※この作品はR-18です。

「エロ怖」日本の怪異を訪ねて 怖くてドエロい短篇集⭐️イラスト付き   作:みなぽん

10 / 25
日本の怪異を訪ねて 東京都 猫の呪い 理不尽な呪いを受けた中学生

春先の夕暮れだった。

木下優里は自分の部屋の窓から、庭先で騒ぐ野良猫のつがいを睨みつけていた。

 

甲高い鳴き声が、薄桃色の空気を切り裂く。

繁殖期特有の、落ち着きのない声。――うるさい。

その感情だけが、胸の奥で膨らんでいた。

 

「……もう」

 

庭に転がっていた小石を、衝動的に掴んだ。

深く考えたわけではない。追い払えればいい、それだけだった。

 

石は、狙いを外れて地面を叩いた。

だが、それで十分だった。

 

猫たちは驚いたように跳ね、庭の生け垣を飛び越えて道路へ飛び出した。

次の瞬間、鈍い衝撃音が響く。

 

――ドン。

 

ブレーキの軋む音と、クラクション。

通りかかったトラックが、メス猫とオス猫を撥ねたのだ。

 

身体は宙を舞い、白い壁に叩きつけられた。

優里は声も出せず、ただ目を見開いていた。

 

メス猫は動かない。

血はほとんど見えなかったが、首が不自然な角度に折れ、もう息をしていないことだけははっきりと分かった。

 

そのときだった。

 

オスの黒猫は道路の端に転がっていた。腹から腸がはみ出し口から血を吐いている

毛を逆立て、低く唸りながら――優里を見ている。

 

まっすぐに。

逃げることも、鳴くこともなく。

 

その目は、ただの獣のものではなかった。

怒りでも、恐怖でもない。

理解している目だった。誰が自分とメス猫を殺したか

 

「……ごめん」

 

誰に向けた言葉か、自分でも分からない。

だが黒猫は最後まで優里を睨み生き絶えた。

 

それからだ。

優里の生活が、微かに狂い始めたのは。

 

夜、布団に入ると、庭から爪の音が聞こえる。

コツ、コツ、と規則正しく、まるで壁を数えるように。

 

朝、玄関先に濡れた足跡が残っている。

人間のものより小さく、だが猫にしては大きすぎる。

 

クラスメイトが飼っている猫の写真を見ると、胸がざわつく。

黒い影が、画面の端に映り込んでいる気がしてならない。

 

そして、夢。

 

白い壁。

血の匂い。

動かない二匹の猫

 

その前に立つ黒猫が、振り返る。

 

「お前がやった」

 

声は聞こえない。

だが、意味だけが直接、頭に流れ込んでくる。

 

目が覚めると、必ず決まって窓の外に、何かがいる。

見ようとした瞬間、闇に溶ける黒い影。

 

――逃げない。

――忘れない。

 

生き物の呪いは、祟りのように派手ではない。

じわじわと、逃げ場を塞ぎ、日常の隙間に入り込む。

 

優里は、気づいている

あの黒猫が、もう「猫」ではなくなっていることに。

そして、贖いの機会が――

とっくに過ぎ去っていることにも。

 

そしてその日から彼女の周囲の家族が変わり始めた。ことに父親と兄の変化は不気味だった。

ケモノのような目で優里を見るのだ。

そんなある日、父の和也がアトリエに彼女を呼んだ。画家である父親は、定期的に愛情のこもった肖像画を彼女のために書いてくれていた。

しかしその日の和也は違っていた。

「優里、今日はヌードを描こう」父の不気味な笑い声の後ろに、発情した猫の声が聞こえた気がした。

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

【挿絵表示】

【挿絵表示】

【挿絵表示】

 

 

筆先の戯れ

絵筆を持つ和也の指先が、優里の背骨を滑るように移動した。幼い肌は吸い付くように筆を受け入れ、そのたびに少女は肩を震わせる。カンバスに向かう父の眼差しは、もはや芸術家のそれではなく、獲物を前にした獣のように爛々と輝いていた。

