そう告げると、口元から白く垂れた精液を舌と指で舐め取り、
萎えた肉棒を手で弄びながら、口を開けて溜まった精液を私に見せた。
そして、そのまま一気に飲み干し、愛おしさが溢れたかの様に亀頭へキスをした。
「…はぁ…、…どうです?アタシのフェラ…」
「気持ち良かったですかぁ?」
「お金持ちのご令嬢には、出来ない芸当でしょ…?」
先程まで充満していた妖艶さは鳴りを潜め、凪は可愛らしい笑顔で一部始終を観ていた柚葉へ問いかける。
問われた柚葉は、耳から湯気が噴き出すのでは、と思う位に顔を紅潮させていた。
本来なら、愛し合う男女が行う性行為。
それをこの場で、深窓の令嬢である柚葉に出来るとは思えない。
「…そ、そんな…。」
「そんな事…っ!」
逡巡して動けずにいる柚葉は、令嬢らしからぬ仁王立ちで私と凪と対峙していた。
勝ち誇る様に凪が、そんな柚葉へ告げる。
「まぁ、育ちの良いご令嬢には無理でしょうけど…♪」
「お帰りになるなら、出口はアッチですよぉ…」
すでに勝利を確信し、凪は顎を上げて会議室の出口を指した。
怒りなのか、緊張なのか、対応に困惑している柚葉は身を震わせ。
その表情も怒りなのか、戸惑いなのか、様々な感情と迷いが入り混じった表情をしている。
だが、キッと意を決した顔で私と凪を見詰めた。
「やりますぅ…、」
「やりますわ…っ!」
「…やってやりますわぁ…っ!!」
自らを鼓舞する様にガッツポーズをとり、
柚葉は、ズカズカと私と凪の方へと歩み寄って来た。
どうやら、ここでリタイヤするのは、令嬢の心情としては許せない事らしい。
更に、この空間の異常さに柚葉も当てられ、
引っ込みがつかないプライドが暴走列車の様に彼女を突き動かす。
そして、私の前に半ベソで柚葉は立ち。
そのまま、跪こうとした彼女を執事が制止した。
「…お待ちください…お嬢様っ」
執事…。
アンタ…まだ居たんだ…。
て、言うか…、喋れたのか…!?
「…ここまででございます、柚葉お嬢様…っ!!」
その声を聴いた柚葉は、スイッチがOFFになった様に動きが止まり、
面接の合格を諦めた表情が浮かび、それはすぐに安堵の表情に変わった。
「…ふぅ…。」
「今回の所は…、」
「ワタクシの負けを認めてあげるわ…っ」
すぅっと瞼を閉じ、気持ちを入れ替えた柚葉は、元のハキハキとした雰囲気を取り戻した。
そして、スッキリと思いを振り切った笑顔を浮かべる。
「ここまで会社に身を捧げられるなんて、アタクシ感嘆いたしましたわ…っ!!」
晴れ晴れとした表情で、柚葉は片手を凪へと差し出す。
凪も差し出された手を握る、二人はがっちりと握手を交わした。
そして、そのまま立ち上がる凪を柚葉は、握った手で引いて支えてあげる。