※この作品はR-18です。

異能幸運レアドロップでイキ抜く♡ピネスと校長の不気味なダンジョン冒険記Re:   作:山下敬雄

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18♡リラックス訓練

 不黒文のSP校長室にて──

 

 

 いつものようにいつもの偉い人物へと提出された、此度の冒険の記録が記されたタコイカ学習帳。いつもより厚いページ数にのぼったブク高パーティー3人分の活躍模様は、ぺらぺらと、その教師の指先に捲られていく。

 

「ふむふむ40F、階層ボス、ゴールデンゴーレムコンディショナーの後にあらわれた謎の黒騎士…………ところで、トモリーはなぜ彼に付き添っている? キミは今日が初ダンジョン探索だ。独立型の特別な異能の方の負荷もあるだろう、自室やどこかで休んでいてかまわんのだぞ?」

 

 椅子にかける校長の目には、唯一いつものようでない光景が付き添い立っている。

 

 ピンク髪の探偵帽子、小角灯生徒が、引率リーダーである浦木幸の隣で目を光らせ立っていた。

 

 ダンジョン帰りの報告役として浦木幸だけを呼び出したはずが、そこには風紀委員部の1年生部長、トモリーこと小角灯も共にいる。

 

「校長! わたしは全然ダイジョーブなのですっっ、エッチアイひとりではまたどこを徘徊ほっつきするかわからないのっ!」

 

 ピンクの探偵帽はとても元気な様子だ。ダンジョン帰りの疲れを感じさせないパワーが喋る言葉に通っている。

 

「え、えっちあい? ピネスくんそのぉ……どういったことだ?」

 

「あぁー……いや俺にも」

 

 今、小角生徒のおっしゃった事が分からず要領を得ない校長は、浦木幸生徒に問うが、彼自身もどうも状況をうまく説明しづらいようだ。

 

「と・に・か・く風紀委員部部長として、エッチアイに勝手に校舎内の不必要な徘徊はさせませんっ! まだまだほっとけないぬぬぬぬぬ……くぬっ……ひっ、ヒヨコなの!」

 

「ひっひよこ!? そっそうか……ヒヨコかヒヨコぉー、おぉ言い得て妙なるほど、しかしだな風紀委員部部長それはちょっとニワトリの過保護というヤツで、あーそーそー!!! ひよこな彼も同年代の可愛い女子が隣にいては、緊張して話しづらぁいコケコッコーなこともあるだろう♡この後こーちょーせんせーは、そのエッチなウブなひよこなピネスくんと、少しばかり大事なおはな」

 

「と・に・か・く! 不黒高校の風紀はわたしが守りますっ! 校長も安心してくださいなのっっ!!!」

 

 さすがに校長に指をさすのは失礼だと思ったのか、かわりにトモリー生徒は、右手のひらを堂々と前に突き出し、校長へと何かを制するように向けている。

 

 あのスペシャルな校長すら飲み込む、小角灯の声を張り上げた言圧に──

 

(校長が呆気にとられること、あるんだな……ひよこ……俺? ……なぜ……)

 

 たじたじになった校長の姿など滅多に拝めないかもしれない。ぼーっと突っ立っていたピネスが苦笑いを浮かべていると──

 

 校長室のドアが2回、静かにノックされ開かれた。

 

「失礼するわ。校長、今日の色々あったダンジョンのことを……。そうね、浦木くんと部長は先に休んでて。校長、少し発現した異能のルールについて質問があるのだけど」

 

 開いたドア前、やって来たばかりの登別海が、かるく2人へとアイコンタクトをし頷いた。

 

 ピネスは校長の顔をもう一度見た。その中途半端に自分へと伸ばされた右手の意味はなんなのだろう。まさか、大の大人が寂しいわけではないだろう。

 

 ピネスは、やはりこちら、生徒側の話す勢いとテンポのほうが校長のペースよりも今は優勢な気がした。

 

 いつもならば褒美という名の、淫靡で、理不尽な、密室で起こる2人の強制イベントも。今回は登場人物が1、2、3、4人と増えた。校長室に現れた風紀委員部の女子生徒2人の連携によって、彼と校長のスケジュールが変わってしまったようだ。

 

 ピネスはトモル部長に手を引き連行され、校長室をあとにした。

 

 

 

 

▼▼

▽▽

 

 

 

 

「ほぉ、王……そして4人の暗殺者との密談か……」

 

「やっぱり幻覚、幻聴? その矢じりに触れた時に、そんなシーンをぼんやり俯瞰するように眺めることができたのだけど。突然のことだったから、内容はさっき話した断片的に覚えているかぎりだけど」

 

 登別は嘘偽りなく全てを話した。〝黒曜石の矢じり〟黒騎士が去った後にあったそのアイテムを提出し、自分が見せられた不思議な現象について不黒文校長の見解を求めた。

 

 校長はじっと見つめた漆黒の矢じりを机上に置いた。ソレには首飾り用の小さな穴が空いているようにも見える。

 

 何かを考え始めた不黒文校長は、微糖の缶コーヒーを少し飲んだ。同じく甘めの缶コーヒーをひとつ手渡し、椅子に座らせた女子生徒へと話し始めた。

 

「ぷふぅー。──いや、あながちそうでもないぞ登別海。ダンジョンは王の墓だという古典的な設定のゲームや創作話も多い。モンスターバケモノの他にもそのような存在を仄めかすモノがあっても、なんら不思議ではないぞ。むしろそっちが本来の王道といえる」

 

「……ダンジョン、dungeon牢や地下牢って意味、それにdanger、危険、ラテン語のdominium、支配や権力たしかそこからも来てる? つまり?」

 

「最初に言った王の墓、建造させた王の権力の象徴のことだなフッフ。まぁ、そんな難しい言葉の連想ゲーム、それに遠回りをしなくてもいい。今の人々の知るところである概念ダンジョンとは……モンスターが出てきて宝がある、中はひどく入り組んだ外敵を飽きさせない迷宮構造であり、愉快な冒険者たちがその宝や栄誉を手にする為に挑む、剣と魔法の未知のセカイ。──そういうものだ、かたくならず気楽に考えたまえ。ふふふふ、キミもピネスくんみたいにテレビゲームの方の成績はあまりか?」

 