優しい父親の豹変、そしてその目ににらまれると、彼女はなぜか抵抗できなかった。

「もっと腰を高く上げてごらん。そう……そうだよ。綺麗な線だね」

筆先が尾骨のあたりを撫でると、優里は思わず小さな喘ぎを漏らした。その声に反応して、和也の口元が歪むように上がった。

水彩絵具が溶けたパレットから、新たな色が筆先に含められる。薄桃色──それは裸体画では決して使われないはずの、子供らしい淡い影を示す色だった。

「この色、お前の頬と同じ色だ」

絵筆が幼い胸元をかすめる。まだ膨らみかけたばかりのそこは、筆先の感触に敏感に反応し、中心部がかすかに硬くなった。

「どうした? 寒いのか?」

和也の問いに答えられず、優里はただ首を横に振るだけだった。羞恥心が全身を締め付け、息をするのも苦しい。しかしその一方で、筆先の刺激が生み出す微かな疼きに、身体の奥底が反応しているのも事実だった。

筆先はさらに下へ。太腿の間をかすめた瞬間、優里は反射的に膝を閉じようとした。だが和也のもう片方の手がそれを阻む。

「完成させるにはここも描かないとね」

「だめ……」

か細い抵抗の言葉は、絵筆によって途切れさせられた。筆先が幼い割れ目をなぞる。

冷たい液の感触と筆毛のざらつき、そこに熱い吐息が混ざり合い、優里は初めて「性的な快感」というものを意識した。

「見せてごらん。綺麗にしてあげるから」

絵筆がさらに奥へ──

最初の波は、静寂の中で訪れた。優里の身体が小さく跳ね、呼吸が乱れる。幼い秘所からは透明な滴が滲み出し、薄桃色の絵具と混ざって独特の粘性を帯びていた。

「感じるんだね……美しいよ」

和也の筆先が一瞬ためらいを見せた後、容赦なく割れ目の内側へ侵入した。優里は喉の奥で悲鳴を押し殺し、爪先が床を掻く。

「痛い……」

「大丈夫、すぐに良くなるよ」

絵筆は無遠慮に往復運動を繰り返す。少女の肉壁を傷つけぬよう慎重に、しかし確実に愛撫する。優里の全身は汗ばみ、小刻みな痙攣を始めていた。

突然、和也は筆を置いた。代わりに己の指先が、絵具に濡れた股間に触れる。

「本物の色を見てみたい」「いぎぃっ!」

和也の言葉の意味を理解するより早く、二本の指が滑り込んできた。絵筆とは比較にならない質量と温度に、優里は抑えきれずに甲高い悲鳴を上げた。

「柔らかい……」

父の呟きが、唾液にまみれた舌の音に重なる。優里の思考は混沌としていた。痛みと恐怖、そして未知の感覚が入り混じり、理性という堤防を崩していく。

「ほら、こんなに濡れてきた」

和也は指を抜き取り、その先端に光る蜜を見せつける。優里は顔を背けたかったが、何故か目が離せなかった。自分が未知のものに変わってしまう瞬間を見届けるように。

 

和也の指先が、幼い膣口周辺を円を描くようにまさぐる。その動きは画家の筆遣いのように繊細でありながら、明らかに別の目的を秘めていた。

「熱いな……どんどん溢れてくる」

父の声は興奮に掠れ、呼吸は荒くなっていた。優里は固く目を閉じる。その闇の中で、指の存在感だけが異様に鮮明になっていく。ゆっくりと一本の指が沈み込むと、処女膜に達する抵抗を感じた。

「ここか……」

和也の低く唸るような声。

指が一瞬引っ込められ、次に二本の指が揃えて押し込まれた。亀裂をこじ開ける感覚に、優里は歯を食いしばって耐える。

目尻から涙が零れ落ち、熱い液体が太腿を伝った。

「血が出た……優里の最初の赤だ」

和也は恍惚と呟き、割れ目に口を寄せた。鉄錆びた味が舌に広がるのを楽しみながら、溢れる血を舐め取っていく。

唾液と混合されたそれが、再び淫靡な潤滑油となって優里の秘所を湿らせた。

「これでもっと滑らかになる」

父の指が激しく出し入れされ始めた。破瓜の痛みに混じり、奇妙な麻痺感が走る。優里の全身が弓なりに反り、肺から喘ぎが漏れ出た。

「あっ……いや……いやなの……!」

「嘘をつけ」

和也は耳元で囁き、唇を首筋に這わせる。同時に指先が最奥を探り当て、突然Gスポットを刺激した。優里の視界が白く染まり、雷のような電流が背骨を駆け上がる。

「ひぅっ!?」

初めての絶頂に翻弄され、腰が痙攣した。和也は満足げに微笑み、自分のズボンのファスナーを下ろす。猛り立った陰茎が解放され、青臭い匂いが空気に漂った。

「待って……それはだめ……!」

恐怖に駆られて優里が懇願するが、和也の目はもはや正気ではなかった。芸術家の探究心と原始的な雄の本能が混在し、凶暴なまでの渇望を宿している。

「見てごらん。君のために勃起したんだ」

勃起したペニスが優里の太腿に擦り付けられる。あまりにも大きすぎるその形に、彼女は純粋な恐怖を覚えた。それでも無理やり足を開かれ、赤黒い先端が未熟な膣口に押し当てられる。

