冬村四織&リリアナさんとアネットさん陵辱リョナ短編 作:ゴールドフォレスト
原作:バキシリーズ
タグ:R-18 残酷な描写 クロスオーバー リョナ ヒロピン レイプ 拷問 陵辱 冬村四織 SANDA 我が家のリリアナさん となりの家のアネットさん 刃牙シリーズ 最凶死刑囚 柳龍光 スペック ドリアン 大渋一二三 戦闘 バトル
冬村四織ちゃんは原作漫画で見たときから不思議な魅力に惹かれて好きですね。眼力が強くて良い。例のごとく拷問と。でも色気が致命的に無い。
ということで正反対のキャラクター成年漫画のリリアナさんとアネットさんとクロスオーバー。
でもこの2人失礼ですけど性格も喋り方もほぼ同じなので、文字にすると区別つかないなと思いました。
よってテロ事件で恋人達が死に、自分達も瀕死なリリアナさんとアネットさんが融合。超人化。以降、傷だらけの肉体となり世界各地を放浪、素手でテロ組織や反社組織を壊滅しまくっているという設定。女版範馬勇次郎。でも性格は変わらない。
・・・すみません、私は女性キャラをすぐ傷跡だらけにしてしまいます。筋肉質な体型なので似合うと思いました。リリアナアネットさんの作者さんお許しください。
四織ちゃんは痛めつけられるのみなので、リリアネットさんが戦います。レイプされるのはリリアネットさんだけです。レイプされ拷問されながらも全て倒します。
嬲りキャラで、SANDAの作者さんのお父さんのキャラ、最凶死刑囚を使用。最初は四織ちゃんと原作者親子喧嘩をさせたかったのですが、戦力的に四織ちゃんが、歯が立たないのですぐ諦めました。
柳龍光は最初から確定。技が豊富だし、戦意を失っていないので。ドリアン、何か感情無くなったね。じゃあ平気で人を痛めつけられるよね?起用。スペック、喉くらい機械にすればいいよね?老いも無理矢理治そう。起用。なお、3人ともリリアネットさんに殺されます。良かったね、ドイル改心して。良かったね、シコルスキー主人公になって。
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る・・・
数年前のクリスマスの季節でした。
私達、リリアナとアネットは夜の遊園地でWデートをしていました。
リリアナはピンクの縦セーターとジーンズ。アネットは白色の縦セーターとジーンズ。
寒くはありませんよ?私達は体温が高いので。
・・・注目されますね。私達の乳房は頭と同じくらい大きいので。更に褐色の肌と長い銀髪で。
でも、私達には恋人がいます。私達の心と体は全て恋人のものです。
幸せでした。
銃声が響きました。機関銃でした。
テロリスト集団でした。そんな、ここは平和な日本なのに。
銃口が私達の方に向けられたのに気が付きました。私達は咄嗟に互いの恋人の前に大の字で立って盾になりました。
ズダダダダダダダダダ!!!!ドチュグジュブジュズボグジュドブ!
「あう!くふ!ぐあ・・・。うぐ!」
「ああ!お・・・う・・・。ぐぅ!う!」
私達は大柄な体格で、ウエストは腹筋が割れていて、筋肉質な太ももで。
それを嘲笑うかのように銃弾は容赦なく私達の体内にめり込んでいきました。
・・・でも、貫通はしていない・・・。
両肩、両腕、両胸、腹部のあちこち、両脚にどんどん弾がめり込み、血飛沫を上げ、衝撃で全身を小刻みに震わせている私達。凄まじい痛み。でも幸せでした。
あぁ、私達の命で大切な人が守られている・・・。
私達の鍛えてもいないのに逞しい肉体はこの為にあったんだ・・・。
体内を銃弾が跳ね返り、内臓のあちこちを傷つけ、血をゴボゴボ口から垂れ流している私達は、笑みを浮かべていました。
・・・銃弾が内側から背中に当たるようになりました。駄目!貫いては駄目!私達の命より大事な人達に当たってしまう!
遂に弾が貫通しました。次々と貫通していきました。背中からドバドバ血が噴き出している感覚。
・・・銃声が止みました。私達で1人100発以上は被弾しています。それより後ろを振り向く事が怖かった。・・・2人で後ろを振り向きました。
私達の恋人は血まみれで倒れ、動かなくなっていました。慌てて駆け寄りました。全身から血を吹き出しながら。・・・恋人達は既に、脈も呼吸も止まっていました。
「「嫌ぁ・・・。いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」
私達は泣き叫びました。・・・そして凄まじい憎悪が噴き出しました。生まれて初めて抱いた殺意。
・・・殺してやる・・・。殺してやる。殺してやる!殺してやる!!!
私達はテロリスト集団に向かっていきました。
再び機関銃で被弾。構いません。そんなもので私達の動きを止められますか?
近づいて、首を捻り切りました。腕を千切り取りました。10人はいたテロリストは全員殺しました。
スブゥ!ドズゥ!グサァ!
私達の胸と腹から、日本刀くらい長いナイフが、リリアナアネット共に、各7本飛び出しました。背後から串刺しにされました。
「うぐ!つぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「がふぅ!おぐぅ!く・・・ぐは!」
背後を振り向きました。テロリスト達が集まってきたようです。
私達を刺した人達は、ナイフから手を離しました。私達は素手でナイフを折り、串刺しにしていた刃を全て取り除きました。
テロリスト達と向き合いました。これで全員ですか?皆さん死んでくださいね?