「テレビゲーム、そうね。……うん、私もその遊びはあまり。でも光る画面ごしではなく、実際にこうして自分がプレイヤーになってみると、眺めているより面白いものだったわ。校長や浦木くんの言っていた願い願われ……異能の方もたのしくなってきたところよ」

 

 登別海は手に持っていた缶コーヒーをハンカチで覆いだした。校長室に一つある年季の入った執務机の上へと──異能を用いて瞬間移動させた。

 

 校長は、黒い矢じりの近くに今置かれ現れた赤い缶コーヒーをうれしそうに手に取る。

 

(まさか、出発前に聞かせてもらった登別の挙げていた異能候補のひとつか。ふむ、あのカードが異能のタネとして。ハンカチをバフして、既に魔力マーキングした矢じりの近くに──ほぉ)

 

「ほぉ。まっさらのすっぴんさんから、ここまで綺麗に使いこなすとは成長著しいものだ。やはり成績ALL4といったところか、探究心の尽きない絶妙な着眼点だ。結果的にあのときキミに頼んでまかせて正解だったな、フッフ。──あ、そうだ。ちなみに登別海、キミはもしぃ……学校の帰り道、気のあいそうな悪魔にカフェに誘われたらどう断る?」

 

「悪魔……? ……といえば契約や生贄をもちかけてくる邪な存在よね。そうね────。もしどうしても断れないようなら、契約に穴をつく追加ルールを設けてやり過ごす術を考えるわ。例えば目を閉じている間は体を操られないルールだとか、こうして──外側は渡して、欺くように中身だけなんとか美味しくいただくとか? パッと思いついたのは、こんなところだけど……それがどうしたの校長? そんな質問、いきなりだったから」

 

 登別海が校長室から拝借した大きめの透明グラスは、今、コーヒー色で満たされ荒れている。校長は未開封のやけに軽い空き缶を手に取り、かるくそれをデコピンで弾き鳴らした音に自分で笑った。

 

「いや、ただユーモラスなキミと明るいトモリー。風紀委員部のコンビを見ているとどこか……全然ちがうが不思議と思い出してしまったのだよ。────青春の憧れと面影を」

 

「お互い不思議な青春のようね? ところで校長はどう断ったのかしら? そのさっきの悪魔の誘い?」

 

「フッフ、登別海キミはぁ……──上手いこと言うな? うむ、アレは確か──そうそう10年〝ほど〟前のふぅーちゃんモテヤバ無双時代、髪も今とちがい茶髪だったな。私が行きつけのパミリーマートでいつものように日曜の午後、楽しみにしていた週刊ジャイアントの立ち読みをしていたところを横────」

 

 ある悪魔と不黒文の出会い、それはまた語る別のお話。

 

 午後6時47分、手に入れたキーアイテム黒曜石の矢じりから推測する……現在冒険した地下40Fまでの不黒ダンジョンの考察。

 

 ユーモラスに披露する異能のマジック。何故かついつい語りだしてしまった校長の遠いおもいでばなし。

 

 ────色々を語らい乾いたノドに、よく冷えた缶コーヒーの甘味がすり抜けていく。

 

 1-B登別海とブク高の校長のたのしげな密談はつづく。

 

 

 

 

 

 

 

「じゃんけんチョキのチヨコレエトにあたる、カードを重ねた場合の追加ルールが思いつかないか……ふっふ、これだ登別海」

 

「これは──食べかけの板チョコね」

 

「あぁ、今は世にも貴重な板チョコだ。これをキミに授けよう。ダンジョンは一見秩序がないように思えるが、よく見ればこの食いかけの板チョコのように……似ている。これを──パキッと参考にするといい(あまい、うまいな)」

 

「なるほど──この3分の1ほどの食べかけの状態にも、なにか意味が?」

 

「ふっふ──食べかけ、つまり食った、つまり食わせたつまり……私が今キミに渡した1ピース、そこに答えがあると思わないか?」

 

「────たしかに、これは参考になりそうだわ」

 

「うむ。そしてもうひとつ、これだ」

 

「これはグピポのパピポンね?」

 

「どうだニコイチになったこのアイスのフォルムは、魔力を滾らせ想像力をそそるいい線をいっているだろう? キンキンに冷えてるぞどうだ? 異能の原型を想像して創造してみろ、ふっふ──ぢゅーー(あ、おひとつどうぞ)」

 

「そうね、ふたつでひとつ……おもしろいわ校長──ぢゅーー」

 

 年の離れた美しき女子ふたり、秘蔵のお菓子をむさぼり、夜の校長室での謎の密談はつづく。

 

 

 

 

▼▼

▽▽

 

 

 

 

⬜︎タコイカ学習帳

 

午後6時52分

ピネスおにぎりを食べる

 

午後7時47分

ピネス風呂からあがる

 

午後7時59分

  が上がった

 

午後8時08分

ピネスはしっかりと歯を磨いた

 

午後8時20分

部室にて就寝

 

《西館 2F風紀委員部部室》

⬜︎

 

「いや、──はやいな」

 

 ピネスは寝ながら小声でツッコんだ。現在布団で左横を向くと、──そこに居る。ピンク髪の女子がピネスのことを睨んでいる。

 

「ちゃんと寝ないとダメなのですっっ」

 

「いや寝るけどそりゃ……」

 

 敷布団、その長方形のスペースでふたり、──顔を向き合わせ横になる。ブレザーを脱いだ制服の白シャツ姿のふたりは、その目と目39cm程の距離感にいる。お互い目を瞑ることはなく、ただじっと互いのことを見ていた。

 

(通路に立ち塞がるコボルトのように睨まれていては寝れな)

 

「くぬぬぬ……ていっ」

 

「ぃぬわっぷ!?」

 

「またおっおっぱいをエッチアイしてるのですっっ!!! やはりしかたないの……ここで風紀委員部部長っっ身をていっして食い止めるのですっっ」

 

「みべば──!?」

 

 風紀委員部部長、小角灯は身をていして食い止める。その身に食い込むように息が止まるほど、ぎゅーっと……。

 

 隣に寝そべる女子に監視するよう睨まれていたピネスの視界は、柔らかで豊満な場所へと急に引き込まれた。また盗み見の嫌疑をかけられ、隣女子のおおきなおっぱいへと──。

 

