「エロ怖」日本の怪異を訪ねて 怖くてドエロい短篇集⭐️イラスト付き 作:みなぽん
犬神(いぬがみ)
石燕翁、異類異形之説を記したる古書の一篇
犬神、また狗神とも書す。
此のもの、妖怪と神獣との中間にあるものにして、狐、狸の類とは異なり、古来より人の世と浅からぬ縁を結びしものなり。
其の形、犬に似て犬にあらず。毛色は黒、あるいは白、眼光鋭く、夜闇にあっては金色の光を放つという。常人の眼にはただの野犬と見ゆれども、霊験ある者これを見れば、其の背に雲気をまとい、四肢より微かなる火焔を発するを認めると伝う。
犬神は、必ずしも人に害をなすものにあらず。むしろ誠実にして義に篤く、恩を受ければ幾代にもわたりて其の恩を忘れず、約を交わせば死して後までもこれを違えずという。
往古、山里に悪鬼の住みて、夜な夜な人家を襲い、幼子をさらい、田畑を荒らすことあり。村人、恐れて山に入ること能わず。されど或る夜、黒犬の姿をしたるもの、山より現れ、三日三晩にわたりて悪鬼と戦い、ついにはこれを谷底へ追い落としたり。
翌朝、村人が山道に見出したるは、血に染まりし黒き獣の毛と、岩に深く刻まれたる犬の爪痕のみなり。以来、村人は其の山の麓に小祠を建て、毎年、初冬の頃に餅と酒とを供えて祀るようになったという。
また、犬神、人の姿を借りて人里に交わることあり。とりわけ若き娘の姿となりて村人に近づき、あるいは通い、遂には夫婦の契りを結ぶ例さえあるとぞ。
或る国の古記に、山陰の村に一人の美女あり。夜目にも白き肌、黒髪長く、村の男と婚姻し、幾年かを共に暮らしたれど、ただ一つ奇妙なることあり。娘は雨の日を好み、犬の鳴く声を聞けば必ず戸口に出でて、山の方を眺めるのであった。
ある冬の夜、村に大雪降り、狼に似たる怪物が家畜小屋を襲いたり。娘は夫を寝所に残し、素足のまま雪中へ飛び出した。後を追いて戸口より覗けば、雪原に立つものは、もはや人にあらず。
月光の下、白銀の毛並みを持つ巨大なる犬が、怪物の喉笛に食らいつき、凄まじき咆哮を上げておりた。
怪物を退けし後、白き犬は妻の前に静かに歩み寄り、その額を手に押し当てたという。夫は恐れず、ただ涙を流してその首を抱きしめたり。
翌朝、妻の姿はなく、雪の上には山へ続く大きな足跡のみが残りたり。
されど、それより後も毎年冬至の夜になると、家の戸口に山鳥や兎などの獲物が置かれるようになった。妻が今も自分と子を守りおるものと信じ、生涯、其の帰りを待ち続けたという。
犬神は、狐の如く人を欺くこと少なく、鬼の如く人を害することも稀なり。されど、其の本性は人の理にあらず。恩を重んずる一方、受けたる仇を決して忘れず、約を破る者には、いかなる権力者といえども容赦せぬと伝う。
その真偽は、今もなお定かならず。石燕翁、異類之図説に添えたる一文なり。
ステイしてよ!狗神先輩❤️ 第一話 東京下水道の白いワニ
狗神丸子という先輩は、いろいろな意味で規格外の人だった。
まず、髪がボサボサである。
艶のある黒髪は肩の下まで伸びているのだが、櫛を通しているのか疑わしい。後頭部にはいつも寝癖が残り、ところどころ跳ねた毛先は、まるで雨に濡れた野良犬の毛並みを思わせる。
そして、瞳。
切れ長の黒い瞳は野性的で、興味を引くものを見つけると、獲物を発見した肉食獣のように輝く。普段は無邪気な子供のように笑っているくせに、何かを見定めるときだけ、ぞっとするほど鋭い目つきになるのだ。
身長は百七十センチ近く。大学のジャージを好んで着ているが、その体型はジャージ姿でも隠しきれないほどグラマラスだった。本人はまったく気にしていないらしく、胸元のファスナーを開けたまま、夏場などは平気で部室の床に寝転がっている。
生物学部三年。
そして、我らが大学の弱小サークル、UMA研究会の会長。
その名を、狗神丸子という。
「篤志ぃー!」
講義棟の廊下を歩いていた俺、犬飼篤志は、背後から響いた声に肩を跳ねさせた。
振り返るより先に、背中に衝撃が来た。
「ぐえっ!」
大きな腕が俺の首に回り、柔らかな感触とともに、丸子先輩が背中に飛びついてきたのである。
「見つけた! 篤志、今日ヒマ?」
「ひ、ヒマじゃないです。午後から実験レポートが……」
「じゃあ午前中はヒマなんだ!」
「どうしてそうなるんですか!」
「よし! お昼食べたら探検に行こ!」
