僕の周りにはいつも綺麗な女の人がいる 作:チャンドラ=グプタ
「お姉ちゃん......お姉ちゃん......は!」
そこで僕は夢から目を覚ましました。
部屋の窓から朝日が差し込んでいて、外はすっかり明るくなっていました。
「ぼ、僕......なんて夢を見てしまったんだ......!」
昨日、見た夢の内容を思い出すと、罪悪感と恥ずかしさで悶え死にそうです。
夢の中でおそらく僕は精子としてお姉ちゃんの中を泳ぎ、お姉ちゃんの姿をした卵子と結び付いたのでした。
最近、保健の授業で精子と卵子の仕組みについて学んだことと、オナ禁による欲求不満のせいであんな夢を見てしまったのだと思います。
幸いにも夢精はしておらず、お姉ちゃんとの約束を破っていないことにひとまずホッとするのでした。
「おはよー、健太」
「ちょ......お姉ちゃん!?」
ノックもせずにお姉ちゃんが部屋に入って来ました。
お姉ちゃんはピンク色のパジャマを着ていて、昨日、見た夢のせいかいつも見慣れているはずのパジャマ姿に僕はとてもドキドキしてしまうのでした。
「なーに、そんなに慌てて。またエッチな夢でも見てたの?」
またとは酷い言い掛かりだと思いました。
確かに昨日は見てしまいましたが、普段はそんなに見ていないと思います。
せいぜい週に三日......いや、四日ほどです。
「ち、違うもん! もー、ノックくらいしてよ!」
「ごめん、ごめん。ほら、射精してないか確認したくてさ。早速、見せてくれる?」
「わ、分かったよ......」
こんな風に僕は毎朝お姉ちゃんから射精していないかの確認、通称『おちんちんチェック』を受けているのでした。
渋々、僕はズボンとパンツを脱ぎました。
お姉ちゃんは金属で出来た貞操帯に囲まれている僕のアソコを見て、満足そうに微笑みました。
「よしよし、ちゃんと我慢したみたいだね。偉い、偉い......」
「んぁ......! ちょ、お姉ちゃん」
僕の金玉をお姉ちゃんは優しく手で撫でてきました。
繊細な手つきで撫でられた金玉からは気持ち良い刺激が流れてくるのでした。
オナ禁でかなり敏感になっている僕の金玉は軽く撫でられるだけで致命傷になりそうでした。
「この調子で今日もオナ禁、頑張ってね」
「う、うん......」
お姉ちゃんは満足そうに微笑むと扉の方に歩いていきました。
ドアノブに手を掛けると、お姉ちゃんは「あ、そうだ」と呟きました。
「そういえば今日、美紀が家に来るから」
「え、美紀さんが?」
この前の美紀さんとエッチした時の光景が思い出されました。
あれが僕の初体験で、一生忘れられない出来事として脳裏に深く刻まれています。
「うん。テスト勉強が近いからうちで勉強することになったんだよね。由依も誘ったんだけど、用事があって来れないみたい」
「そ、そうなんだ......」
「美紀、健太にかなり会いだがってたから今日はなるべく早く帰って来てね」
お姉ちゃんはそう言い残し、部屋から出て行ったのでした。
美紀さんがまた家にやって来る......オナ禁中の僕にとって、美紀さんとの接触はかなり危険な気がしました。
その日の放課後、僕は教室から出て部室に向かいました。
オカルト部が緩い部活とはいえ、一応、休むことを紗奈さんに伝えようと思ったのでした。
部室に入ると、紗奈さんがオカルト雑誌を熟読していました。
紗奈さんは僕が来たことに気づき、視線を僕に移しました。
「あ、健太君。部活、来てくれたの?」
「いえ......今日はそのちょっと用事があって......部活、休んでも良いですか?」
「そうなんだ。全然良いよ! わざわざ部室に来なくても......あ、そうだ!」
紗奈さんはバッグからスマホを取り出しました。
スマホを操作し、QRコードの画像を僕に見せてきました。
「連絡先......交換しておこっか。何かあったら連絡してね」
「分かりました」
