※この作品はR-18です。

「エロ怖」日本の怪異を訪ねて 怖くてドエロい短篇集⭐️イラスト付き   作:みなぽん

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日本の怪異を訪ねて岐阜県 リョウメンスクナと黄泉がえり 不破スクナの初体験

柳沢先生シリーズ 両面の神、拳で語れ

「リョウメンスクナ来訪」

 

プロローグ

大東亜文化大学・民俗学研究室。

 

「両面宿儺(りょうめんすくな)”は、怪物か、英雄か?実は国土館大学の姫宮アリス助教授から

変な手紙が送られてきましてね。」

姫宮アリス ラザフォードは国土館大学で西洋文化人類学を研究する研究者で柳沢ゼミの第1期の卒業生だ。

イギリスの古い家系の母親と日本人の父親を持つハーフで今年で28歳になる彼女であるが、外見は15歳程度の少女にしか見えない。本人に曰く、何らかの家系にまつわる呪いがあるそうだ。

 

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この年で助教授に就任するあたり、彼女の非凡なる才能が伺われる。天才タイプの研究者で時として突飛もない話を放り込んでくる困った教え子である。

「何でも両面宿儺の力を宿しているという子が訪ねて来まして、私は西洋魔術は研究してますが、日本の呪術は全然なんで、柳沢先生にお願いします。」

柳沢は黒板にその名を書きながら、低く呟いた。

 

両面宿儺

日本書紀では“朝廷に仇なす異形の賊”。

一方、飛騨地方の伝承では――

二つの顔と四本の腕で民を守った英雄神。

 

「中央の史書と、地方の民間伝承が、ここまで食い違う例は珍しい……」

 

そこへ、ゼミ室のドアが乱暴に開いた。

 

「オイ、ここが姫ちゃん先生のいう怪異の専門家の巣か?」

全員が振り向いた。

 

立っていたのは――小柄で、日に焼けた肌の少女。

ツインテールの黒髪。鋭い吊り目。

フード付きのジャージに、膝には包帯。

見た目はせいぜい高校生くらいだが、

立っているだけで、空気が重い。

 

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「……失礼ですが、どちら様ですか?」美奈子が警戒する。

少女は鼻で笑った。

「名乗るほどでもねえけどよ。ま、強いて言うなら――」

彼女は、自分の胸を親指で指した。

「宿儺(すくな)だ」

 

「……宿儺?、、君が姫宮アリス君の手紙でよこした不破スクナさんですか?」

柳沢の目が、わずかに見開かれる。

「不破さん、珍しい名だね。どこの――」

 

「飛騨だよ。ひたすら山しかねえ、クソ田舎」

 

言葉遣いは荒い。

だが、その目は、異様なほど澄んでいた。

 

「アンタが柳沢先生だろ。怪異だの神だのを、机の上で語ってる先生」

 

「それが仕事だからね」

 

柳沢は穏やかに返す。

 

宿儺を名乗った少女は、ニッと笑った。

 

「なら話が早え。

 アタシの中にいる“リョウメンスクナ”が、最近うるせえ」

 

その瞬間――

美和の背筋が粟立った。

 

「……先生。この子……」

「うん。憑いているというより――」

柳沢は静かに続ける。

「重なっている?、、そうか、君の家では代々宿儺を封じるのに自分たちの体を使っているのか?

呪術家で不破という名門があったね。」

 

宿儺は肩をすくめた。

 

「そういうこった。神だか英雄だか知らねえが、コイツ、力だけは一丁前でよ」

 

リョウメンスクナの由来

 

柳沢は、資料棚から一冊の古文書を引き抜いた。

「両面宿儺は、“二つの顔、四本の腕、二本の脚”を持つ存在として描かれる」

「化け物扱い、だろ?」

 

「中央から見れば、ね」

柳沢はページをめくる。

「だが、飛騨・美濃の伝承では違う。宿儺は鍛冶を司り、外敵を打ち倒し、民を守った英雄だ」

宿儺は、鼻を鳴らした。

「要するに、

 “都合が悪いほど強かった”ってことだろ」

「その可能性は高い」柳沢は頷く。

 

「“二つの顔”は、敵と味方、

 “四本の腕”は、複数の技量、

 象徴表現だったとも考えられる」

 

美和が身を乗り出す。

 

「じゃあ……この子の力も?」

 

宿儺は、拳を握った。

 

次の瞬間――ドンッ!!

床が鳴った。

彼女は、ただ一歩踏み込んだだけだ。

だが、ゼミ室の床板が、蜘蛛の巣状にひび割れる。

「……うわぁ」

「……やりすぎですわね」

紗奈ですら、少し引いた。

宿儺はニヤリと笑う。

「これでも抑えてる、アタシの呪術はシンプルだ」

 

宿儺は、ジャージの袖をまくる。

腕に、古い呪文の刺青が刻まれていた。

 

「自分にかける。

 筋力、反射、耐久、全部ブースト」

「つまり……自己強化系か」

 

柳沢が言う。

「ごちゃごちゃ術式組むの、性に合わねえんだよ」

宿儺は拳を鳴らす。

「強くなって、殴る。速くなって、蹴る。潰れるまで、叩く。」

美奈子が思わず呟く。

「……随分、原始的ね」宿儺は即答した。

「うるせえ。効くだろ」

 

その時――柳沢のスマートフォンが鳴った。

 

「……タイミングが悪いな」

 

彼は通話を切り、顔を上げる。

 

「宗徳寺の石碑に封じられた四本腕の鬼、が出たという通報だ、あっちの世界の存在は、警察ではどうにもならない」

宿儺の目が、獣のように光った。

 

「……へえ」彼女は、歯を見せて笑う。

「本物か、紛い物か――殴って確かめりゃいい」

 

異様な怪異が、墓跡を引き裂いていた。

腕は四本。顔は歪み、二重に見える。

「低級霊だな」柳沢が言う。宿儺は、ゆっくり前に出た。

 

「気に食わねえ」彼女は、胸に手を当て、呪文を吐き捨てる。

「――両面、解放」はい

瞬間。

彼女の背後に、二つの影が重なった。

一方は荒ぶる鬼。一方は、静かな守護神。

宿儺の筋肉が、明確に隆起する。

「行くぞ、化け物」ドンッ!!