「話を聞いてください!」
先輩は俺の背中に顎を乗せ、ニコニコと笑っている。
俺は大学二年生。UMA研究会に入会して半年になる。
入会理由は、子供の頃から未確認生物が好きだったからだ。ネッシー、ツチノコ、モスマン、そして世界各地に伝わる人狼や妖怪。そうしたものの存在を科学的に調べたいと思っていた。
ただし、大学に入ってから知ったのだが、UMA研究会の活動は、科学的調査というより、会長の思いつきに振り回される野外活動に近かった。
そして会長は、なぜか俺に懐いていた。
「先輩、せめて普通に歩いてください。人が見てます」
「んー?」
丸子先輩は廊下を見回した。
数人の学生が、こちらを見て苦笑している。
「みんな仲良しだなあって思ってるよ」
「絶対に違います」
「じゃあ、篤志は私と仲良しなのイヤ?」
「そ、そういう問題じゃなくて……!」
先輩は、ぱっと俺から離れた。
そして、少しだけ首を傾げる。
「……イヤなの?」
急に、声が小さくなった。
さっきまで大型犬のようにじゃれついていた人が、捨てられた子犬のような顔をしている。
この人は、こういうところがずるい。
「……イヤじゃ、ないですけど」
「ほんと?」
「ほんとです」
「やったあ!」
丸子先輩は俺の手を両手で握り、ぶんぶん振った。
「篤志、大好き!」
「せ、先輩! 声が大きいです!」
廊下の向こうで、誰かが吹き出した。
俺はこのとき、まだ知らなかった。
今日の探検が、俺たちの日常を大きく変えることになるとは。
*
「白いワニ?」
昼休み。
UMA研究会の部室で、俺は先輩が机に広げた新聞記事のコピーを眺めていた。
「そ! 東京の下水道に、巨大な白いワニがいるんだって!」
丸子先輩は、買ってきた焼きそばパンを頬張りながら、嬉しそうに説明した。
「また都市伝説ですか。下水道にワニがいるって話は、昔からありますけど」
「でも、今回はちょっと違うんだよ」
先輩はパンを飲み込み、机の上に三枚の紙を並べた。
一枚目は、古いネット掲示板の書き込みを印刷したものだった。
――深夜、下水道の点検通路で白い生き物を見た。体長は三メートル以上。目が赤く光っていた。
二枚目は、数年前の新聞記事。
――都内の地下道で生活していた男性が行方不明に。警察は事件と事故の両面から捜査。
三枚目は、工事会社の関係者による匿名の証言だった。
――水道工事中、作業員が一人いなくなった。現場には工具が残されていたが、血痕も争った跡もなかった。
「これ、全部同じ場所の近くで起きてるんだよ」
先輩の声から、いつもの陽気さが薄れていた。
「ここ数年、地下で人が消える事件が続いてる。浮浪者だけじゃない。下水道の点検員や工事関係者も含まれてるんだって」
「……それ、本当ですか?」
「うん。失踪事件そのものは新聞にも載ってる。ただし、白いワニとの関連は誰も証明してない」
そこまでは、俺にも理解できた。
東京の下水道は広大だ。人が入れる地下通路もあれば、巨大な雨水貯留施設もある。普段は立ち入りが制限されている場所も多い。
だが、ワニが生息しているというのは、にわかには信じがたい。
「仮にワニだとしても、何年も地下で生き延びるのは難しいですよ。温度や餌の問題もあるし、排水設備の構造だって……」
「だから調べるんだよ!」
先輩は机を叩いた。
コップの水が跳ねた。
「未知の生き物がいるかもしれないんだよ? しかも、人間が消えてる! これはUMA研究会の出番じゃない?」
「警察の出番です」
「それもそうだね!」
「納得するの早いな!」
先輩は、へへへ、と笑った。
そして、机の下から大きなリュックサックを取り出した。
「ヘルメット、ライト、ロープ、救急箱、長靴。あと、おやつ!」
「いつの間に準備したんですか」
「昨日!」
「昨日から行く気満々だったんですね……」
「篤志が一緒なら安心だもん」
先輩は当たり前のように言った。
その言葉に、俺は少しだけ胸が熱くなった。
しかし、すぐに現実へ引き戻された。
「でも、勝手に下水道へ入るのは危険です。酸欠や硫化水素の問題もあるし、増水したら逃げられません。許可もないのに入るのは論外です」
「うん。だから、今日は管理事務所に問い合わせて、見学できる施設があるか調べよう!」
「……最初からそうしてください」
「えへへ」
先輩は笑った。
