気まぐれに好きなペルソナシリーズの女性キャラをヤンデレ化させていく 作:ゴロスケ
私立月光館学園、巌戸台分寮の三階。部屋の大部分がピンクに包まれた室内で、少年はベッドに横たわっていた。
そこに覆い被さるように、一人の少女……ゆかりが馬乗りになっている。
「はっ……んっ……はぁ……んんっ……んあっ♡♡」
薄暗い闇の中、静かな部屋でグチャグチャと……部分が揺れ動く音と微かに響く水音。
岳羽ゆかりは、恋人に口付けしていた。自らのベッドの上で無防備に仰向けに倒れ込む彼の唇をひたすらに奪い、口淫している。
「っ……ゆか──!?」
「ぐむっ!?ぐもっ、れろぉ……♡ダメだよ……はなれ……ちゃっ。はぁ……んあ……じゅるるるるぅ♡♡」
逃れようとする彼の唇を吸い、舌を絡ませ、彼の香りを味わい尽くすゆかり。互いに服は着ておらず、彼の細身ながら筋肉質な身体も、ゆかりの控えめな胸の膨らみを隠すブラも、誰にも見せたことがないであろう秘部も外気に晒していた。
「ん……はっ……むぅ、んあっ……ふふっ♡♡」
年頃の恋人同士によるピュアなものとは程遠い、ただ強引で一方的なキスは続く。それは決して彼の望んだシチュエーションではなく、ならば多少強引な手段でもゆかりを引き離すべきなのだが、今の彼の意思で叶う現実ではなかった。
……彼は今、手足はベッドの四隅に向かって大きく広げられていた。
手首と足首にはそれぞれ頑丈な縄が掛けられており、ベッドの四隅に括り付けられている。起き上がろうと手足に力を込めても、ギシギシと縄の軋む音を鳴らすのみだった。
まるで何かが取り憑いかのように自らの唇を奪い続けるゆかりに視線を向けつつ、彼はただ苦悶する。
共に苦難を乗り越え、ぶつかり合いながらも絆を深め合ってきた仲間達。全てをかけた最終決戦を目前にする中、特別な関係となった少女に監禁されてしまったという紛れもない現実に……。
ゆかりがその場にいない間、一人残された彼はひたすらに薄暗い天井を見つめていた。
意識を取り戻し、どれ程の時が経っただろうか?互いにとって特別な関係なった日より、度々訪れていた彼女の部屋。
彼の居るベッドよりも僅かに高い位置にある机の上に置いてある時計は、表面が鏡のように反射してしまい、時計の針が示す時刻を判別することは出来なかった。
あの日、突如として豹変してしまったゆかりに監禁され、数時間後、一日か、二日か、それ以上か……。
一体彼女に何があったのか?何故こんなことをするのか?
今の彼には彼女の気持ちを読み取ることはまるで出来なかった。そもそも、仲間達は何故異変に気づかないのか?
ただでさえ同じ寮で過ごしてる身。タルタロスの探索、ニュクスとの決戦、学校側への連絡。考えれば考える程に浮かび上がる疑の念は尽きることはないだろう。
2010年、1月31日。タルタロスの頂上にて滅びの宣告者が訪れる日。
もし、このまま何も出来ずに時が過ぎてしまったら?最悪、この部屋で滅びの時を迎えるようなことになれば……。
脳内に浮かぶ最悪の現実を振り払い、彼は意識を強く保った。
……ここから逃げなければ。
例え自力で抜けられるような生易しい拘束ではないにしても、それでも脱出し、彼女と……本当のゆかりと向き合わなければなければならない。彼の脳裏を支配しているのはその一点のみだった。
今が何時なのかすら分からない。しかし、こうして部屋に彼女の部屋で一人取り残されてから確実に数時間は経っていることは体内時計で把握していた。
どれだけ覚悟を決めたところで、今の自分には待つ以外の選択肢はないのだが……と、やや力が抜けたその時は唐突に訪れた。
「……!」
静かな部屋に、ガチャ……という効果音。反射的に彼の体は痙攣する。首を傾け、入口に目を向けた先には自分をこの部屋に監禁した張本人である少女が複数の買い物袋を手に立っていた。
「ただいまー。ごめんね、すっかり遅くなっちゃって」
「……ゆかり」