「お願い……パパ……」

「後尾するんだ!パパが孕ませてやる!」まるで猫の交尾のように、父が後ろに回って、彼女の小さな尻を掴んだ。

和也の言葉と共に、灼熱の杭が貫いた。優里の叫びは掠れ、折れた木琴のような不協和音となった。狭すぎる入口を強引に突破され、肉壁が引き裂かれる感覚に、少女は失神寸前まで追い詰められる。

「くぅっ……なんて素晴らしい締め付けだ……」

和也は眉根を寄せ、快楽に打ち震えた。ゆっくりと抽送が始まると、結合部から鮮血が滴り落ちる。それが描かれたキャンバスの白い余白に赤い斑点を作り、禁断の作品を完成させていった。

優里の脳裏に浮かぶのは、かつて尊敬していた父の姿。いつからこうなってしまったのか。記憶の中の和也は、穏やかに笑いながら素描帳をめくっていた。あの時間に戻れたら──

「逃げるなよ」

突然、和也の手が優里の首筋を掴んだ。

力任せに喉を押さえられ、呼吸が止まる。

「今、セックスのこと以外考えるな」

狂気を孕んだ瞳が迫り、唇を奪われる。唾液が喉奥に流れ込み、同時に抽送が加速した。パンッパンッと肉体がぶつかる音が、夜のアトリエに響き渡る。

「パパ……助けて……」

泣きじゃくりながら優里が呻くが、その言葉は和也の咆哮に飲み込まれた。彼は限界に達しようとしていた。

「受け止めろ……僕の全てを……孕め!孕め!」どびゅーーーーーーー

獣のような唸り声と共に、灼熱の奔流が胎内に解き放たれる。優里は絶望の中で父の精を受け止め、ついに意識を手放した。

アトリエには、血と体液と絵具が混ざり合った異臭が漂う。キャンバスには鮮烈な赤が描き加えられ、一つの禁忌を越えた証が永遠に刻まれた。

そして彼女を犯した父親は、突然、糸が切れた操り人形のように、その場に倒れて動かなくなった。優里は恐怖でアトリエから逃げた。

 