だが、その笑顔の奥で、彼女の鼻が小さく動いたことに、俺は気づかなかった。
まるで、遠くから漂ってくる何かの匂いを嗅ぎ取ったかのように。
*
結局、俺たちは午後になって、都内の下水道関連施設を管理する窓口に問い合わせた。
一般公開されている施設はあったが、問題の失踪現場とされる場所は見学区域ではなかった。職員は、立ち入り禁止区域への侵入を厳しく戒めた。
当然だろう。
俺たちは、公開施設の資料と、地上から確認できる排水路の構造図を集めることにした。
ところが、調査を終えて帰ろうとしたときだった。
「……ねえ、篤志」
先輩が足を止めた。
「どうしました?」
「ここ、変な匂いがする」
「下水道ですからね」
「そういうのじゃない」
先輩は、しゃがみ込んだ。
地上の排水口に顔を近づけ、鼻をひくひくと動かしている。
「鉄の匂い。濡れた土。それから……古い獣の匂い」
「先輩、排水口に顔を近づけないでください」
「あと、すっごく嫌な匂い」
そのとき、先輩の表情が変わった。
野性的な瞳が細くなり、口元から笑みが消える。
「ここにいる」
「……何が?」
「白いワニじゃない。もっと、いやなもの」
俺は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
「先輩。今の、どういう意味ですか?」
丸子先輩は答えなかった。
ただ、排水口の奥を見つめていた。
その瞳が、わずかに金色を帯びていたことに、俺は初めて気づいた。
*
その夜、俺は先輩の呼び出しを受けた。
午後十時。大学近くのコンビニ前。
丸子先輩は、黒いパーカーにカーゴパンツという格好で待っていた。ボサボサの髪はいつもどおりだが、腰には妙な革袋が下がっている。
「先輩。まさか、今から下水道に入るつもりじゃないでしょうね」
「入らないよ」
「本当ですか?」
「うん。入らない」
先輩は笑った。
「だから、ちょっとだけ、下まで行くの」
「それを入るって言うんです!」
「しーっ!」
先輩は俺の口を手で塞いだ。
「大丈夫。今日は、ちゃんとした入口から行くから」
「それがどこなのかを聞いてるんです!」
先輩は俺の手を握った。
その手は、見た目よりもずっと温かかった。
「篤志。お願い」
彼女は真剣な顔をしていた。
「人が消えてる。あれは、たぶん本当。私、昔からこういうものがわかるんだ」
「……こういうもの?」
「人間じゃないもの。普通の人には見えないもの」
先輩の瞳が、暗がりで金色に光った。
「私は、そいつらの匂いがわかる」
冗談を言っている顔ではなかった。
「……先輩は、何者なんですか?」
俺が尋ねると、先輩は少し困ったように笑った。
「狗神の血筋」
「……はい?」
「犬の神様みたいなもの。昔から、悪い妖怪を見つけて退治するのがお仕事なんだって。おばあちゃんに教わった」
「いやいやいや。ちょっと待ってください」
「細かいことはあとで説明するから!」
先輩は俺の手を引いた。
「篤志は頭がいいでしょ? 私は鼻と力には自信がある。でも、頭を使うのは苦手なんだ」
「自分で言いますか、それ」
「だから、篤志が必要なの!」
まっすぐな言葉だった。
俺はため息をついた。
警察に連絡するべきか。大学の職員に相談するべきか。そもそも、先輩の話をどこまで信じるべきなのか。
考えることは山ほどあった。
けれど、先輩の手は震えていた。
怖いのだ。
それでも、誰かが消えるのを放っておけないのだろう。
「……わかりました。ただし、危険だと思ったら即座に撤退です。勝手な行動は禁止。僕の指示にも従ってください」
「うん!」
「それから、少しでも異常があったら、すぐに通報します」
「うんうん!」
「本当にわかってます?」
「篤志、頼もしいなあ!」
先輩は嬉しそうに笑い、俺の腕に抱きついた。
「大好き!」
「今はそういう場合じゃないでしょう!」
だが、先輩は離れなかった。
まるで、主人を見つけた犬のように。
*
俺たちは、下水道の管理区域には入らなかった。
先輩が匂いをたどって案内したのは、古い排水路に隣接する、閉鎖された地下設備の外側だった。管理者に連絡し、異常な臭気と動物の存在が疑われることを伝えたが、夜間の確認には時間がかかるという。
その間にも、先輩は何かを感じ取っていた。
「……いる」
コンクリートの壁に手を触れ、低い声で呟く。