血を吹き出しながら全力疾走。全身次々と被弾。苦しいですが無視。
長いナイフで肉体を斬られ刺される。意識が飛びそうな激痛、灼熱の熱さ。それで?
私達は、次々と素手での解体を続けました。
逃げる人がいました。追い抜いて殺しました。
抵抗する人。もちろん殺しました。
命乞いのような言葉を発している人。殺しました。
十数分後、54名全員殺しました。
私達の受けた被弾数?刺され斬られた傷の数?数えきれません。
リリアナは真っ赤でズタズタに破れ穴だらけの縦セーターとジーンズ、
アネットも真っ赤でズタズタに破れ穴だらけの縦セーターとジーンズで、
恋人達の元へ全身から血をビュウビュウ飛ばしてフラフラと歩いて行きました。
周囲の人々が、私達をゾンビか何かを見るような目で見ていました。写真を撮ってSNSに上げても構いませんよ?もう私達の命も尽きるのだから。
恋人達の10メートル目前で倒れました。私達はおびただしい血を地面に濡らしながら這って、恋人達の元へ向かいました。背中から小さい血の噴水が出ていますね・・・。ははは・・・。
・・・片手で恋人達の手を握りました。冷たい・・・。
リリアナとアネットは、互いにもう片方の手を繋ぎました。温かい。
ねぇ、このまま死にたくないよね?許せないよね?こんな理不尽は私達で終わらせないといけないよ。私達は目を合わせて、全ての犯罪者、犯罪集団への復讐を誓いました。そして意識を失いました。
リリアナを生き残らせました。アネットの全てを捧げて。
リリアナの傷は2倍になって病院に運ばれました。
・・・2週間で傷を全て塞ぎました。
リリアナの髪の毛は、リリアナの前髪を揃えたまっすぐな長髪とアネットの前髪ギザギザでウェーブのかかった長髪が交互に生えている髪になりました。
・・・心臓が左右2つありました。身体能力は2倍になりました。
何よりリリアナとアネットの魂が1つになっているのを感じました。
私達は自分達をリリアナアネットと呼ぶようにしました。リリアネットでもいいのですが、略称はあまり好きではありません。
私達の担当医師は、鎬紅葉という方です。鎬紅葉医師曰く、私達は元々超人体質という筋肉が常人より遙かに多い体質でした。私達1人で筋繊維密度が100倍以上。乳房ですら半分以上が筋肉で。そう言われた時はどうでも良かったのですが。乳房は、恋人が喜ぶ柔らかさであれば筋肉でも脂肪でもどちらでもいいので。
鎬紅葉医師は、私達の肉体の変化に非常に興味を持ちました。まぁ医学的にあり得ませんしね。
範馬勇次郎に匹敵する筋力?肺活量?体力?柔軟性?誰ですか?その人。
地上最強の生物。かつて世界各地の紛争地域を巡っては殺し、テロ組織を皆殺しにし、麻薬組織を皆殺しにし。私達の世界では、9.11アメリカ同時多発テロ事件は起こっていません。その前に範馬勇次郎が皆殺しにしたから。
やがて範馬勇次郎は飽きたらしく、犯罪組織皆殺しを止めていきました。
要するに、その人がサボったから今回のテロは起きたのですね?私達は止めませんよ。一生殺し続けます。世界中の犯罪者を殺し続けます。そう鎬紅葉医師に告げて、私達は退院しました。もう少し私達の身体を調べさせてくれ?お断りします。あなた、私達より弱いじゃないですか。
恋人達の葬儀を終え、アネットの葬儀を終え、私達はリリアナの自宅に戻りました。
今回のテロで亡くなった方は、アネットと私達の恋人含めて37名。私達がもっと強ければ、守れたのに・・・。会った事も無い人々の冥福を祈り、二度と犠牲を出さない事を誓いました。
裸になって、全身を観察しました。銀色の長髪、褐色の肉体。
乳房は前と同じく私達の頭くらいの大きさで、同じ柔らかさで。
ただし刺し傷だらけ、斬り傷だらけ、弾痕だらけですが。
腹筋は6つに割れました。ウエストはくびれました。元々ウエストは太いなと思っていたので、嬉しかったですね。
尻は丸みを帯びていて柔らかいですが、筋肉の塊であることは分かって。
太ももの筋肉がはっきりと分かり。腕も細いですが筋肉で引き締まり。
肩は競泳選手のように逞しくなりました。骨ではなく筋肉で。
そして、全ての箇所が刺し傷だらけ、斬り傷だらけ、弾痕だらけ。背筋もそうです。何だか小さな鬼の顔みたいに見えますね。そのくらい発達しました。
私達の身長は170cmに届かなかったのですが、178cmになっていました。それは喪服等を買った時に分かっていましたが。
身体の柔軟を確かめる。気持ち悪いほどに柔軟な肉体。蛇より柔らかく感じました。
握力。トランプの束を簡単に引きちぎる。スタミナ。東京から富士の樹海をマラソンペースで往復しても全く疲れない。肺活量。10分は息を止めても活動できます。腕力等。車を簡単にひっくり返せます。ちなみに骨の強度も200倍ですね。椰子の実を何度も簡単に囓れますよ。