こうして僕は紗奈さんと連絡先を交換し、家に帰りました。
玄関先でお姉ちゃんと美紀さんのものと思われる靴が置いてありました。
リビングに入ると案の定、二人が教科書とノートを拡げて勉強していました。
「あ、健太君。お邪魔してまーす」
美紀さんが艶美に微笑み、挨拶をしました。
ワイシャツを大きく押し上げているおっぱいに目が移りそうなのを僕はグッと堪えました。
「み、美紀さん......こんにちは」
「ちょっと~、健太。美紀がいるからって緊張してるの?」
「そ、そんなこと無いよ......」
実際のところは美紀さんが来ると知ってから、今日一日何だか落ち着かずソワソワしていました。
こうして改めて美紀さんと対面すると、高揚感が沸き上がるのでした。
「ねぇ、健太君も良かったら一緒に勉強しない?」
「そ、それじゃ......折角だし、勉強します」
美紀さんの提案で三人で勉強することにしました。
とりあえず僕は担任の先生から課せられた数学の宿題をやることにしました。
宿題は三十分ほどで終わり、その後は別の教科の勉強を進めました。
そんなこんなで勉強を始めてから一時間ほど経過した時でした。
「あー、勉強疲れたぁ。ちょっと休憩しない?」
お姉ちゃんがそう切り出しました。
休憩......僕は何だか嫌な予感がしました。
「もー、明里ったらしょうがないな。それじゃ一旦、勉強中断しよっか」
「よーし! そうと決まれば、何する? また三人でトランプでもする?」
「いや、僕......トランプはもうこりごりだよ」
あの脱衣トランプはもうやりたくありませんでした。
オナ禁中の僕にとって、二人の裸体を劇薬に等しいものです。
「え~? じゃあ、マリモカートでもする?」
「お、良いねぇ。私、マリモカートやりたい!」
美紀さんがお姉ちゃんの意見に賛同しました。
マリモカートとはその名の通り、マリモシリーズに登場するキャラクター達がカートで競い合うレースゲームです。
余談ですが、マリモカートは世界的に大ヒットしたらしいです。
ちなみに僕はこのゲームをかなりやり込んでいるため、腕には自信がありました。
お姉ちゃんのことなので、どうせまた罰ゲームとか言い出すことでしょう。
だけど、マリモカートならこの二人に勝てる自信があったのでした。
「僕も......マリモカートやりたい!」
「オッケー! 決まりだね、部屋からゲーム持ってくる!」
お姉ちゃんが部屋からゲーム機とコントローラーを三台持ってきました。
僕がケーブルをテレビとゲーム機に接続すると、テレビ画面にゲームの操作画面が表示されました。
早速、僕はマリモカートを起動します。
「いやぁ、マリモカートするの久々だなぁ。ねぇ、優勝した人が負けた二人に何か一つ命令できるってのはどう?」
予想通り、お姉ちゃんが碌でもない提案をしてきました。
僕は勝つ自信があるものの、ひとまず美紀さんの様子を伺うことにしました。
「私は良いよー、勝つ自信あるし。健太君は?」
「僕も良いよ。悪いけど......今回は僕が勝つから」
「お、健太。自信満々だねー。よーし、負けないよー」
選択画面でそれぞれプレイするキャラクターを選びました。
僕が選んだのは主人公の弟であるリモーマでした。
このキャラは小回りが利いて、全体的に癖が無く、扱いやすいキャラです。
お姉ちゃんは主人公のマリモ、美紀さんはヒロインキャラのマリコを選択しました。
コースはランダム制で、今回選択されたのはマリモサーキットという初心者向けのコースでした。
レースは八人制で、僕達以外はCPUが参加する形となります。
画面に大きく『3』と表示され、カウントダウンが始まりました。
僕はBボタンを連打し、スタートダッシュに備えます。
2、1......とカウントが進んでいきます。
お姉ちゃんと美紀さんも必死にボタンを連打していました。
カウントダウンが終わり、『START!』の文字が表示され、ついにレースが始まりました。