一瞬だった。

踏み込み。

回し蹴り。

拳。

怪異は、一方的に叩き潰された。

悲鳴すら、上がらない。

静寂。

宿儺は、肩で息をしながら振り返った。

 

「な?」

彼女は乱暴に言う。

 

「神だろうが怪異だろうが、殴れるなら、それで十分だ」

柳沢は、深く息を吐いた。

「……まったく。とんでもない。じゃじゃ馬だな。綾小路君が私のもとに送ってきた理由がよくわかったよ。」

宿儺は、少し照れたように視線を逸らす。

「……チッ」

「で?」彼女は言う。

「アンタの研究室、しばらく厄介になっていいか?」

「理由は?」宿儺は拳を握る。

「怪異についてもっと知りたい。そしてアタシが一お族から引き継いだこの力、ちゃんと使い切りてえ」柳沢は、苦笑して頷いた。

「歓迎するよ。スクナ君、ところで、君はどうやって宿儺その体に封じているんだい?」

柳沢の問いに、彼女は苦く笑った。

「そうだよな、こんな化け物みたいな力を持ってるアタシだ。その理由も何も伝えとかないと先生も気味が悪くてしょうがねぇよな」彼女は自らのことを語り始めた。

 

中学三年の春。桜はまだ散り始めだった。

「なによそれ! ふざけんなババァ!!」

 

不破スクナは叫んだ。声が館中に響き渡ったが、誰も止めなかった。百人近い呪術師たちが着物姿で正座している広間の中心で、少女の荒い息遣いだけが空気を揺らしていた。

「ふざけてなどいない」

母・不破姫子が言った。三十二代目宿儺の憑代。三十路を過ぎてもなお、神職のような厳粛さと魔性の色香を同居させる稀有な女だった。

「これは決定事項だ。お前の十六歳の誕生日を前に、次なる『器』となる準備が必要なのだから」

 

「だからって死体と交わるとか頭イカれてんじゃない!?」

 

「いいえ」

姫子は白装束の襟元を整えながら淡々と続けた。

「それは単なる亡骸ではない。我が一族が千年以上、血と魂を注ぎ込んできた〈力〉そのものだ」

 

畳の間の奥──暗がりに鎮座する大櫃。桐と漆塗りの表面には赤黒い染みが幾重にも渦巻いている。その蓋が音もなく滑り落ちた瞬間、腐臭にも似た生々しい匂いが漂った。

 

棺の中身は確かに『ミイラ』だった。けれど乾いた皮膚ではなく、血管が透けるような緑灰色の肌。関節は蝋のように柔らかく、六本の腕はまるで胎児のように折り畳まれている。額と背に浮かぶ太古の文字が微かに明滅していた。

 

「お前には理解できないだろう。だが私達にとって両面宿儺は『神』であり『災害』。御せる力を持たぬ者には災いとなり、制御できれば福となる」

 

「勝手に決めんじゃねえっ!」

 

立ち上がりかけたスクナの足首を呪術師の一人が掴んだ。老人の細い指先から這い上る念糸が四肢に絡みつく。

 

「離せよクソジジイッ!」

 

「抑えよ。今宵こそ儀は成就せねばならぬ」

 

「姫子さん! ほんとムリだって! 私そんな気全然ないし! こんなのレイプじゃん!」

 

姫子の唇が弧を描いた。艶めいた、しかし恐ろしく無機質な笑みだった。

 

「そう呼ぶならば認めよう。だが全ての始まりは同じだった。千年前も。九百年前も。五百年前も」

 

「……まさか」

 

「祖先たちはみなこうして己の女陰に宿儺を受け入れた。お前も同じ道を辿るのだ」

 

棺の縁に歩み寄り、姫子は右手の人差し指を立てた。爪先に薄紅色の呪紋が灯る。それを自分の喉仏に当てた。痙攣とともに滴り落ちる血液。一滴、二滴──棺底へ垂れるたびに腐肉が蠢いた。

 

「目覚めろ。宿儺よ」

 

呟きと同時に宿儺の躯が跳ねる。粘つく筋繊維がギチギチと擦れる音。

四本目の腕が伸び、五本目が解き放たれる。頭部が二つに分かれると同時、内側から低い唸りが漏れた。

 

「まだ眠る気か? ならば」

 

姫子は腰元の襦袢を下ろし、秘裂を露わにする。少女の眼前で母親が行おうとする所業に、スクナは絶句した。

 

「ん……ふぅ……」

 

官能を押し殺した吐息。巫女の指先が自らの花弁を探る。濡れた蜜が絡んだ時、棺の中の宿儺が吠えた。否、泣いたとも呻いたともつかぬ濁った声。腐った瞳孔が開き、干からびた舌が二枚同時に蠢いた。

 

「ごゆるりと……私の愛液をお召しになって」

 

姫子は膝をつき、そっと指で掬った雫を宿儺の唇に垂らす。腐肉が震える。二つの口が吸いつき、ゴクリと喉を鳴らした。そのたびに内臓に張り巡らされた血管が赤黒く脈動し始める。

 

「あ……あつい……っ」

 

棺から立ち昇る熱気。朽ち果てたはずの肉体が再生する。

筋繊維が膨れ上がり、表皮が張り直す。六本の腕が天井を突き刺す勢いで伸び、二つの顔が歪みながら人型を保つ。その眼光は──死の淵ではなく、淫欲で曇っていた。

 

「くそぉ……!」

スクナは藻掻くが呪縛が強まるばかり。老人たちの念糸が喉を締めつけた。

「げほっ……やめ……やめろ! いやだ……あんなの……汚い……っ」

 

だが拒絶の声はか細くなった。腐った肉から漂う甘く酸っぱい匂いが鼻腔を侵す。なぜか腹の奥が疼いた。身体の芯で何かが解けかけていた。

 

「ふふ……感じているわね」

 

母の声が耳朶を舐める。

「今夜を逃せば次はない。この子の飢えは一年毎に増す。私たち女はこれを鎮めなくては生き延びられないのよ」

 

宿儺は完全に蘇生していた。二つの顔が笑う。左右で異なる表情。右は慈愛に満ちた菩薩、左は牙剥く鬼神。その口角から涎が滴り落ちる。その先にはもう一人の『供物』がいた──

 

「お待ちかねの肉だ」

 

棺の縁を跨いだ巨躯が這い上がる。ズルリ、ヌチャリ。六本の腕が床を掴み、二つの顔がスクナを覗き込む。一つは爛れた肌で半眼を開き、もう一つは完璧な彫像のようだった。

 

「や……だ…マジで来るなっ……!」

 

拒絶も虚しく念糸が解け、代わりに宿儺の腕が伸びた。六本のうち二本が華奢な腰を抱き寄せる。残る四本が制服の裾を引き裂く。

「きゃあっ!!」

 