「あ、やっぱり怒ってる?いやー帰り際に友達に無理やり誘われてさ、色々付き合ってるうちにこんな時間になってまして」
警戒する彼に対して、ゆかりの態度はまるで待ち合わせ場所に遅刻した言い訳をする友人のようだった。
追求から逃げるように、ゆかりは買い物袋を自らの机の上に載せつつ向き直った。
「あのさ……本当にだよ?私、絶対にキミのことを蔑ろにしたりなんてしないから」
「……別に、気にしないよ」
「ならいいけど……改めてごめんね」
先程までとは打って変わり、心の底から不安げな表情を見せるゆかり。
普段の彼ならば、勝ち気に振る舞いながらも悔やむ恋人の姿に愛おしさすら覚えるのだが……。
「っ!?」
微かに視線をゆかりからずらした瞬間、不意に彼の唇は塞がれた。そのままねじ込まれる彼女の舌は、まるで乾いた唇をケアするように洗い回される。
その間、時間にして数秒。彼の脳裏が理解を示した時にはすでに唇は離され、粘ついた唾液で濡れた唇から糸を引いていた。
「……えっと、ただいまのキス?なんちゃって」
顔を赤くし、目線を逸らしながらもモジモジとこちらの反応を伺うゆかりの姿に彼は唖然とした。
勝ち気で明るく、中々素直になれない。誰よりも繊細で、だからこそ支えてあげたくなる。それこそが、彼が惹かれた岳羽ゆかりという少女だった。
今、自分が思い描いた理想通りの恋人に口付けをされ、彼の心は一層苦悩に陥った。
「ゆかり……」
「ん?なぁに?」
「他の寮のみんなは、今どうしてる?」
拘束された手を振り、彼は脳内にある最大の疑問を単刀直入に吐き出した。
時刻も、日付すらもわからない状況で彼が出来る唯一の抵抗。これまでも行って来たが、その度にはぐらかされ、まるで何かに取り憑かれたように身体を荒らされて来た。
……無論、今回とて例外ではなかった。
「……ふーん。まだ忘れられてないんだ。まあ、キミらしいけどね」
その言葉と共に、ゆかりは彼の体に馬乗りになる。とっさの行動に戸惑う様子を気に求めず両掌を頭の後ろに回し、自身の顔と密着する寸前まで近づけた。
「言ったよね?キミは私だけ見てればいいの。そうすれば、誰も傷つかない。誰も悲しまない。私達にとって──これ以上の幸せはないんだよ?」
ゆかりの光を失った瞳。彼がそれを見るのは二度目だった。
だから今度は……今度こそは向き合わなければならない。
「……教えてくれ。僕は、ゆかりに何をしてしまったんだ?」
特別課外活動部の入って以降、自分達がして来た行いは本来の目的とは全くの真逆だった。影時間の消滅は愚か、すでに手遅れになってしまった滅びの従来。
全てを忘れ、楽になる道もあった。しかし、仲間達の誰一人として望みを捨てる者はいなかった。
これまでに何度も対立を、衝突を繰り返して来たからこそ生まれた絆。
それは、今や誰もが背中を預け合える程に強く硬いものだと信じて疑わなかった……はずだった。
「ふふっ……」
覚悟を決めた彼に、突如としてゆかりから聞こえてきたのは……。
「はは……はっ、あはっ──あははははははははは!あははははははははははははははッッ!!」
岳羽ゆかりは、笑った。
それは、先程までの彼女とはまるで違う──見る者全てを凍りつかせるような瞳。どこまで薄気味悪く、不気味な笑み。そのあまりに悍ましい表情に彼は戦慄する。
……今、自分の目の前に居るのは本当にあのゆかりなのか?と。
「わかんない?あはっ、そりゃわかんないよねぇ……!でも、今はそれでいいよ。これからゆっくり教えてあげるから」
馬乗りの体制を崩さずに、ゆかりは自身の着ている制服に手をかけた。
赤色の大きなリボン、ピンク色のカーディガンを脱ぎ捨て、プチプチ……と、ワイシャツのボタンを外す音が小さな室内に響く。
全身を拘束され、何もすることが出来ない彼。やがて、ゆかりは纏っていた衣服全てを捨て去った。
「っ……!?」
仲間の、今は恋人である少女の一糸纏わぬ姿。
彼は思わず目を閉じ反らそうとするが、ゆかりはそれを許さなかった。