同じ服を何十着も購入しました。黒の縦セーターと黒のジーンズ。以前から、どちらも着ると、どうしても張り裂けそうな程パンパンになっていました。
戦闘中に破けると思うので何十着も購入。これは、犯罪者共に対する喪服でもあります。
・・・私達は部屋を引き払いました。もちろんアネットの部屋も。
一生を賭して彷徨う旅に出ました。犯罪者を、犯罪集団を殺し続ける旅を。いつか殺されるまで。
・・・やぁ、久しぶりだねぇ。
もう、私しか残っていないと思っていたよ。
ドイル?シコルスキー?2人とも見事に道化に成り下がったね。あきれ果てて、殺す気にもならない。
君はどうだい?ドリアン君。・・・殺意しか感じないね。あぁ烈海王君が死んだね。馬鹿だねぇ、死んだら負けなのに。・・・彼の所に行くまで戦いたいのかい?死んでも彼は天国か、あるいは最近流行りの異世界で、君は間違いなく地獄だよ?私もそうだが。まぁ止めないよ。一緒に血祭りをあげようじゃないか。
スペック君が復帰したのは意外だね。完全に負けたのにね。喉は機械にしたけど喋れないんだ。でもあれだろう?殺したいんだろう?君は、我々の中で一番狂っていると思っていたよ。
私は、一度も破られていない技があるんだよ。・・・パンッ!これだよ。これを切り札にすべきだったね。過去の私は実に愚かだ。他にも斬られた右手を改造したんだ。
敗北を知りたいか?それはね?全力を出してギリギリで負かされる相手にしか負けたくない、それ以外はどんな手段を用いても勝ちたいという意味だ。知っているだろう?だから我々は範馬勇次郎を相手にしなかった。確実に無様に負けるから。
この女を知っているかい?数年前からテロ組織等を素手で殺しまくっているという女だ。まるで範馬勇次郎だ。今、日本にいるらしい。我々の新たな門出に相応しい獲物じゃないか。
そう、犯罪者の獲物は子供か女。弱いから。殺しやすいから。我々は綺麗に戦いすぎた。定期的に獲物を殺して命を奪わないと、どんどん力が弱まるのに。
さぁ血祭りを始めよう。子供と女を殺しまくろう。すぐに、この褐色の女に出会えるといいな。その女を殺した時、我々は成長できる。範馬勇次郎の領域に立てる。そんな気がしないかい?
楽しみだね。
ネタバレになるが、サンタクロースの物語において、冬村四織はあまり目立たない存在になるんだ。私は、爆弾所持してバーンと登場したのは良かったが、その後どうすれば良いのか右往左往してね。
結局、登場人物全員、学園長である大渋一二三のインパクトに全て奪われたんだ。
そう、インパクトって大事。
板垣恵介という格闘漫画家のキャラクターで、最凶死刑囚という5人の悪役キャラが出たんだが、彼らは1人のキャラクターにインパクトで負けた。オリバとか勇次郎じゃないよ?地味な主人公の筈が無いよ?
同時期に連載していた餓狼伝という漫画に出したオリジナルキャラクター、クライベイビー・サクラ。この盲目の身体能力20倍の男にインパクトを全て持って行かれたんだ。だから、最凶死刑囚は段々と、どうでもいい存在になったわけ。
今や、私は他人を突然刺したりしない。爆弾なんか用意してない。身長以外は普通の女子中学生だ。悪く言えば、脇役になったヒロイン。
授業も終わり、さて帰るか。帰りたくないが。実は私の父親が〇〇で・・・。
でも、大渋一二三にも出会いたくない。エンカウントしたくない。
という事で、帰ろう。
用務員の人に挨拶して学校を出て、帰り道の中で、人気のない所を必ず通らなくちゃならなくて。
ザシュッ!
「く・・・ぐ!」
何・・・これ・・・。左肩を斬られている?
後ろを振り向いた。・・・用務員の人だった。左手に鎖鎌持って振り回している。よく見ると右手が無い。
「やぁ、お嬢さん。身長高いねぇ。男によく間違われないかい?」
「・・・うるせぇよ。チビのオッサン。」
「やはり気が強い。獲物はこうでなければ。・・・悪いけど死んでもらうよ。理由?君が精神的に強そうで、その命を奪っていく快感で、私自身を強くしていく為だよ?」
リリアナアネットは久しぶりに日本に帰国しました。
目的は日本の巨大暴力団を乗っ取ったグランドマスターという男を殺す為。
彼は一度敗れていました。鎬紅葉医師が様々な技術や投薬をして作った大男の少年に敗れて。やはりあの医者危険でしたね。去って正解でした。
その後グランドマスターの回復を待って、正面から挑んで殺しました。彼の消息聞かないでしょう?私達が殺しました。
ある河原。この辺は人が少ないですね。水切りをしてみる。幅50メートルはありそうな川を、石が何度も跳ねていき向こうの岸に落ちる。何度やっても成功。さて準備運動はここまでで。
「・・・という事で、何のご用でしょうか?御老体。」
私達の前にパーカーで髭を蓄えた身長2mの筋骨逞しい老人がいました。パーカーを着ているが体型は分かる。実力者である事も。・・・正常な人間では無い事も。
老人が私の後ろを指さしました。振り向きました。
ドゴォッ!