泡と屈辱

優里は風呂場で震えていた。鏡に映る自分自身の姿──刻まれた傷痕と痣が生々しい。シャワーの湯が染みて顔をゆがめる。洗い落としたいものは身体だけでなく記憶もだった。

「…あれは…パパじゃない、別の何かが」

何度も自分に言い聞かせる。あれは和也ではない何かだ。そう思い込もうとしても、皮膚に刻まれた感覚は消えない。

湯気で曇った浴室ドアがノックなしに開く。

「優里?」

見上げると兄の啓介が立っていた。高校三年生の長男で普段は寡黙。だが今日はどこか焦燥感に満ちた目をしている。

「怪我してるんじゃないか?」

その言葉に優里は反射的に背中を向けた。

肩甲骨辺りの打撲痕が見えてしまっている。啓介は無言で扉を閉め鍵をかけた。

「見せて」

押し問答もなく浴室に入ってきた啓介の手が肩にかかる。優里は小さく抵抗したが、力強い腕に引き寄せられた。

「大丈夫だよ、俺は怒ってないから」なぜ兄が優里に怒るのか?支離滅裂だ。

「優しくしたいんだ」

嘘だと直感した。啓介の声は砂利を噛んだように乾いている。優里は浴槽の縁に腰掛けさせられ、啓介が持参したハンドソープのポンプを押した。

「自分で洗う……」

「ちゃんと洗わないと妊娠する」

その指摘は正しい。優里は従わざるを得なかった。啓介の泡立てた手が背中に触れると、予想外の優しさに安堵する。

しかし──

指先が突然尾てい骨の周辺を執拗に這いはじめた。性的な意図を持った動きに全身が硬直する。

「何をしてるの……?」

「孕んでいるか確かめてるんだ」

啓介の指が割れ目をなぞった瞬間、優里は叫んだ。和也に破られた部分はまだ赤く腫れ上がり、触れられるだけで鈍痛が走る。

「痛いっ!あなたは誰?お兄ちゃんじゃない!」

「兄が妹と後尾するのは当然だろ!やらせろ!」

啓介の声調が急変した。これまで聞いたことのない冷酷さが含まれている。

「親父にもやらせたんだろ?いいよな」兄の精神の何かが汚染していた。

次の瞬間、啓介は妹の両脚を強引に抱え上げた。抗議の悲鳴を無視して脚の間を覗き込む。

「やっぱりな…中に出されてる…おまんこ濡れてるじゃないか」

その言葉に含まれる怒りは父親に向かうものなのか妹に向かうものなのか判別できない。啓介はシャワーヘッドを掴み水流を優里の下腹部に叩きつけた。

「やめて……!」

激しい水流が傷口を刺す。優里は頭を振り乱し拒絶したが、啓介はむしろ力を強めた。

「気持ちいいだろ?」

兄の手がタイル張りの壁に置かれた薬用石鹸をつかみ泡立てる。その泡を容赦なく割れ目に塗りたくった。

「そんなところ触らないで……!」

「黙れ」

啓介の拳が優里の太腿を打ち据えた。衝撃でバランスを崩し浴室の床に倒れ込む。咄嗟に庇った肘に鋭い痛みが走った。啓介はためらうことなく上半身に覆いかぶさり、乳房を乱暴につかんだ。

