異能幸運レアドロップでイキ抜く♡ピネスと校長の不気味なダンジョン冒険記Re: 作:山下敬雄
デカパフェを完食し甘くクールダウン、失ったカロリーをチャージし体力と魔力をおいしく補給。
一息つき体もメンタルも一応の落ち着きを取り戻したところで、同じく圧倒的強者とつい先刻手合わせをした池原とピネスの2人は、あの時全霊をのせて放った〝一発イチゲキ〟を振り返っていく。
「なるほどなるほど。クリティカル技からクリティカル技の応用、お魚に得意の電気を与えて逆側はそれを利用して火をつけたわけだ、そりゃねー、割と理にかなってるアクションだね。でもあたしには最後のイチゲキはまた違って見えたね。粗削りながらも今までより陰気と陽気をごり押しじゃなくて、明確に分けてコントロールできていた感覚あるでしょ?」
「んーと? あぁー…………」
「覚えてないのかーーい! 相変わらず馬鹿だねぇーははは」
「馬鹿ってな……だから今ちょっと思い返そうと色々試してるところなんだけど……」
両手に直してもらった剣を握り、目を閉じながら感覚を手探りする。ピネスの見せたそれっぽい精神統一と練習方法に、椅子に座り休む傍観者の池原はくすくすと笑いをこらえきれない。
「あははは、そりゃいくらやったってできないよ」
「──え?」
集中の途切れた目を見開き、ピネスは笑う池原に、気の抜けた驚き顔を浮かべた。いくらやってもできないと言われれば、その笑われる理由を知りたいものだ。
「だってあんな底なしの魔力量を持つパッツンお化け様の壁が、ここにゃないんだからねー。精巧に妄想しても幻影の魔力までは補完できないし、一人で構えても残念ながら壁打ちができないわけだ。それ以外にも闘いは色んな要素と駆け引きがあってこそよ。もちろんあたしの【愛】あるこっそりな協力もね。君のその未熟なクリティカルって相手の強さとシチュエーションと運にもんのすんごく左右される生ものなんだから。再現するのは、なかなか難しいんじゃない?」
愛と書かれた帽子のツバを後ろに反転させ、異能を使用した水色の作業着がいつかみたような桜色に染まっていく。そしていきなり投じられた4つのカラフルなビー玉が、巨大なボウルの丸い壁面をぐるぐると走り出した。やがて加速したビー玉の魔力光が渦を巻き透明なガラスに拡散し、騒がしくきらめいている。
歯を見せ笑う池原はそんな芸を披露した。複雑な軌道を描き、やがてぶつかる音の少なくなったその4つのビー玉たちの動きから、伝えたいことはなんとなく見て取れる。あの時繰り出した一発のクリティカルがどれだけ難しい条件をくぐり抜けて成された技なのか、言葉より感覚派のピネスには理解できた。
「たっ、たしかに……そうだな……」
「そうそう。難しくて諦めたくなっちゃった?」
「諦めるもなにもな……すんげぇお膳立てしてもらえたとはいえ、一回でも自分でできちまったことを……諦めるってそれ、どうなんだ?」
一度でもできたことを諦めてもいいものなのか。ピネスは戦闘のプロの池原にやんわりと問う。
池原は黙り、考えた素振りをした。しかし彼女の中でもうその答えは決まっていた。彼の口から出たその言葉を聞いた瞬間に、くすくすと浮かべていた彼女の笑顔も別の意味の笑いに変わった。
「……よーし、なんかカラダ動かしたいかんじだ!」
「って話きけよ……! 全然んなこと言ってねぇー!」
話はもう十分に聞いている。池原は刺股を手に取り、その桜色の作業着を燃えたぎるように赤く染めた。
答えは『練習あるのみ』。圧倒的に足りていないものは、馬鹿でもプロでも同じく分かっていた。