「

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白い脚が晒される。内腿が震える。怖いはずなのに心臓が高鳴る。少女自身が一番混乱していた。

 

 

「なんで……おかしいよ……体が……熱い……」

 

「宿儺の神威よ。お前を選んだ証拠」

 

姫子の囁きが背後から撫でる。同時に冷たい指先が腰椎をなぞった。

「感じるでしょう? 魂と魂を結ぶ悦びを」

 

スクナは仰向けに組み敷かれた。天井と二つの顔。片方は無慈悲に唇を寄せ、もう片方は鎖骨へ舌を這わせる。その隙間で四本の腕が制服のボタンを弾き飛ばす。ブラジャーが引っかかり半脱ぎのまま乳房が露わになった。

 

「やだ……いや……!」

 

羞恥と恐怖と、それ以上の謎の昂揚。乳首は触れられてもいないのに硬く尖り、ショーツのクロッチにはじわりと滲みが広がっていた。

 

「素晴らしい反応ですわね」

姫子は嘆息した。「私も最初は怯えたものです。けれど一度味わえば忘れられない。宿儺様の接吻はまさに極楽浄土」

 

「黙れ……ババァ……ああっ!?」

 

右側の宿儺の顔が吸いつく。歯列で挟まれる柔肉。そのまま強く吸引される。左側は首筋を舐め上げた。腐臭混じりの熱い唾液が肌に触れるたび電流が走る。

 

(気持ち……悪い……ハズなのに……!)

 

脚の付け根が疼き出した。ショーツ越しに秘所が火照る。自分で慰めた程度の知識しかない少女には理解不能な領域へ強制的に連れ込まれる。それは拷問にして洗礼。魂を貪られる禁断の饗宴だった。

 

「さあ……始めましょう」

 

姫子の指が娘の脚を大きく開かせる。濡れた布地が食い込む中心。そこへ宿儺の腕が一本突き刺さった。爪の先から垂れる瘴気が膣口へ染み入る。シュウゥッ。湯気と共に蜜が溢れた。

 

「ひぎぃっ……!? 熱い……痛いよ……っ!」

 

「痛みは入り口です。やがて馴染みますわ」

 

さらにもう一本の腕が脇腹から胸を揉み上げる。第三・第四の腕は太股を押さえつけた。残る二本は頭を固定する。自由はすべて奪われた。二つの顔が同時に嗤う。右の菩薩面が優しく髪を梳き、左の鬼面が耳朶を噛む。

 

「はぁ……はぁ……やめ……て…」

 

掠れた懇願を遮るように一本の腕が腰に密着した。その掌底から沸き上がる熱量。触れた部位から全身へ伝播する淫蕩な信号。

 

「これが宿儺様のお力よ。感じるままに委ねなさい」

 

(嫌……なのに……カラダが……勝手に……)

 

腹の奥が熱くうねる。子宮が疼く。

潤滑液が絶え間なく分泌され、クロッチを濡らすどころかシーツまで沁み通った。宿儺の指が布を横にずらす。露出した無毛の縦筋へ──腐った指先が這い込んだ。

 

「んあぁっ!!」

 

一突きで最奥まで穿たれる。処女膜も、慎ましい襞もすべて無視して貫かれる衝撃。涙が零れる。嗚咽が漏れる。だが次の一突きで別のものが弾けた。

 

「あ……あぅ……きもち……」

 

膣壁が指に絡みつく。粘膜が甘く痙攣する。苦痛は瞬時に快楽へ塗り替えられた。宿儺の腕が抽送を開始する。グチュッ、グチュッ。音を立てて粘液が泡立つ。二つの顔が交互に息を吹きかける。汗と甘い匂いが混ざり合う。

 

「ほらご覧なさい」

姫子は恍惚とした面持ちで言った。「最初の交合であれだけ……素晴らしい才覚ですわ」

 

「ちが……私は……こんなの……好きじゃない……っ」

 

「嘘ね」

姫子の爪先が乳房を弄る。

「あなたの腰……指を追って動いているじゃない」

 

スクナはハッとする。確かに無意識に臀部を突き上げていた。もっと深く欲しい──浅ましい欲求が喉までせり上がる。

 

「あぁ……クソ……こんなの……違う……」

 

否定の言葉は途切れ途切れになる。三本目の腕が脇腹から乳首を捻る。四本目は脚の付け根を執拗に撫で回す。残る腕は髪を掴み、二つの顔が交互にキスを降らせた。

 

「ああっ……あっ……あああっ!!」

 

全身を嬲られながらスクナは悟った。自分が既に抗っていないことに。恐怖より快感が勝っていることに。涙は悔しさからか悦びからか判別できない。

 

(ヤバい……何か来る……!)

 

内腿が引き攣る。膣が締まる。初めての絶頂の予兆。だが寸前で抽送が止まった。

 

「え……なん……で…」

 

物欲しげな声。自分でも信じられないほど媚びたトーンだった。二つの顔が笑う。菩薩面が頬を撫で、鬼面が舌を伸ばす。

 

「足りませんよ」姫子が囁く。「指だけでは届かない場所がある」

 

棺の奥から新たな部位が伸びる。

腐肉の柱──宿儺の男性器。三メートルはある巨体相応の太さと長さ。しかし驚愕すべきは数だった。二本──双頭の姿を反映するように並んで屹立している。

 

「二本……? 嘘……無理……そんなの……っ」

 

拒絶と期待が拮抗する。

未知の圧迫感への畏怖と、さらに強い快楽への渇望。姫子の指が二つの肉棒を支え、膣口へ添えた。

 

「共に受け入れなさい。一つは前へ。もう一つは……」

 

もう一本の指が尻谷に沈む。菊座へ軽く埋まる。肛門の周囲に触手のような瘴気が纏わりついた。

 

「後ろも? やめ……無理無理無理……!」

 

「大丈夫。宿儺様の恩寵があれば」

 

「嫌ああぁぁっ!!」

 

姫子の手が勢いよく押し込む。ズブッ。ズブゥウッ!