「痛いっ! やめて!」

「お前だって感じていただろう」

啓介の言葉は刃のように突き刺さる。

優里は必死に否定しようとするが、処女喪失後の異常な発情は自覚していた。肉体の反応を否認することは出来ない。

「違う……わたしは……」

「こんなに咥え込んで、ほら三本も咥えこんでるぞ」

啓介の指が三本同時に侵入した。内部の浅い部分にある神経束を強く圧迫される。

「ひゃっ!」

腰が弾むほど強い快感が走り抜けた。優里は羞恥で顔を覆う。兄の冷笑が降り注ぐ。

「ほら見たことか」

啓介は指を抜き取り、手の平を見つめた。そこには破瓜の血と混ざった粘液が糸を引いている。

「お前も悦んでたんだろ」

優里は何も言えなかった。惨めさと自己嫌悪が胸を締め付ける。

啓介は立ち上がり自分のベルトに手をかけた。

ジッパーを下ろす金属音が浴室に響く。

「何をする気?」

恐る恐る問いかけた優里の視界に怒張したペニスが現れた。和也よりも若く硬いそれは、血管を浮き上がらせ脈打っている。

「孕ませるって言ったろ」

啓介の答えは非論理的だった。しかし優里には逆らう術がない。恐怖で身動きが取れない間に足首を掴まれ引き寄せられる。

「やめて……! もう許して……!」

哀願は聞き入れられなかった。啓介は妹の脚を大きく開き、濡れた亀頭を傷ついた穴に押し当てた。

「ああ、優里、俺が孕ませてやるからな」

焼けつくような熱量が侵入する。既に一度裂かれた肉壁は意外なほど順応した。啓介の顔が驚愕と愉悦で歪む。

「狭いのに……俺のが入ってる……」

妹を犯しながら感嘆する兄。優里はただ目を閉じ現実を遮断しようと努めた。だが粘膜同士が擦れる卑猥な水音は耳から逃げてくれない。

「動かないで……お願い……」

「馬鹿言うな、膣の奥に出して出して出しまくってやる、お前が邪魔しなければ俺は」

啓介の腰が深く沈み込んだ。根元まで挿入されると優里の胎内で破裂しそうな衝撃が走る。啓介は獣のように腰を振り始めた。

「あぁっ! 壊れる……!」

「膣の奥に出してやる。」

啓介の怒号と鞭のようなピストン運動が交互に襲いかかる。浴室のタイルに汗と愛液が飛び散り滑りやすい。優里は手摺りを握りしめ絶叫した。

「お兄ちゃんは狂ってる?出して! もう出して!さっさと終わりにしてよ!」

悲鳴に近い訴えに啓介の動きが一瞬止まった。

そして信じられないことに陰茎を抜き取り、代わりに泡まみれの掌でクリトリスを包み込む。

「まだ終わりじゃない」

高速の摩擦が剥き出しの神経粒を刺激する。優里は首を振り乱し悶絶した。

「ダメ……それダメなのぉっ!」

突如として全身が跳ね上がるオーガズムに襲われる。啓介は嘲笑しながらクリトリスを捻り上げた。

「イケよ! クソみたいな親父に犯されて感じていたんだろう。イケ!」

兄の罵声に合わせて二度目の絶頂が来る。優里は意識を手放しかけた。そこでようやく啓介は自身を再び挿入し始める。

「今度こそ一緒にイクぞ」

絶頂直後の敏感すぎる膣内が新たな侵略者に悲鳴を上げる。啓介は限界を迎えつつあった。

「中に出す……孕ませてやる……!」

最後の一突きで最も深いところへ射精が始まる。熱い精液が子宮口に叩きつけられ、優里は鏡を隔てた向こう側で起こることのようにぼんやりと認識した。

啓介が長い溜息と共に脱力する。ようやく終わったかと思えば、また指がクリトリスを摘まんだ。

「もっと泣けよ、孕めよ、死ぬまで犯してやる」

耳元で囁かれる残酷な言葉。優里は嗚咽を止められなかった。兄妹の歪んだ交わりは終わりを見せない。

浴室の思い切り兄の股間を蹴り上げた。

「しゃげやあああああああーーーーー!」兄が人外の声で叫んだ。

 

優里は、家の玄関を飛び出した。

 

背後で、何かが“いる”気配がしたからだ。

振り返らなくても分かる。

窓の内側、廊下の影、天井の隅――どこにでも、あの黒が滲んでいる。

 

夜風が、頬を切るように冷たい。

春先だというのに、身体は小刻みに震えていた。

 

「……やだ……」

 

声にならない嗚咽をこぼしながら、道路脇にしゃがみ込んだ、その時だった。

 

「……優里ちゃん?」

 

優しい声が、闇を割った。

 

顔を上げると、アパートの方から一人の女性が歩いてくる。

生成り色のコートに、落ち着いたロングスカート。

肩から下げた布製のトートバッグが、大学生らしい。

 

姉川美奈子だった。

 

近所でも評判の、穏やかな人。

大東亜文化大学で民族学を学び、ゼミ長をしているという。

噂では――寺の娘で、除霊やお祓いの類にも通じているらしい。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「どうしたの、こんな時間に……」

その瞬間だった。

優里の堪えきっていたものが、崩れ落ちた。

「……わたし……わたし……!」

言葉にならない。

猫のこと。石のこと。血のついた壁。

黒い目。夜の足音。夢。

すべてが喉に詰まり、ただ涙だけが溢れた。

 

美奈子は、何も聞かずに、優里の前に膝をついた。

そして、そっと肩に手を置く。

――ピリ、と。

空気が変わった。

美奈子の表情が、一瞬だけ硬くなる。

優里の身体の周囲から、目に見えない“何か”が立ち昇っているのを、彼女は感じ取っていた。

(……強い)

猫。しかも、ただの怨念ではない。

「……優里ちゃん」

声を潜め、はっきりと言う。

「あなた、猫に何かしたでしょう」

優里は、息を呑んだ。否定できなかった。

美奈子は静かに立ち上がり、夜道を見回す。

街灯の下、ほんの一瞬――黒い影が、塀の上を渡った気がした。

「ここはまずいわ」

そう言って、彼女は優里の手を取った。

その手は温かく、震えがなかった。

「私のゼミ室に行きましょう。

……柳沢ゼミ。民俗学の中でも、呪いや怪異を専門に扱っている」

優里は、かろうじて頷いた。

大学構内の夜は、昼とは別の顔をしていた。

人の気配が消え、建物の影が妙に深い。

柳沢ゼミのゼミ室は、古い研究棟の一角にあった。

扉を開けた瞬間、線香と古紙の匂いが混じった、独特の空気が鼻を突く。

壁一面の書架。

『動物霊信仰集成』『猫神・犬神考』『祟りと贖罪の民俗』。

机の中央には、中年の男性が座っていた。

「……ほう」低い声。

眼鏡の奥の目が、優里を一瞥しただけで細められる。

「これはまた……ずいぶん濃いものを連れてきたね、美奈子君」

美奈子は深く頭を下げる。

「柳沢先生。……この子、猫の呪いを受けています。しかも――」

柳沢は、ゆっくりと立ち上がり、優里の周囲を一周した。

「ええ。ただ殺した、という類じゃない、猫は最も無念な殺され方をしたんだな。幸せから一気に突き落とされたような!呪いと言うのは、幸福と不幸の落差で強さが決まるんだよ」