浦木幸は仕方なく剣を向け返す。無料で胸を貸してくれるならば、今、戦わない手はない。苦笑いと呆れたその顔をやめ、既に目つきの変わっていた赤く染まるターゲットへと真剣に構えた。
手合わせを三本行った。しかし剣士にとってこれといった収穫はなし。あの一発イチゲキの感覚を思い返している暇もなく、用務員の池原叉鬼との実戦形式の戦いはまた一つ終わってしまった。
「てか、さっきから俺……させてもらえてないような。その……試させてっつぅか」
「んー? まぁ、それも含めて足りてないってことだよね何もかも」
「まぁそうだが。なんだかなぁ……」
たとえどんなに難しく絶大な威力を持つ技も、実戦の中で使えなければそもそも意味はない。なんとなくそんなことを言いたいのだろうと、ピネスは手を抜いてくれない池原の求める水準を理解した。挑むダンジョンのモンスターにおいても、こちらのしたい事だけを悠長に待ってはくれないのだ。練習試合であれ手を抜いて立ち会えばそれがいずれ致命的な隙になることは、池原もピネスも各々の戦闘経験から分かっていた。
しかし乗せられたような気がした。ピネスは池原の言葉に一度は納得してみたものの。『この人、結局自分の異能を試したいだけでは』ふと、冷静になるとそんな疑念も少なからず芽生えてきた。
ただ漠然と戦っているだけでは結局何も掴めなかった。結局普通にお相手と戦っただけであった。汗をかいただけ。だが、何もやらないよりそれで良かったのかもしれない。目を閉じて茶人のサーガに習った慣れぬ精神統一の真似事をしても、何も見つからなかったのだから。
四本目もあるかもしれない──不覚を取り床に倒れていたピネスは柔らかな笑みを作りながら、起き上がった。
剣を腰の鞘から取り出そうとしたが、あちらはその気はないようだ。背を向けて水色の上着を暑そうに脱いだその女のことを、ピネスは剣柄から手を離しただ眺める。
「ふぅー……あっつー。そいやぁー、あのパッツン日本神話、全然汗かかなかったな。ビジュも実力も魔力量も器のデカさもボロ負けとかまぁじで、この世界、バランスどうなってんよ。取れてるのかいちゃんと? にゃはは」
弟子との三本勝負のおかわりですっかりまた汗をかいてしまった。池原はぶつぶつと呟きながら、用意していた新しい作業着に着替えようとする。
解放された体からむわついた蒸気が漂い出す。彼女は暑いから脱いだだけ、それなのに目を離せないのは何故だろう。茶髪ポニーテールから覗く丸裸のうなじや、びしょ濡れの黒いノースリーブや、彼女の体のラインに沿い流れるきらめく汗粒に、あの時のことを思い出し重ねてしまう。重なっていたとても気持ちのいい体験がピネスの脳内を薄くピンクにぼんやりと、その先の想像を掻き立て支配していく。
そうしてピネスはじっと彼女の背を眺めていた。しかし、そんな邪な欲に満ちた男子の視線は筒抜けのバレバレであったのか。
彼女は振り向き、とけぼたような顔を一瞬したと思えば、またあの時のように挑発しているようだ。汗できらめく体と挑発的なその細めた目に、その指遣いに、押し黙るピネスはまんまと誘われて──
妖しい仕草で手繰り寄せられる。指先の動きひとつで近寄ってしまう。その女の体に近づく度にどんどんといけない期待を膨らましてしまう。
「まぁた、よちよち歩きで、でっかいのがやって来たねぇ♡」
いつものようにそう煽る彼女が撫でるのは、頭ではない。直立し止まった男子の下の方を向き合いながら撫でていく。もう既に張り切っていたそのズボン越しに膨らむ期待の塊を、纏わりつく池原の手つきが解していく。
