※この作品はR-18です。

「エロ怖」日本の怪異を訪ねて 怖くてドエロい短篇集⭐️イラスト付き   作:みなぽん

40 / 40
10年ぶりに里帰りしたら、死んだはずの恋人にあった件❤️

寛永年間 仙台藩家老某覚書

一、寛永某年九月十五日、仙台城下にて起こりし不思議の事。

当夜、城下は盂蘭盆の祭りにて、町々に提灯を掲げ、笛太鼓の音賑やかなり。藩士の嫡男、新之助という二十歳ばかりの若侍、久しく人前に笑うことなく暮らしおりしが、この夜は白き朝顔の浴衣をまとい、一人祭りへ出でたり。

新之助には、お露という許嫁あり。幼き頃より心を通わせし仲なれど、前年の春、流行り病にて若くして世を去りたり。それより新之助、祭りにも出でず、ただ亡き人を思い暮らしておりしという。

二、夜半、川辺を歩きおりしところ、背後より「新之助さま」と呼ぶ声あり。振り返れば、そこに立つは亡きお露なり。白き浴衣に紅の帯、病に倒れる前と変わらぬ美しき姿にて、微笑みおりたり。

新之助、驚きて「そなたは、すでにこの世の人ではないはず」と問えば、お露、「今宵は盆にございます。私も、もう一度お逢いしとうございました」と答えたり。

二人、連れ立ちて祭りを巡り、飴細工を買い、踊りの輪に加わりたり。新之助、久方ぶりに笑い、お露もまた、少女のごとく喜びたり。されど露店の者どもには、娘の姿は見えざりしという。

三、やがて夜明け近くなり、お露は川辺にて、「もうお別れの刻にございます。どうか、これからは笑うてくださいませ。私との思い出を悲しみばかりにせず、幸せに生きてください」と語りたり。

新之助、涙ながらにその手を握りしが、朝日が川面を照らすとともに、お露の姿は朝霧のごとく消え失せたり。

四、その後、新之助は心を取り戻し、妻を迎え、子にも恵まれたり。されど毎年七月十五日の夜には、必ず広瀬川のほとりに赴き、飴細工の兎を一つ供えたりという。

晩年、家人にそのわけを問われ、新之助、微笑みて曰く。

「人は死すれば二度と逢えぬと思うておった。されど、あの夜、私は確かにお露と祭りを歩いた。夢であろうと幻であろうと、あの手の冷たさを、生涯忘れることはない」

右、城下の古老より聞き及びし話を書き留む。盆の夜、亡き人を思う心は、此岸と彼岸の境を越えることもあるものか。げに、人の情ほど不思議なるものはなし。

 

⭐️秋祭りの夜、君は十七歳のままで

 十年ぶりに帰ってきた故郷は、驚くほど何も変わっていなかった。

 駅前の小さな商店街。シャッターの下りた文房具屋。昔ながらの木造家屋が並ぶ坂道。その向こうには、夕暮れの山並みが黒々と横たわっている。

 ただ、駅の待合室にあった古いベンチは新しいものに取り替えられ、駄菓子屋だった建物は更地になっていた。子供の頃、毎日のように走り回った空き地には、見慣れない住宅が建っている。

 変わらないものと、変わってしまったもの。

 その境目を歩きながら、俺は自分がもう二十七歳になったのだということを、あらためて思い知らされていた。

 東京で働き始めて八年。仕事に追われ、満員電車に揺られ、休日には疲れ果てて眠る。いつしか故郷のことを考える時間も減っていた。

 帰ろうと思えば、いつだって帰れたはずだった。

 けれど、帰れなかった。

 この町には、俺が置き去りにしたものがあったからだ。

 そして、それはもう二度と取り戻せないものだった。

 日が暮れる頃、遠くから太鼓の音が聞こえてきた。

 ドン、ドン、ドン。

 続いて、笛の甲高い音が風に乗って流れてくる。

 祭囃子だった。

 今日は秋祭りだ。

 十年前も、同じ日だった。

   

 

 

【挿絵表示】

 

 