「がふっ!」
腹部を思いっきり貫くように蹴られました。
「ぐ・・・う・・・。」
不意討ちだったので若干前屈みになって脚が震えていますよ。背後に気配を感じなかった。奇襲とかが得意な手合いか・・。
私達を蹴った男の身長、推定2m20cm。年齢が分からない。禿頭。ジャージを着ている。喉に何かを巻いている。
・・・背後から目に見えづらい程細いワイヤーで首を絞められました。
「くぅぅぅぅ!かふ!」
背後の老人は私達を首絞め状態で宙づりにしています。触った感触からアラミド繊維と分かりました。
目の前のジャージの男が、両腕を上段に構えました。それがあなたの構えなのですね?
私達も構えました。両腕を相手の方へ大きく広げて抱きしめるように。
おかしな構えでしょう?完全無抵抗の構えなんですよ。
私達は全ての戦闘で相手の攻撃を避けませんでした。頭部以外。即死は面白くないですから。でも、それ以外は全て受ける。耐えられるから。死にたいから。
ジャージの男がダッシュで近づいて私達の全身を殴る蹴るしました。
ドガバキグボグシャバキグキ!
「がふっ!ぐぅ!かはっ!ぐ!あうっ!」
特に胸を殴っていますね。拳から腕まで入って温かくて柔らかいでしょう?
・・・あぁ痛いですね・・・。
おや、もう息切れですか?まだ5分しか経っていませんよ?喋れないようなので、唇の動きを読む。
『自由の女神を破壊した俺の無呼吸連打で何故ほとんどダメージがないんだ。』
・・・それより硬いからじゃないですか、私達が。
私達は首を吊っているアラミド繊維を手刀で斬る。首に巻き付いている繊維も千切る。
私達は2人に手招きしました。
かかってきなさい、2人。まとめて相手してあげますよ。
「はぁ!はぁ!はぁ!」
「お嬢さん。よく鎖鎌避けられるねぇ。何回かは当たったが。」
「これでも鍛えてんだよ。最近よく分からない妖怪みたいなのが出てきてさ。オッサンもよく分からない奴だが。」
このオッサンは自分を柳龍光と名乗った。なんか聞いた事あるような。さっき話していたような。それどころじゃない。
私は、左肩、左脇腹、両太ももを斬られている。結構傷が深い。痛くて動き辛い。
柳龍光が鎖鎌を落とした。
次の瞬間には、私に一気に接近した。マズい!反応できない!
ベチィッ!
「はぅぅぅ!!!」
左手を鞭のようにして右脚を引っ叩かれた。凄まじく痛い。打たれた箇所の制服が破れ、皮膚が裂けている。
「これは鞭打という技。甚振られる女子供の為の護身術さ。君も覚えるといい。来世で使えるから。」
バチィッ!
「く!うぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」
右脇腹を打たれた。全身が痺れるようだ・・・。私は崩れ落ちた。
「はぁ・・・。はぁ・・・。」
「おや?そんな格好していると、さも叩いてくださいと言っているようなものじゃないか。」
ベチィ!バチィ!ビチィ!
「おふぅ!ぐぅ!あうぅ!」
5回くらい背中を叩かれた。背中全てが痛い。
「が・・・。おぼ・・・お・・・。」
私は目を見開いて、口から涎をダラダラ流している。格好悪い。でも堪える事が出来ない。
・・・柳龍光に頭を持ち上げられ座る体勢にさせられた。
腹を叩かれた。
バン!バチィ!バシィ!バチィ!ベシィ!
「あはぅぅぅぅ!ふぅ・・・!おぐ!ぐ・・・う!がはぁ!」
7回鞭打で腹を叩かれた。痛すぎて頭が狂いそうだ。腹部の制服は完全に破れ、私の腹は真っ赤で皮膚が大きく裂けて腹筋すら見えている。血がダラダラと流れ、股からも血が出てきて、生理がおかしくなったらこんな感じなのかなと思った。
「ごぼぼぼぼ!ごぶぅ!」
血が逆流して口に大量に来たので、堪えられず吐いた。吐き続けた。・・・意識が朦朧としてきた。
糞・・・。ここで死ぬのか・・・。
「・・・・・・・・ん?」
柳龍光が、私が後ろを向いていた方角の遠くを見つめている。
「おやおや。私の同胞が苦戦しているようだねぇ。情けない情けない。・・・何故分かるか?私達レベルの達人になると、強い人間がどこで何をしているかが何となく分かるんだよ。」
「・・・じゃあ、私を置いて、そっち行ってくれよ・・・。」
「そうはいかない。君は人質だ。君を連れて行かないと、私でも勝てなそうな相手だ。」
柳龍光は、何か丸薬のようなものを取り出した。・・・口に入れられ飲まされた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!あ!ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「あっはは!それはね、私が武器にしていた毒手の丸薬版。本当は手に塗り込んで使うものなんだが、どうも強い相手には効かないらしい。だから薬にしてみたんだ。すぐに死ねないから安心して苦しみなよ。・・・さぁ行こうか。」
「あは・・・ああああ!ぐぅ!がはっ!」
私は血を吐いて、苦しみもがきながら、柳龍光に引きずられて行った。
・・・信じられない光景を見た。
河原で2m以上の男2人相手に、1人の銀髪褐色の肌の女性が互角以上に戦っている。
ガキッ!バキッ!という音が何度も聞こえる。衝撃音なんだろう。男2人の攻撃は、それほど重い打撃なんだろう。・・・それを女性は軽く捌いている。男2人の攻撃すら私には速すぎてよく見えない。女性の動きは更に速い。女性の動きは優雅だった。舞うような動きだった。
女性は微笑んでいた。全く戦いに似つかわしくない穏やかな美しい笑みで。