息が荒くなる。近くに来るように誘っていたあの指先が裏筋を何度もなぞり上げる。びくびくと震え悶え始めたピネスの表情を、池原は見上げてじっと見つめている。にやにや笑いながら目の前の若い雄の反応を楽しむように。
『まぁたクソ勃起してん、ねっ♡』
首に手を回し、背伸びする。右の耳元で池原はキスするように唇を耳にくっ付けて囁いた。脳に直に響く彼女の甘い声、普段のおちゃらけた感じだけではない、恋人だけに聞かせるような甘い誘い声がする。
身体を寄せ合い密着する。上向きに勃起した硬い肉棒が、寄りかかる彼女のお腹に何度も当たる。わざとらしく彼女は身を寄せて、何度も何度もぎゅっと抱きつき硬い欲望の先端を女体に押し当てて男を誘惑する。
向き合う池原は悠然と笑っている。我慢できずに近づいてしまったピネスの唇と自分の唇の間に人差し指をさしこみ、静かに遮る。
我慢できずにもどかしい。結局またこの用務員の女の手玉に取られてしまう。なのに、もっともっと逆に欲しくなる。その女体に触れる度、近くで彼女のニオイを嗅ぐ度に、そのいたずらな女の顔を見る度に、浦木幸の肉棒は際限なく硬直を増してしまう……。
ズボンのチャックを開け露わになった反り立つ肉棒を、池原は屈み近くで眺める。硬直し切ったその興奮の塊に、彼女の生ぬるい吐息が当たる。
「へぇー、あたしでこんなになっちゃうんだ。へぇ~、ふぅ~……にゃはは」
わざとらしく吹きかける池原の息が亀頭にぶつかる。彼女が呼吸するだけで硬直し切ったそれは萎えることなく、びくびくと震えてしまう。
「がんばれーがんばれー、もうちょっとだぞぉ~、もっと大きくがんばれ~♡ふぅ~……♡」
池原はその若い雄の一番敏感な部分を試すように弄ぶ。唇がもう触れそうなのに触れない。亀頭の先端から溢れる雫を、息を何度も吹きかけて戻そうとする。同時に唇に触れないぎりぎりの距離で彼のちんぽを応援する。熱帯びた吐息だけでびくびくと震えるそれは、亀頭から必死に涙の露を流しながら、興奮し切ったその先端をもっともっと先へと充血させ膨らませる。
しかしどんなに震えて頑張っても、そこには届かない。ただ、何度も吹きかけられ当たる池原の熱い吐息が亀頭の一番先をもどかしい刺激でいじめつづけた。
「ふふっ。はぁーい、残念賞♡クソボッキおつかれぇー」
そんな泣きべそを書いた目の前の亀頭の有様を見て池原は吹き出すように余裕気に笑う。さらに頭上にある雄の悶えるその面を見上げながら、右手を握り『残念賞』のピースサインを披露した。
残念賞は唇を窄めて放つただの空虚な吐息の追加と、意地悪に笑うピースサイン。勝ち誇るようにされて、悔し涙がまたびくびくと震えながら鈴口から溢れていく。
何度も煽りじらさせる。そんな繰り返される池原の挑発に、ついに我慢できなくなったピネスは前へと腰を突き出した。
しかし、触れたのは彼女の左ほっぺ。またも残念賞、舌を出しながら池原はまた笑う。
「あーら、なぁーにやってんの、あたし動いていいなんて言ってないぞ♡? ふぅ~ん……これはお仕置きが必要ってわけだ」
そしてなおも、頬に擦り付けようとするその熱い欲望の塊に──
「ンにゃッ!?♡♡」
突然なされたお仕置き。泣きべそをかいていた亀頭が、汗ばんだ硬い竿が、スベテ、生温かな口肉の中へと飲み込まれた。
突然咥え込まれたその不意打ちの刺激に、男が発しないような変な声が出てしまう。
何度も応援の息をかけられて目指していた桜色に潤いその唇のゴール地点、それよりももっと奥を突き抜けていた。
その穴の中へと滑り込んだ一瞬、その一瞬に押し寄せた予期せぬ挿入感に悶えた雄の表情を、池原は上目遣いで逃さず見つめていた。
