※この作品はR-18です。

ボールペンを1万円で売る方法   作:悪魔ベリアル

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■09■

だが、確かに優れた人材ならば、こうした困難にも打ち勝つ機転と行動力がないと駄目だろう。

私は自分にそう言い聞かせ、無言で面接を続行させた。

 

柚葉はピシャリッと扇子を閉じると、私と凪を見詰めた。

「アタクシの自社株を付録につけるのは、いかがでしょう…?」

「大盤振る舞いで、100株おつけしますわ♪」

 

ぬぅ…、原価数十円のボールペンに、一流企業の株券とは…。

これは、魅力的な申し出ではないのか…。

それに対して、凪は腕を組み、目を伏せて長考していた。

 

「うふふ…♪」

「いかがです?悪くない提案でしょう…?」

 

はたと思いついた表情を浮かべ、凪は呟いた。

 

「面接官は…、要りますか?株券…?」

 

凪は私の方を見て、問いかける。

少し考える素振りを私はしたが、株券100株貰っても、嬉しくないし、

正直、必要性が感じられない…。

ボールペン1本の付録とはいえ、有難みは非常に薄い。

 

…それに…。

凪の恥ずかしい画像vs一流会社の株券。

どちらか一方を貰えるとしたら…。

 

すまん…、私も男の子なんだ…。

やはり、気になる女の子の恥ずかしい画像の方が欲しい。

 

「…いや、確かに欲しいとは思わないかなぁ~…。」

 

「な、な、何ですって…っ!?」

「じゃあ…、じゃあ、凪さんっ!!」

「貴女は、どんな提案が出来ると言いますの…っ!?」

 

ナチュラルに私と凪に提案を拒否され、慌てた柚葉は凪に食ってかかった。

凪は、うーん…と、指を頬に当てながら、天井を見詰めて提案を考える。

 

「じゃあ、こんなのは…?」

そう告げると、凪は私の方へ近づき、ボールペンを手に取る。

それを机の上に突き立てると、グッと身を乗り出して私に近づいた。

そして、自分の上着をはだけさせ、わざとタイトスカートを大きく捲ってみせてくる。

 

「このボールペンを買ってくれたら…。」

「私の下着姿を…、」

「お見せするのは、どうですか…?」

 

凪が私に、ギリギリまで近づいたせいなのか、

息が吹きかかる程の距離で、囁かれたせいなのか、

周囲温度が、10度くらい急上昇した気がした。

 

彼女の紅い唇が私の耳たぶギリギリにあって、

触れそうで触れなさそうな空気感が、ピリピリと私の精神と身を震わせる。

凪は、私の変化を見逃さず、リクルートスーツの上着を乱して両肩を出し、

机の上に片足をかけて、スカートの奥が見えそうなギリギリなポーズを取った。

 

「どうします…?」

「私が自ら脱ぎます?」

「それとも、面接官が脱がしてくれます…?」

 

最初に感じた、彼女の内気で地味な印象は霧散して、

妖艶で魅力的な女の雰囲気が、お堅いリクルートスーツの乱れから溢れ出る。

そんな彼女から発した圧力に押され、私は恐る恐る彼女の肩へ手を伸ばした。

 

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