
「離れたくない」
「僕も」
しばらく、そのまま抱き合っていた。六花の心臓の音が、ユウの胸に伝わってくる。
「ねえ、ユウ」
「ん?」
「今日のCHECK、しよう」
「今?」
「うん。……忘れないうちに」
六花が身体を起こした。でも、ユウの手は離さない。
「目標は、私が外でイくこと、だったでしょ」
「うん」
「達成。二回もイけた」
六花の顔が、また赤くなった。
「新しい発見は……クリトリスと、中の前側の壁。そこを同時に刺激されると、すごい」
「うん」
「課題は……」
六花が考え込んだ。
「私、まだ、自分から動けてない。ユウにしてもらうだけだった」
「そうかな」
「そうだよ。……次は、私からも何かしたい」
六花がユウを見た。
「上に乗ったり、練習しようかな」
「っ」
「ふふ、顔赤くなった」
「六花のせいだろ」
「私のせいにしないでよ」
六花が笑った。いつもの、からかうような笑い方。
「今日は、ありがとう。ユウ」
「僕の方こそ」
「明日も、来ていい?」
「もちろん」
「じゃあ、また明日」
六花が、ユウの唇に軽くキスをした。
ちゅっ。
「好きだよ、ユウ」
「僕も、好き」
「ふふ、何回も言うの、いいね」
「うん」
「じゃあ、シャワー借りていい?」
「一緒に入る?」
「っ、バカ」
でも、六花は拒否しなかった。
◆◆◆
夕方六時。
時計塔前のバス停で、六花を見送った。
夕焼けの光が、六花の顔を照らしている。髪飾りのオレンジが、夕日と同じ色に輝いていた。
「今日、ありがとう」
「うん。……また明日」
「うん。明日も、頑張ろうね」
「何を?」
「PDCA」
六花が笑った。
「ばいばい、ユウ」
「ばいばい」
バスが来て、六花が乗り込んだ。窓から手を振っている。
ユウも手を振り返した。
バスが走り去っていく。六花の姿が、小さくなっていく。
「今日、うまくいったな」
ユウは呟いた。
六花がイけた。二回も。一緒にイけた。
「明日は、もっと」
夏休みは、まだ始まったばかりだ。
時計塔の影が長く伸びる中、ユウは自分の部屋に戻っていった。
明日への期待を、胸に抱えて。
(続く)
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★ EPISODE 1 RESULT ★
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【達成】
☑ 六花、初めての「外イキ」成功!
☑ クリトリスの場所、発見!
☑ 恥骨グラインドで同時刺激、成功!
☑ 「好き」って言えた(お互いに)!
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【ステータス変化】
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・ビンカン度 :★☆☆☆☆ → ★☆☆☆☆+(クリ感度UP)
・カラダの正直さ:★☆☆☆☆ → ★☆☆☆☆+(声が漏れるように)
・ココロのゆるみ:★☆☆☆☆ → ★☆☆☆☆+(「気持ちいい」を認めた)
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【NEW! スキル獲得】
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B-1 『キスでとろ〜り♡』習得!
条件:ビンカン度Lv2 + ココロのゆるみLv2✓
「っ、舌、絡まって……」「ユウの、味……する」
内容:キスだけで蕩ける、濡れ始める
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【NEW! 称号獲得】
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・『はじめてのオーガズム♡』習得!
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【六花の感想】
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「イけた。ユウとで、初めて。
……やば、思い出すだけで顔熱い」
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【次回予告】
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「今度は、自分から動いてみようかな」
――六花、女性上位に目覚める……?
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