そして咥え込みながら笑う彼女は、浅いそこではなくもっともっと深くへと唇を滑らせた。前へと前へと汗臭い竿をぴったりと吸い付き滑り抜けた唇を、ぱっくりと根本まで到達し、彼の腰部にキスをした。
一番深くへと触れる。もっと悶える、腰をくの字にへこませてもその迫る肉穴の刺激から逃げれない。すでに全部、いきり勃った彼の欲望の塊は余す事なくぴったりと触れられてしまった。
そんな人生初のイラマチオ。一番深い体験に悶える彼の様を一番近くで、上目遣いのまま、彼女は目を細め笑った。
咥え込まれている、とても深く──。とても窮屈な眼下の口穴の中で、びくついたピネスの肉棒が温められていく。ぬるぬるとした感触が亀頭を竿を全体を包んでいる。ピネスの欲望の塊、その全てが池原の舌の上で震えている。息遣いがとてもリアルに伝わる。
苦しそうに悶えたピネスの顔を上目遣いでじっと見つめながら、池原は根本まで達していた唇を徐々に下げていく。
しかし竿を滑っていく唇、その輪が行きよりきつく窄まった。汗臭い若雄の肉棒を咥え多量に分泌した涎を口端からはしたなくも垂らしながら、ゆっくりとゆっくりと唇の輪は竿を沿い後退していく。
そのぴったりとくっついた池原のフェラ行為に、震えて疼く肉棒も快感のダメージを逃がすことができない。逃げ場の口穴の中でただただ硬いその竿をびくつかせることしかできない。
長い竿部を過ぎてようやく、池原の唇が亀頭付近へと行き着く。そしてそのぷくっと張ったカリを、唇の輪が飛び越えて行く。
敏感なカリの段差を擦るように唇の輪が過ぎた。その瞬間にびくんとピネスの肉棒は大きく震える。
さらにそれだけにとどまらず。追い討ちをかけるように池原は亀頭に吸い付いた。もっともっと唇を窄める。まるで花から蜜を吸い出すように、唇を亀頭の先端に押し当て、『じゅるじゅぷ』と鳴るとてもはしたない唾液音をわざとらしく立てる。
鈴口からカウパー汁が吸い出される。しょっぱい竿のレールをゆっくりと味わった次は、充血する亀頭にとてもとても執拗いキスをする。腰の砕けるような快感がピネスを襲う。一番敏感な部分、亀頭の先端、鈴口までキスをされている。
仰々しく鳴らされていた唾液音が止む。押し当てられていた池原の唇がついに、柔らかく離れていく。
竿を絞められ、亀頭を吸われ、その口穴をやっとくぐり抜けた。ピネスは大きく息を乱すも池原のフェラ行為を耐え抜いた。
耐え抜いてしまった。ピネスの肉棒は名残惜しそうにびくびくと震え、みっともなく縦に頷きつづける。
だがもう、肉棒の先端はあの口穴に浸かってはいない。もう彼女の息遣いしか感じられない。もどかしい状態に逆戻りし、だだを捏ねるように亀頭が何度も揺れている。
そんな寂しがりで欲しがりな眼前に聳える若い雄のシンボルを、じっと見つめた池原は──
再び目の前のモノを咥え込んだ。今度は一気に、深く深く、滑りの良くなった汁まみれのレールの上を彼女の唇が滑りゆく。そして瞬く間に一番奥へと到達する。
口穴の中で細やかに蠢く柔舌に裏筋をいじめられ、唇が根本に蓋をするように強く吸い付く。
突然の不意打ちに準備のできていなかったピネスは悶え震えた。思わずピネスは眼下にある彼女の頭に両手で掴みしがみついた。腰ごと引っこ抜かれるような大きな快感が襲う。そんな彼女のディープスロートに、もうピネスは抗えず────
しかし、いつまで経っても吐き出せない。根本が縛られ詰まるような得体の知れない感覚が、きつくピネスを阻害する。
やがて彼のしがみつく両手を払いのけ、深く咥え込んでいた池原の口が、唇が、舌が離れていく。