 

「かっ……はぁ……っ!!」

 

内臓が爆ぜるような衝撃。二穴同時に拡張される。だが痛みはすぐさま快感へ反転した。

宿儺の肉茎から分泌される体液が神経を焼き尽くす。

 

「ああぁあぁあっ!! すご……いぃぃっ!!」

 

子宮口を殴打する猛り。直腸を擦り上げる圧迫。二種類の快楽が脊髄を駆け上がり脳天で炸裂する。視界が白む。思考が溶ける。

そして六本の腕と二つの顔が同時に責め立てる。

 

乳首を捩じり。

耳朶を噛み。

首筋を吸い。

脇腹を舐め。

太股を揉み。

髪を梳く。

 

「あああっ! だめぇ! また……来るぅ!!」

 

初めての絶頂は短く激しかった。膣壁が収縮し陰茎を搾る。肛門が肉棒を咥え込む。二つの塊が同時に脈動し──

 

「出すぞ」

 

低く野太い声。男でも女でもない異形の声音。

子宮と直腸の内で熱い奔流が噴き上がる。

 

「んあああああぁぁっ!!」

 

灼熱の精液が内臓を洗う。精液。それとも魂魄そのもの。得体の知れない液体が体内を蹂躙するたび快感の波が倍加する。腰が跳ねる。喉が嗄れる。それでも両腕と二つの顔は止まらない。

 

「まだまだ……」

「終わらない……」

「お前はまだ半分も開いていない……」

 

耳元で交互に囁く二つの声。その間にも抽送は再開されていた。射精後の敏感な粘膜を擦り立てられる苦悦。腰が勝手に踊る。二穴が貪欲に肉棒をしゃぶる。

 

「もっと……欲しい……もっと……ちょうだい……」

 

スクナの唇から溢れたのは懇願だった。羞恥もプライドも霧散していた。ただ肉欲に溺れる獣。それ以上の価値を見出せなくなっていた。

 

「良い子ね」

 

姫子の指が娘の頬を撫でる。その手の甲には新たな呪紋が刻まれていた。宿儺との交合によって再活性化した母の印。そして同じ模様が娘の鎖骨にも浮かび上がる。

 

「今夜あなたは本当の意味で不破スクナとなった。次の宿儺の器として選ばれた尊き巫女。この証を以て我らが千年の責務を継ぐのです」

 

母の言葉など聞こえない。スクナはただ喘ぎ狂う。

「あぁっ! すごいっ! あたま……真っ白になるぅ!!」

 

再び射精。腹の中で熱湯が煮えたぎる。快楽の火花が全身を覆う。そして宿儺の躯が輝きを増す。腐った肉は若々しい肌に変わり、六本の腕は筋肉質に引き締まる。

 

「力が……戻った……」

 

一つの口が感謝の声を漏らす。

「御霊代……新たなる器……」

 

もう一つの口が賞賛を述べる。

「よくぞ応えてくれた……褒美を与えよう……」

 

突然、四本の腕が背中へ回り込む。背骨をなぞるように爪が刻む。刺す。抉る。鋭い痛みと共に鮮烈な快感が駆け抜けた。

 

「きゃうっ!?」

 

裂傷から垂れる血の珠。そこへ宿儺の舌が吸いつく。腐敗臭は消え去り、芳醇な酒気を帯びた吐息に変わる。傷口へ直接流れ込む呪力。肉と魂が融合する儀式。

 

「お前の体はもはやただの肉ではない。我等の祭壇だ」

 

菩薩面が囁く。

「祈りを捧げる巫女であり剣となる者だ」

 

鬼面が告げる。

「恐れずに受け入れよ。全ての穢れを祓い給え」

 

「ああ……はい……わたしは……あなた様の……巫女……」

 

スクナの瞳から理性が抜け落ちる。代わりに宿儺の力が魂へ浸透する。二つの顔が同時に微笑む。長い闇の営みがここに成就した瞬間だった。

 

夜明け。儀式場には少女の屍のような寝姿と母の満足げな後ろ姿。

棺には再生を遂げた神々しい肉体。そして不破スクナ──三十三代目宿儺の憑代が誕生したのだった。

 

その後の一週間、スクナは昏睡したまま夢を見続けた。

宿儺の記憶。幾星霜の戦いと平和。愛欲と憎悪。死と再生の循環。目覚めたとき、彼女の右腕には朱墨で【両】の字が刻まれていた。

 

「起きたか」

 

傍らに立つ母が笑う。

「儀式は完了した。これからは私と同じくこの力を律しなければならない」

 

「……」

 

スクナは黙って立ち上がる。腰にはまだ鈍い余韻が残っていた。

痛みよりも甘い痺れが肌に染み付いている。

 

「どうやら十分に馴染んだようだな」

姫子は安堵の表情を見せた。「ではまず第一の課題を与える」

 

「課題?」

 

「外界の穢れ──悪鬼羅刹の類を祓うことだ。この力を持たぬ人々のために」

 

スクナは窓辺へ歩み寄った。朝靄に霞む遠景。

ふと胸の奥で違和感が疼く。あの異形の肉塊を思い出すと同時に下腹部が熱くなる。あれほど忌避した存在に再会したい。その欲望が芽生えていた。

「わかった」

短く答え、少女は制服を羽織る。二つの顔の微笑みが瞼の裏にちらつく。

不破スクナの新たな人生が幕を開けた瞬間だった。 以上 スクナの話

 

 

「おい。柳沢先生、。おい! 聞いてんのかよ?」

ハッと我に返る。目の前には険しい吊り目。両面宿儺──いや不破スクナが怪訝そうにこちらを睨んでいる。

「何ぼーっとしてんだ。アタシの話は終わったぜ?」

ゼミ室の時計が夕陽を反射している。長話は数時間に及んでいたらしい。柳沢は苦笑しながら頷いた。

「ありがとう。非常に興味深い経験談だった」

「フン。そんな気取った言い方すんなよ。要はあのヘンタイミイラにハメられただけだ。おかげでこのザマさ」

彼女はシャツの袖を捲り、腕に浮かぶ痣を見せる。二つの顔を象った刺青は今にも蠢きそうな活気を帯びていた。

「それでその力が制御できるようになったわけか?」

「まあ……な。最初は毎晩あの感触が夢に出た。けど慣れたら結構使えるモンだぜ。殴れば殴るほど宿儺も喜ぶしな」

彼女は拳を鳴らす。ガラス窓が軋んだ。

柳沢は慎重に問い直す。

「君は宿儺の力を『使役』していると考えているのか?」

「当然だろ」

即答だった。

「アタシはアタシだ。あのミイラ野郎は道具だ。使わなきゃ損だろうが」

「それが危険だとは思わないか?」

スクナの眉がぴくりと動く。

「何が?」

「君が主導権を握っている間は問題ない。だが万が一意識を失ったり呪力が枯渇したりすれば」

「支配が逆転するかも……ってか? ハッ! 知ったこっちゃねえよ」

彼女は椅子を蹴って立ち上がる。

「それにその時はその時だ。アタシの意志でぶっ飛ばしてやる」

あまりに率直すぎる解答に柳沢は呆気に取られた。だが同時に納得する部分もある。宿儺は往々にして「暴力によって治まっていた」神なのだ。古今東西の神話で度々見られるパターン──物理的な屈服こそ最も堅固な契約原理。