髭の男がライターを口に近づけて大きい火を吹いた。女性は「プッ!」と息を吹きかけた。それだけで炎はかき消された。
ジャージの男は両手をポケットに入れた。直後に銃声。ポケットを破いて弾丸が飛び出す。中に拳銃が入っているのだろう。女性は空中に回避。ジャージの男は銃2丁をポケットから出して銃口を向けた。・・・確実に当たる・・・。
女性は空中を蹴ってスピードを増してジャージの男に接近。撃たれる前に銃を掴んで握りつぶした。なんなんだこの人は。
着地した女性が、私に気が付いた。動きが止まった。・・・凍り付いた表情になった。
「・・・人質・・・、ですか。」
「あはははは。人質が通用するのかい。範馬勇次郎ならすぐに構わず殺していただろうに。やはり君は女性だ。優しい。甘い。とろけそうなほど甘い。」
女性は私と柳龍光に近づいた。その間2人の大男に殴られ続けている。それにも構わず歩いている。来ちゃ駄目だ。来ないでくれ。私にはそれを言う気力すら無かった。
「その子、酷い怪我をしていますね。しかも毒を飲ませている・・・。治療させてくれませんか?そうしたら、あなた達に従いますので。」
「そうだなぁ・・・。この近くに廃墟ビルがある。そこに着いたら、彼女を治療させてあげよう。その代わり君は一切抵抗をする事は許されない。君は犯されて、惨殺される。」
「いいですよ。受けましょう。」
・・・何で私のために犯される約束なんてするんだ。何の関係も無いのに・・・。
「ぐっ!うぐっ!く!」
私のせいで女性が犯されている。
犯されている女性は、自分をリリアナアネットと名乗った。変な名前。しかも一人称が『私達』だ。『私達は、元は姉妹だったんですが、1つになったんですよ。』と、微笑んで言われた。ますます訳がわからない。
彼女は、まず柳龍光に解毒剤を要求した。意外にも柳龍光は簡単に渡した。彼女は逃げないと踏んだのだろう。それを私に飲ませた。・・・10分後くらいで落ち着くようになった。
その後、彼女は持っていた長くて大きいバッグから医療器具を用意して、私の怪我をしている部分を消毒、包帯を巻く等してくれた。最後に、
「これから私達に起こる光景は、あなたには見せたくないものです。目を背けてくださいね。」と言った。そして3人の男達の所へ歩いて行った。私は、今後の光景に一度も目を背けていない。
リリアナアネットはいきなり着ていた黒の縦セーターと黒のジーンズをビリビリに破かれた。
・・・正直私は、彼女の全裸に見惚れた。
女性らしさに溢れた体型なのに筋肉で締まっていて、乳房は彼女の頭くらい大きくて、でも全身のバランスを乱していない。手足が長く、顔が本当に美しく、女神のように思えた。ただし、全身至る所が傷だらけで、首から上以外傷が無い箇所が存在しない。
・・・それでも女神のように美しいと思ったんだ。
そして、彼女は乱暴に犯された。
彼女の膣は全く毛が生えていないが、そこに強引に陰茎をねじ込まれた。ギシギシギシギシ彼女の上半身を動かしている音が聞こえた。
「く・・・う・・・。はう!」
彼女は美しい声で喘いでいる。でも、顔は無表情で。何の快感も抱いていなくて。当然だが。
大きい乳房に陰茎を挟まれて揉まれた。グニャグニャと肉が動く音がこちらにも聞こえる。
「んく・・・。ふう・・・ん。はぁ・・・。あふ・・・ん。」
彼女は陰茎を犬のように舐めるよう要求された。這いつくばらせて。
「くちゅ・・・。はむ・・・。んふ。れろ・・・。」
しばらくしたら、口の中にねじ込まれた。
「んぐ・・・。ぐ・・・。んんん!んふ・・・。」
精液を出されたのだろうか。陰茎を咥えている口の横から、液体が垂れだした。飲めと要求された。リリアナアネットの喉が動いており、素直に飲んでいるのが分かる。無表情で。
私は涙が出て止まらなかった。悔しくて悔しくて堪らなかった。私が人質にならなければ、彼女はこんな辱めを受けない筈なのに。こんな奴ら簡単に倒せる筈なのに。
そう私が思う度に、リリアナアネットは察したように私の方を向いて『平気ですよ。』と微笑むんだ。
うつ伏せに寝かせられ、陰茎を尻にぶち込まれた。一気に根元に。
「くう!は・・う・・・。」
やはり彼女の身体を動かす音がギシギシギチュギチュ聞こえる。同時に胸を揉まれている。
「ん・・・ふ・・・。はぁ・・・ん。あはぁ。お・・・ふ・・・。」
・・・言っておくが、彼女は喘いでいるが無表情なんだ。
『やれやれ。付き合ってやるか。』程度にしか思っていないのかもしれない。
事実、膣に精液を放たれた時、一番屈辱的な瞬間なのに、彼女は喘ぎ声1つ出さなかった。
男達は交代する度、まず膣に入った精液を、手刀をぶち込んで掻き出す。
「ご!ぐは!あうぅ!・・・ぐは!」
流石のリリアナアネットもこの時は、目を見開いて叫ぶ。当然だ。もうこれ拷問じゃないか。
そして好きなように犯される。それを3交代で行われ、数時間が経過した。
リリアナアネットは大の字になって寝ているが、息1つ乱れていない。
逆に3人の男達の方が焦っている。
「いやいや・・・。参ったね。一体どんな性豪だったら君を満足させられるのやら。」
「私達には恋人がいましたが・・・、2人とも性知識は疎いですよ。陰茎も大きくない。でも私達は何度も果てました。私達は愛が無ければ快感を覚えません。・・・だからあなた達には私達を、イカせる?下品な言葉ですが。それが出来ないんですよ。永遠に。」
「ふーん。そうかいそうかい・・・。」
柳龍光は、無い右手をリリアナアネットの腹部に向けて、
ドンッ!