亀頭の先端を離れていった舌が光る糸を引いている。分泌した唾液だけではない、緑に光るその線はいったい何なのか。その緑の線を辿っていくと、ちんぽの根元を縛り付けていた同色の糸が見えた。
目元に涙の粒を溜めながら、池原は緑に発光する舌をべーっと下へと垂らす。舌先から結び繋がる緑の糸は、彼女の魔力が練り上げたもの。
ピネスは気づけば、彼女の誘惑の罠にはまっていた。
根本を縛り上げる魔力の糸が、ピネスの射精をきつく封じる。
「んべぇーー…………ぇふっ、ごほっ……ふふっ、〝お仕置き〟だって言ったでしょ? あいかわらず馬鹿だねぇ~♡」
緑の舌を出し笑う女がいる。眼下に映るそれは彼にとって悪魔か。
気持ちのいい口穴へと誘われ、蠢く彼女の舌先が与えていたのは天にも昇る快楽と、こそこそと見えない所で結ばれていたきついお仕置きだった。
器用に忍び結ばれた魔力の糸が吐き出されるはずだった白い快楽の波を堰き止めた。びくびくと震えながら鈴口を開き涙を流す、池原に騙されたピネスはもうそれっぽっちしかできない。
ピネスは目の前の池原の体にしがみつく。息を荒げながらと、もう池原にシてもらうことしか考えられない。辛い辛い縛りを解いてこの先を、懇願するように彼女の身体を覆うように抱きついた。
「うーん、そんなに必死にかわいくハグハグされてもねぇ~? ……うーん、じゃ──」
悩んだ素振りをした池原は、また彼の耳元にその唇を寄せた。
『いけないもの、あっちで全部流そっか?♡』
そう熱っぽく呟き、彼女は舌先に絡みついていた緑の糸をぷつりと切った。そして彼女は小指に絡め直したその緑の糸をくいくいと引っ張り手繰り寄せる。
こんなところで射精してしまうなんてもったいない。池原叉鬼はすっかり骨抜きになった浦木幸のことを見つめて、いたずらに微笑う。
もう一分一秒とも我慢できないのは、どちらもか。トレーニングルームに備え付けられた向こう側のシャワールームへと、女はその若い雄のことを誘った。
部屋に響くゆっくりとした2人の足音が、だんだんと……速く──
早歩きで辿り着いた戸の前でゆっくりと衣服を脱ぐ。この後に及んでまだそんな意地悪な仕草をして煽る池原を、シャワールームへと強引に押し込むようにピネスは急いだ。
我慢なんて一時もできない。衣服を外へと脱ぎ捨て、2人は裸のままシャワールームへと入った。
進入した室内。シャワーヘッドから勢いよく流れつづける水音に紛れて、既に始まっていた。
雨のように流れるシャワーのBGMの中、大きな水音が跳ねた。
目の前に突き出し貸し出されたその雌尻、その蜜を滴らせ待つ穴の中に、ピネスは待ちきれない魔糸に縛られた肉棒を全て突き入れた。
遠慮なんてしない、できない。目の前にある雌穴を犯し使うことしかその若い雄はもう考えられなかった。
シャワールームの入口のガラス戸に両手をつきながら、バックの体勢で雄を誘った池原。さっそくいとも簡単に食いついた若い雄が、何も考えずに彼女の膣内をその硬いちんぽで突いていく。
尻肉を打ち付け、肌に溜まった雫を飛ばすほどの雄の突く勢いにも、池原は後ろを振り返りながら笑った。
「なぁんだ、こりゃ今回は期待ハズレかな? さっき押し込まれた時はもっと気持ちぃの、期待してたのになぁ♡」
池原は余裕気な笑みを見せ、煽る──。バックから突く雄のぬるい腰使いを、全然効いていないと言いたげだ。
「そんなしょぼしょぼのペースじゃいつまでたっても終わらないよ? うーん、やっぱでっかいだけの子どもにはあたしの相手は難しかったかな?」