「わかった。とりあえず君を信じよう」

「なんだよ『とりあえず』って。信用ねえなぁ」

スクナは唇を尖らせる。その幼い仕草に場違いな愛嬌を感じてしまう。

「信用は段階的に積み上げるものさ。さて次に確認したいのはあの力の使用方法だ」

「どうやって宿儺を起こしてるのかってか?」

「そうだ」

「簡単だぜ。こうすりゃいい」

彼女は右手の人差し指と中指を立てた。

「両面──解放」

瞬間、教室内の空気が凍りつく。

壁を揺らすほどの圧力。黒板のチョークホルダーが落下し粉塵が舞った。しかし肝心の変化は何もない。少なくとも目に見える範囲では。

「今のが?」

「ああ。宿儺のパワーがちょっとだけ表面化した状態。腕力、反応速度、治癒能力……全部一〇倍くらいになる」

柳沢は慎重に尋ねる。

「では最大まで解放すると?」

スクナの瞳が暗く濁った。

「最悪の場合、アタシの自我なんて吹き飛んで人格交代。あの四本腕のミイラモドキが表に出る。。」

「……リスクが高いな」

「だから使うのは最終手段ってこった。ま、そう滅多に使うもんじゃねえよ」

彼女は肩を竦める。だがその言い方が逆に不安を煽る。

本当にそのレベルまで追い詰められることがあるのだとしたら──

「他に制約はあるか? 例えば時間制限や副作用とか」

「時間は一時間ってとこだな。ただし体力消耗がハンパじゃねえ。一回やると三日は腰が抜けっぱなし。あと……」

「あと?」

「……気持ちよすぎて頭がおかしくなりそうになる」

視線を逸らしながらの小さな呟き。その頬が僅かに紅潮している。

柳沢は咳払いした。

「それは……宿儺の特性なのか?」

「多分な。あの野郎ヤルときは毎回キマってる顔してやがるし」

軽口に見えてもどこか切実な響き。なるほどこれが両面宿儺の代償──禁断の快楽。だからこそ長らく禁忌とされてきたのだろう。

こうして、彼女は、柳沢ゼミに加わることになった。

 

⭐️黄泉がえりの相談

「姉が、死んだはずなんです」

大東亜文化大学・民俗学研究室。

相談に来た学生――小山昭雄は、青白い顔で言った。

彼の5歳年上の姉の美穂。

「三ヶ月前、中国に旅行した際の事故で、現地で警察も、火葬も、葬式も……全部、終わってる」

柳沢は、静かにメモを取っている。

「それなのに?」

「……姉が、まだアパートに来るんです」

昭雄の声は震えていた。

「昼間、僕が学校に行っている間に。冷蔵庫に食べ物を補充して、机の上に……生活費を置いていく」

「顔は見たのかい?」

「……いいえ。

 でも、姉の癖なんです。

 封筒の札の向きとか、折り方とか……」

そこで、昭雄は顔を歪めた。

「……先生。これって、黄泉がえりですよね?」

部屋の空気が、わずかに重くなった。

 

その横で、宿儺は腕を組んでいた。

「……チッ」

 

調査の帰り道

「黄泉がえり、か」

柳沢は歩きながら語る。

「日本神話では、死者は黄泉の国へ行く。だが、未練や契りがあると、

 この世へ戻ってくると信じられてきた」

「平安じゃ、死者が家族の夢枕に立つ話が山ほどあるし、幽霊が赤ちゃんを育てたなんて話もある」

宿儺が言う。

「“生きてるように振る舞う死者”は、家の存続、血縁、金銭と結びつきやすい」

柳沢は頷いた。

「特に――生活費や食料を置いていく死者は珍しくない」

「……は?」宿儺が足を止めた。

「金?」

「そう。金を残す死者は、責務を果たしきれず死んだの象徴だ」

柳沢は言葉を選ぶ。

「つまりこの場合――姉は、弟に対して、強い義務感を残している」

宿儺は舌打ちした。

 

「なら話は簡単だ。未練があるなら、引き剥がす」

「……それが、怪異ならね」

柳沢は、意味深に言った。

 

 

アパートの調査

昼下がり昭雄のアパート。

室内には、怪異の気配がない。

呪符も反応しない。霊的な歪みも、温度低下もない。

「……何もいねえぞ」

宿儺が低く言う。

 

「足音もない。匂いも、気配も……完全に人間だ」

柳沢は、流し台の下を調べていた。

 

「冷蔵庫の中身、ご丁寧に手作りのおかずまで入ってる」

「姉の癖らしいな」

「ええ。それともう一つ」

柳沢は、机の封筒を指した。

「この紙幣、すべて連番じゃない」

宿儺の眉が動いた。

「……つまり?」

「誰かが“銀行から引き出している”」

柳沢は、静かに言った。

「怪異じゃない。これは――生きている人間の行動だ」

 

意外な真実

 

数日後。柳沢は、あるルートから情報を掴んだ。

――死亡届の偽装。

――海外への非公式な移動。

宿儺は、その資料を見て、拳を握り締めた。

「……売られた、ってことか」

「正確には――」柳沢は言い直す。

「売られに行った」昭雄の姉・小山美紀は、死んでいなかった。

彼女は、弟の学費。両親が残した多額の借金。

それらを一度で清算するため、

大陸の富裕層に“人形”として買われる道を選んだ。

名前も、戸籍も、自由も捨てて。

「……クソが」宿儺の声が、震えた。

「殴ればいい相手が、どこにもいね

 

夕暮れ。柳沢と宿儺は、並んで歩いていた。

「宿儺くん」柳沢が、ぽつりと言う。

「この世にはね、拳でも、呪術でも、どうにもならないものがある」

宿儺は黙っている。

「それは――金だ」柳沢は続けた。

「金は、道具じゃない。呪いだ」

「……」

「札束は、人の人生を縛り付ける。選択肢を消し、逃げ道を塞ぎ、自分で選んだと思わせる。しかもそれを愛ゆえにだ、、」

柳沢は、静かに断じた。

「最強の呪符だよ」

宿儺は、歯を食いしばった。

「……殴れねえ呪いなんて、反則だろ」

柳沢は、苦く笑った。

「そうだね、でも、金にも言わせて、悪逆をする連中を殴ることはできるさ!」

 

悪魔のパーティ

 