 里香は、秋祭りが大好きだった。

 浴衣を選ぶのに何日も悩み、祭りの一週間前から天気予報を気にしていた。金魚すくいが下手なくせに必ず挑戦し、綿菓子を買えば食べきれず、最後には俺に押しつける。

 それから、決まって言うのだ。

「ねえ、来年も一緒に来ようね」

 来年も。

 その言葉が、俺には永遠の約束のように聞こえていた。

 十七歳の夏。里香が病気になった。

 最初は、少し疲れやすくなっただけだった。学校を休む日が増え、顔色が悪くなり、やがて長い入院生活が始まった。

 病名を告げられたとき、俺は医師の言葉を理解できなかった。

 治療法が限られていること。病状が進行していること。回復の見込みが極めて厳しいこと。

 そんな話を聞かされても、俺には信じられなかった。

 だって、里香は笑っていたのだ。

「大丈夫だよ。来年の秋祭りには、絶対に行こうね」

 病室のベッドで、里香はそう言って笑った。

 俺はその手を握りしめ、何度もうなずいた。

 その年の秋祭りの日、里香は病院で息を引き取った。

 夕方から祭囃子が聞こえ始めた頃だった。

 俺は病院の廊下に座り込んでいた。彼女の両親が泣いていた。看護師が静かに頭を下げていた。

 窓の向こうには、秋の夕焼けが広がっていた。

 あまりにも、いつもどおりの夕焼けだった。

 それが、許せなかった。

 世界は何も変わらずに動いていた。

 里香がいなくなったというのに。

 それから俺は、秋祭りの日が嫌いになった。

 毎年、この時期になると町を離れた。祭囃子が聞こえてくる場所には近づかなかった。里香の墓参りさえ、長いことできずにいた。

 そんな俺が、十年ぶりに帰ってきたのだ。

 理由は、自分でもよくわからない。

 ただ、今年は逃げたくなかった。

     *

 祭囃子に背を向け、俺は山道を登っていった。

 町の中心から少し離れたところに、古い寺がある。子供の頃、里香と何度も遊びに来た場所だ。

 境内の裏手には墓地があり、その一番奥に里香の墓がある。

 石段を登るたび、枯れ葉が足元で音を立てた。

 空は濃い藍色に変わりつつあった。

 遠くから、祭りの喧騒が聞こえてくる。太鼓の音。人々の笑い声。屋台の呼び込み。

 俺はそれらを背中で聞きながら、墓地の門をくぐった。

 里香の墓は、昔と同じ場所にあった。

 十年という歳月が過ぎても、墓石は静かにそこに立っていた。誰かが手入れをしているのだろう。周囲には雑草もなく、花立てには新しい花が供えられていた。

 俺は持ってきた花をそっと置いた。

「……久しぶり」

 声に出してみると、思いのほか情けない声になった。

「ごめんな。ずっと来なくて」

 返事はなかった。

 当たり前だ。

 俺はもう二十七歳で、里香は十七歳のまま、ここで眠っている。

 十年。

 長い時間だった。

 俺は仕事を覚え、何度か恋をしかけ、友人たちが結婚していくのを見送った。鏡を見ると、十七歳の頃にはなかった疲れが目元に刻まれている。

 それなのに、里香だけがいない。

「俺さ……」

 言いかけたときだった。

「遅いよ、もう」

 背後から声がした。

 俺は息を止めた。

 聞き間違えるはずがなかった。

 何度も夢に見た声だった。

 ゆっくりと振り返る。

 墓地の入り口に、ひとりの少女が立っていた。

 淡い水色の浴衣。白い帯。長い黒髪を後ろでまとめ、耳元には小さな赤い髪飾り。

 夕闇の中で、その顔だけが不思議なほど鮮明に見えた。

 少しだけ困ったように眉を寄せ、それから、いたずらっぽく笑う。

「何ぼーっとしてるの?」

 里香だった。

 十七歳の、あの日のままの里香だった。

「……り、か?」

「なに? その顔」

 彼女は小首をかしげた。

「十年ぶりに会った彼女に向かって、ずいぶんな顔するんだね」

 その瞬間、胸の奥で何かが崩れた。

 俺は駆け寄っていた。

 彼女の肩を抱き、細い身体を力いっぱい抱きしめた。

「里香……っ!」

 涙があふれた。

 止めようと思っても、止められなかった。

「里香、里香……!」

「わ、わっ。ちょっと、苦しいってば」

 彼女の声が胸元から聞こえる。

 温かかった。

 細い肩も、背中も、確かにそこにあった。

 俺は何度も彼女の名前を呼んだ。十年間、一度も口に出せなかった言葉を、取り返すように呼び続けた。

 里香は最初こそ驚いていたが、やがてそっと俺の背中に腕を回した。

「……もう」

 呆れたような声だった。

「泣き虫なの、相変わらずだね」

 俺は彼女の肩に顔を埋めた。

 泣きながら笑った。

 もう一度会いたかった。

 それだけだった。

 ずっと、ずっと、それだけだったのだ。

 けれど。

 やがて、俺の中に冷たい疑問が浮かび上がってきた。

 俺はゆっくりと身体を離した。

 里香の顔を見つめる。

 丸みを残した頬。澄んだ瞳。あの日と同じ、少し生意気そうな笑顔。

 何ひとつ変わっていない。

 当たり前だ。

 だって、彼女は十七歳のときに死んだのだから。

「……なんで」

「ん?」

「なんで、お前……」

 言葉が続かなかった。

 俺は二十七歳になった。