煽られたピネスはまんまと彼女の挑発に乗ってしまう。その顔が、その余裕気な笑みが、相手に見てくれない大人の仕草が、ピネスの心をどくんどくんと乱していく。
もっと深く、深くへと、目の前に揺れる尻肉を掴みながらピネスは膣内へと硬直し昂るその棒を突き入れた。
「ほらほらお姉さん飽きてやめちゃうぞぉー♡いっちに、いっちに、へこへこぉ~♡よちよちぃ~♡いいぞいいぞぉ練習中~改善中~♡」
まるで子どもを相手するように池原は指導じみた煽りをつづける。まだまだ余裕たっぷりの彼女は自分から尻を後ろに突き出して、後ろから頑張る不慣れな雄のピストンをガイドする。
「おっっ♡今のっンっ……上手いじゃぁん。でもまだまあっあっ♡♡んっぐっっ♡♡」
後ろに突き出し挑発する彼女の雌尻をそれ以上の力で押し返す。池原が望む以上の力で、ピネスは腰を打ち付けた。若い雄の欲望に際限はない。どんどんと彼女の身ごと壁際へと追い込む。
突きながら、突きながら、何度もその濡れた穴を突きながらそれ以上退がることのできない際へと池原を追い詰める。
煽る言葉も言えないほどに、喘がせて、一心不乱にその雌穴を犯しつづけた。シャワールームの入口のガラス戸に女体を押し付ける。逃げられないように、バックの体勢のまま力強いピストンを繰り返す。池原の全身を潰すように上回る背丈で覆い被さりながら、ピネスはただただ目の前の雌へと欲望と劣情の限りを打ち付けつづけた。
ガラスに押し当たる女体、潰れた乳の形、曇ったその視界ごしに内と外にいた女の目が合った。
内にいた女はとても崩れ乱れたそのみっともない表情で、笑った。勝ち誇るように笑ったようにも、誘うように笑ったようにも、ただただその身を貫く快楽を受け入れ楽しむように笑ったようにも見えた。ぼやけ曇るガラス越し、その内側で、嬌声と水音と熱気が激しく重なり混じり合っている。
はしたなく垂らし出した舌をガラスにくっつけながら、赤い目をした茶髪の女が獣のような雌の顔に変わっていく。
リズム良く揺れ動く女体のシルエット、覆い被さる雄は何も考えず夢中にその一回り小さい彼女の体にしがみつきがっつく。
振動が、シャワールームのガラス戸を揺らしている。
いつまでもいつまでも藤色の瞳に観察した、その激しい交尾は終わらない────。
「アレ、登別さん。今その中から出てきたです?」
「うん、ちょっとまだ準備中みたい」
「準備中!? そんな木の立札、さっきはありませんでしたよっ? くぬぬっなんだか怪しいのです! ここはラーメン屋じゃな──わぷっ!? な、なんです?? 登別さんそこにいては邪魔なのです? どい──わぷっ!? くぬぬ!?」
バックから突きまくる。その穴は使えば使うほどに汁を吹き出し馴染んでいく。
硬直する肉棒が何度もなんども池原の膣内を行き来する。後ろからの一切の遠慮のないピストンと、しがみつけない平坦なガラス戸の間に押し潰された池原は、煽る口数も少なくなる。もはや獣のような喘ぎ声しかだしておらず。
若い雄の体に後ろから押し潰される。魔法の糸のイタズラで自分のちんぽを縛ったその女を犯す。喘ぐ女の集中の糸が焼き切れるまで、犯すことしか考えていなかった。
吐き出したい。吐き出したい。堰き止められたモノ全てをその目の前の雌穴の膣内に全部。
ピネスは一切打ち付けるその腰の動きを緩めない。尻肉を掴んでいた手は女の腰をがっちりと掴み直す。絶対に逃がさない、覆い被さりハメ倒す。
どんどん熱くなる。いくら擦っても突いても満たされない。自分だけ喘ぎ気持ちよくなりつづける女に、必死に硬直の萎えないペニスを打ち込みつづける。
