「だめだめーっ!!!」
「そんなの…、認めませんわーっ!!」
二人だけの領域に、金切り声をあげて柚葉が割り込む。
私が凪の肩に触れるより早く、彼女は机から凪を引きずり下ろした。
転びそうになりながらも、寸でのところで凪は踏みとどまり、邪魔をした柚葉へ向き直る。
じわじわと溢れ出していた、牡の性欲が高まっていた私は、
俯いて股間に湧き上がる本能を抑え込む。
柚葉の割り込みによって、私はすんでの所で理性を取り戻せた。
危ないところだった…。
香水の様な、化粧品の様な女性独特の香りが私の脳を狂わせ、
男を手玉にとる仕草やアクションは、さすがパパ2人と恋人2人を持っているだけはある…。
だが、女の武器で男を迷わせる…。
そんな、色仕掛けは…。
男を性欲で迷わせるやり方は、商売ではご法度だ…。
しかし…。
さすが、一流企業である下御領の令嬢。
そうした、仕事の流儀はよくご存じだ…。
これは、彼女に1本取られたと、私は感心し、同時に感嘆した。
私は股間に血流が集中するのを、なんとか理性で抑え込み。
必死で冷静を装いつつ、顔をあげた。
「そんな…、」
「彼女みたいな、一般女性の下着より」
「ワタクシの下着姿の方が、価値がありますわ…っ!!」
「こうなったら、身体で勝負ですわ…っ!!」
彼女はフリルで飾られたブラウスを大胆に脱ぎ、
ブラウスの前を開き、ピンクのブラジャーを露出させた。
パステルカラーの軽いピンク色のブラで、金糸の刺繍で咲き誇る花が散りばめられている。
更に自らタイトスカートの裾に両手をかけた。
一瞬、我に返ったのか、躊躇したのか、ピタリッと動作を停止する。
だが、彼女は、ままよとばかりにタイトスカートを自ら捲り上げた。
ブラジャーと合わせたピンクを基調とし、
白の挿し色と金の刺繍が施されたショーツが、私の視界に飛び込んで来た。
「どうかしら…っ!!」
「下着もブランド物ですし、ワタクシの身体だって」
「ジムで鍛えていますし、ワタクシ自身だって高級品ですわっ!!」
勝ち誇る様に声を張り上げ、自慢げに彼女はドヤ顔を見せる
その顔は火が噴き出しそうな位に真っ赤になっていた
どうして…、
どうしてこうなった…!?
いや…確かに、
柚葉は美人であるし、スタイルもスラリッと洗練されている。
男の私には、眼福ではあるし、これが芸能界のオーディションならば、
不思議は無い…かも??
しかし、ごく普通の就職面接で見せる姿ではない。
それを彼女へ告げるようと、声を出す寸前、
私と柚葉の間に凪が割り込む。
彼女は、柚葉に先を越され事に慌てた様子で、
両手で自らシャツを強引に剥き、淡いグリーンと黄色の入り混じった花柄のブラを見せつける。