 里香が死んだ日から、十年も生きてきた。

 彼女のいない時間を、ひとりで積み重ねてきた。

 なのに、目の前の少女は十七歳のままだった。

 俺だけが歳を取った。

 里香は、あの日から一歩も進んでいない。

 彼女は俺の顔をじっと見つめたあと、ふっと笑った。

「そんな難しいこと、今考えるの?」

「だって……」

「ねえ」

 里香は俺の手を握った。

 十年前と同じ、小さな手だった。

「お祭り、行こうよ」

「……え?」

「せっかくの秋祭りだよ? もう始まってるんだから」

 彼女は俺の手を引いた。

「ほら、早く。金魚すくい、まだやってるかな」

 俺は呆然とした。

 死者が墓地に現れた理由も、十七歳の姿をしている理由も、何もわからない。

 聞きたいことは山ほどあった。

 それなのに、里香はまるで十年ぶりに待ち合わせをした恋人みたいに、楽しそうに笑っている。

「……里香」

「なに?」

「お前、本当に……」

「うん?」

 彼女は振り返った。

「会いたかったよ」

 俺は、結局それしか言えなかった。

 里香は一瞬だけ目を丸くした。

 それから、頬を赤くして笑った。

「……私も」

 その言葉を聞いた瞬間、俺は彼女の手を握り返していた。

     *

 参道へ下りていくと、町は祭りの光に包まれていた。

 軒先には提灯が吊るされ、神社へ続く道の両側に屋台が並んでいる。焼きそばのソースの匂い。甘いりんご飴の香り。子供たちの歓声。浴衣姿の若者たち。

 十年前と同じ景色だった。

 いや、違う。

 屋台の顔ぶれは少し変わっているし、昔よく見かけた店主の姿もない。それでも、祭りの夜の空気だけは、あの頃のまま残っていた。

「わあ、見て! あのたこ焼き屋さん、まだある!」

 里香が俺の腕を引っ張った。

「昔、あそこのおじさんにおまけしてもらったよね」

「覚えてるのか?」

「当たり前じゃん。あのとき、あなたが三個も食べたんだよ」

「お前が食べきれないって言うからだろ」

「そうだっけ?」

 里香は笑った。

 俺も笑った。

 こんなふうに笑ったのは、いつ以来だろう。

 彼女が死んでから、俺は思い出の中でしか里香に会えなかった。

 夢の中の彼女は、いつも遠かった。

 呼びかけても振り向いてくれなかったり、手を伸ばすと消えてしまったりした。

 けれど、今夜の里香は違った。

 俺の隣を歩き、屋台を覗き込み、面白いものを見つけては俺を呼ぶ。

 俺の腕をつつき、笑い、時にはわざと意地悪なことを言う。

 それが、たまらなく嬉しかった。

「ねえ、射的やろうよ!」

「お前、昔から射的は下手だったじゃないか」

「今日は違うもん!」

 結局、里香は五発撃って、一つも景品を落とせなかった。

「おじさん、もう一回!」

「お嬢ちゃん、これで最後だよ」

「えーっ!」

 俺は笑いながら財布を取り出した。

「俺がやるよ」

「え、できるの?」

「十年も経てば、少しは成長するんだよ」

 俺は狙いを定めた。

 景品の棚の端にあった、小さな白いウサギのぬいぐるみ。

 引き金を引く。

 弾は見事に外れた。

「……あれ?」

 里香が吹き出した。

「あははは! 全然成長してないじゃん!」

「うるさいな!」

「もう、貸して!」

 彼女は笑い続けた。

 俺はその横顔を見つめた。

 祭りの灯りが、彼女の頬を柔らかく照らしていた。

 十年前、俺はこの笑顔を失った。

 もう二度と見られないと思っていた。

 それなのに、今、目の前にある。

 俺はこの時間を、どう受け止めればいいのだろう。

 奇跡なのか。

 夢なのか。

 それとも、死んだ恋人が最後にくれた、ほんのわずかな贈り物なのか。

 答えはわからなかった。

 ただ、今だけは考えたくなかった。

「ねえ、金魚すくい!」

 里香が俺の手を引いた。

「はいはい」

 俺は笑って、そのあとを追った。

     *

 金魚すくいでは、里香は昔と同じように失敗した。

 紙の縁が水に触れた途端に破れ、彼女は心底悔しそうな顔をした。

「なんでよー!」

「力を入れすぎなんだよ」

「わかってるもん!」

「ほら、こうやって……」

 俺がやってみせると、小さな赤い金魚が一匹、紙の上に乗った。

「えっ、すごい!」

 里香が目を輝かせた。

「やったね!」

 まるで自分のことのように喜ぶ彼女を見て、俺は笑った。

 結局、金魚は持ち帰らず、店主に返した。

 昔、里香がそうしたように。

 それから二人で綿菓子を買った。

 彼女は一口食べて、少し困ったように笑った。

「やっぱり、これ大きすぎるね」

「だから言っただろ」

「半分こしよう」

 彼女は綿菓子を俺の口元に差し出した。

 ふわりと甘い砂糖が舌の上で溶ける。

 その何気ない仕草が、胸に刺さった。

 十年前、病院のベッドで里香は何も食べられなくなっていた。

 大好きだったプリンも、ケーキも、ほんの少し口にするだけで苦しそうな顔をした。

 それでも彼女は、俺が見舞いに行くと笑っていた。

『元気になったら、いっぱい食べるんだ』

 そう言っていた。

 元気になったら。

 その約束は、叶わなかった。

「……どうしたの?」