 おおきなクッションに顔からダイブしてしまったピネスは、その目鼻輪郭ごとやわり沈み込む。埋もれた白シャツごしから僅かながら息ができる。

 

 いきなり攻撃されて反射的にジタバタしてしまったものの、包まれるそのやわらかさに、すぐに抵抗する力が無くなっていく。

 

 ピネスは抱き寄せられた胸の間から呼吸する。風呂上がりのいい……甘い匂いが────

 

「こらっ大人しくするのっっぬぬぬぬぬぬ……くぬっっ!? なっなっなっえっエッチバー!? なななぜ、またエッチバーになってるの!?(かたいの……が)」

 

 ピネスは息をするたびに濃くなる甘い女子の匂いに、その体温が上昇していくあたたかな柔らかさに、興奮し勃起してしまった。

 

 彼の頭を顔を目を、おっぱいで拘束し塞いでいたトモルは、自分のふともも辺りにちょんちょんと当たっていた、その硬いモノに気づいてしまい驚くも。

 

「しっ、しかたないのです」

 

 彼に添い寝をつづける。昨日と今日で実質二度目の事態。慌てつつも風紀委員部部長として彼女は腹を括った。

 

 部長はこうなってしまった時のマニュアルがあるのを思い出す。同風紀委員部部員の登別海が昨日の夜言っていたことだ。まずは慣れないおっぱいへの硬くなった緊張を、やわらかいリラックス状態へと戻さなければならない。

 

「こらっきっ緊張エッチバーしてはいけないのっ! ぬぬぬぬぅ……あっ甘えるの……ですっ……」

 

 部長の体躯では登別部員のように手は届かない。おそるおそるトモル部長は、ピネスの硬くなった部分を──脚ですりすりと……。

 

 膝をすこし曲げて近づけた生肌のふともも肉が、怒張するピネスのモノをズボン越しに擦り上げていく。

 

 すりすり、すりすり、トモル部長は彼の顔をおっぱいに寄せて甘えさせたまま、脚で彼の硬い棒を刺激していく。

 

 触れてしまった彼女の肌に、やわさに、ピネスはたまらず腰を動かしてしまった。その肉味のあるトモルの柔らかな太ももへと、興奮に染まりきったものを自ら擦り付けてしまう。交尾するように自然と動いてしまう、彼女へと向かうその動作を止めることができない。

 

 布越しに上向いたペニスを擦り付ける。埋まる彼女のおっぱいのその魅力には抗えない。理性は柔らかくすり潰される。高まるふかふかの体温の中で、ぼんやりとしながらも、腰を勝手に振ってしまう。その女体の柔らかさ、匂いに、ぜんぶぜんぶ押し付けてしまいたくなる。

 

 掛け布団の覆う中、密着したふたりのミエナイ行為は、だんだん激しさを増しエスカレートする……もはや────

 

「!!────♡♡♡♡」

 

 ピネスは小角灯部長に抱きつきながら彼女の脚に向かい射精した。

 

「ふぬぬぅ……わひゃっっ!?」

 

 男子生徒がおっぱいに顔を埋めながらもその自分よりも小さな女子のカラダにしがみつき、射精。

 

 ズボン越しにも止めようが無い興奮・射精の勢いにザーメンが漏れ出る。トモル部長がピネスに特別、甘えさせるように使わせていたその太腿の生肌をよごした。

 

 太ももにかかった熱い確かな感覚と、ビクビクと震え強くしがみつく彼の様子にトモルは気づき、ただただ驚く。強くしがみつかれ、ただただ動けず、彼のことを受け止めていた。

 

 おっぱいの間で呼吸する彼の吐息がひどく熱い、ひどく近い。トモルは慌てて彼を自分のおっぱいの中から解放した────

 

 のぼせて蕩けたような顔をした、男子生徒がそこにいる。

 

「わわわっエッチバーからえっエッチなネトネトがっ……!? えっエッチアイはリラっ……そでしたっっ! まずはこっこれをキレイにしなきゃなのですっっ」

 

 射精後の震えが止まりやがて、男子生徒はごろんと仰向けに脱力する。

 

 すーすー……呼吸音を仰々しくたてながら、酸素を補給している浦木幸がいる。

 

 小角灯は顔を赤らめながらも、また慌てた様子で布団から起き上がり、一旦この汚れをクリーンアップするためにティッシュの類を探しに動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「析雷神(さくいかづちのかみ)が力を貸したか、それはまたおもしろいことが起きたな。生で拝めなくて残念だ」

 

「ダンジョンが魔力のあふれる特異な空間なら、神の使いをよこすことは想像できるわ。でも、既に名のある神が示現するとは思わなかったわ。色々条件が重なったせい?」

 

「そうだな、一番の要因はやはり、報告にある炎の異能に目覚めたトモリー。──炎といえば」

 

「武神炎神(えんじん)ね」

 

「ほぉ、さすが成績ALL4ご存知か登別海」

 

「うん、炎にまつわる伝説は特別多岐にわたる濃いものだから。析雷神も小角部長のそれを、炎神の炎と言っていたわ」

 

「うむ。ははは高名な神が言うか、ならば喚べてもおかしくはないな」

 

「ええ、武神ってキレイに言ってつけたけど、すこし訂正するわ──。嘘か実か、残された記録の痕跡を転々とたどると、まるで喧嘩の神……各地で祀られている神々に片っ端から挑んでいったとされているわ。元はただの一介の武人だったようね。そんな彼が力をつけたのは──」

 

「ふっふ、火を喰ったからだな」

 

「そうね。最初に喰らったのが、冬の囲炉裏の火。武を志す者全てを打ちまかし、天下無双を自負していた彼はとある寒い日の宵、酒を粗暴な鬼のように呑みたしなみ月の形も記憶おぼろげでおぼえていないそんな夜分。かえってきた家の囲炉裏に、メラメラと揺らぐ火に、こうささやかれた。『揺蕩う火すら切れない』酔いが回っていたのか、幻聴か、それを聞いた彼は、沸々と煮えたぎる茶釜の湯のように激昂し」

 

「ふふふ、それは端折っていいというものだ登別海、──校長だぞ?」

 