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「本日は皆さん、東洋鬼の娘を用意しました。この館の中で、彼女を殴るもよし、犯すもよし、殺すもよしです。もはや戸籍上は死んだことになっている娘です。」鎮海央は日本在住の華僑たちの前で美穂をさらし物にした。彼女は涙を浮かべ震えている。この日が来るのは覚悟の上で、彼女は自分を売った。親の残したあまりにも、巨大な借金、そして弟の将来を考えたときに、高卒で働いてきた彼女に取れる打開策は、これしかなかったのだ。

彼女が死ぬと同時にそれなりの金額を弟に振り込んでくれると鎮海央は約束していた。

「さあ皆様、これが本日の目玉商品——小山美穂嬢です」

鎮海央の低く滑るような声が、大理石造りの地下パーティホールに響き渡った。薄暗い照明の下、十数人の華僑たちが唾を飲み込みながら拍手する。彼らの顔は嘲笑と嗜虐心に歪んでいた。

美穂は手枷と足枷をつけられ、中央の大理石の床に跪いていた。

白いワンピースはすでに乱れ、肩紐は片方ずり落ちている。頬を伝う涙は止まらず、嗚咽が喉を震わせた。

 

「死んだことになっている」という言葉が刃のように心を抉る。確かに書類上は死亡扱いだ。両親の莫大な負債、弟の進学資金——命を売ることでしか解決できない現実があった。それでも、この瞬間の恐怖に比べればどれほどましだったろうか。

「いくら払ってもいいよ」

「早く回してくれ」

欲望に濡れた声が飛び交う。美穂の視線が宙を泳ぐ。逃げ場などないことは分かっている。だが本能が警告を発し続ける——

「おい、逃げるな」

背後から腕を掴まれた瞬間、彼女は全力で身を捩った。金属製の足枷が床を鳴らし、革靴が彼女の裸足を踏みつける。絶望的な悲鳴が空気を裂いた。

「いい声だ」鎮海央は冷笑する。「それでは、皆さんにお披露目しましょう」

「最初は私だ!」

金の鎖ネックレスを首に絡ませた初老の男が美穂の前に跪いた。

陽公明 ソーラー発電所開発で一財を築いた男だ

汗ばんだ手が彼女の首筋を這う。吐息が耳朶を撫でるだけで鳥肌が立つ。彼は慣れた手つきでワンピースの裾を捲り上げた。

「いやっ……!」

咄嗟に身を縮めると、膝で背中を蹴り上げられた。衝撃に息が詰まる。視界が揺らぐ中、太い指が下着を剥ぎ取った。

「新鮮だね。良い色をしてる」

彼は唇を舐め、彼女の太腿を抱えるように押さえつけた。湿った呼吸が股間にかかる。抵抗しようと脚を閉じかけた瞬間——

ズッ!

指が入り込んだ。痛みが脊髄を走り抜ける。美穂は仰け反り、唾液を撒き散らしながら泣き叫んだ。

「ああ゛っ……!やめてえっ……!」

男は愉悦に顔を歪めながら第二関節まで挿入する。壁をかき混ぜるように指が蠢き、奥を探る。内臓を直接掴まれるような恐怖が全身を包む。

「ふふふ、痛がる声がたまらん!だんだん慣れてきたかい?」

指が出ていく刹那の摩擦に悲鳴が漏れる。すぐに別の男が腕を引っ張った。

「次は俺だ!」

今度はスーツ姿の若い男。彼はポケットから小瓶を取り出し、中身を美穂の唇に注ぎ込んだ。独特の甘さと鉄の匂いが喉を焼く。王哲学 違法薬物でのしてきた男だ。

「これは催淫剤さ。少々キツいが」

口内に残った液を吐き出そうとしても男の手が顎を抑える。「飲め」という命令に逆らいきれず、美穂は反射的に嚥下した。胃袋のあたりから火照りが広がっていく。

「効くまで遊んでようか」

男は彼女の乳首を摘み上げた。ビリッと鋭い刺激が走る。今まで感じたことのない疼きが乳輪を包み込む。

「痛い……のに……」

思わず漏れた言葉に男は口笛を吹いた。

「いい反応だ」

彼はベルトを外し、昂ったものを取り出した。美穂の下腹部に押し当てる。薬のせいか鼓動が速まり、身体が勝手に緊張と弛緩を繰り返す。

ズシンッ!

鈍い衝撃。

痛みと熱が混ざり合い脳天まで貫く。男は腰を打ちつけながら哄笑した。

「いやぁ、、いぎぃいいいいっ!」

「東洋鬼の宝貝は狭いな!最高だ!」

内部で脈打つ肉塊の動きに合わせて彼女の膣壁が収縮する。生理的な防衛反応なのか、それとも薬による錯覚なのか分からない。ただ呼吸が乱れ、視界が霞む。

「あっ……はっ……!」

喘ぎ声が自分のものとは思えないほど濁っていく。男は抽送を加速させながら彼女の唇を強引に奪った。口腔内を犯す舌の動きに合わせて膣内も収縮する。屈辱と快感が入り混じり意識が分裂していく。

ひとり目が果てると同時に二人目が割り込む。

三人目が並び、四人目が腰を振る。次々と挿入される肉杭に美穂の身体は完全に翻弄されていた。

「あはっ……あ…っ……!」

痙攣に似た快感が何度も襲う。理性はとっくに消し飛び、ただ動物的な反応を示すだけだった。腹の中で精液が溜まり、引き抜かれるたびに白濁液が飛び散る。

「雌豚、精液まみれでくせぇんだよ綺麗に拭けよ」

見物人の一人がタオルを投げた。美穂は四つん這いのまま尻を突き出し、震える手で股間を拭く。羞恥すら快感に転換されるサイクルに陥っていた。

「次は上を使おう」

男の一人が美穂の髪を掴み上げる。口の中に屹立した肉塊を捩じ込む。歯が当たり呻くたびに後頭部を押さえつけられる。

「噛むなよ」

彼は腰をゆっくり動かし始めた。咽喉を塞がれる苦しさに涙があふれる。だが同時に下半身では別の男が膣内を貫いていた。上下から同時に貫かれる感覚に意識が飛びかける。

「二穴同時はどうだ?」

誰かが提案する。抵抗する力はすでになく、二人の男がそれぞれ左右から近づいてくる。排泄器官への侵入に全身が戦慄する。しかし——ズッ……ズリュッ……!