「ごはぁ!」
リリアナアネットの腹筋が爆発して、丸い穴が出来た。血が激しく流れている。
「これは空気砲だよ。ある国の秘密兵器さ。私が隠し財産使って右手に装着させた。・・・その大きな乳房の中にも穴を開けたいね。」
・・・彼女は微笑みを返しただけだった。
ドブン!ドボン!
「ごぼぉ!・・・うぐ・・・くは!」
リリアナアネットの左右の乳房の中心に大穴が空いて、血が吹きだしている。
「さて、アブノーマルなプレイをしようか。」
3人は、穴が開いた両乳房、腹筋に、陰茎をねじ込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁ!!!!がは!ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
腹筋が陰茎を飲み込んでいる。乳房が陰茎を飲み込んでいる。そして陰茎は激しく動き、その度に激しく出血している。拷問というしかない。
「あ・・・あう!ぐ!ごはぁっ!あ゙お゙お゙お゙!!!お゙お゙お゙お゙!!!ごぼぉ!」
リリアナアネットは血を吐いて、それが彼女の清楚な顔にかかる。
3人は射精したらしい。精液が、腹筋から、乳房から溢れてきた。
交代。乳房と腹筋から精液を掻き出す作業。止めてくれ!死んでしまう!私は言いたかったが恐怖で震えて言えなかった。何て情けないんだ・・・。
「があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ!!!あ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!」
リリアナアネットは叫び続けた。乳房と腹筋からおびただしく血が噴出する。
そこに陰茎をねじ込まれる。彼女は血を吐き続ける。それが繰り返された。
・・・3時間ぐらい経過しただろうか。
「か・・・。あ・・・。」
リリアナアネットは、遂に虚ろな目で何の反応もしなくなった。耐えているのではなくて、完全に死ぬ寸前だった。
3人の男達は、ズボンをはいている。もう犯すのは止めるのだろう。
「さて。もう犯すのも飽きたし、殺すか。」
柳龍光はリリアナアネットの顔に左手を当てた。
パンッ!
音がしただけだった。それだけで彼女は無言で胸を仰け反らせて、しばらく痙攣した後、元の寝た体勢になった。彼女の顔がこちらを向いた。
・・・涎がわずかに垂れて、何の表情も浮かべていない。目から光が消えている。
そんな・・・。死んでしまったのか・・・。
「今の技はね?お嬢さん。空掌という技の応用なんだよ。わずかに酸素を入れる。ほんのわずか。それだけで低酸素状態と脳が意識して活動を停止する。脳の馬鹿な絡繰りを突いたのさ。この技が効かない人間はいない。でも、この技には弱点がある。意識を失うだけで、死なない人間がいる。だからすぐに止めを刺さなければならない。」
ジャージの男が、リリアナアネットの顔を上に向けて額に銃を突きつけた。
「やめて・・・。殺さないで・・・。あの人に何の罪があるの・・・。」
「何言ってるの、お嬢さん。彼女、世界各地で犯罪者殺しまくってるんだよ。異常者だね。私達も似たような人間だからよく分かる。次第にこう思うのさ。『誰か私を殺してください』って。願いを叶えてあげるんだよ。・・・そういやもうすぐクリスマスだね。悪いサンタ3人が彼女に死をプレゼントしよう。」
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
引き金が引かれ・・・。
・・・銃弾は出なかった。リリアナアネットがいつの間にか腕を伸ばして、引き金に指を絡めて動かなくさせていたから。
彼女はそのままジャージの男の腕を捻って千切った。ジャージの男は激痛で転げ回った。
いつのまにか彼女は、ジャージの男の両脚を掴んだ。捻って千切った。再び転げ回るジャージの男。彼女は彼に近づいて、しゃがんだ。
「あーん。」
大きく口を開けた。・・・何をしているんだ?彼女は。
ジャージの男が、彼女の口に何かを入れて歯で噛ませた。
ババババババババン!
爆発物を入れられた!何を考えているんだあの人は!