「ええ、そうね失礼したわ校長。じゃあトばして──荒ぶる囲炉裏の火は、他の火を、薪を、油を、片っ端から喰らいつづけた。つまり今や炎神は、決して絶えずきえない大いなる灯のようなもの。異例の速度で躍進をつづけ〝天〟となり、その豪豪と燃ゆる光は、セカイ地のすべてを覆うほどの……」

 

「ふっふ、なるほど上手く数ある噂話を落とし込みまとめたものだ。ならば、小さくてかわいいトモリーの灯火にも、どこかシンパシーを感じたといったところかな。意外とロマンチックなんだな、炎神」

 

「うん、そうね。遊び心の豊富な炎神はその侍らせるガールフレンドの数も多いときくわ。まぁ世界各地の伝承をたどると、だけど」

 

「はっは、つまりピネスくんみたいなヤツだな? ぢゅーー」

 

「うん、そうね。もしかしたら──あのたたかう背姿は似ているのかも? ぢゅーー」

 

 冷えてきた手に持つ、丁度いい硬さになったグピポ製菓の氷菓パピポンを絞り飲みながら、とある破天荒な炎の神様について熱心に語る。

 

 ダンジョン、脇道、うわさばなし──話題がなかなか尽きない校長室にて、生徒と校長のたのしげな女子会はつづく。

 

 

 

▼

▽

 

 

 

 最後におでこに光る汗を拭い、無事クリーンアップ完了────。ねばついていたエッチな風紀は、部長の一仕事で見事にキレイになった。

 

「ふぅー……これでやっとキレイになったのですっ……! こっ今度こそ、りっリラックスできたのです……エッチアイ? ぬぬぬぅ……アッ!! そでした!! 今のうちなのですっていっ」

 

 溜め込んでいた緊張をたっぷりと放出し、彼がリラックス状態である今しかない。またあそこが硬く変容する前に、トモル部長は再度身をていして彼を引き寄せた。

 

 ぼーっと放心し寝転んでいた男子ピネスは、また彼女のおっぱいの方へと埋まってしまう。これを添い寝というには少々、互いの肌が近すぎるものであるが。

 

 これは添い寝。おっぱいに視線がいきがちな2-D浦木幸男子生徒を女子のおっぱいに慣れさせるための特例。風紀委員部により考案された特別な生徒更生日常風紀訓練のひとつなのである。

 

 

 

▼

▽

 

 

 

 仰向けの少年は左右から、やわり包まれる────。

 

「ぬぬぅ、もうリラックス効果がきれたのですっ!?」

 

「うん、ここまで充血かつ硬直してしまうと、また一旦鎮める必要があるわね」

 

 長方形の敷布団のスペースは、先刻よりも更に寄り添う密度と体温が上がっていく。

 

 遅れて部室へと帰ってきた右の登別海と、左の小角灯。風紀委員部の2人により、現在、男子生徒浦木幸は添い寝を用いた訓練を実行されている。

 

 ピネスはまるで山間の隘路に迷い込んだように身動きがとれない。大きな山々が左右からしっかりと、それぞれに押し付けられている。自分の腕に柔らかな感触、体にたゆんと乗っかるボリュームが確かにある。

 

 そして、すりすりとやさしい2人の手つきで撫でられ、可愛がられた硬い棒は、窮屈していたパンツの内から解放された。

 

 左右から横寝姿で、彼に体を向かせ添い寝する女子2人に、ビクビクと震えるピネスの硬い肉棒はソフトタッチで手淫されていく。

 

 密着し寄りかかるおっぱいと、たおやかに始動したそれぞれの手の動き。さらに風呂上がりの2人の女子の匂いが、近く、混ざり合い、彼の興奮を余計に乱し掻き立ててしまう。風紀委員部として2人は協力し、その欲望の柱に添い絡みつく細い指を、同期するよう上下に動かした。

 

 鈴口からだらだらと蜜液が滴り垂れていく。それが2人の手をみるみると汚していく。やがて2人は滑りの良くなったその手を合わせた。

 

 絡まり合った十の指先、それが一つの筒となり、その指を繋ぎ作り上げた肉筒の中でどんどんと、ピネスのモノを刺激し追い込んでゆく。

 

 風紀委員部女子2人のシンクロし上下する手の動きに、男子生徒の視界が、思考が、ピンクに薄く……濃く染め上げられていく。

 

「うん、浦木くん、我慢するひつようはないわ」

 

「こっ今度こそっっエッチバーのエッチな緊張成分をゼンブだっだすのですっっ」

 

 右から見つめる、いつもと変わらず淡々としてクールな藤色の瞳。

 

 左から見つめる、顔を赤らめながらも風紀委員部部長としての責務をこなす、熱意と恥じらいの黒目。

 

 そんな女子2人に見つめられながら、寄り添う優しいやわらかさと熱、そして裏腹に激しさを増した手筒につつまれ、このまま促されるがままに────

 

 

 ピネスは小角灯と登別海の密着添い寝手コキで、射精してしまった。

 

 左右から寄りかかるおっぱいのボリューム感に挟まれたまま、間にいた男子の体から押し出されるようにザーメンは噴射する。

 

 包まれた至福感、満足感にオキトシンが分泌されていく。同時にどくどくとペニス睾丸の底の底から、増産されていく精液の走りが止まらない。

 

 2人の互い違いに絡まり合わさった指指、しなやかに柔らかに噛み合う肉筒のパズルに、最後までぎゅっと囲われ絞り出されていく。

 

 大量に放出する──ぎゅっと安心させるように包む2人の手に────

 

「わわわっ!?? さっきよりたくさん……ですっっ!?? どこにこんなにエッチ汁を隠してェ……??」

 

「ん──。底にまだのこっていたようね。でもこれで──……うん、今日は大丈夫だと思うわ小角部長」

 

「ということは、今度こそっっリラックスできたのですね! わわっ……そっそれよりも先にキレイにしなきゃなのっっ!?」

 

 みっちりと包んでいた2人の手が、射精後の震えが止まり硬度のさがった彼のモノから離れた。白く粘つき汚れた重たそうな手のひらを、女子たちはそれぞれ見つめていた。

 

 小角部長はどたどたと足音を立て、急ぎティッシュをもってくる。

 

 白く乱れた臭い立つモノが、またしっかりと面倒を見られクリーンアップされていく。

 