激痛よりも先に圧倒的な異物感が頭を支配した。二穴を同時に犯される快感に脳が焼けつき、声にならない絶叫が肺から漏れる。

「たしゅけて、、とぶ、ッ❤️とんじゃ、うう❤️犯されて、イくッ♡ イく、 イ ――――…………」

「日本女は豚だな!こんな姿で悦ぶのか」

嘲り声が四方八方から浴びせられる。美穂はもはや返事すらできず、ただ身体を揺らしながら震えるだけだった。

深夜を回った頃にはパーティーホールには血と精液の匂いが立ち込めていた。美穂は大理石の床に丸くなり、両脚はM字に固定され、股間からは白濁液が溢れ続けている。

「もっとだ」「次は目隠ししよう」「玩具持ってきたぞ」

欲望は留まるところを知らない。新しい道具が運び込まれるたびに歓声が上がる。美穂の眼球は虚ろに泳ぎ、口元はだらしなく開いたまま痙攣していた。

「おちんぽ!っふぅ❤️んおっ❤️んっんふぅぅ❤️おちんぽほしいっっ❤️んぅ、、もっと強くして、壊れるくらいに突いて!だめ……いぐっ❤️ふーーっ❤️ふーー」

パンッ!パンッ!パンッ!

後ろから激しく突かれる。背中の痛みと腰の快感が混ざり合い思考を麻痺させる。

膣内にはバイブが突き刺さり、乳首にはクリップがつけられている。どこが痛くてどこが気持ちいいのか区別がつかない。

「…くっあ  あ゛っ堕ちちゃう、お゛ぉッ!?ほぉーー❤️お゛ッ❤️おぉっほ、んぉ~~~~いぐぅっッッ…っ…あ……っ…」

小さく漏れる喘ぎ声に男たちは興奮する。

さらに強く腰を打ちつけると美穂の背中が弓なりに反った。脊髄を突き抜ける電流のような快感に耐えきれず絶頂する。全身が痙攣し潮を吹いた瞬間、別の男が口に肉塊を突き入れてきた。

「皆さん、お楽しみいただけましたでしょうか」

ようやく鎮海央が拍手で場を制した。美穂はもう立ち上がれない。四肢は脱力し、呼吸も弱々しい。血と汗と体液で床に広がる水溜りに横たわる姿は、まるで亡骸だった。

「次のプログラムは——スーパーヘビー級ボクサーの鉄牛山による撲殺ショーです」

聴衆が沸く。

「殴り殺される日本女の悲鳴をお楽しみください!そのあとでその場で解体して、皆様に人肉火鍋としてお召し上がりいただきます!」まさに彼らは怪異以下の外道だった。

美穂は焦点の定まらない目で虚空を見つめていた。意識はある。でももう戻る場所などない。借金は消え、弟は救われる。それだけが唯一の慰めだった。

まさに絶対絶命の事態!

「スクナさん、あいつらはもう人間とは言えません!存分にぶちのめしてください」

柳沢の声が背中に響く。スクナは振り向かず、口の端を吊り上げた。

「言われなくてもわかってるぜ」

パーティー会場の重厚な扉を蹴破った。金屏風の向こうには惨状が広がっていた。大理石の床に倒れる女――美穂。裸同然の姿で血と精液にまみれ、全身に痣を作っていた。それを取り囲む華僑の男たち。全員が欲望に歪んだ笑顔を浮かべている。

「なんだ貴様は」「招待客じゃなさそうだが」

嘲笑が湧く中、スクナは右腕を掲げた。

「両面――解放!」

瞬間、空気が歪む。彼女の筋肉が膨張し、血管が浮き出る。袖がはじけ飛んだ。

「最高のサンドバッグだぜ」

その目が爛々と光る。

「どんなにぶん殴っても微塵も良心が痛まねぇ!」

 

最初の獲物は金鎖を巻いた肥満男、陽公明だった。

「なめるな!」

短刀を抜いた刹那――

「遅ぇよ」

スクナの蹴りが顎を粉砕。脳震盪で崩れ落ちる。

次に狙ったのはスーツの若い男。違法薬物の売人――王哲学。

「この程度で——」

言い終える前に拳が鳩尾にめり込む。肋骨が砕ける音とともに吐瀉物が吹き出た。

「さてと」

彼女は床に転がる空の催淫剤の瓶を拾い上げる。

「てめぇらの毒はこれか?俺にもちょいと試させてもらうぜ」

ゴクリと一口。途端に全身が発熱し、鼓動が早まる。だが——

「効かねぇな」

冷めた声で呟く。彼女の強靭な体は化学物質の作用を跳ね除けた。そのまま瓶を男の額に叩きつける。頭蓋が破裂し脳漿が飛び散った。

会場は一気に恐慌状態に陥る。

「護衛を呼べ!」「警備隊はどこだ!?」

逃げ惑う男たちを、宿儺は的確に捉えた。その俊敏さは人間を遥かに超えている。

壁を蹴り上がり天井を走る。死角からの奇襲に次々と意識が刈り取られた。

 

「おいおい」

スクナは苦笑する。

「盛り上がりに欠けるな。もっと根性見せろよ」

指をポキポキ鳴らし挑発した。

 

最後に残ったのは二人。

一人はスーパーヘビー級ボクサー——鉄牛山。筋肉隆々の体躯でリングを荒らしまわる悪名高い男。

もう一人は主催者――鎮海央。

「ふん、日本人のクソ女が調子に乗るな」

鉄牛山はジャブを放つ。が、スクナは半歩後退して回避。カウンターの右ストレートが鼻梁を砕いた。続いて左フックが顎関節を破壊。バランスを崩したところに膝蹴りが鳩尾へ。肋骨五本が粉砕された。

「ごぶぁあッ!」

吐血しながら崩れ落ちる鉄牛山。スクナは冷淡に見下ろす。

「弱いな」

鉄牛山の意識は無い。

 

「待ってくれ、金なら……!」

鎮海央が金貨の袋を差し出す。

「黙れよ」

一瞬で距離を詰めると、鳩尾に鉄槌のような拳を打ち込んだ。背骨が歪曲し、内臓が破裂する。口から血を吐きながら膝をつく鎮海央の頭髪を掴み上げる。

「俺の友達の姉ちゃんを汚した代償だ」

右腕が唸った。骨の砕ける音とともに鎮海央の首が三百六十度回転する。脊髄が引きちぎられ脳幹が圧潰。血と髄液が噴き出し床に広がった。

 

全てが静寂に戻った会場。三十人近い華僑は一人も立っていない。一部は即死、残りは重傷で呻くのみ。

「派手にやりすぎたかな」

スクナは肩をすくめる。だが後悔はない。ただ一人だけ助けるべき者がいる――美穂だ。

彼女は意識朦朧で床に伏せている。スクナは近くに落ちていた毛布で体を包み込んだ。

「帰ろうぜ、姉ちゃん」

 