彼は、優里の背後――誰もいない空間に向かって目を凝らす。黒い影が、不気味な声を上げた。

「孕ませろ、ハラマセロ、、」それは強いテレパシーのように、柳沢の精神を蝕もうとしていた。

 

柳沢は低く呟いた。「どうやら……この怨霊は『交尾の完了』を望んでいる。未完結の性的衝動が根源だな」

優里の背筋が凍る。つまり自分の行動が猫たちの種族的な本能を踏みにじったのだ。

「ならば私が相手をします」美奈子が即答する。彼女の瞳は揺るがなかった。

「この呪いは女性に憑くものです。でもこんな幼い女の子では無理です。私が受け止めます。」

柳沢は眉をひそめた。「しかし君は……」

「問題ありません」

彼女はトートバッグを床に置く。革紐が解かれる音が闇に響いた。

「むしろ私だからできます。先生もご存知でしょう私が高校時代どんな生活をしていたか、、。性欲の解放が呪いの核なら、私が導けばよいのです」

優里は信じられなかった。目の前のこの人は、他人のためなら裸になれるというのか?

美奈子はコートを肩から滑らせた。床に落ちる衣擦れ。続いてスカートにフックを外し、さらさらと音を立てて足元へ。

下着一枚になった姿は清潔で均整がとれていた。乳白色の肌。緩やかな曲線。けれどその美しさには、自己犠牲という名の鎧が被さっていた。

「優里ちゃん」

振り返る彼女の声は変わらず穏やかだった。

「心配しなくていいの。これは仕方ないことよ」

ブラジャーのホックが外れる。

乳房が解放されると同時――彼女の背後に黒い靄が集結した。

「来た……」

美奈子の声に緊張が走る。彼女はその場に跪き、乳房を両手で持ち上げる形を取った。

柳沢が一歩近づく。

「良いか。怨霊は肉体を求めている。私の身体を媒介として受け入れる」

彼は白衣の裾を払いながら言った。

「君が肉体を提供し、私は魂を通じて操る」

「承知しています」

美奈子は瞼を閉じた。

教授が彼女の背後へ回り込む。その瞬間――

猫の怨霊が黒い靄を纏ったまま美奈子の腰に巻き付いた。

「くっ……!」

彼女の肩が震える。呼吸が浅くなる。瞼の隙間から涙が溢れた。

だが決して手を離さない。乳房は自分の意思で固定されていた。

柳沢が触れた瞬間、優里の首筋に鳥肌が立った。

教授の手は巨大な猫の爪のように禍々しく見え――違う、幻覚だ。

彼は淡々と言葉を紡ぐ。「怨霊よ。欲望をここへ。この女を通して完結させよ」

柳沢の唇が僅かに開く。その隙間から声が漏れた。人の言葉ではない。

だが彼の理性はまだ保たれている。

「大丈夫だ。私と美奈子に任せておきなさい。」

目を開き優里へ向ける視線がそれを証明していた。

教授の手が乳房を揉みしだく。

 

 

【挿絵表示】

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

「美奈子君感じてるな?」

柳沢の問いに美奈子はうなづく

「……はい、柳沢先生❤️」

柳沢の手が乳房の谷間へ流れ込む。まるで呪いそのものが授乳孔を求める乳児のようだった。

美奈子が喘ぐ。「熱い……体内に入ってきます……」

「怨霊が望んでいるそのまま受け入れろ」

教授の指示は冷静そのもの。

 