 本日最後の射精。硬くなっていたその緊張の塊を無事体外へと放出し解いた。同時に腹の底から、ぽかぽか温まる質の良いリラックス効果を生むことに成功した。

 

 しかし、風紀委員部の彼女たちの仕事はまだ残っている。彼が真にリラックスした今が経験値の稼ぎ時、しっかりと密着しながら左右からの添い寝を再開する。

 

 眠っている時間も訓練にあてる、無駄な緊張の一滴まで吐き出させて、彼がおっぱいに慣れるための訓練を継続していく。

 

 ひとつ敷かれた長方形のエリアで、ひよこたちのように寄り添う3人。浦木幸はやがて分かち合う体温に、見つめ見守る2人の瞳に目を閉じ導かれていく──深い深いやわらかなネムリへと──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨晩、校長室での報告にて。森羅万象万事あらゆる決定権をもつ不黒文校長先生からの気の利く計らいによひ、戦士ピネスは数日間の休みを与えられることになった。

 

 ダンジョン40Fにて黒騎士を辛くも退け、浦木幸、小角灯、登別海の学生パーティーが帰還を果たした。その日をもって、このところイレギュラーが起きがちなダンジョンへの冒険は、一旦様子見を兼ねて中断される事に決定。

 

 そんなこんな、お上で会議熟考を重ね決定されていく事項など知らず。寝ついて目覚めた午前8時。鼻をくすぐるピンクの髪に誘発されて、浦木幸生徒は盛大なくしゃみと共に目覚めた。

 

 だが、彼は起きられず────。

 

 左には、木に抱きつくお猿さんのぬいぐるみのように、彼の左腕にぐるっと巻きつくピンク髪の女子がいる。

 

 右には、寄りかかり静かな寝息をたてているミントグリーンの髪、閉じた目の長い睫毛がこんなにも近い。

 

 ずっと添い寝してくれていたのだろう。目覚めのピネスは窮屈な動作で、ズボン右ポッケに入れていたスマホをおもむろに取り出し、時刻を見た。

 

 時刻は午前8時23分、不思議とすごくよく眠れた気がした。彼に今眠たいという感覚はそれほどない。いつものように二度寝する気にはならなかった。

 

 とても澄んだ朝を迎えた気がした。彼は、ふともう一度、隣にひっつく2人の寝顔を見比べ──微笑う。

 

 寝起きの目をこする。視界と思考を鮮明にし、今、時刻を確認したスマホ画面にPINEの通知が何通か届いているのに気づいた。

 

「ほわぁーー……ん? だれからだ……??」

 

 通信連絡アプリPINEを、そのまま簡略された通知バナーから開いてみる──

 

 

⬜︎PINE

《3日前》

 

校長:携帯はあまり使いすぎるなよ

 

ピネス:え、なんでっすか?

 

校長:電力のかわりに魔力を消費してしまうからな

 

ピネス:魔力?? え、スマホって電池無限のプランになったんじゃないんですか?

 

校長:た・わ・け!!!

 

校長:そんなぷらんぷらんなプランがあるわけあるか! 電池無限などではない。

いいかピネスくんよく聴けぇ。

電化製品の類、この校舎内のテリトリーに存在する電力で動くものは、全て、魔力で動かすもこともできるようになっている。

放っておけば自然回復する魔力量は食事、摂取カロリーにも相関している。つまり良質な食事を取れれば、それだけ魔力も美味しくいただけるということだ。

 

ピネス:つまり……おにぎりが電池?

 

校長:ふっふ、そうでもあるしそうでもないとも言える。結局のところ電池のような精密精緻安定したエネルギーではなく。

魔力とは空間、メンタル、言霊、手を握る力加減、あらゆる要素に左右されるあやふやなものだ。

そうだな……人間が日々を生き抜く気力、体力のほかに、魔力という有限のエネルギーが必要になったと認識していればいい。

慣れてくればあらゆるこちら側の文明の利器も、自己の内在する魔力で問題なくまかなえるというものだ。

 

ピネス:気力体力魔力……なるほど分かりやすいかもしれない?

 

校長:はっは、そうだな気力体力魔力。あらたな校訓にしたためてもいいぐらいだな? ふっふ

 

ピネス:あははっすねぇ

 

ピネス:あれ、でも校長? この学校の電気ってどうなってんの?(歩いてたら勝手につくけど?)学校ってぇ……腹減るの?

 

校長:そうだな学校もキ~ンコ~ンかーんこーん♪ご飯ですよーー!腹の虫がっってたわけ! 学校はべつでDPで運営されているから心配はいらん

 

ピネス:DP? おにぎりじゃなく?

 

校長:はぁ……学校がおにぎりを食らうなら、今頃餓死だよ我々は……。ふふふ、おにぎりではなく【DP】だDPのことは覚えているな?

 

ピネス:たしか……あっ、俺だけなぜか常に期限切れで失効しているポイントのことですよね?

 

校長:ほぉ、まさかピネスくんが私に気の利いた皮肉を言うとは? ははは、心配するなキミのポイントはしっかり、こちらの貯金箱で預かっている♡時期が来たらちゃんとキミにすべて還元しよう

 

ピネス:あぁーなるほど。それってぇ、いつですか?

 

校長:ということで学校は【DP】つまり、ダンジョン冒険ポイント(仮)で運営されていることになる。キミたちとワタシの挑んだ、不黒ダンジョンで稼いだこれまでのポイントというわけだ。

──ここまで分からない質問はあるか? なんでもいいぞ?

 

ピネス:……いつ?

 

校長:まったくぅキミはぁ、しつこいボーイフレンドは嫌われるというものだぞぉ? 安心しろちゃんと考えてある♡期待しておけ

 

ピネス:期待して……おきます

 

 

 

《2日前》

 

校長:そうそうこのまえ携帯は悪だと言ったが、ひとつ訂正しておこう。携帯は操作するだけで内在する魔力を操作する訓練になる

 

ピネス:訓練? まじすか? なんかそんなのあんまり考えられないっすけど

 

校長:まぁいってもほんの初歩訓練のようなものだ。キミもそのおかげで、ダンジョンで魔法を幾分かスムーズに使えたろ?

 

ピネス:俺スマホはあんまり?