「すぐ向こう」
「何がいるんです?」
「大きい。すごく大きい。あと……人間の匂いがする」
俺は息を呑んだ。
「人間?」
「うん。たくさん」
その瞬間、地下から音がした。
ごりっ。
ごりっ。
ごりっ。
硬いものが、コンクリートを引っ掻く音。
そして、かすかな声。
「……たすけ……」
俺たちは顔を見合わせた。
人間だ。
間違いない。
俺はすぐに通報し、場所と状況を伝えた。先輩も、さすがに勝手に飛び込もうとはしなかった。
だが、次の瞬間。
地下から、悲鳴が上がった。
それは、人間の声ではなかった。
耳をつんざくような、湿った獣の咆哮。
壁が震え、排水口から黒い水が噴き出した。
「篤志、下がって!」
先輩が俺を突き飛ばした。
直後、壁の一部が内側から破裂した。
コンクリート片が飛び散り、地下から巨大な影が這い出してきた。
それは、ワニではなかった。
全身を覆うのは、濡れた髪のような黒い毛。
長い胴体に、異様に細い四肢。肘や膝の関節は人間と逆向きに折れ曲がり、背中には無数の突起が並んでいる。
頭部には、顔がなかった。
あるのは、縦に裂けた巨大な口だけ。
その口の中には、人間の歯が何列にも並んでいた。
そして、腹部には。
人間の手や足に似たものが、いくつも埋め込まれていた。
俺は声が出なかった。
怪物は、ゆっくりと頭を持ち上げた。
口の奥から、聞き覚えのある声がした。
「……たすけて」
先ほど、地下から聞こえた声だった。
怪物は、食べた人間の声を真似ているのだ。
「……たすけて……ここから、出して……」
その声は、泣いていた。
俺の足がすくんだ。
だが、丸子先輩は違った。
彼女は一歩、前へ出た。
「……こいつ澱みが変じた、、ジンメンか?人間を食べて力をつけたたね」
声が低い。
いつもの無邪気さは、どこにもなかった。
「たくさん、食べたね」
怪物が、口を開いた。
そこから、無数の人間の声が溢れ出す。
助けを求める声。泣き叫ぶ声。怒鳴る声。笑う声。
まるで、怪物の腹の中に、行方不明者たちの魂が閉じ込められているかのようだった。
丸子先輩の髪が、逆立った。
いや、違う。
髪の間から、黒い獣の毛が伸びていた。
彼女の瞳が金色に輝き、犬歯が鋭く伸びる。指先の爪が黒く変色し、地面を掻いた。
そして、彼女の背後に、巨大な黒犬の影が現れた。
頭部だけで人間ほどもある、恐ろしい獣。
その姿は、神社の狛犬を思わせながら、どこか野生の狼にも似ていた。
「狗神……」
俺は呟いた。
先輩は振り返らなかった。
「篤志、よく見てて」
彼女は、にっと笑った。
「これが、私のお仕事だから」
*
怪物が動いた。
長い腕が鞭のように伸び、先輩を襲う。
丸子先輩は、跳んだ。
人間離れした跳躍だった。
数メートルの距離を一瞬で飛び越え、怪物の腕を踏み台にして、その頭部へ飛びかかる。
「やあっ!」
拳が叩き込まれた。
鈍い音が響く。
怪物の頭部が横へ弾け、壁に激突した。
だが、倒れない。
怪物の背中から伸びた突起が蠢き、先輩の脚に絡みついた。
「わっ!」
先輩が引きずり下ろされる。
怪物は彼女を壁に叩きつけようと、腕を振り上げた。
「先輩!」
俺は叫んだ。
だが、先輩は笑っていた。
「まだまだぁ!」
彼女の背後の黒犬が、吠えた。
その咆哮は、空気を震わせた。
怪物の動きが止まる。
ほんの一瞬。
だが、丸子先輩には十分だった。
彼女の身体から、金色の光が弾けた。
絡みついていた突起が砕け散り、彼女は地面に着地する。
「狗神の牙!」
右腕が黒い獣の前脚のように変化した。
鋭い爪が怪物の胴体を切り裂く。
黒い液体が飛び散った。
怪物は絶叫した。
しかし、その傷口から、さらに無数の腕が生えてきた。
一本、二本、十本。
人間の腕だった。
それらが一斉に先輩へ伸びる。
丸子先輩は、跳び、避け、殴り、蹴った。
だが、怪物の腕は際限なく増えていく。
「くっ……! こいつ、しつこい!」
先輩が舌打ちした。
怪物の巨体から無数の触手が伸びて先輩の体を拘束した。
「ぐがぁ!離せ!」
「ぐひゅりゅういいぃ犯す!犯す!心も体も!」ジンメンの無数の口が叫んだ。
そして、操り人形のように、5人の首のない男たちの体が触手の先に現れる。
そいつらが先輩を取り囲み彼女のジャージを脱がせ始めた。
「やめろぉお!」俺は叫んだ!