 里香が俺を見上げた。

 俺は首を振った。

「いや。なんでもない」

「うそ。今、泣きそうな顔してた」

「してないよ」

「してたもん」

 彼女は少しだけ唇を尖らせた。

 それから、俺の手をぎゅっと握った。

「大丈夫だよ」

 その声は、思いがけないほど優しかった。

「今日は、ずっと一緒にいるから」

 俺は返事ができなかった。

 彼女の手を、ただ握り返した。

 祭囃子が響いている。

 提灯の明かりが揺れている。

 俺たちは、十年前にできなかった約束を、ひとつずつ取り戻すように歩いた。

     *

 祭りの終わりが近づく頃、俺たちは町外れの小さな山道に入った。

 里香が先に立ち、慣れた足取りで草むらを抜けていく。

「こっち、こっち!」

「おい、そっちは……」

「いいから!」

 たどり着いたのは、古い杉の木の下だった。

 枝が大きく広がり、その向こうには町の灯りが一望できる。子供の頃、俺たちが二人だけで見つけた秘密基地だった。

 杉の根元には、昔、俺たちが石を並べて作った小さな囲いが残っていた。

 もちろん、十年の歳月で崩れかけていた。

 それでも、ここだけは、あの頃の俺たちの時間が眠っているようだった。

「懐かしいね」

 里香が言った。

「ああ」

「よくここで話したよね。学校のこととか、将来のこととか」

「お前、将来は東京に住むって言ってたな」

「そうそう。おしゃれなカフェで働くの」

「自分で店を開くんじゃなかったっけ?」

「そうだったかな」

 里香はくすくすと笑った。

 俺たちは並んで座った。

 山の向こうに、秋の夜空が広がっている。

 遠くでは、祭りの最後を飾る太鼓が鳴っていた。

 俺は里香の横顔を見つめた。

 浴衣の襟元からのぞく白い首筋。少し乱れた髪。笑うと細くなる目。

 何もかもが、懐かしかった。

 そして、残酷なほどに愛おしかった。

「……里香」

「ん?」

「俺さ、ずっと後悔してたんだ」

 彼女は黙って俺を見た。

「お前が入院してたとき、もっと何かできたんじゃないかって。もっと病院に行けばよかったとか、もっと話をすればよかったとか。最後の日だって……」

 言葉が詰まった。

 十年経っても、あの日の記憶は鮮明だった。

 もっと一緒にいたかった。

 もっと手を握っていたかった。

 もっと、もっと。

 いくら考えても、取り返しのつかないことばかりだった。

「俺、お前がいなくなってから、ずっとあの日に置いていかれたみたいだった」

 里香は静かに聞いていた。

「東京に出ても、仕事をしても、何をしても、心のどこかが止まったままだった。秋祭りの音を聞くだけで、あの日のことを思い出して……」

 俺はうつむいた。

「ごめんな。今さら、こんなこと言って」

 沈黙が落ちた。

 風が杉の葉を揺らしていた。

 やがて、里香が俺の頬に触れた。

「ねえ」

 顔を上げる。

 彼女は、少し困ったように笑っていた。

「あなたのせいじゃないよ」

「でも……」

「私、幸せだったよ」

 その言葉に、胸が締めつけられた。

「あなたと出会えて、いっぱい笑って、いっぱい喧嘩して。学校帰りに寄り道して、夏休みに海へ行って、秋祭りで金魚すくいして」

 里香は指先で俺の頬をなぞった。

「病気になってからも、あなたが来てくれるのが楽しみだった。学校で何があったか話してくれるのも、くだらない冗談を言ってくれるのも、全部」

 彼女の瞳が、月明かりを受けて揺れていた。

「だからね。私のこと、悲しい思い出だけにしないで」

 俺は何も言えなかった。

「私、あなたと一緒にいた時間が大好きだったんだよ」

 里香は微笑んだ。

「それだけは、忘れないでね」

 涙がこぼれた。

 俺は彼女の手を取った。

 その手は、確かに温かかった。

「……忘れるわけないだろ」

「うん」

「忘れられるわけ、ないじゃないか」

「うん」

 里香は何度もうなずいた。

 そして、少しだけ顔を近づけた。

「ねえ」

「……なに?」

「最後に、お願いしてもいい?」

 俺はうなずいた。

 彼女は頬を赤くして、視線をそらした。

「……キス、して」

 心臓が跳ねた。

 

 

【挿絵表示】

【挿絵表示】

【挿絵表示】

 

 

「里香…」

 

俺は彼女の名前を呼んだ。たったひとつの、世界で一番大切な名前を。

 

月明かりが杉の枝越しに漏れ、里香の浴衣に淡い影を落としていた。彼女は少し俯いて、耳まで赤く染めている。その仕草が十七歳の少女そのもので、俺は胸がつぶれそうだった。

 

俺はそっと、彼女の頬に手を添えた。

 

里香がびくりと身を震わせた。瞳が大きく見開かれ、俺の目を真っすぐに見つめている。怖いのではない。期待と、恥じらいと、そして何か深い切なさが混じった瞳だった。

 

「…いいの?」

 

俺は訊いた。

 

里香は何も言わず、ただゆっくりと目を閉じた。

 

長い睫毛が微かに震えている。

 

俺は唇を寄せた。

 

そっと、触れるだけのキス。

 

柔らかかった。

 

十年間、何度も夢の中で触れようとして決して届かなかった唇が、今ここにあった。

 