 

校長:キミは現役DKだろ? またまたぁー何かあるだろ使ってるだろーゲームか? 死んだ目でネットサーフィンか? 漫画か? 電子版週刊少年ジャイアントか? このこのぉー恥ずかしがらず言ってみたまえ♡

 

ピネス:いやー、ほんとに……

 

校長:むむぅ、生徒の恥はわたし校長せんせーの栄養だぞ、忘れたか?

 

ピネス:んー、あ

 

校長:お

 

ピネス:猫

 

校長:ネコ?

 

ピネス:猫とか

 

校長:ほぉねこ?

 

ピネス:暇なとき猫の写真見てます

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校長:って重い重い長いな!? ピネスくん!?

 

ピネス:すっすんません!? なんでだこれ……猫の群れがゼンブいっちゃった!?

 

校長:まったくぅ、びっくりしたじゃないか! 見てみろ今ので消費魔力量37896mpだ!

キミの猫フォルダが怒涛の火を吹いてるぞ!(ほんとに猫だらけだな……インヅダをやらせてはダメなタイプか)

 

ピネス:写真送るのにも魔力が!? さんまんmpっていかほど……? なるほど……いやそんなつもりはなかったんすけどすんません……。

あぁー、あとこれ、ご当地猫図鑑ってやつで、家族とかご近所さんでやってて俺の趣味じゃぁないってのを

 

校長:ご、ご当地猫図鑑? なんだそのたのしそうな催しは! 飽き飽きのうちの猫自慢をされるのかと思ったが、それはまた大きく広くワタシの予想を超えてきたな……。

それにしてもご近所さんとの共有フォルダがあるとは驚いたぞ、変なところでコミュ力があるな?

 

ピネス:なかば強制イベントってやつで……あ、今ではめっちゃ楽しんでますけど。なんか距離感もいい感じなんで。だから学校の帰り道とかに猫を見かけたらパチっと一枚、撮るのが俺の仕事って感じで

 

校長:うむうむ写真からキミが、なぞのキミたち知的集合体が、楽しそうなのは存分に伝わってくるが……あっ! こいつは猫麻呂様じゃないか? ワタシも見かけてはよくソフトサキイカをあげたものだ。

ふっふ、あいかわらず絶妙にブサイクで丸っこくてかわいいものだ、ほぉ、こんなオフショットも。

 

ピネス:あぁー、ははこいつたしかにアイドル的人気ありますよね

 

校長:ふふふだな。──おっ、ふむふむなるほど……そうだなぁーぬふふ。

よしっ! ピネスくんのこの写真集を参考に、【ご当地Dモンスター図鑑】をそろそろ作ってみるのも一興か!

 

ピネス:ご当地Dモンスター図鑑? いきなりなんすかそれ……?

 

校長:猫たちのモンスター版だ。ダンジョンっ♡だーんじょんっ♡のっ、モンスター写真図鑑! 楽しそうだろ?

 

ピネス:つまりゴブリンは猫? コボルトは……いぬ?

 

校長:のようなものだな、ふっふ

 

 

 

《今日》

 

校長:

467mp

 

校長:

537mp

 

校長:

555mp

 

校長:

599mp

 

校長:

1876mp

 

校長:すまない送信先を間違えてしまったー。消しておいてくれピネスくん♡

 

⬜︎

 

 

 『見間違いか?』そう思ったピネスは一度スマホに映るアプリを閉じ、己の目をこする。そしてもう一度、PINEを開いた──

 

「なっ……なんだ…………」

 

 水着や、セーター、制服姿に、谷間や、谷間……。目元が映らない、あるいは目元も手で隠した、そのようないかがわしい写真が連続して送られて来ている。

 

 どこかで見た事しかないような高級そうな艶をしたプラチナ髪、そして、メリハリのあるそのボディ。アップ気味に撮られた自撮り写真の数々に、ピネスは既視感を感じざるを得ない。

 

 ピネスはまだ寝ぼけているのかもしれないと、思いながら頭をかいた。無言でぽちぽちとスマホをタップ操作していく。そしてPINEアプリを閉じ、スマホを元のポッケの内へとゆっくりとしまった。

 

 左右を確認してみる、異なる女子の寝息が両隣近くからすーすーともの静かに鳴っている。

 

 初ダンジョン初冒険の帰りでお疲れなのだろうか。さっきのクシャミでも起きないほど、小角灯と登別海は目を閉じふかく眠っている。

 

「ほわぁー……おれももっかい。ねるかぁー……」

 

 そんなに健やかに隣で眠られていては、起き上がることももったいなくて憚られる。

 

 まだ体温が残る。心地よくあたたかな窮屈のなかで、浦木幸はつられて二度寝をはじめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここは異境昼下がり、飽きても願っても変わらぬ赤い色合いの空の下に、ぽつんと佇む学校という名のダンジョンがある。そのちいさな一室で────

 

 

 円柱型の容器から白い液を垂らし、ナカへと注いでいく。その乾いていた肌色の山なりの間に、冷たくよくその液が馴染んでいく。

 

「ローションというモノが備品になかったから、代用品の乳液をしっかり肌に潤沢に馴染ませて────ん、おそらくこれぐらい、準備できたわ浦木くん」

 

 正座する彼女は、寝ている彼の腰辺りをその両膝の上へと運び上げ──

 

 今ゆっくりと冷たく馴染んだふたつ肉を寄せて、挟まれる。

 

「おっのっノノノノ登別さんなにぅヲっっッ♡♡♡!??」

 

 状況を飲み込めないままに、のみこまれた。挿入しやすいようにボタンを幾つか開けた膨らむシャツの間へと……。

 

 ローション代わりの乳液のとろみでミルク色に染まるその肉穴の中へと、ピネスの既にびくつき硬直していた肉棒は入っていく。ぬちぬち、重い液音を立てながら濡れた乳肉をかき分け、奥までゆっくりと彼のモノは差し込まれた。

 

 ピネスはいきなり陰茎全体にみっちりと伝った、濡れた豊満な生肉への挿入感に、びくりと腰を突き上げ仰々しく反応する。

 

 登別海の乳肉の間へ導かれた、ながくもったりした挿入感は言葉にできない。同じ学校の女子にされているその行為とギャップ、包まれた目の前の光景はとてつもない破壊力だった。

 