スタートダッシュに成功した僕はトップに躍り出ました。
「お。やるねぇ、健太。だけど、勝負はここからだよ!」
お姉ちゃんが僕のことを追い越す気満々のようでした。
スイスイとCPUを追い抜き、僕のすぐ近くまで迫ってきました。
僕はキャラクターを右に動かし、アイテムボックスに触れるよう操作しました。
ちなみにアイテムボックスからはレースに役立つアイテムをゲットできます。
自分のキャラを加速させるアイテムもあれば、対戦相手のキャラクターを妨害出来るアイテムもあります。
このアイテムが勝利の鍵を握っていると言っても過言ではありません。
僕が触れたアイテムボックスから出てきたのはマリモボムという、妨害用のアイテムでした。
「お姉ちゃん......悪く思わないでよね!」
僕はお姉ちゃんの操作しているキャラにマリモボムを投げつけました。
爆発によって、お姉ちゃんが操作しているキャラは一時行動不能となり、大きく距離を取ることに成功しました。
「あー! もう、健太。ずるーい!」
「ズルくないもん。ちゃんとルールに則ってるし!」
えへへ......優勝したら、お姉ちゃんにどんな命令しようかな。
そうだ。この前、勝手に僕のプリンを食べたことを謝ってもらおうかな。
順調にレースを進めていましたが、美紀さんがアイテムを駆使して、徐々に僕との距離を詰めてきました。
「健太君......優勝するのは私だよ」
「いえ、悪いですけど。勝つのは僕です......!」
僕はアイテムボックスに触れるようキャラクターを左側に動かしました。
手に入れたのはマリモスターというアイテムで、一定時間無敵且つスピードが上がるという最強のアイテムです。
引き離すチャンスだ――僕がそう思った時、美紀さんが突然、「健太君......」と話し掛けてきました。
「な、何ですか......?」
ふと美紀さんの方に視線を向けると、美紀さんは脚を大きく開脚し、スカートの中身を僕に見せつけてきました。
美紀さんが穿いていたのはピンクのリボンが付いている白いパンツで、それは初めて美紀さんと会った時に見たものと同じパンツでした。
「あ......!」
パンツに目を奪われてしまった僕は操作を怠ってしまい、コースアウトを引き起こしてしまうのでした。
ひどいです。さすがにこれは汚いです......
いや、美紀さんのパンツと生脚はとても綺麗でしたが。
「うふふ......チャーンス!」
ここまでリードを保っていた僕でしたが、美紀さんに追い抜かれてしまいました。
急いでコースに戻り、一位に返り咲こうと思いましたが、ここでまたもや悲劇が起こります。
「さっきのお返し!」
「ああ! ず、ズルい!」
お姉ちゃんの操作キャラがビッグマリモという大きなマリモ状態になっていて、僕の操作キャラを容赦なく轢き潰したのでした。
おかげで僕の操作キャラは行動不能となってしまいました。
「えへへ! ズルくないもーん。ちゃんとルール通りだし」
「ぐ、ぐぬぬ......!」
その後、必死に追い抜こうと試みましたが、心意気虚しく僕は三位でレースを終えました。
ちなみに優勝はお姉ちゃんで、二位は美紀さんです。
まさかこの中で最下位になるとは思えませんでした。
「よっしゃー! 私の勝ちだから、二人に命令するね! えーと、どんな命令しようかな~」
お姉ちゃんは鼻歌交じりに僕と美紀さんに下す命令を考え始めました。
果たしてどんな命令をするのでしょうか。
期待でいっぱ......いえ、不安でいっぱいです。
「明里、あんまりひどい命令はしないでよ」
「分かってるって! う~ん。じゃあ、こういうのはどうかな。美紀と健太が着ている服をお互いに交換して着るってのは。あ、服だけじゃないよ。下着もね......?」
美紀さんと......服と下着の交換......!
やっぱりお姉ちゃんの命令は碌でもないなと痛感するのでした。