「ミテイロ」ジンメンの触手が俺に向けられた。「おい!篤志!絶対に来ないで!!」先輩の声が震えていた。
触手たちの先端が、犬神先輩の服を無理やり剥ぎ取り始める。
丸子先輩のジャージのファスナーが力任せに引き下ろされ、汗ばんだ肌が露わになった。下着はすでに破れかけており、豊満な乳房が半分以上見えている。先輩の顔が羞恥と怒りで真っ赤になり、唇を噛み締めている。
「篤志……見るなよ……」
かすれた声で呟く先輩の目尻に涙が滲んでいた。その潤んだ瞳に、恐怖と屈辱が混じっているのがわかる。
「やめろ! 見るな!」
俺は自分の目を覆った。だが、どうしても隙間から覗いてしまう。触手が先輩の体を這い回るたびに、彼女の白い肌が震える。ジャージは完全に引き裂かれ、胸元があらわになった。汗と涙で
「いやあああっ!」
丸子先輩の悲鳴が、湿った地下空間に反響した。
ビリビリビリッ!
安っぽい大学のジャージは、まるで紙切れのように容易く引き裂かれた。阻むものを失った先輩の肢体が、薄暗い照明の下に白く浮かび上がる。
ボサボサの黒髪の下から露わになったのは、驚くほど豊満な肉体だった。普段はジャージの奥に隠されていた巨大な双丘は、重力に従って豊かに揺さぶられ、先端の淡い色の頂は汗と冷たい空気に晒されて戦慄いている。引き締まった腰のくびれから、丸みを帯びた臀部へのラインは、あまりにも淫靡で、野生の獣のしなやかさを感じさせた。
「あぐっ……んぅっ!」
下着もまた、触手の容赦ない力にあっけなく食い破られた。一糸まとわぬ姿で空中に吊り上げられた先輩は、屈辱に顔を歪めながらも必死に身をよじるが、それがかえって白い肌に残る触手の赤い跡を際立たせてしまう。
「犯す! 犯す! まろやかな肉……喰らう! 味わう!」
ジンメンの胴体から生えた無数の人間の腕が、まるで独立した生き物のように蠢きながら先輩の裸体へと伸びていく。首のない男たちの胴体の先端から、赤黒く爛れた舌のような肉塊がぬるりと飛び出した。
「やめろ……! 触るな!」
先輩が叫ぶが、その声はすぐにくぐもった喘ぎへと変わった。
ぬちゃっ、ぺちゃっ。
粘着質な音が響く。触手の肉塊が、先輩の滑らかな肌を舐め上げたのだ。首筋から鎖骨へ。そして、豊かに膨らんだ胸の谷間をぬるぬると這い上がり、震える乳首を執拗にねぶる。
「ひゃぅっ!? あっ、ああっ……!」
先輩の喉から、悲鳴とは違う甘い声が漏れた。
「……くぅっ、そっ……そんな音……っ!」
狗神としての鋭敏な感覚が裏目に出た。彼女の皮膚は通常の人間の何倍も敏感であり、悪意に満ちた妖怪の粘液は、彼女の神経を逆撫ですると同時に、熱毒となって体内を駆け巡る。
ぬるりとした肉塊が脇腹を舐め上げ、内股を這い上がる。太腿の柔らかな肉を愛撫するように押し潰し、その奥の秘所へと忍び寄る。
「いやっ……そこはっ……! んあぁっ!」
太い触手が割れ目をなぞった瞬間、丸子先輩の背中が弓なりに反り返った。狗神の本能が、強烈な刺激に抗えず反応してしまう。口を固く結んで声を殺そうとするが、鼻から抜ける甘い吐息はどうしても漏れ出てしまう。
「ほおら……感じるだろう? 獣のメスよ……」
ジンメンの無数の口が囁く。その声は耳元ではなく、脳内に直接響くようだった。
「お前の中の狗が……啼いているぞ……」
「違うっ……! わたしはっ……!」
先輩は首を振るが、その瞳は潤み、金色の光が情欲で揺らぎ始めていた。汗ばんだ肌は微かに赤みを帯び、触手が這うたびに鳥肌が立っては消えるを繰り返している。
「先輩……!」
俺は震える声で叫んだ。目の前で繰り広げられる光景は残酷で、それでいてどうしようもなく猥雑で、視線を逸らすことができない。先輩の恥辱に染まった表情も、獣のような発情の気配を帯び始めた肢体も、全てが網膜に焼き付いていく。
「見るな……っ! 篤志……見ないで……ぉっ!」
先輩が泣きそうな顔で俺に訴えるが、触手が彼女の胸を激しく揉みしだき、別の触手が足の間を執拗に擦り上げると、彼女の言葉は悲鳴交じりの嬌声に飲み込まれた。
「ああぁっ! いやぁ……体が……熱いっ……!」
狗神の血が沸き立つ。古来より伝わる妖怪退治の力が、今は皮肉にも自身の肉体を妖しい炎で焼き尽くそうとしていた。丸子先輩は、自身の内なる獣の本能に反応し始めた自分の体を、恐怖と快楽の入り混じった瞳で見下ろしていた。
「穴という穴を犯してやろうぞ」
「あぐっ…うぅっ…!」
丸子先輩の唇から、抑えきれない喘ぎが漏れ続けていた。
「ほらほら、どうした狗神! その強気な目はどこへ行った!」
ジンメンの無数の口が一斉に嘲笑う。触手の先端から伸びた肉塊は、まるで生き物のように彼女の全身を舐め回し、その粘液は狗神の鋭敏な肌を焼き付けるように熱を与え続ける。
「んんっ…! いやっ…そこ…汚い…触るなぁっ!」
脇の下から脇腹にかけて、そして豊かな乳房の裏側まで、容赦なく這い回る触手。丸子先輩は必死に身を捩って逃れようとするが、拘束された四肢はピクリとも動かせず、ただ白い肌を赤く染め、汗と粘液でテラテラと光らせることしかできない。
特に執拗に攻め立てられているのは、太腿の付け根だった。
「お前のその匂い…たまらんぞ…人間の男に見せびらかすためだけに備わった雌の器官…」
「ちがっ…! これはっ…!」
先輩の顔が羞恥で歪む。狗神の鋭い嗅覚は、自身の体から発せられる甘い匂いを否応なく感知していた。それは妖しの力に反応した証であり、同時に篤志という「意中の雄」の前でメスとしての反応を見せてしまっているという事実が、彼女の心を粉々に砕いていた。
(篤志が…見てる…!)