 ボタンを幾つか大胆に開けた白シャツ姿。登別海の大きなバストは、中は潤沢に使用された乳液のローションで、心地良いように仕上がっている。まるで雄の肉棒を迎え入れる為だけの穴になっていた。

 

「ん、──よかったできてる。じゃあこのままうごいていくわ」

 

「ぁぐぁ!?」

 

 彼女はそう淡々と告げると、両手を使いゆっくりと始動していく。両手で両サイドから丁寧におっぱいを押さえてゆく、さらにしっかりとピネスの肉棒を挟み込めたのを確認し──自ら胸を持ち上げ上下していく。

 

 シャツの中で卑猥な行為がもみくちゃと進行されてゆく。ピネスのモノを全部包み込めるかというほどの大きな乳肉の間で、そのすべすべの白肌に纏った乳液ごとを揉み込まれてゆく。ぴんと勃つ肉棒の硬い凝りを揉みほぐすように、やさしく丁寧に彼の反応を見ながらパイズリ行為は進行している。

 

「あっダメ」

 

 なにかに気づいた登別海は突然、添えていたはずの両手の動きを止めた。

 

 パイズリしながらもじーっとピネスの表情を観察していた登別海は、これ以上行為を継続することを危険だと感じたのだ。

 

「浦木くん緊張しているのはわかるけど、まだ──うん30秒も経っていないわ。ここは一旦すこし落ち着いて一緒にのりこえましょう、うん」

 

 ピネスは登別が言っていることが、もはやなんのことなのか分からない。ただ、既に薄ピンクに染まる思考の中、自分のペニスを先っちょまで圧するとてつもない快感に、息を荒げながらも呼吸を整えていく。

 

 彼の表情を見ながら十分なインターバルを取り、様子を確認した。登別は頷き、──両手を自分の乳房に添えて再開した。

 

 また上下。乳肉をゆっくりと持ち上げ、擦り上げ、繰り返し進行していく。

 

 冷たかったミルク色の乳液ローションが人肌に温まり、びくびくと震えつづける肉棒へと一層馴染んでゆく。

 

 淡々と、『たんっ……たんっ』とシャツ裏に籠る淫靡な水音を鳴らし進行してゆく。左右から隙間なく逃げ場なく圧をかけてゆく、彼女のやわらかな感触と刺激に──

 

 

「ァがぁ────♡♡♡♡!!!!」

 

 

 暴発。

 

 48秒──

 

 ピネスは登別海のパイズリ訓練の進行まだ途中で、力果て我慢ならず射精してしまった。

 

 噴射口の鈴口から漏出する汁が止まる気配がまだ見えない。

 

 腰は勝手に突き上がり、閉じ込められた白シャツから亀頭を出そうともがき、できず──ぬるぬるの乳液ローションの中で、ただただザーメンを勢いよく放出していく。

 

 予定外のタイミングでの射精でも、パイズリ行為をやめることはなく。登別の挟む乳房は、ピネスの射精し震える肉棒を受け入れる。彼の感じ悶える顔を見つつ、左右から圧をかけながらやさしく……ザーメンミルクを好き勝手にお漏らしする熱く硬いソレを抱くように。

 

 登別は慌てることなく冷静に対処する。冷静にぎゅーっと。

 

 やがて彼の腰の震えが、おおきなおっぱいに抱かれて、圧されて、止まるまで────

 

 やがて、制服姿の白シャツの中からどろりと滴っていく。混ざり泡立つミルク色が、胸の間、ボタンを開けたシャツの切れ目から……どろり……おもく……はしたなく漏れ出て……。

 

 登別の胸の中に、ピネスの熱いザーメンは放出された。彼女の制服は乳液や白濁汁やらで一緒くたに、もう分からないほどに汚れてしまっていた。

 

 いつもクールで淡々としたミントグリーンの髪と藤色の瞳をした彼女。そんな彼女が彼を膝の上に乗せパイズリをし、いつも見かける制服姿ごと白濁と汚れているなど想像もできやしない。

 

 腰が引っこ抜けるほどザーメンを出し切った浦木幸、彼のぼんやりと眺めるそこには信じられないが確かに、そんな淫靡な光景と彼女の姿があった。

 

「んー、これは……──おもった以上、たくさん……うん。もうすこしおっぱいの中でつづけたいところだったけど、1回目だし、これだけ射精できたなら、うん。十分大幅にリラックス訓練をできたとおもうわ、浦木くん?」

 

 これは彼に必要なパイズリ行為、おっぱいに慣れるためのリラックス訓練。ピネスの苦手とするおっぱいの間に挟み、緊張したペニスを揉みほぐすことで彼の女性のおっぱいへの慣れ・経験値を大幅に稼げると、登別はこの訓練メニューを率先し取り入れた。

 

 極度の緊張を放出した後のピネスは、ぐったり快感の余韻に浸りながらも、確かに脱力している。とても幸せそうな、されどとても疲れた表情で────

 

 本日昼下がり。彼彼女らが剣を取り、魔法を放ち、異能を解き放ち冒険していたいつもの不黒ダンジョンの攻略活動は、この日はお休み。

 

 不黒高等学校、校舎西館、風紀委員部の部室にて。2-D浦木幸生徒は、1-B登別海生徒のパイズリリラックス訓練を48秒間こなしクリアした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 訓練は辛くとも汗水もろもろ垂らす、ここぞの追い込みが大事。

 

 現在風紀委員部の部室では、その傍らでまじまじと登別部員の訓練行為を見学し十分な了見を得た、たっぷりと……用意されていた別のもう一つのミルクホールへと────

 

「くぬぬぅー……ぐぬぅー……おっ、おっぱいに慣れるためなのですっっしっしかたないのっっ」

 

 ちゃぽん、ちゅぽん、乳肉をかき分けて──浸る。しっかりと亀頭の先まで。

 

「ぐぁらッ────♡♡♡!??」

 

 びくびくと震えていたピネスのモノは、ボタンを外し緩んだ制服シャツの切れ目、ミルク色に濡れずっしりした肉の詰まる谷間の中へと挿し込まれた。

 

 探偵帽を顔に被せられた暗幕の中でもわかる。その重い双肉を、乳液の滑りでゆっくりみちみちとかき分ける挿入感に、震えるだけでは耐え切れず快感を逃すようにピネスの腰が跳ね上がった。