溜まったちんぽのイライラを全部この雌にぶつけることしか考えない。
ピストンスピードは衰えない。増しつづける若い雄の勢いに、ついに──
肉棒の根本に結んでいた魔法の糸が、溶かされ焼き切れる。膣内で縛る糸が解けると同時に迸った雄の劣情の全てが、放出された。『どきゅどきゅ……』注がれつづける白濁が熱く熱く重く重く、池原の膣内を満たしていく。
今まで溜めに溜めたイライラを全て、雌尻の中へとぶち撒ける。長い長い射精が、貫いた女体の奥で脈打ちながらとめどなく────。
やがて、突き刺していたその棒を目の前の穴の中から引き抜いていく。
ごっぽりと溢れていく白濁の汁。吹き出した愛液が、前方にある曇るガラスの戸を勢いよく濡らした跡が見える。
女は両手をガラス戸に着きそのまま尻を向けたまま、開いた膣穴から重い重いザーメンを滴らせ、両足を震わせている。しかし女武闘家としての意地か、その場には倒れない。
しばらくすると、表情の見えずにいた女が荒い息を整えながら振り向いた。
「ハァっ……ハァ……じゅんび運動で──終わっちゃう?」
池原叉鬼はそう呟いた。舌を出しながら溶け切った雌の表情で、後ろに突っ立つピネスのことを見た。
それは挑発なのか、誘惑なのか、許可なのか。どちらにせよ、いつもは見せない池原の振り向き見せた雌顔に、また雄の劣情が湧き上がっていく。
男はまたもまんまとその女の誘いに乗ってしまう。唾液を帯びた舌を揺らして誘うその魅力的な提案に、ピネスも近づき己の舌を重ね合わせた。
キスをした瞬間に、射精後の萎えていたちんぽが復活する。さっきのような独りよがりではない、もっと気持ちよくなれる別の方法がある。
池原が教えるキスの味を絡めていく。もっと深く深く、2人で黙りながらお互いの口内をねぶり唾液を交換していく。
「♡♡じゅちゅぅっ…………はぁはぁ……ふふっクソ勃起、シてんね?♡あっこら、あんッ♡! じゃぁーあ、このままキスしながら無限パコパコさいか〜い♡」
今度は後ろからではなく、前からキスをする。そして抱きかかえながら、また始める。
恋人よりも深く遠慮なく師弟でキスをしながら、ガラス戸に押し付けた雌の尻肉を持ち上げていく。
躊躇なく挿入した亀頭の先が、池原の一番深くへと何度もキスをする。
もっと夢中になる。まだシ足りない。こうした方が際限なく気持ちよくなれることを池原もピネスも知っている。
絡みつき、上も下も体も口も重ね合いながら、シャワールームでのセックスは終わらない。
『ざーざー』と流れる雑音に紛れて、滅茶苦茶に、分泌する粘液と高める互いの魔力を混ぜ合わせ、流していった──────。
ゴーレムセメントで生成された動かない白い柱状の物体には、1から9のヒットマークが張られている。
その読み上げられていく1から9のヒットマークを瞬時順番に攻撃するという、池原が考案した戦闘時の判断力を重点的に鍛えるトレーニング法。既にトレーニングルームにいたピネスと、呼ばれて合流した戦う執事のタガヤは、次々と耳に流れる番号の通りに白柱のターゲットに、それぞれの剣と靴で攻撃を当てていった。
「37673です!」
「ハイっ!!」
「ちょなんてーー!!」
風紀委員部部長のハッキリとした声で読み上げられた数字を攻撃。タガヤの靴跡は正確に読まれた番号の順を射抜いた。小角部長が手持つビンゴシートのようなものには、すべての番号に丸がつけられ全てをヒットさせるまでのタイムが同時に表示された。
「紫さんは丁寧でも遅いのです! エッチアイはそもそも全然違うのです!!」