里香の唇は、まるで花びらのように柔らかく、ほんのりと甘かった。

 

ほんの数秒のことだったはずなのに、永遠のように感じられた。

 

唇を離すと、里香は目を開けた。瞳が潤んでいた。

 

「…もう一回」

 

その言葉に、俺の中で何かが弾けた。

 

もう一度キスをした。今度は深く。

 

彼女の肩を抱き寄せ、細い身体を腕の中に閉じ込める。里香は最初は硬くしていたが、やがて俺の胸に手を置き、しがみつくように服を掴んだ。

 

舌先が彼女の唇をそっと開いた。

 

里香が小さく息を漏らす。

 

初めて触れる舌の温かさに、俺は眩暢を覚えた。

 

彼女も戸惑いながら、おずおずと舌を差し出してくる。不器用に、そして一生懸命に。

 

それが愛おしくて、たまらなかった。

 

「ん…っ」

 

里香の喉から小さな声が漏れた。

 

息が上がっている。

 

俺は唇を離し、彼女の額に自分の額を押し当てた。

 

二人の息が混ざり合う。互いの鼓動が伝わってくる。

 

「里香」

 

「…なに」

 

「好きだ」

 

言いたかった。

 

十年前にも、言いたかった。

 

けれど、あの頃は言えなかった。「好き」の重さが、十七歳の俺には大きすぎた。怖かった。失うことが。

 

今なら言える。失ったあとに、もう一度与えられたこの時間の中なら。

 

「ずっと、好きだった。お前のことだけ、ずっと」

 

里香は黙って俺の胸に顔を埋めた。

 

肩が微かに震えている。

 

泣いているのかと思った。けれど、顔を上げた彼女は笑っていた。

 

涙の跡が頬に光っているのに、笑っていた。

 

「…遅いよ、もう」

 

あの言葉だ。

 

けれど、今のその声には怒りはなく、ただ甘く、切なかった。

 

「知ってたよ」

 

「…え?」

 

「私も、ずっと」

 

里香は俺の胸元で小さく言った。

 

「知ってた。でも、言えなかった。私が先に逝っちゃうって、わかってたから」

 

言葉が途切れた。

 

風が杉の枝を揺らした。

 

「だからね、今が嬉しいの」

 

彼女は俺の手を取り、自分の胸に当てた。

 

浴衣の上からでも、鼓動が伝わってくる。速く、強く。

 

「生きてるって、感じる」

 

俺はもう言葉が出なかった。

 

ただ、彼女を抱きしめた。

 

強く、強く。壊れてしまいそうなほど。

 

里香が俺の胸で小さく身じろぎした。

 

「…ねえ」

 

「ん」

 

「抱いて」

 

その言葉は、夜の静けさの中に落ちた。

 

俺は彼女を見た。

 

里香は真っ直ぐに俺を見つめていた。恥じらいの中に、確かな意志があった。

 

「私のこと、全部、忘れないでいてほしいの」

 

「…ああ」

 

「私がいたってこと。私があなたを好きだったってこと。全部、全部」

 

「忘れるもんか」

 

「だったら」

 

里香は俺の首に腕を回した。

 

唇を俺の耳元に寄せて、囁くように言った。

 

「私のこと、覚えてて。体ごと」

 

その言葉の意味を、俺は悟った。

 

身体ごと。

 

彼女がここにいることの、すべての感触を。温かさも、重さも、鼓動も。匂いも。すべてを、この身に刻みつけること。

 

俺は里香の帯に手をかけた。

 

淡い水色の浴衣の帯。結び目に指をかける。

 

指先が震えていた。

 

里香も震えていた。

 

「…ごめん、不器用で」

 

「同じだよ」

 

里香が小さく笑った。

 

帯が解け、浴衣が前ではだけた。

 

月明かりに、白い肌が浮かび上がる。

 

俺は息を飲んだ。

 

あまりにも、美しかった。

 

十七歳の少女の肌は、陶器のように滑らかで、夜の空気にほんのりと青白く光っていた。

 

鎖骨のライン。薄く柔らかな膨らみ。その先端の淡い色。

 

「…見ないで」

 

里香が浴衣の前をかき合わせようとした。

 

俺はその手をそっと止めた。

 

「見たいんだ」

 

里香は一瞬、困ったような顔をして、それからゆっくりと手を下ろした。

 

「…変なの」

 

その呟き声が、愛おしかった。

 

俺は彼女の肩に触れた。指先で鎖骨をなぞり、ゆっくりと下へ滑らせる。

 

里香が小さく息を呑んだ。

 

「冷たい」

 

「ごめん」

 

「ううん、気持ちいい」

 

俺の手が彼女の胸に触れたとき、里香の身体がびくりと跳ねた。

 

心臓の上に手のひらを置く。ドクン、ドクンと、早い鼓動が伝わってくる。

 

「里香、怖くないか」

 

「…怖い」

 

「じゃあ」

 

「でも、いいの」

 

彼女は俺の手の上に、自分の手を重ねた。

 

「あなたに触れてほしいの」

 

その言葉に、俺は彼女を優しく抱き寄せ、草の上に横たえた。

 