リリアナアネットは顔中から煙を出して。口から煙草のように煙を吐いて。
「ふぅぅぅぅぅぅ・・・・。煙草ってこういうものなんですかね。不味いですね。」
・・・顔に何の損傷も無かった。右目から血の涙のようなものが一筋でたが。
「あら。負傷してましたか。鍛錬不足ですね。・・・思い出しましたよ、あなたはスペック。凶悪犯罪を多数犯した死刑囚。あなたが敗れた戦いで行った弾丸を口に挟む奴、やってみたんですよ。私においては、ご覧の通りです。」
スペックと呼ばれたジャージの男は震えながら片腕で後ずさりした。
「怖いでしょう?恐ろしいでしょう?これが、あなた方が望んでいた敗北の真の姿なんですよ。・・・実にくだらない。まさか接戦の末負けるなんて、とろけそうな程に甘い事考えていたんじゃないでしょうね?・・・考えていたんですね。」
リリアナアネットは、スペックに近づいて更に腕を千切る。最後に手も足も無くなったスペックの頭部を両手で掴んで、
「メリークリスマス。」
粉砕して殺した。死体は放り投げた。
「・・・何故だ。何故動ける!いつから意識があった!」
柳龍光は叫んだ。
「パンッとされた数秒後からですかね。胸を仰け反った時から意識がありました。上手いでしょう?私の演技。
あなたは低酸素を与えた次の瞬間には、もう止めを刺すべきだった。それしかチャンスは無かった。・・・しかし、私も未熟ですね。数秒も意識を失うなんて。
あ、ちなみに範馬勇次郎という人は物凄い危機察知能力があるそうで、恐らくその技避けられますよ。もしわざと受けたとしても、私と同じ効果は数秒で、あなたは数秒で範馬勇次郎を殺せない。だから無駄なんですよ、その技。」
リリアナアネットは、血にまみれた姿で歩き出した。歌を歌い始めた。美しく、歌手の様に上手に歌って。
「Rudolph, the red-nosed reindeer had a very shiny nose and if you ever saw it you would even say it glows.
All of the other reindeer used to laugh and call him names
They never let poor Rudolph play in any reindeer games.」
髭のパーカーを着た男がライターから何かを抜いて、彼女に投げた。
全て手刀で斬り落とされた。
「あなたはドリアン。高い才能を全て台無しにした哀れな人。でもね?廃人になったからって逃がしはしませんよ?特別扱い許しません。反省されていないのだから。」
リリアナアネットは、ドリアンに近づいた。ドリアンは左手首をぶつけようとしたが、片手で止められた。
「この中に爆弾が仕掛けられている。もうあなたに用意出来ないはずだから、あの柳龍光が全ての武器用意したんでしょう?流石にこれは受けたくないですね。ですので、プレゼント。」
リリアナアネットは、ドリアンの顔面に奴の手首をぶつけた。凄い爆発音。・・・ドリアンの顔面がほとんど崩壊していた。彼女は軽く飛んでハイキックで、ドリアンの頭部を粉砕した。そのまま崩れ落ちるドリアンの死体を無視して彼女は歩いて行く。歌うのも再開した。
「Then one foggy Christmas eve Santa came to say:“Rudolph with your nose so bright,won’t you guide my sleigh tonight?”
Then all the reindeer loved him as they shouted out with glee,
Rudolph the red-nosed reindeer,you’ll go down in history!」
歌がようやく分かった。赤鼻のトナカイだ。
・・・と思っていたら柳龍光がいつの間にか私に近づいていて、肩を掴まれた。
柳龍光は空気砲を連続発射した。リリアナアネットは、腕を振り払うようにして全てを弾いた・・・と思う。見えないけど、凄い打撃音がしたから。
「ねぇ、見てください。あなたにやられた胸の傷とお腹の傷。もう血が止まって薄い膜が張っているでしょう?これが私達の再生力。
さて、もうあなたの手品は終わりですかね?鞭打?痛がりませんよ?空掌?私達の皮膚は剥がせませんよ?毒手はもう無い。残念ですね。無念ですね。」
柳龍光は、私を抱き寄せようとして、
いつの間にか接近したリリアナアネットに蹴り飛ばされた。吹っ飛んでいった。
彼女は、次の瞬間には柳龍光の側にいた。血まみれの奴の顔に掌を近づけて。
「私の空掌をプレゼント。これがあなたの望んだ敗北です。嬉しくないでしょう?これが敗北です。地獄で最初に目にする言葉を、最後にあなたに贈りますよ。Abandon all hope, ye who enter here.(この門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ。)」
バン!という物凄い音がして、柳龍光の頭部は砕け散った。頭部の無い柳龍光の身体は物凄い血を噴き出していた。
リリアナアネットは、返り血を浴びて私に近づいた。
・・・その時私は、全身血まみれで、3人の男を目の前で惨殺した彼女を見ても、女神のように美しいと思ったんだ。
彼女に抱きしめられた。
「もう大丈夫ですよ、冬村四織さん。辛かったですよね。」