次の標的は下半身だった。柳沢の手が足首から這い上がり膝裏を撫で上げる。

美奈子は膝を閉じようとしたが――

「開けろ」

柳沢の命令に逆らえず脚が開く。下着越しに指が股間へ集中した。

「痛っ……!」

「ひひひ」呪いは柳沢を乗っ取ったようだ

教授の目には憐れみも嗜虐もない。

美奈子の額から玉の汗が流れ落ちる。

「…足を開け」

柳沢が囁いた。

彼の左手が靄を掴む。

右手は美奈子の背骨をなぞる。左手をゆっくりと美奈子の秘所へ導いた。

「あああっ」

指先の感覚に美奈子は仰け反った。

「くっ……入ってくる……!」

教授の腕が彼女を抱き支える。左腕は乳房を抑えたまま右腕が股間へ延びる。

そしていきりたつものが彼女の内側へ浸入した。

美奈子の喉から拒絶が漏れる。

美奈子は唇を噛み締め肉塊が最深部へ到達すると同時、彼女の体内で爆ぜる音がした。

柳沢が鬼のようなピストンを始めたのだ。えぐるように突き上げノンストップで犯し続ける。

「あああああ!!」「孕め!」ドビュッドビュッ

絶叫とともに美奈子の腹が微かに膨らんだ。

子宮を埋め尽くす欲望。

その瞬間、彼女の両足がバネじかけのようにV字型に広がり、つま先がピクピクと痙攣した。絶頂に追い込まれたのだ。しかし柳沢1回の射精では満足しなかった挿入した状態で、すぐさま勃起を復活させている。

柳沢に取り憑いたものが美奈子の細い腰を掴んで、四つん這いの姿勢を強要した。そして丸い尻肉をがっちりと抑えて後ろから挿入。

柳沢は激しく腰を叩きつけた。

「ああ!うああっ……!!」

獣の咆哮。膣から流れ出す精液。結合部からの滴りが美奈子のふとももを伝い床に大きな染みを作っていく。

柳沢は挿入しながら美奈子の胸を強く揉みしだき、乳首を捩じ上げるように弄んだ。さらに絶頂に至ったばかりのクリトリスを指で挟み上下に擦る。

「ああっ……! そこは……ダメぇ……!」

「ククク……ほら……どうだ。気もちいいだろう」

柳沢の唇が薄く笑い、歯を見せて嗤っていた。

膣への挿入、乳首への刺激、陰核への攻め……。

全身三点責めに美奈子は完全に崩壊していた。柳沢が腰をぶつけるたびに膣から流れ出る白濁液。それが太ももを伝って床に垂れ落ちる。柳沢の体の中で怨霊と柳沢の精神が戦っているようだ。

「許してくれ美奈子君……もう少しで終わる……もう少し、、ふひ、孕め!孕め!」

「ああ……! もう許して…いぐぅっ…!」

美奈子は泣き叫んだ。彼女の内股に汗と涙が入り混じり、伝い落ちてゆく。

しかし柳沢は止まらない。彼は美奈子の細い腰を掴み直し、更に強く後ろから突き上げた。美奈子の膣内はすっかり精液に満たされており、柳沢が腰を動かすたびに泡立つように溢れ出てくる。膣口から流れ出る大量の白濁液。それが床に撒き散らされていった。そしてうまく怨霊の怨念は浄化に向かって激しく燃えてていた

「孕め……!孕め……!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!孕め!」人間離れした動きで腰を振りながら、柳沢は大きな声で叫び続けた。

「出してください!あなたの思いを全部私の中に吐き出して!私は妊娠しても構いません。だからもう恨みを忘れて自由になってください。」

美奈子は自ら尻を突き出して射精を促した。「みぎゃぁあっっっっ!」柳沢の口から猫のような叫び声が漏れた。それと同時に、彼のペニスは、最後の大量射精を美奈子の中に放った!ドビュッドビュッドビュッドビュッドビュッ!

吹き出す精液の勢いで、美奈子の体が浮き上がり泡を吹き彼女はうつぶせに倒れて気を失った。膣内からどぷどぷと逆流してくる精液は、まるで怨霊の執念が噴き出しているようであった。

白い煙のようなものが教授の頭上から立ち昇り、空へと吸い込まれていく。

美奈子が小さく咳き込んだ。「……これで……終わりました……よね……?」

「うむ。怨霊は浄化された。その子に危害を加えることはない」

柳沢はゆっくりと立ち上がり着衣の乱れを直した。

「ただし」

彼は床に横たわる美奈子を見下ろし、言った。

「本能のままに、怨霊に呑まれ君を汚してしまった。許されないことをした。」

美奈子は微笑んだ。

「覚悟の上です。私は大丈夫ですから」

優里が呆然と立ち尽くしていると柳沢が近づいてきた。

「君はもう大丈夫だ。安心しなさい」

彼は優里の頭を優しく撫でた。

「でも……私がやったことで……」

「過去を悔いることも大切だが、もっと大切なのは未来を見ることだ」

柳沢は穏やかな声で彼女に言った。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。