白柱を爆砕し誤魔化したものの、もう一枚のシートを見た小角の目は欺けず。言われた番号の通りに攻撃できないひよっこの男子を、小角はバッサリと叱った。
「ぅーー……まじでこんがらがる……どうすりゃいんだこれ……! っておわ!?」
「464897358なのっ!!!」
「はっ、はいっ!!」
「〝なの〟はいらねぇっ!! ってなげぇんだよ!!!」
頭を使いながら体を動かすものがいれば、頭を使いルールを練り上げるものもいる。
騒がしくなったトレーニング風景を見つめる登別と池原の2人は、真四角の簡易椅子に座りながら【異能】のルールを再度お互いに確認していく。
「さいしょの異能は柔らかい、ねぇ。あたしは、なんか味付けすればするほどに、融通の利かないガチガチになってきた気もするんだけどねぇ」
「一度自分の中で決めたルール、願い。いえ、アソビといった方が正しいかしら。例えばじゃんけん、カード、料理、竹馬、冷蔵庫、ランタン、ネクロマンシー、きのこ狩り。一度ダンジョンで始めたアソビを自分で終わらせることは難しいのだと思うわ。深入りすればするほどに」
「ランタン、冷蔵庫、ネクロマンすぃーが遊びかどうかはおいといて、まぁまぁそんな感覚はあたしも分かるところだね。あたしの場合は運がよかったかな。漠然とした戦うことを生業にした強さ→感情にしわけて→ゲームチックなシステムに組み込む、っていう風に、やらかい未熟なうちに神様どちら様からもらえた無味無臭のこの期待感に満ちた飴を練り上げていけたんだからねぇ。いやーおかげさまさまだよ、何事も上手い人の真似をするところからだねぇ。あたしの手探りだけじゃこうも早くはそこへと辿り着けなかったよ」
「うん、そうね。願いが異能になる……ならハッキリとした願いほど強力だけど、頑固でもある。だから異能があやふやでやらかい内に一番プレイしやすい追加
「そしてカードのくくりにじゃんけんの絵柄もしまったってわけだー。いやー感心感心、そんな裏技を序盤で見つけだすのはおたく、やるねぇ」
「ええ、でも見つけたのは私だけじゃなく不黒文校長先生よ。私がダンジョンに志願した時には、始めから用意していたように使う装備や戦い方にいたるまでの相談に乗ってくれたわ」
「あはは、ま、そうだろうねぇ。あの校長様は序盤にいたら嬉しいはずのあたしも出し惜しみにするほどだ。普段ふざけているようでヘンなところで用心深いからねぇ。おかげで割といい感じにじっくり新しい戦闘システムにも対応できたよ。売れ残りの武闘家のはしくれも、ねっ! ん──でも、普通はあれだねぇ? ベースとなる願いってのがあるからある程度決められた遊びの範疇、既に味付けされた能力を駆使して戦って成長してくわけだ? 汎用性の高そうな【カード】が異能になるのは戦闘のプロ目線で見るとかなりお得なようにみえるんだけど? 小っ恥ずかしいかもしれないけど参考までに、元の願いとか聞かせてもらってもいいかんじかな?」
「そうね────私には願いらしい願いはないわ。ただおもしろくなりそうなことを、願ってしているだけよ」
願いのない人間、願われない人間などいるのだろうか。
池原は彼女の言葉と少し翳ったようにみえた表情に、わずかな奇妙なものを感じた。
しかし雇われのイチ用務員が、在籍する女子生徒の深掘りはしないものだ。池原叉鬼が聞きたいことはミステリアスな彼女の過去エピソードではなく、まだ解き明かされていない細かなルールだけだ。
池原と登別は、異能についての理解を語り合い深めあった。
いつもお読みいただきありがとうございます。この小説を楽しめた方は、評価感想お気に入り登録などなど、ぜひともよろしくお願いします。やる気が……出ます!