里香の髪が広がる。黒い髪が月光を吸って、絹のように光る。

 

上から見下ろす里香の瞳は、潤んで暗く、星のようだった。

 

俺はゆっくりと唇を落とした。

 

額に、眉に、まぶたに、頬に、鼻に。

 

最後に、唇に。

 

「ん…」

 

里香が目を閉じる。

 

俺は彼女の首筋に唇を這わせた。

 

耳元で、里香の息が速くなる。

 

「あ…っ」

 

胸の先端に唇を触れたとき、里香の背中が弓なりに反った。

 

小さな手が俺の髪に食い込む。

 

「やっ…」

 

声が震えている。

 

俺は舌先で、小さな蕾を優しく転がした。

 

里香の身体がびくびくと震え、喉から切ない声が漏れる。

 

「んっ、あ…」

 

十年前には知らなかった。十七歳の俺には、知るはずもなかった。

 

この温かさも、この震えも、この甘い声も。

 

里香が俺に教えてくれるのだ。

 

最後に。

 

俺の手が里香の腰をなぞり、滑らかな脇腹を撫で下ろした。

 

里香が身をよじる。

 

「くすぐったい…」

 

その声が、あんまりにも無防備で、俺は笑った。

 

「ごめん」

 

「笑わないでよ」

 

「だって、可愛いんだもん」

 

「…もう」

 

里香は少し頬を膨らませた。それから、ふっと真顔になった。

 

「ねえ」

 

「ん」

 

「優しくしてね」

 

「…ああ」

 

俺は彼女の太ももに手を添えた。細く、けれど柔らかな曲線。その内側に指を滑らせると、里香がきゅっと脚を閉じた。

 

「…だめ」

 

「ごめん」

 

「や、じゃないけど…恥ずかしい」

 

「無理しなくていい」

 

「無理じゃないの」

 

里香は俺の手を取って、ゆっくりと自分の脚を開かせた。

 

「私も…触れてほしいの」

 

その言葉に、俺の胸が熱くなった。

 

指先が彼女の奥に触れたとき、里香の全身が大きく震えた。

 

「あっ…」

 

熱い湿りを感じた。

 

俺はゆっくりと、優しく、指を動かした。

 

里香の呼吸が乱れる。胸が上下する。唇を噛みしめ、眉を寄せている。痛いのではない。初めての感覚に戸惑っているのだ。

 

「大丈夫?」

 

「…ん、大丈夫…」

 

「辛かったら、止める」

 

「止めないで」

 

里香は俺の腕を掴んだ。爪が食い込むほど強く。

 

「お願い、止めないで」

 

俺は指の動きを続けた。ゆっくり、ゆっくり。

 

里香の声が、夜の静寂に溶けていく。切なく、甘く。

 

「あ、あ…んっ…」

 

やがて、彼女の身体が大きく反り、震え、そしてふっと力が抜けた。

 

「はぁ…っ」

 

荒い息づかい。

 

瞳が潤んだまま、俺を見上げる。

 

「…変な感じ」

 

「変?」

 

「だめ、言葉にできない」

 

里香は俺の手を引き、自分の身体に引き寄せた。

 

「ねえ…来て」

 

俺は里香の上に身体を重ねた。

 

彼女の顔がすぐ近くにある。瞳の中に、月が映っている。

 

「好きだ」

 

「…うん」

 

「愛してる」

 

言ったことのない言葉だった。

 

二十七歳になって初めて、俺はその言葉を口にした。

 

里香は泣きそうな顔で笑った。

 

「…やっと、言ってくれた」

 

俺は彼女の中に、ゆっくりと入った。

 

里香が息を止めた。眉がきゅっと寄る。小さな手が俺の肩を掴む。痛みを堪えているのがわかった。

 

「大丈夫か」

 

「…痛い」

 

「抜くよ」

 

「いや」

 

里香は俺の背中に回した腕に力を込めた。

 

「いいの。動いて」

 

俺は動かなかった。ただ、彼女の痛みが引くのを待った。額を寄せ合い、互いの呼吸を感じながら。

 

やがて、里香の身体から力が抜けた。

 

「…動いて、いいよ」

 

俺はゆっくりと腰を動かした。

 

里香が小さく声を上げる。その声が、夜の木々に吸い込まれていく。

 

「あ…ん…っ」

 

俺は彼女の手を握った。指を絡める。里香が握り返す。強く、強く。

 

「里香…」

 

「ん…っ、あ…」

 

互いの体温が混ざり合う。

 

汗ばんだ肌が滑る。

 

里香の鼓動が、俺の胸に伝わってくる。

 

速い。熱い。生きている。

 

「好き、好き…」

 

俺は何度も言った。彼女の耳元で、繰り返し、繰り返し。

 

里香は俺の背中に爪を立て、声を殺しながら、何かを訴えるように首を振った。

 

「あっ、あ…んっ、もっと…」

 

その声が、俺の理性を溶かした。

 

俺は里香の腰を抱き、深く、深く。

 

里香の背が反る。月明かりに、汗の滲んだ肌が光る。

 

「んっ…! あ、ああっ…!」

 

里香の身体が、大きく震えた。

 