涙で滲んだ視界の先に、呆然と立ち尽くす俺の姿がある。
(私が…こんなになってるところ…感じちゃってるところ…見られてるぅっ…!)
屈辱と恥辱が脳髄を焦がす。それなのに体は裏切り、触手が秘所を擦り上げるたびに背筋がゾクゾクと震え、子宮が疼くような熱が下腹に湧き上がってくる。
「ああっ! あっ、あっ…! んくぅっ…!」
「どうだ? 主人の前で発情する気分は?」
ジンメンの触手が、彼女の最も敏感な芽を潰すように押し潰した。
「ひゃあああぁぁっ!!」
丸子先輩の目が見開かれ、白目が少し剥ける。背中を反らせ、硬直した体がビクビクと痙攣した。太腿の間から透明な愛液が糸を引いて滴り落ちる。
「イッたな? 狗神ごときが!」
「…うぅ…っ…あぁ…」
先輩はがっくりと首を垂れた。荒い息遣い。瞳からとめどなく涙がこぼれ落ちる。
「先輩…!」
俺は拳を握りしめすぎて爪が掌に食い込むほどだった。助けなきゃ。今すぐにでも飛び出してあいつを引き剥がさなきゃいけない。でも、あの触手の数だ。俺が近づけば即座に殺されるか、あるいは先輩のように…。
「篤志…」
先輩がうつむいたまま、俺を呼んだ。
「見ないで…お願い…もう…見ないで…」
その声は震えていた。怒りでも悲しみでもない。完全なる敗北感と自己嫌悪の響きだった。
「私は…狗神なのに…お前を守るって言ったのに…こんな…メスみたいに…」
「先輩!」
俺は叫んだ。
「先輩は負けてない! 俺は先輩を信じてる! 絶対に負けないって!」
俺の言葉が届いたのかどうか。丸子先輩はゆっくりと顔を上げた。その頬は涙と粘液で汚れ、髪は汗で顔に張り付いている。だが。
その瞳の奥で。
金色の光が揺らめいた。
「…篤志」
彼女の唇が動く。
「私の初めてはお前とするんだぁぁーーーーーーー!」
その瞬間だった。
丸子先輩の全身から、爆発的な気が噴き出した。
「ぐおおおおおおおおおぉぉぉっ!!」
それは悲鳴ではなかった。咆哮だった。
拘束していた触手が内側から弾け飛ぶ。彼女の肌に食い込んでいた肉塊が焼け焦げ、炭化して崩れ落ちた。
「なっ…!?」
ジンメンが驚愕する。
丸子先輩の背後に立ち込めていた黒犬の影が、よりいっそう濃密になり、実体化していく。頭部は巨大な狼のようになり、その口からは紅蓮の炎が漏れ出していた。
「恥辱を…味わったからこそ…わかった…」
先輩は立ち上がった。全裸のまま。だがその姿は、先ほどまでの無防備な少女のものではなかった。
逆立つ黒髪。金色に燃え上がる瞳。鋭く伸びた犬歯。そして全身から立ち昇る霊気は、熱波となって周囲の空気を歪ませる。
「お前のその穢れた魂…焼き尽くす!」
彼女の右腕が変化した。黒い毛に覆われ、筋肉が隆起し、鋭い爪が伸びる。それはまさに神獣の腕だった。
「狗神・焔爪(えんそう)!!」
先輩が跳んだ。
速すぎた。さっきまでの動きとは次元が違う。
空中で回転し、その巨大な爪をジンメンの胴体に叩き込む。
ギャアアアアアッ!!