自分の方が遙かに辛い目に遭ったにもかかわらず、彼女は私を慰めた。
それにもかかわらず、私は彼女の胸の中で泣いたんだ。・・・私はまだまだ子供だった。
私達は入院をし、リリアナアネットさんは、わずか1日で全快した。
彼女は病室にいる私に毎日付き添ってくれている。
三田達が見舞いに来た。相変わらず人当たりが無愛想な私に代わって、リリアナアネットさんが場を和ませた。
・・・そして遂に大渋一二三が来た。
「心配したよ・・・。元気そうで何よりだ。」
お前がいたら、治るものも治らねぇよ、と言いたかったが言えなかった。恐ろしい存在だから。
リリアナアネットさんが大渋に近づいた。にこやかな笑顔で。
「・・・あなたの噂は聞いていますよ。過保護な学園長さん。・・・四織さんに害悪だから帰っていただけませんか?」
「いいや?帰らないね。冬村くんは私の生徒だ。過保護なのは当然だろう?吐き気がするほど血の臭いがする大量殺人鬼。」
リリアナアネットさんは、大渋の顔面に拳を触れた。それをどんどんめり込ませていく。
「まるで全てに怒っているように見えますね・・・。これがあなたの素顔ですよ?醜い学園長さん?・・・警告しますね。今後、四織さんおよびあなたの生徒に傷をつけたら・・・。惨たらしく殺しますよ。」
大渋は杖から刀を抜こうとして、リリアナアネットさんに杖を蹴られて遠くへ飛ばされた。
大渋は腕力で対抗しようとしたらしい。無駄だった。彼女の拳はどんどん顔面にめり込んでいく。
「・・・止めてください。」
言ったのは私だった。いくら大渋が異常者だとしても、まだ死ぬほどの大罪は犯していない筈だ。・・・多分。
大渋は黙って立ち去っていった。・・・正直半分スカッとして、半分なんとも言えない気分だった。あいつは、私達が越えなければならない壁だから。それを関係無い彼女に頼ってしまった。
「もしかして、私が介入するのは余計だと思いましたか?あんなのは、試練でも壁でもありませんよ?害悪です。もし、あなた達が彼に勝てないようでしたら、大人を『利用しなさい』。大人はその位の価値はあります。あなた達は、まだ子供なのだから。」
「・・・私は、ある事情があって、大人を頼ろうとしました。・・・無理でした。・・・だから助けてくれる人を、探して、探して、思いついたのがサンタクロースでした。」
「お見舞いに来てくれた1人の子ですね?」
「はい。」
「子供じゃないですか。」
「でも、他に頼りになる人はいないんですよ。大人にも頼れない。」
「・・・もしかして大人って凄い人間だと思っていませんか?」
「え・・・?」
「大人と子供の違いは何か?長い年月を生きただけで、経験の差があるだけです。子供でも優れた人格と精神を持つ人はいる。大人なのに本能そのままの人格・精神を持つ人がいる。・・・大人って偉くないです。利用価値があるだけです。
あなたのお父さんも調べました。会いに行きましたよ。脅しに。他にもあなた達に立ち塞がりそうな存在を調べて脅しました。」
「何で・・・。」
「これからの、あなた達の成長と、あなた達の身近にいて、今後立ち塞がりそうな彼らを比較して・・・、残念ながら超えられないと判断しました。
先ほどの学園長を過保護と言いましたが、私もそうですね。
でもね?大人になるには酸いも甘いも『過剰に』経験する必要は無いんです。
何かを背負って生きる?必要ありません。
『我儘を押し通して生きる』。これが正解です。その為の準備期間。それが子供です。
その為に大人を『利用しなさい』。近くにいなければ世界中を。何処かに必ず助けてくれる人がいますから。」
・・・恐らくこの人は、私の今後の物語のちゃぶ台をひっくり返したんだろう。感謝すべきなのか、怒るべきなのかすら分からない。でも、私の物語は初めから滅茶苦茶な困難が数多くあった。だから私は危険な存在になった。
・・・正直、考えるのが嫌になった。
「・・・すみません。眠いので寝ます。」
「どうぞ、おやすみなさい。」
リリアナアネットさんは、本当に私が眠りそうな意識になるまで側にいてくれた。その後も、しばらく側にいてくれたかもしれない。
私が退院する事になった。
リリアナアネットさんは、最後まで付き添ってくれた。
私は聞いた。
「まだ、世界各地で犯罪者を殺すのですか?」
「ええ。一生。」
微笑んで答えられた。
「寂しい一生じゃないですか。」
「そうですよ?だから、『こんな大人になってはいけない』という具体例があるとしたら、私ですね。あの学園長みたいになるよりも遙かに、私のような存在になってはいけない。」
そういう彼女だったけど、私の周りにいる大人より、彼女の方が魅力的に見えるのは何故なんだろう?目標にしたいのは何故なんだろう?
「では、私はしばらく日本から離れます。でも助けが欲しければいつでも呼んでくださいね?すぐに駆けつけますから。」
そう言って、リリアナアネットさんは去って行ったんだ。
・・・彼女とは、今後も何度も会っている。何だか寂しくなる時に呼びつけて。・・・私はまだ子供だから。
そして、彼女はすぐに来てくれるんだ。依存しているのかもしれない。
後、数年で私は大人だ。でも精神的には大人じゃ無いかもしれない。『大人と子供にたいした違いは無い』。そう言ったのは、リリアナアネットさんだ。
私達を作った神様がいたら『その結論は違う』というかもしれない。
でも、私は彼女の方が正しいように思えたんだ。
だから、我儘を押し通す大人を目指す子供、冬村四織として生きる事を決めたんだ。