「なに、その反応?せっかく彼女が勇気を出したのに。ほら、ちゃんと見て?私を──"私だけ"を……」
言いながら、ゆかりの手が彼の下半身へと伸び、その中へと侵入する。
恋人である少女が裸体を晒したことにより、大きく硬くなった肉棒を無理やり取り出した。
「怖がらなくていいんだよ?大丈夫。ちゃんと満足させてあげるから……」
「ゆかり、何を──っ!?」
滅多に平静を崩さない彼の表情が驚愕の二文字に支配される。
それもそのはずだろう。勢いのまま、覚悟も決まらぬまま──自身の肉棒はあまりにもあっさりと"ゆかりの中"に挿入されたのだから……。
「ん……っ──うう゛う゛う゛ぅう゛ぅ〜〜〜〜〜〜〜っっ♡♡」
薄暗いピンクで覆われた部屋の中、力任せによる串刺し突き上げ。しかし、彼のモノを待ち望んでいたゆかりの秘裂はスムーズにそれを許容した。
「あっ♡はんっ♡はっ、んっ♡ ひっう゛う゛ぅぅんんん♡♡──ひあ、ひぐっ……」
ゆかりは、狂ったように自らの腰を振った。女性にとっての膣内と男性の肉棒の交わり。愛する者同士による確かな愛の結晶であり、快楽と痛みの分かち合いでもある。
シャドウとの戦闘ですらも感じなかった程の痛み。でも、気持ちいい。好きだから。
互いが互いを愛し合うからこそ求め合う男女のみが体感出来る快楽と快感。想いが強ければ強い程に大きくなる。ただし、それは人に限ってのことだった。
そう……例え命が宿っていようとも、『機械の身体である彼女』では到底辿り着けない自分と彼だけの……。
「ぁ……ぁんっ、 はっ──はは、あははっ……ははははは……!」
過呼吸になりながらも、ゆかりは狂喜した。
前は叶わなかった彼と一つになるという現実。彼女……アイギスには決して辿り着けない本当の意味での繋がり……。
「ぐっ……」
強制的にピストンを繰り返され、彼はひたすらに苦しみ、悶える。
拘束され、ろくに動かすことの出来ない体。時間すら分からぬ中で豹変してしまった少女から与えられる性的な快楽にひたすら耐え続けるしかなかった。
「ふふっ……気持ちいいよね。今だから言うけど、ずっと夢に見てたんだ。キミとこういうことをするの」
「……だったら、こんなやり方──」
──間違ってる。
そう言葉を続けようとしたその時だった……。
「そうかもね。でも、キミが悪いんだよ?みんなを、私を置いて一人で行っちゃったんだから」
曇っていたゆかりの瞳に微かな光が宿る。そのまま床に落ちていた携帯を拾い上げ、自身の膣内に彼のモノを忍ばせたまま、再び彼の両掌を抑えつつ顔を密着寸前まで近づけた。
「ねぇ、今日の詳しい日付、教えてあげよっか?1月30日だよ」
「っ!?」
あまりにもあっさりと告げられた衝撃の告白。ゆかりはその反応を楽しむかのように携帯のホーム画面を彼に示した。
──2010年、1月30日、23時36分。
画面に表示されていた時刻は、彼を絶望の底に叩き落とすには十分過ぎるものだった。
……あの日、綾時から聞かされた滅びの訪れ。そのタイムリミットまで、すでに30分を切っていたのだ。
「──何、で……どうして」
決して倒せない敵。避けられぬ滅び。全て覚悟の上だった。
だからこそ、最初は誰もが錯乱し、迷い、思いをぶつけ合いながらも心を一つにし、共に立ち向かうことを決意したはずだった。
「帰ってくる前に軽く確認して来たけど、みんなも部屋に篭りっきりでタルタロスには行ってないみたい。まあ、仕方ないかもね。ただでさえどうしようもないのに要のキミがいないんじゃ、絶対に勝ち目なんかないもん」
もはや彼には、目の前の彼女が何を言っているのかを理解する気はなかった。
「……一体、みんなに何をしたんだ?」
「ふぅん、そんな顔も出来るんだ。キミのこと結構知ってるつもりだったけど、これは知らない一面を発見したかな」
普段の物静かな印象からは想像もつかぬ程に鋭い視線を向ける彼。しかし、今の彼女にはそれすらも愛おしさに変わる。