 

「ひゃわっっ!? こっこらっ! エッチに暴れないのですよ!!」

 

 乳肉の間へとまだ挿入しただけなのに暴れるエッチバーを、トモル部長は押さえ込むように両側から添えていた両手の力を加えた。

 

 それがまた快感の刺激になるとはつゆしらず。

 

 長くつづいたびくびくがやっと収まる。おっぱいのなかで暴れていた硬い感触を強引に落ち着かせて、一汗。

 

 落ち着いたところで、さっそく部員である登別がやったように、部長も見よう見まね思い出しながら始動してみる。

 

 肉肉しい弾力にペニス全体を包まれたそれだけで、腰が跳ねるほどの刺激を味わさせたというのに。

 

 包む双肉、登別にも引けを取らないそれが、ずりずり硬い棒をこするように動き出したとなれば。

 

「ァにゅぅ────♡♡♡!!!」

 

 声にならない声が漏れ出た。びくりびくり、乳のやわらかスポンジに両側どころではなく全方位一気に一纏めに擦られたピネスの肉棒は打ち震える。その高級マシュマロに挟まれたような感覚、みっちりと浸り一瞬で溺れそうになる閉じ込められた快楽に────

 

 登別海は気付いた。もうまもなく極度の緊張が解き放たれようとすることに。

 

 やがてそっと近づいてきた藤色の目が、逆さに映るまつ毛で、ピネスを上から見つめる。快感に悶えるその雄のダメになった表情を彼女は見つめながら、ぎゅっと────右手で右手を重ね握った。

 

 細い指が彼の手に絡まりつよく合わさる。合わさってグーの形になる。サポートに回った登別は、少しでも彼の負った快感のダメージが和らぐように、自分の手へと彼の体にこもった余分な力と緊張の逃げ場を作った。

 

「こう──手を繋げば和らぐわ。浦木くんまだ20秒も経ってない、がんばって、──うん」

 

 被されていた探偵帽の暗幕が明ける。覗く藤色の瞳が瞬きをする。絶賛部長が用意した快楽のミルク穴に閉じ込められているピネスは、もはや自分の置かれた状況がわからない。ただ、被せられた登別の右手をぎゅっと強くなすがままに握り返していた。

 

「はぅわっっ!? ダメダメだめなのっっ!! エッチ汁はリラックスなのっっくぬぬぬぬぬぬぬ」

 

 遅れて気づいた部長もさらに手を加えた。始めたばかりなのに、もうどこかへ至りそうな程にびくびくと震え出した彼の硬いバーの暴走を止める。

 

 脚を、腰を、バーを、暴れさせない──再度その暴走を止めるために、自分の制服ごしの胸を両腕で抱え込むようにした。強く圧迫し、より密度を高め密着感を増し増しにすることで、ピネスの硬いバーに柔らかな乳肉で栓をした状態になる。

 

 部長は精一杯寄せたいっぱいのおっぱいにチカラを込める。その聞き分けなく震えて暴れる硬いバーを中心に、自分で自分を抱くように圧していく。

 

 逆らわせない、いけないびくびくは取り締まる。鈴口からちろちろ涙を垂らす先っぽの方まで完全に飲み込んだ。豊かな乳肉のはざまで、暴れるエッチバーを囲い込み、抱え込み、制していく。

 

 

 狙い通りかびくびくも収まり、これで一安心……。ピンクの前髪がべたついた、疲れた額の汗をひとつ拭おうとしたその時──

 

 ……びゅー……びゅーーーーびゅーー…びゅーー。擦ってもズってもいないものが、ひとりでに漏出する。

 

 谷間から、イロイロ染みて濡れていた彼女の白シャツを突き破るほどに、白濁液が胸の奥から噴火していく。

 

 爽やかな一仕事の笑顔でおでこの汗を拭っていたトモル部長は、一気にぶち撒けられた天然の乳液を、顎下から直撃するように浴びてしまった。

 

「ふぅー……にゃっっにゃわーーーー!??」

 

 驚いた可愛いコボルト顔が、はちゃめちゃな声をあげる。天へと昇った白い天然乳液が、トモル部長の顔面を容赦なく射て、よごしていく。

 

 一回だけでなく、ピンク髪の顔面の的へと届く。何度も何度も熱い興奮が噴き上がる。腰を突き上げながら、びくびくびゅーびゅーー。

 

 興奮に高まり至りつづけていた射精は勢いを無くし、やっとおさまり……。大快楽に浮いていた彼の腰が、彼女の太もも膝の上に力尽き沈みゆく。

 

 38秒──

 

 浦木幸は小角灯のパイズリで射精した。

 

「うん、2回目なのにまだこれだけ。──うん、それに38秒。10秒ちぢんだわ」

 

「ちぢんじゃダメなのっっ!!! なっなっにゃわっうべぇ!? 口に……!!?(へんなにがいの!?)」

 

「そうだったわ。なにはともあれリラッ──あ、小角部長、顔がタイヘンだわ」

 

 登別海は制服のポッケから取り出したハンカチで、ヘンな顔のまま硬直し動けずにいた、小角部長のミルク色に汚れたその悲惨なお顔を拭いてあげた。

 

「うぅ……登別さん……ありがとなのです……(エッチ汁のにおいが……こびりつ、つ……)」

 

「それにしてもさっきの、見た事のないすごい勢いだったわ。さすが部長? ──ね?」

 

「くぬぅ……ねッ、じゃないのですぅ~……へっ、へっ、へくちっ!!!!」

 

「あ、くしゃみ。肌を露出したから冷えたのね、うん、ちーん──」

 

「んずびぃ……!! ……ありがとなの…………!? なっなっにゃわーーーーー!!!?」

 

「あ、」

 

 

 見上げればスカートの中、誰かのお尻がある、パンツの色さえ認識できない。

 

 全てかと思われるほどの汁を出し切り、朦朧と脱力する。ピネスは、まだ腹の底からぽかぽかとつづく快楽の余韻に浸る。ぼーっと浸りつづけ瞼が下がり……昼下がりのネムリへと誘われていく。

 

 約38秒の新記録を打ち出し、この日二度目のパイズリリラックス訓練をクリア。空っぽにし温まる体で、また安らかな暗がりへとオちてゆく────。

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