俺の名前を呼んでいる。声にならない声で。

 

俺も、もう限界だった。

 

里香を抱きしめ、彼女の首筋に顔を埋める。

 

「里香…っ」

 

その名前を呼びながら、俺は果てた。

 

夜が、深まっていた。

 

祭囃子はもう遠く町の灯りもいくつか消えている。

 

俺たちは並んで横たわっていた。

 

草の上。月の下。

 

里香は俺の胸に頬を寄せていた。

 

指先で俺の胸板を無意味に描いている。

 

「…ねえ」

 

「ん」

 

「私、ここにいるよ」

 

「うん」

 

「ちゃんと、感じてる?」

 

「ああ」

 

「…よかった」

 

里香は安心したように笑った。

 

 

祭りの余韻を胸に、俺たちは並んで夜道を歩いていた。

手をつないで。

十年ぶりに触れた彼女の掌は、小さくて温かかった。

心の中にはまだ涙の跡が残っていたけれど、不思議と穏やかな気持ちだった。里香に言えた。「好きだ」と。伝えたかった言葉を全部。

彼女もまた、俺の手をぎゅっと握り返してくれる。その指先から伝わる鼓動が、俺たちを繋ぎ止めている糸のように思えた。

 

家が近づくにつれ、遠くから話し声が聞こえてきた。

うちの家の門灯の下だ。

二人の女性が立って話している。一人は俺の母親。もう一人は――見覚えのある背格好。

里香の母親だ。

十年ぶりに見てもすぐにわかった。優しげな眉元と少し寂しげな笑い方は、あの頃のままだ。

 

「ただいま」

俺が声をかけると、母親たちが一斉にこちらを向いた。

「あら、健二。お帰り」

母親が安堵したように微笑む。

そして里香の母親が、俺の隣にいる少女を見て目を丸くした。

「あら……由香ったら」

その名前に、俺は足を止めた。

由香。

その言葉が耳に入った瞬間、世界の音が遠ざかったような気がした。

「いつの間に健二君と仲良くなったの?」

 

由香。

里香の妹の名前だ。

 

俺は呆然と隣の少女を見た。

月明かりの下で、彼女は少し困ったように眉を下げていた。さっきまで「里香」だと思っていた少女。

でも、言われてみれば。

あの頃の由香は、いつも姉の後ろを追いかけてくるおてん婆な女の子だった。真っ黒に日焼けしていて、膝にはいつも絆創膏を貼っていて、まるで少年のようだったから。

だから気づかなかった。

この十年で、彼女がこんなにも美しく成長するなんて。

 

「……由香?」

俺の声は震えていた。

彼女――由香は、繋いでいた手をそっと解こうとした。けれど俺は無意識に力を込めていた。放したくなかった。今この手を離したら、全てが幻になってしまいそうで。

 

「健二君……」

由香は申し訳なさそうに俺を見上げた。

その瞳の奥に揺れる光は、里香のものではなかった。もっと翳りがあって、それでいて強い光。

「ごめんなさい。言えなくて」

その声は、確かにさっきまで俺の耳元で囁いていた声と同じだった。

 

母親たちは気まずそうに顔を見合わせた。「じゃあ、私たちはこれで」と言って家の中へ入っていく。

路上には俺と由香だけが残された。

祭囃子はもう聞こえない。虫の音だけが響いている。

 

「……どうして」

俺はようやく絞り出した。

「どうして里香だって……嘘ついたのか」

 

由香は唇を噛みしめ、下を向いた。

長い黒髪が風に揺れる。

「……十年前の今日もね」

彼女の声は小さかった。

「お姉ちゃんが亡くなった日の夕方。私ね、健二君に言ったの。『来年も一緒にお祭り行こうね』って」

俺は息を呑んだ。

それは里香のセリフだと思っていた。病室での。

「お姉ちゃんが言えなかった分、私が代わりに言ったの。……そしたら健二君、すごく悲しそうな顔でうなずいてくれたから」

由香は顔を上げた。目には涙が光っていた。

「それからずっと待ってた。健二君がまた帰ってきてくれる日を。……お姉ちゃんの代わりじゃなくて、私を見てくれる日を」

 

俺の中で何かが崩れ、そして新たな形に組み上がっていく感覚があった。

さっき墓地で出会った彼女に抱きしめられた時の感覚。キスをした時の唇の感触。肌の温もり。

それは全部幻なんかじゃなかった。

亡霊に触れていたわけじゃない。

目の前にいる生きた女性。由香という一人の人間に触れていたんだ。

 

「……俺は」

俺は自分の手を見た。まだ彼女の温もりが残っている。

「俺はバカだ」

里香ばかり探していた。過去の中に答えを求めていた。

だから気づかなかった。十年という時間の中で静かに育まれていた想いにも。自分の中に残っていた渇望の本当の形にも。

 

由香が一歩近づいてきた。

あの日と同じように小首をかしげる仕草。けれどその表情はもう少女のものじゃなくて、一人の女性のものだった。

「ねえ」

彼女が俺の手にそっと自分の手を重ねた。

さっきよりも少しだけ力強く。

「私のこと、どう思う?」

 