廊下で待機していた柳沢が駆け寄る。

「無茶をしたね」

「どっちの意味で?」

「両方」

スクナはニヤリと笑い、柳沢に視線を送る。

「こいつらの始末は任せた。俺はもう疲れたぜ」

「承知した。警視庁に通報する」

柳沢がスマホを取り出す。

「証拠映像は撮ってる。違法薬物のサンプルも確保済みだ」

「さすがだな」

スクナは美穂を担ぎ上げた。華奢な体が腕の中で震えている。

「怖かったろ、弟が待ってるぜ」

優しく囁くと、美穂の瞼から涙が零れた。

「ありがと……」

 

外の世界はもう朝日が昇っていた。血塗れの戦場から解放されたスクナと美穂の影がビル街に伸びていく。スクナは大きく伸びをした。

「さてと、二度寝だな」

柳沢が苦笑する。

「君も大概だよ」

「当たり前だ。悪党をぶちのめすのがアタシと宿儺の仕事なんだから」

朝日に照らされたスクナの右腕には、赤く【両】の文字が浮かび上がっていた――宿儺の紋章が誇らしげに輝いている。彼女の新たな日常が始まろうとしていた。

 

エピローグ

 

大東亜文化大学・民俗学研究室。

教科書とノートが開かれた机に突っ伏すスクナの姿があった。鉛筆は力なく転がり、ページの隅には謎の落書きが増殖している。

「……わっかんねー」

低い唸り声と共に、特大のため息が漏れた。

そこに現れたのは、いつも穏やかな笑みを浮かべた文学部の先輩、姉川美奈子だ。

「スクナちゃん、どうしたの? またお困りごと?」

「美奈子姉さん……」

スクナは助けを求める子犬のような目で美奈子を見上げた。

「このレポートのテーマが全然ピンとこなくてよ。『近代における都市伝説の形成と地域コミュニティの変容に関する考察』って……難しすぎだろ!」

「ふふ、確かに少し抽象的ね。でも大丈夫よ」

美奈子はスクナの隣に座り、一緒に教材を覗き込んだ。

「スクナちゃんの好きな都市伝説ってある?」

「んー……学校のトイレの花子さんとか、夜中の公園のテケテケとか?」

「そうそう! そういう具体的な例から考えてみるのがいいの。例えば、花子さんの話がいつから広まったのか、どんな風に変わっていったのか……そういうことを調べてみましょう」

「なるほどな!」

スクナの目がパッと輝いた。難しいテーマも身近な話題に置き換えれば理解しやすくなる。美奈子の教え方は魔法のようで、スクナは素直にメモを取り始めた。

そこへ、華やかな香水の香りと共に現れたのはキャンパスのアイドル的存在、南條美和だった。

「あら、何してるの二人とも?」

「美和姉!」

スクナは嬉しそうに顔を上げた。最近はすっかり愛称で呼び合う仲だ。

「レポートが書けなくて美奈子姉さんに助けてもらってたとこだ」

「ふーん。じゃあ息抜きにカフェでお茶でもしない? 新しいケーキバイキングが始まったらしいのよ」

「行く行く! 行きてぇ!」

 

スクナは教科書を放り出して椅子から飛び降りた。

キャンパス内の有名カフェ。

色とりどりのスイーツが並ぶテーブルを挟んで、女子大生らしい華やかな時間が流れる。

「女子大生ってのはこういうのを楽しむために来てんだな!」

いちごムースを頬張りながら、スクナはしみじみと言った。

「そうでしょ? 人生に潤いは必要なの」

美和は優雅に紅茶を啜る。

「スクナちゃんはすぐ勉強とかバトルのことばかり考えるから心配よ。もっと華やかな青春を謳歌しなきゃダメよ」

「そうだよ」

隣でアップルパイを頬張っていた八氏役紗奈が口を挟んだ。

「せっかく可愛い顔してるのだから、化粧の1つもすれば、柳沢先生も振り向いてくれように」

「なっ! 柳沢は関係ねえだろ!」

スクナは顔を真っ赤にして反論した。柳沢先生のことが少し気になるのは確かだが、それを恋愛感情と結びつけるのはまだ早い。

「ほらほら、赤くなってる」

「可愛いわね〜」

美和と紗奈がからかうと、スクナは慌てて紅茶をがぶ飲みした。

カフェの後、ゼミに戻ると紗奈が絡んでくる。

「あーあ、まったく勉強ができない田舎者は困りますわね」

彼はコンビニの唐揚げを頬張りながら、スクナに嫌味な視線を送る。

「うるせえぞ八尺!この乳オバケ!」

スクナは言い返すが、八氏役紗奈は全く動じない。

「これじゃスクナは将来、用心棒かなんかで暮らすしかないのではないかしら?両面宿儺の力に頼りっぱなしでは先が思いやられるわ」

「宿儺は関係ねえ! 自分の力で生きていくんだよ!」

スクナが怒鳴ると、紗奈はニヤリと笑った。

「ぽぽぽ、ならば努力なさいませ❤️このチョコバー差し上げますからね」

紗奈は袋菓子を投げてよこした。スクナは反射的にキャッチし、そして苦笑する。

「……なんだかんだ言ってお前も優しいとこあるよな」

スクナは素直にチョコバーを受け取った。

 

甘いものが疲れた脳に染み渡る。

 

その夜。

自室に戻ったスクナは、美奈子に教えてもらったノートを開いた。難しい言葉もあったが、少しずつ構成が見えてくる。レポート用紙にペンを走らせると、自分が少しずつ成長しているような気がした。

(勉強はまだ慣れないけど……)

窓の外の夜景を見ながら思う。

(こいつらと一緒にいると、悪くねえな)

勉強を教えてくれる美奈子。

女子大生らしい楽しみを教えてくれる美和。

適当なようで実は心配してくれる紗奈。

彼らとの出会いが、スクナの殺伐とした日常に小さな彩りを与えていた。宿儺の力を持つ特殊な存在である自分を自然に受け入れてくれる仲間たち。その温かさが、なんだかくすぐったかった。

「よし! やってやるか!」

スクナは気合を入れてパソコンに向かった。明日は美奈子に続きを見てもらおう。そしてその次は……そうだ、美和に買い物に付き合ってもらうのも楽しそうだ。楽しい空想が溢れてきて、彼女は自然と微笑んでいた。

 

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