凄まじい断末魔とともにジンメンの体が裂けた。だが今度は再生する間も与えない。裂け目から漏れ出したのは黒い血ではなく、業火だった。
「燃えろ! 灰に還れ!」
先輩は着地する間もなく連撃を繰り出す。左腕もまた獣化し、二つの爪が交互に敵を切り裂いていく。
ジンメンの無数の腕が襲いかかるが、先輩の周囲には見えない障壁があるかのように触れる前に焼け落ちていく。
「ぐっ…狗神と人間の合いの子風情がぁっ!」
「だからこそだ!」
先輩は吼えた。
「お前に食べられた人たちの無念! 私の恥! 全部まとめて叩き潰してやる!」
その一撃がジンメンの顔——無数の人間の口が並ぶ部位を貫いた。
ドオオオォォォン!!
爆音とともにジンメンの巨体が崩れ落ちた。肉体が炎に包まれ、急速に灰へと変わっていく。
後には何も残らなかった。
ただ、焦げたコンクリートの匂いと、丸子先輩の荒い息遣いだけが残された。
先輩はその場に立ち尽くしていた。獣化した両腕は元に戻りつつあるが、その肩は小刻みに震えていた。
俺は駆け寄った。
「先輩! 大丈夫ですか!?」
「…くるな」
彼女は背を向けたまま言った。
「…見るなって…言ったのに…」
その声はまた震えていた。さっきまでの覇気はどこへやら、ただの傷ついた少女の声だった。
「先輩…」
俺は上着を脱ぎ、彼女の裸の背中にかけた。
先輩がビクリと肩を跳ねさせた。
「…ごめん」彼女は小さく呟いた。「かっこ悪いとこ…見せちゃった」
「そんなことないです」
俺は言った。
「先輩は…最高にかっこよかったですよ」
先輩は振り返らなかった。でもその背中が少しだけ安らいだように見えたのは、俺の気のせいだろうか。
地下道の奥から風が吹き抜けた。
戦いは終わった。だが俺たちは知っていた。これは始まりに過ぎないことを。
東京の地下にはまだ闇が潜んでいる。
下水道を出た。僕たちは近くのラブホテルに転がり込んだ。もちろんよこしまな目的じゃない体中下水の匂いもついちゃったからね。
シャワーを浴びて出てくると、先輩はめちゃくちゃデリバリーを取ってた。
「うーん! カツカレーうめー!」
丸子先輩は椅子に座りカツカレーを頬張っていた。
ボサボサの髪にいつものジャージ姿。
「先輩…よくそんなに食べられますね」
俺はため息交じりに言った。
「戦った後はお腹空くもん! 」
先輩はニカニコ笑ってカレーを口に運ぶ。
だがふと窓の方を見たときその笑顔が少しだけ翳ったことに俺は気づいた。
「大丈夫ですか?先輩」
「ねぇ篤志、狗神ってさ戦うと血が騒いじゃうんだ。大好きな人がこんなにそばにいたら、私おかしくなっちゃう❤️それにあいつにめちゃくちゃにされちゃったからさ。上書きしてほしいんだよね。私の処女もらって欲しいんだ。ねぇ篤志は私のこと嫌い?」
さすが狗神、あまりにド直球なお申し出だった。
俺の心に激しい喜びが湧き上がる。だって大好きだった人だよ。無邪気で可愛くて、どこか寂しげで
もちろん俺の答えは決まっていた!