ゆかりは一旦腰を引く。そのまま彼のモノが抜け落ちる直前──再び自らの膣の奥へと勢いよく差し込んだ。
「っ……!」
「あっ──はぁ……ん♡あはっ♡あははははっ!ほら、気持ちいいよね?全部忘れられるよね!?世界の滅びなんてどうでもいいじゃん!そもそも、罪は過去の人にあるんだからさぁ!」
あるがままの衝撃を甘受し──彼は再び京楽が襲われる。
腰を痙攣させ、舌を突き出して狂ったようにイキ顔を晒す少女になす術もなく犯されるしかなかった……。
「あっ♡んっ、はっ♡ねぇ、あなたが悪いんだよ?みんなを……私を置いて行ったキミが。最後に、私じゃなくてアイギスを選んだキミが──!」
ゆかりは狂ったようにピストン運動の速度を上げていった。静かな部屋にパンッパンッという水音が響く。
……あのニュクスとの最後の戦い、奇跡は果たされた。しかしそれは、ゆかりが望んだ未来ではなかった。
「嬉しかったんだよ。初めてペルソナ能力に覚醒した時、屋久島の時も、電話でお母さんと揉めてる時も、キミはいつも側に居て励ましてくれたよね?私は、いつだってキミに救われたの……」
そう……最初は、本当に救いたかった。だからこそ、ずっと考えていた。
何故あの時、彼だけが立ち上がれたのか?
彼の持つ規格外のペルソナ能力のせいか?あるいは、体にデスを埋め込まれていたことによる影響なのか?
そして過去に戻り、自分達に何が出来るのか?
「私にとって、キミは絶対に居なくちゃいけない存在なんだよ?」
……答えは、わからなかった。
どうすれば滅びを避けられるのか?どうすれば自分達に彼が起こした以上の奇跡を起こせるのか?
どうすれば、彼を救えるのか?
わからなかった。
あの日、心を一つにした自分達でさえ、誰一人として──彼の背中に手を伸ばすことも出来なかったのだから……。
「……キミがいないこんな世界なんて、何の未練もないよ」
どう足掻こうと、彼がいなくなる未来は変わらない。それを悟った時、ゆかりの中にある何かが壊れた。
これまで築いてきた仲間との絆、大好きだった父親が自分に託した想い、交わした約束。
彼と一緒に最後の時を過ごす。たったその為だけに、ゆかりは全てを壊したのだ。
──過去に戻り、本来の歴史で彼の力を継承するはずだった彼女を再び手にかけることによって。
「ゆ、かり……」
膣と肉棒がぶつかり合う音とぐちゅぐちゅっといった水音が入り混じり、部屋は脳髄が蕩けるような甘い香りが満たしていく。
もはや理性など完全に吹き飛んでしまった変わり果てた少女の姿に、全てに絶望した彼はその時を待つしかなかった。
「ぐっ……!?」
「っ……いいよ、出してっ!──最後に、あなたの全部……私に──!!」
言い終わるより前に、ゆかりの中に大量の精液は流し込まれた。
その量は尋常ではなく、秘所からは大量の蜜液が流れ出しており、シーツに大きな染みを作ってしまう程であり……。
岳羽ゆかりが愛した、この世でたった一人の少年によって出された性欲と欲望の証。その全てを全身を受け入け、身体を反らし痙攣させながらゆかりは恍惚の表情で狂喜した。
「はぁ……はぁ……ん、あっ──はは……あはっ、あはははははははっ!!♡♡」
ゆかりは、ただ笑う。あの日に記憶を取り戻し、約束の場所で眠っていた彼を見た時から。その相手である機械の少女を見た時から……。
欲望を吐き出し、全てを出し終えた彼は死んだ魚のような目で天井を見つめていた。ゆかりは微かに微笑み、全裸のまま立ち上がる。すぐにベッドボードに付近に腰を下ろし、自らの膝の上に彼の頭を乗せた。
そう……あの約束の日で、ゆかりから全てを奪った彼女が彼にそうしたように。
「(ふふっ……ようやく、ようやく取り返せたよ)」
あなたの隣に居るべきは、あの子ではなく私
ねぇ、一緒に世界の最後を見届けよう?
あなたが隣に居るなら、滅びなんて怖くない
世界なんか、どうなったっていい
仲間なんて、いらない
どうでもいい
──ダカラ、コレカラハズット一生ダヨ?