その問いかけに、俺は即座に答えることはできなかった。

まだ心の中には里香がいる。十七歳のまま眠る彼女への想いは消えない。それは永遠に俺の一部だ。

でも。

手のひらから伝わる由香の体温は確かで、眩しいほどに生々しい。

 

「……由香」

名前を呼ぶと、彼女の肩がぴくりと震えた。

「俺にはまだわからない。お前のことをどう思ってるのか」

正直に言った。ごまかしたくなかった。

由香は少し寂しそうに笑った。「うん」と小さく呟く。

「でも」

俺は言葉を続けた。

「お前に触れたかった。お前と笑いたかった。……それは嘘じゃない」

 

由香が目を見開いた。涙がこぼれ落ちる。

「……うん」

 

「これから」

俺は彼女の手を強く握りしめた。

「これから時間はかかるかもしれない。でも……もう逃げない」

里香には言えなかった言葉を、今度こそ言う。

「お前のこと知りたい。……由香」

 

由香は涙を拭おうともせずに笑った。

それは俺が今まで見たどんな笑顔よりも眩しくて、儚くて、そして温かかった。

 

「……遅いよもう」

またそのセリフだ。

でも今度は、「またね」って意味じゃない。

これから始まる時間への合図だ。

 

夜風が吹き抜けた。

秋祭りの夜は終わったけれど。

俺たちの夜はこれからなんだろう。

 

遠くで鳴っていた祭囃子はもう聞こえない。

聞こえるのは二つの心臓の音だけだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【R18】巨チンを見込まれて大人気アイドルのセックスケア担当にスカウトされました。(作者:ユリイカ)(オリジナル:現代/恋愛)

金剛タケル。体力だけが取り柄のしがないサラリーマン。ある日街中を歩いていると、ムチムチパツパツの怪しいサングラス女に声をかけられる。超大手芸能事務所のスカウトマンだという彼女の口車に乗せられ、気が付けばホテルの一室へ。そこで待っていたのは今をときめく清純派アイドル、芹川セリナ。人気絶頂の彼女だが、その本性は底無しの性欲を持て余すドスケベ淫乱牝犬だった。セリナ…


総合評価:1540/評価:8.88/連載:18話/更新日時:2026年09月03日(木) 17:00 小説情報

【R18】生贄のボクが邪神様をハメ潰した話(作者:らぴらぴ先生)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

★2章開幕★▼ボクの生まれた村は、毎年生贄の子を捧げなければ邪神様に滅ぼされるらしかった。▼誰かが村から逃げ出せば邪神様の罰が下る。そのせいで逃げることも出来ず、村の人々は子作りを頑張るぐらいが精々で、いつも怯えながら家畜の人生を歩んでいる。▼そんな村の、今年の生贄がボクらしい。▼だが―――喰われるのなんて御免だ。▼ボクが磨き続けたこのチカラで、邪神だって倒…


総合評価:2087/評価:8.92/連載:46話/更新日時:2026年10月24日(土) 20:02 小説情報

【R18】鋼鉄のグリプス ~悪党貴族の孕ませハーレム日記~【パイロット版】(作者:種をまく者)(オリジナル:ファンタジー/戦記)

俺が転生したのは異世界の大貴族。当然チート級魔力持ち。年頃に成長した俺は「300人の女を孕ませて息子を作れ」と命じられる。どうやらこの世界の貴族は代を重ねるごとに男が生まれにくくなる呪いにかかっているらしい。その最新世代である俺は天然記念物並に貴重な存在。家門の存続のため、強大な実家の全面バックアップを受けて好みの女を手当たり次第に抱きまくる! メイド、未亡…


総合評価:2267/評価:8.98/連載:16話/更新日時:2026年10月25日(日) 06:15 小説情報

【R18】四葉真夜の息子ドブカス概念(作者:ペニスリン)(原作:魔法科高校の劣等生)

▼大漢による誘拐事件により生殖能力を失った四葉真夜は子持てぬ事に苦悩するが四葉の研究所の一つに保管されていた真夜の保管されていた卵子を偶然見つける。その卵子を使い体外受精と四葉深夜による代理出産により1人息子を授かる。…………溺愛し甘えに甘やかした結果、我儘放題のバカ息子に育ってしまう。母に似た甘い顔立ちと生まれ持っての魔法の才能を鼻にかけ人を小馬鹿にするド…


総合評価:2669/評価:8.77/連載:9話/更新日時:2026年10月11日(日) 14:39 小説情報

【R18】セメギャル-僕の彼女は金髪黒ギャルの玲香さん-(作者:もすまっく)(オリジナル:現代/恋愛)

小柄な男子高校生・水崎拓斗と大柄な金髪黒ギャルのJK・花宮玲香▼この二人が送る身長差カップルの二人のイチャイチャラブラブな日常『性』活。▼予告通り、R15版をR18版へと修正しながらの投稿を進めて行きます。(R15版をベースにはしますが、そのベースとなる内容もいまいちだなと思ったところは更に大きく修正します)▼修正後のものは全てサブタイトルに『修正版』と付い…


総合評価:226/評価:-.--/連載:128話/更新日時:2026年10月29日(木) 08:18 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>