「嫌いなわけないだろう!大好きです。世界で1番大好きです。俺の女になってください。」
俺は叫ぶように言うと、椅子を蹴倒す勢いで立ち上がり、丸子先輩の腕を掴んで引き寄せた。
「わっ…! 篤志?」
驚く先輩の唇を、俺の唇が塞いだ。
強引で、不器用で、どうしようもなく情熱的なキスだった。
先輩のカツカレーについたソースの味がした。そしてその奥に、甘く熟れたような彼女自身の味がした。
「んっ…ふぅ…!」
先輩は一瞬硬直したが、すぐに目を細めて俺の首に腕を回してきた。狗神の鋭い爪が俺の背中を優しく撫でる。彼女の体温が、熱い吐息が、俺の理性を溶かしていく。
「んむっ…ちゅっ…あむ…」
舌を絡め合い、互いの唾液を貪り合う。長く深い口づけの後、俺たちは唇を離した。銀色の糸が引く。
「はぁ…はぁ…篤志…」
上気した顔で俺を見上げる先輩の瞳は、もう金色に燃え上がっていた。その瞳には戦闘時の鋭さではなく、雄を求めるメスの潤んだ光が宿っていた。
「私の…匂い、する?」
「するよ。たまらないくらいに」
俺は再びキスをしながら、先輩のジャージのファスナーを下ろした。今度はあの触手みたいに乱暴じゃない。俺が脱がせたいんだという確固たる意志を持って、ゆっくりと彼女の服を剥ぎ取っていく。
スポーツブラも、下着も、全てを床に落とす。
再び露わになった先輩の裸体。あの時は穢されたように見えたその体が、今はこんなにも美しく輝いて見えた。
「篤志も…脱いで」
先輩が俺の服に手をかける。俺も一瞬で全裸になった。
お互いの肌が触れ合う。先輩の肌は驚くほど熱く、しっとりと汗ばんでいた。
「先輩…」
俺は彼女をベッドに押し倒した。柔らかいベッドに沈む白い体。俺はその上に覆いかぶさり、首筋から鎖骨にかけて唇を這わせた。
「ひゃぅっ…! あっ…んっ…」
先輩が甘い声を上げる。俺の唇が触れるたびに、彼女の体がビクビクと跳ねる。あの触手にされた時とは違う、愛される歓びに満ちた反応だ。
豊かな乳房を掌で包み込み、先端を舌で転がす。
「ああっ! 篤志っ…そこ…いいっ…!」
先輩が俺の頭を抱え、胸に押し付けるようにして背中を反らせた。俺はもう片方の手を彼女の下腹部へ滑らせた。すでに熱を帯て濡れそぼっている秘所に指を這わせる。
「んあぁっ! 来て…もう…我慢できない…!」
先輩が懇願する。彼女の中の狗神が、唯一心を許した雄を求めて吠えている。
俺は先輩の両脚を大きく開かせ、自分の腰を彼女の間に割り込ませた。怒張した先端を、濡れそぼった入り口にあてがう。
「先輩…愛してる」
「私も…大好き! 篤志ぁっ!」
俺は一気に腰を押し込んだ。
「あああぁぁぁっ!!」
先輩が首をのけぞらせて絶叫した。きつい。熱い。吸い付いてくるような圧倒的な締め付け。これが狗神の中なのか。
「はぁっ…はぁっ…篤志…入ってる…いっぱい…!」
「先輩…動きますよ」
俺は彼女の腰をしっかりと掴み、ピストン運動を開始した。
ゆっくりと、しかし深く。奥の奥まで突き上げるたびに、先輩の体が跳ねる。
「あっ! あっ! あぁんっ! そこっ! 凄いっ!」
「先輩…先輩…!」
ただの性欲じゃない。彼女を守り抜いたかった。彼女を汚した奴らから彼女を取り戻し、俺色に染め上げたかった。愛おしさと独占欲が混ざり合い、俺の腰の動きは自然と激しくなっていく。
「んくっ! ふぁあっ! 篤志ぉっ! 大好きぃっ! もっと! もっとぉっ!」
先輩も必死に腰を振って俺に合わせてくる。汗が飛び散り、肌と肌が打ち付ける音が部屋中に響き渡る。
「イクっ! イクイクイクッ! あぁぁぁぁっ!!」
先輩が何度も絶頂に達するたびに、その締め付けが俺を締め上げる。頭が真っ白になりそうになるのを堪え、俺はさらに奥を目指して突き上げた。
「先輩…俺の…俺のものだ…!」
「うんっ! 私は篤志のものっ! 誰にも渡さないっ! ずっと一緒ぃっ!」
互いの想いがぶつかり合う。
「出すよ…!」
「きてっ! 中にっ! いっぱい注いでぇっ!!」
俺は最後に一番深くまで突き入れ、そのまま爆発した。
「うおぉぉぉっ!!」
「あああぁぁぁっ!! 篤志のっ! 篤志のがぁぁっ!!」
ドクドクドクッ!
熱い奔流が彼女の子宮を直接打ち据える。俺は彼女の最奥で全てを吐き出した。先輩もまた俺の背中に爪を立て、震えながら最後の絶頂を迎えていた。
しばらくして、俺は先輩の中から抜いた。
白濁とした液体が彼女の股間から溢れ出し、シーツを汚していく。
荒い息遣いの中で、先輩が俺の方へ体を寄せてきた。
「ねぇ…篤志」
「はい」
「私ね…篤志の匂いでいっぱいだよ」
彼女は満足そうに笑った。その笑顔は最高に可愛くて、俺は無性に愛おしくなった。
「先輩は俺のメスだ」
俺は彼女を強く抱きしめて言った。
「誰にも渡さない。俺が守る。ずっと」
「うん…約束だよ?」
先輩は俺の胸に顔を埋め、小さく吠えるように鳴いた。
「わんっ」
その夜、俺たちは何度も愛し合った。
狗神と人間。あり得ない組み合わせかもしれない。でも構わない。
俺はこの規格外の先輩と共に生きていく。
たとえ東京中の妖怪を敵に回そうとも。
この腕の中の温もりだけは絶対に離さないと誓って。